2016年1月20日水曜日

晴れて昇格? カラーピーマンからパプリカへ。

月曜日だというのに、とうとう雪が降りやがりました。
雪かきは重労働ですが、普段はおたがいに業務に追われゆっくりお話することもできないご近所の方々といっしょに道から雪をとりのぞく時間は、スペシャルに感じます。

ひらき始めた梅たちも、この寒波で開花がピタッととまってしまいましたが、ぬくぬくとしたお部屋のなかでは、植物たちに春の気配が感じられてきました。

オランダ製アマリリスの球根からのびたつぼみが、少しずつほころび始めました。お花の球根栽培は、小学校のヒヤシンス以来、ウン十年ぶりです。

























まんなかのガラス容器は、「アマリリスの球根をガラス容器で水栽培したいなぁ」と、はりきってGETした花瓶なのですが、注文したオランダ製アマリリスの球根たちは、すでにココ培地に植えこまれた状態で届いたため、ふと我に返ったときには、エアープランツでテラリウムをつくりはじめていました。




















果たして今育てているものが、カラーピーマンなのか、パプリカなのか、実はよくわからないでいます。でも最近のメキメキ肥大ぶりを拝見しますと「やっぱりパプリカなのかな?君は。だといいなぁ。」と思います。

パプリカは、大人の手のひらほどビッグなサイズのカラーピーマンですが、今朝のところは大人のコブシサイズくらいまで大きくなってきました。














































これもひとえに、栽培効率のよいハイドロポニック・システムの中でも「フラッド&ドレイン・システム」と「ハイドロポニック専用肥料」の完成度の高さ、そしてハイドロポニック栽培マニュアルのおかげです。ハイドロポニックスは、その鉄則さえ守れば誰もがカンタンに野菜や植物を育てることができる、とてもとてもとても「ロジカルな栽培方法」なので、「たとえ植物にたいする愛があふれていないヒトでも、マニュアルさえ守れば誰もがプロ並みの栽培と収穫ができる!」ことをゴールとして設計されています。

ハイドロポニックスはコスト割高になりますが、それをカバーできる収穫効果や栽培経験が得られます。

「ハイドロなのに、なんかうまく育たない」場合は、ロジカルな栽培マニュアルの何かをないがしろにしているから、なんですねぇ。


ハイドロポニックスのマニュアルが重要かがひと目でわかる例はこちらです。10cmキューブのロックウールだけで育った同品種のカラーピーマンは貧弱な育ち方をしています。
夏野菜など大きく育つ野菜は、一株あたり培養液や培養土が最低5リットルないとNGです。もしも小さな培地だけで育てる場合は、1日のあいだで1リットル程度の培養液を何度もくりかえしドリップする以外に、大きく多収穫に育てられる方法はありません。


























R-DWCのカラーピーマンたち、フラッド&ドレイン・システムのものと比較すると、葉数が多く丈は大きいのですが、果実は小さいです。








































果実を大きくするために欠かせない「葉かきと芽かき」。一週間サボっていたせいで、1mX1mスクエアのグロウスペースで、今朝はこれだけ取りました。まちがって青いままの果実ももぎ取ってしまいましたが、これはピーマンとして食すことができます。
























ということで、南米原産のピーマンはコロンブスが唐辛子の種子をスパイス 用野菜としてエスパニョールに持ち帰り、その後辛いままのピーマンは16世紀にポルトガルから日本に伝来し、一方で辛くないピーマン品種はスペインからヨーロッパ、ぴゅ〜んと北米大陸へ旅立つと品種改良の成果で「ベル型」とよばれる肉厚で甘いピーマンが誕生し、17世紀にニッポンへ渡ってきたそうです。

辛いピーマンと辛くないピーマン、同じ祖先を持つペッパーファミリーは、1世紀にわたる世界一周の旅ののち、晴れて日本で再開を果たし、今にいたるわけですが、これからどんな進化を遂げるのでしょうか?