2022年7月25日月曜日

三浦市より、うれしい夏のホップだより 

 うれしいお写真が届きました。

今年の早春にホップ根茎をお分けした三浦市の農園さまから、生育状況のご報告をいただきました。

高さ2メートルのキュウリパイプで、カスケード、センテニアル、チヌークをお育てになってます。根茎スタート一年目で、たくさんの毬花が実っています。特に、くわしい栽培方法をお伝えしてもいないのですが、さすがプロの農家さんでいらっしゃいます!  感慨無量です!




管理や収穫のしやすさを考えると、ホップの丈をアーチパイプに低めに這わせるやり方は、とても現実的だと思います。アーチの一番上までツルが伸びたら、横方向にジグザクとツルを這わせると高さを押さえながら、老化した葉をむしって、ツルだけになったエリアへも新たに伸びたツルを誘引できます。ツル全体の日当たり、風通しがよくなり、タバコガやチャドクガも見つけやすくなります。

家庭菜園のホップであれば、11月くらいまでは毬花をくりかえし収穫できるので、暑さ除けのグリーンカーテン用栽培でなければ、ホームセンターでGETできるアーチパイプにホップのツルを誘引するほうが手入れや収穫がカンタンです。



リゾムス到着日は冷蔵庫で保管され、

翌日の3月11日ポットに仮植え(ハウス内管理)

4月5日発芽

5月10日定植

6月下旬くらいから早い品種で毬花がつき始めたそうです。


三浦市のカスケード



三浦市のセンテニアル


三浦市のチヌーク


真夏はどうしても暑さで玉伸びしにくいかもしれませんが、晩夏から初秋にむけて実る毬花は、暑さがひと段落するおかげで、アロマが強烈になり、玉伸びします。同時に毛虫、イモムシ、マルカメムシも増えるかもしれませんが・・・

ホップの毬花を目にする機会は、まだ少ないですし、ホップのアロマ成分はアルコールに溶けるため、市販のビールに浸すだけでもアロマが高まり、フレッシュホップビールに早変わり。

そのうえ、ホップの毬花がついたツルは、リース作りの材料としても人気が高いので、農産物直売所でも人気になるかもしれません。



これは私のホップですが、いくつかのブラクトが茶色くなってきました。北米のホームブリュワーのなかには、3割のブラクトが茶色くなったらルプリンが増えて収穫にベスト、というかたもいます。


地上3メートル付近のカスケード・ホップのツルです。





バラのオベリスクにツルを這わせているCHINOOKです。高い支柱を立てなくても、工夫次第で、オベリスクやトレリスなどでもホップを育てられます。ただ、こまめに枯れた葉っぱを葉欠きしたほうが、カオスにならずに済みます。