CANNAオフィシャルサイトに新しい記事「硬水と軟水」がアップされました。
水溶性の肥料を水に溶かした培養液で、すべての肥料を植物に与えるハイドロポニックスでは、肥料を溶かす水道水の水質を正しく把握することが大切です。EC値が0.2mS/cm(100ppm)前後である日本の水道水は(一部地域をのぞく)、世界標準から見ると超軟水であるだけでなく、有害物質や汚染物質も含まない安全な水質なので、ハイドロポニック栽培にとても有利です。
硬水とは、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムなどを120ppm以上含んだ水ですが、まちがいやすいのは、ppm値=水の硬度ではない、ということです。詳しくは記事をご参照ください。
この記事のポイントは、肥料と水の肥料成分の合計が、下図「ハイドロポニック栽培での化学成分の推奨値」以内に収まるよう管理しましょう、ということです。
軟水の日本では、水道水に含まれている成分が大きな問題を起こすことはほとんどなく、あまり気にする必要はないと思いますが、水道水の硬度が高い国、地域や、ナトリウムなどが多い地域では、水質検査やROフィルターでの「ろ過」が必須な場合があり、使用する水質の管理にも余分なコストがかかってしまう、ということです。