2020年10月2日金曜日

チヌーク・ホップの収穫とサイコの種まき、終わりと始まりの季節。

 今年の春に、70Lのプランターに定植したチヌーク・ホップ1株から、毬花がこれだけ収穫できました。ようやく毛花が咲きはじめたのは8月に入ってから、というオドロキの遅さでしたが、初秋特有の昼夜の寒暖差のおかげか、チヌークホップ特有の柑橘系とスパイシーなアロマが強い、小ぶりな毬花に仕上がりました。




今年植えた根茎である、というだけでなく、プランター栽培なのに、たくさん収穫できたのは、ひとえに栽培スキルの高さ・・・ではありません。

ソイルレス・ポッティングミックス培土と培養液」のコンビネーションの栽培効果の高さのおかげにつきます。






ハイドロポニック肥料培養液のおかげで大きく大きく育ったのは、ホップ だけではありません。地植えながら耐寒性いパパイヤも、ひきつづき開花絶好調です。










顔ほどの大きさのあるパパイヤの大きな葉っぱをかきわけて、咲いている花々を間近で見ると、「うわぁ〜、なんかベロベロしすぎてる〜!」
これがすべて実って、完熟したらどんなにいいだろう! と思います。






さて、9月18日ちょうど2週間前に「エアレーション でプライミング処理」をはじめた「ミシマサイコ 」。弱酸性に調整した水温25℃くらいのたっぷりの水に、ミシマサイコ の種子を浸して、エアレーション を続けること2週間。

ミシマサイコ は、セリ科だけに種子に「発芽抑制物質」が含まれていることと表皮が硬いことから、発芽難易度が非常に高く、一般手には「発芽するまで40日以上かかる」、と言われています。







ということで、エアレーション を入れた、たっぷりすぎる水に種子を浸しながら、
浸漬スタートから2〜3日は、発芽抑制物質を流すために8Lほどの水をほぼ毎日水を取りかえました。







そして、ちょうど2週間後の本日・・・
「満月だし、エアレーション 飽きたから、もう培地に播いちまおう。」
ROOT!Tルーティング・スポンジ」にミシマサイコ の種子をそっと播いていくと、大変うれしいことに、半分くらいの種子がすでに発芽(発根)してました。





いただいたミシマサイコ の種子が新鮮だったから、だと思います。5mm足らずのほんの小さな種子なので、ひとつの培地に2つずつミシマサイコ のタネをセットしました。








今回種まき用の培地には、「RRO!Tルーティングスポンジ」を使いました。
発芽用培地は、タネをまく前に pH5.8前後の弱酸性の水(22℃前後の水温)にしっかり浸して、かるく水分を切ってからセルトレーにセットするとよいです。






セルトレーやプロパゲーターなど、種まきにつかう資材は、食器用洗剤で洗って汚れをざっと落としてから使います。初めて使うトレーなどは水道水でよく流す程度で大丈夫です。








ロックウール培地は水分を含むとアルカリ性に傾くので、使う前にプレ・ソーキングしたほうがよいです。弱酸性に調整した水に24時間浸漬してから、水気を軽く切ってタネを撒きましょう。






ロックウール培地のプレ・ソーキングは、種まきのときよりも苗を定植する時の方がさらに重要です。
生長期用のベース肥料でEC値1.0以下、pH値を5.8前後に調整したたっぷりの培養液に、ロックウール全体を24時間以上浸してから苗を定植すると根の活着がスムーズです。

また、苗を植える時は培地内の温度がとても重要なので、ロックウールを浸す水、定植後に与える培養液は22℃前後にします。




本日は気持ちのよい秋晴れの金曜日、TGIFとなりました。
週休2日が一般的になる以前の23年前、週末のはじまりといえば金曜日ではなく「半ドン」・・・土曜日でしたよね〜。