R-DWC(連結式のブクブク水耕システム)と、循環式システムのグロウルーム全体の様子です。左側がR-DWCシステム、右側が循環式ドリップシステムGEMINIです。
まずは、R-DWCハイドロポニックシステムで育てているパプリカたち。葉っぱが青々、のびのびと広がってゲンキです。
しかし、問題は「花」。一番花のつぼみは、落ちやすく結果的に開花したのは、他の種類のハイドロポニック・システムより遅くなりました。
再循環式ハイドロシステムGEMINIで育つパプリカは、葉っぱがミゴトに光の方を向いてます。
GEMINIで育てているパプリカは、だいたい1週間ほど前に花が咲きました。根っこはとっくにリザーバータンクのなかの培養液に届いたので、R-DWCのエアーをもう一つ分岐させて、エアレーションをはじめました。
R-DWC、再循環式ドリップ、そしてフラッド&ドレイン・システムのなかで、一番早く花が咲いたのは、もちろんフラッド&ドレイン・システム「TITAN〜タイタン〜」です。
密植ぎみですが、徒長せずゲンキに育ってます。
フラッド&ドレインで育つパプリカの苗は、ふたっつ花が咲いてます。
ということで、やっぱり根っこが培養液に浸りっぱなしになるハイドロポニック・システムよりも、一日に5分を6回ほどフラッドさせて、短時間しか培養液に浸らないフラッド&ドレインの方が、根っこに酸素が多いのでガッシリ育ち、早くガッツリ多めに花が咲きます。
一方、グロウランプをMHランプからHPSランプへチェンジしました。
体育館カラーになりました。
室外に置いたファンとクールチューブPIPERをアルミダクトでつなげて、外の空気をグロウルーム内に引き込んでます。PIEPRのガラス菅は素手でさわれるくらいの、ほんのり温かい温度まで下がります。グロウルーム内の過剰な湿度も下げてくれて壁面の結露もなくなります。
これから室温が10℃をしたまわる寒い時期がやってきます。グロウルーム内の温度と湿度のコントロールはかかせません。
夜間は、室内か培養液(または両方)を18℃以上に加温しつつ、ファンをあてて室内の湿度を下げることがベストです。
室温と培養液とにも加温ができない場合、朝グロウランプが点灯してしばらく経つと葉っぱがシオれることがあります。培養液が冷たすぎて根っこが吸えないのに、ランプの熱で葉っぱから水分の蒸散が続いてしまうせいです。
かといって、ランプがついてからすぐ温めた培養液を与えると、トマトなんかは果実が割れやすくなってしまうので、ランプ点灯後30分ほどたってから(または葉つゆが消えた頃)、フラッドなりドリップなり水やりとともにCO2をあげるのがベターです。
培養液は加温できるけど、室温は加温できない場合は、20℃前後にあたためた培養液を夜間一時間に一回15分以内だけフラッドさせたりドリップさせて、ランプがついてから4〜6時間はフラッドやドリップをとめてしまって、根っこに酸素を吸わせると根腐れ防止の対策になります。
ちなみに、植える場所がなくて10cmサイズのロックウールに植えたっきり放置プレーのパプリカたち・・・ケナゲに花を咲かせてます。ロックウール培地のみで培養液をかけてあげるだけのシンプル栽培でも、もちろん野菜たちは育ちます・・・このとおり・・・ちょっと小さいけど・・・