2024年7月5日金曜日

アドバンスド・カルマグ新発売です。

 日本の軟水の強い味方、Advanced CalMag 新発売です。

カルシウムとマグネシウムの含有量が少ない日本の一般的な水道の平均のEC値は0.2mS/cmです。欧米のハイドロポニックメーカーが基準としているEC値0.4にするには、Advanced CalMag を2,000倍希釈(=水道水1Lに対してAdvanced CalMag 0.5ml )で使用します。



EC値がゼロになるROウォーターを使う場合は、Advanced CalMag を1,000倍希釈(=水道水1Lに対してAdvanced CalMag 1ml )で使用するとちょうど良いです。






欧米のハイドロポニック肥料メーカーがこぞってカル・マグ活力剤をリリースしている大きな理由は3つあります。

ひとつめはハイドロポニック・システム栽培よりもCOCO栽培がさかんになってきたことです。きちんとバッファリング処理がされていないヤシガラ培地は、過剰なカリウムをはじめ余分な塩類の含有量が多く、カルシウムとマグネシウムが欠乏しやすくなります。また、人によってはヤシガラ培地専用ではないベース肥料を使うケースもたくさんあるため、不足しやすいカル・マグのサプリメントへのニーズが高まったわけです。

また、CANNA COCO培地とCOCO  A/Bベース肥料など高品質な培地とCOCO培地専用肥料をつかっているかぎりカル・マグ活力剤は必要ないですが、使用した方が根の活着が良くなるのは確かです。

ふたつめは、世界の水道水事情です。
海外では、日本のようにクリーンで軟水の水道水に恵まれてない国や地域の方が圧倒的に多く、特に大陸の内陸部では石けんが泡立たないほど硬度が高い地域もたくさんあります。そのような水しかハイドロポニック栽培に使えない場合は、水道水をROフィルターに通してミネラルを全部フィルタリングしてEC値ゼロの純水にしてから培養液を作るのですが、すると今度はカルシウムとマグネシウムの欠乏症がでてしまうのです。ピュアな水ほどよいわけでもなく、EC値を0.4にしてからベース肥料を希釈して培養液を作るニーズが高まったのです。

みっつめは、LEDライトでの栽培はカル・マグ欠乏症を起こしやすいからです。ピンポイントで狭い範囲に強い光を照射するLEDレンズの光は、葉緑素の消耗がはげしくなります。葉緑素の中心となるミネラルはマグネシウムなので、LEDライトの強い光に負けずに光合成をたくさんしてもらうためにはマグネシウムの補給が欠かせません。また、LEDライトは赤外線をあまり放射しないため、太陽やHPSライトの熱をともなう光のように葉の温度が上昇しないので、結果的にカルシウムが欠乏しやすくなります。

このような複合的なニーズから、カル・マグ活力剤がリリースされています。