気品のある剣弁高芯咲きのバラは、どアップでじっくり見ていると、花の中心に吸い込まれて、異次元に連れていってくれそうな果てしなく続く美しさがあります。
「ローズ・トラップ」ともいうべきバラの恐ろしさとは、バラ園でお気に入りの品種を見つけ、なんとかひとつに絞りこんで うまく咲かせたとしても、「 バラ園って、いろんな品種が咲いた時の樹勢のバランスや、カラーコントラストが、とってもよく考えられてるのね。あら、アタクシのバラにあのバラを組み合わせたらステキだわ、きっと。」
こんな調子で、バラ園に足を運ぶたびにバラを増やしてしまうことです。
ということで、バラたちの奏でるカラーコントラストにも、注目してみました。
まずは、ひとつの品種でも、ブッシーに育ちつうえに美しいカラーコントラストが楽しめるバビロンローズをはじめ、咲き進むと色変わりがするバラ、そしてバイカラーのバラたちです。
咲き進むと色が変化してく、つるバラのエメラルドアイルは、実際に見たほうが豊かな表情をしています。
広さにゆとりがあるお庭に万が一にも住めることになれるとしたら、存分にこだわりたい異品種のバラでのカラーコーディネート。京成バラ園さんに伺うたびに、色彩表現はバラ園のウデの見せ所、ということをマザマザと見せつけられます。
そして、バラが奏でるグリーンにも注目してみました。
バラのパーゴラを見上げると、新緑のグラデーションと木漏れ日が、なんとも心を和ませてくれます。
房咲きは日本の原種バラの特徴のひとつですが、この原種バラは葉の形がめずらしかったです。ツボミはまだ固く閉じていたので、どんな花が咲くのか、いつか是非見てみたいと思いました。