2019年5月17日金曜日

キングプロテア葉面スプレーの効果 その2

毎年この季節は、さまざまな花が咲きそろい、写真が溜まりすぎてしまいます。

4月の終わり頃から 矢車草がいっせいに咲きはじめたのを見つけ、昨年の秋に景観植物のタネをまいておいたことを思い出しました。 クリムゾンクローバーもちょうど咲きそろい、プチ天国のような景色になりました。



















さて、1年前にGETした「キング・プロテア リトルプリンス」です。拡大培養した「バグ・フロスタ」を2月から定期的に土に入れて培養土内の微生物層を増やしてきました。

プロテアを育てている人はよく知っている通り、共生している微生物がリン肥料に弱いので、強い肥料をはじめ とくにリン酸石灰を与えるのはタブーとされています。 とはいえ開花にはリン・カリが欠かせません。 そこで、新芽が伸びはじめてから 週に一度リンカリ肥料の TamaPKを 2000倍希釈にして葉面スプレーしています。



























リンカリ肥料は、プロテアの根域にはタブーとされているので、根元にはかからないように気をつけて TamaPK 2000倍希釈液を 直射日光が当たらない日陰か夕方に、新芽を中心にスプレーします。

















ツボミが上がってきました。

















オリーブの新芽にもPKスプレー。 トマトなど夏野菜の薄い葉っぱは、寿命が約30日ほどと短く 葉面スプレーは即効性が高いのですが、オリーブやプロテア、ツバキなどの成熟した葉っぱは寿命が長いので、厚みがでて深い緑色をした葉っぱは、葉面スプレーの効果があまりありません。


















プロテアが すくすくと育つ土壌のpH値は : 4.5 〜 5.5です。酸性土壌を好む植物は、一般的に硫酸イオンを好むので、月に一度 ブルーベリー用の硫黄粉をひとつまみ根元から離して置いておきます。

















プロテアはリン酸が苦手とされているので、ついつい肥料を与えることを控えてしまいますが、マグネシウムと鉄分があった方がよく育つとされています。
詳しくは こちらで

エプソムソルトは、硫酸マグネシウムなので プロテアに限らず 土壌栽培のバラやお茶などの植物の栽培には最適です。マグネシウムは葉緑素となり光合成量をふやす重要な養分であることはもちろんですが、もうひとつの硫酸イオンは 実は開花とフレーバーに大きな大きな影響を与えます。葉や花のフレーバーが強くなり、花付きと生長も促進するので、お茶やバラ栽培で欠かせない養分と考えられています。
エプソムソルトもまた 月に一度くらいのペースで バラやプロテアの根元にティースプーン一杯ほど置いておくだけです。週に一度 トラッキン'を1000倍希釈で水やりすると鉄分をはじめとした微量要素群を 補えるのと同時に土中の「硫化水素」の発生防止にも役立ちます。



ところでプロテアは「ヤマモガシ科」の植物ですが、土留めのすき間からヒョロヒョロと伸びだしたのは「ヤマノイモ」のツルです。恥ずかしながら、去年おとなりさんに教えていただくまでは、ヘクソカズラだと思ってブチブチとひっこ抜いてました。





















昨年の秋、植木鉢の欠株したスペースを埋めるようにして植えたネメシア「インプレシア」。年が変わる寒さがピークの時期から ものすごい勢いで咲きはじめ、さみしくなりがちな冬の景色をずいぶん華やかにしてくれました。今もまだ満開です。








どんなにでかくリッパに育って、毎年真夏に枯れ腐っていくホワイトセージ。決して一年草ではありません。毎年秋になると、もはや意地になって種まきをしてしまいます。地植えにすると、根張り不足で あまり大きく育たないので 50Lの大きな布製ポットに ソイルレス・ポッティングミックスをたっぷりと入れて植えました。ついこの間まではアブラムシ牧場になっていたので、現在はテントウムシ牧場に変わりました。

























西洋オダマキもたくさん咲きました。とにかく丈夫で手入れいらずで、あまり日当たりがよくなくても かわいい花がたくさん咲く宿根草です。珍しい花や希少価値の高い植物に夢中になってもきましたが、結局は丈夫で毎年勝手に咲いてくれる宿根草が一番好きです。