2024年12月18日水曜日

Terra Professional 培土栽培。スターティングポットからファイナルポットへの定植

これまでのプロセスで、トマトの挿し木をCANNA ROOTPLUGで発根させると、ロックウール培地よりも発根量がはるかに多くなり、しかもクローンマシーンよりも丈夫な根が育つので、根の生長がはやく根量が豊富な苗になるので、生長期間が短い優秀な幼苗を増やすことができることがわかりました。

CANNA ROOTPLUGS Review 〜ロックウールとの比較テスト〜

CANNA ROOTPLUGS Review 〜楽勝! トマトの挿し木〜

CANNA ROOTPLUGSからスターティング・ポットに植える〜Terra Professional 培地編〜


前回の記事で、スターティング・ポットに植えまししたトマトの挿し木苗の根がポットいっぱいに伸びたので、今回は収穫まで使うファイナル・ポットに定植します。

1. スターティング・ポットで育てていた期間の水やりは、CANNA TERRA培土の表面が写真のような色になるまで乾き、ポット重量がじゅうぶんに軽くなってから、水やりをしました。

CANNA TERRA培土には、だいたい2週間分の肥料がすでに含まれているので、スターティング・ポットで育てていた約1週間は、CANNA TERRA培土専用の生長期用肥料TERRA VEGAは与えません。根の活力剤 CANNA Rhizotonic だけ希釈した培養液を与えました。




2. スターティング・ポット全体に根がしっかりと張ったトマトの幼苗をファイナル・ポットに植えるときに使った資材はこの3つです。
  1. 根の活力剤 CANNA Rhizotonic

  2. ファイナル・ポット(エアロポット 6L)

  3. CANNA Terra Professional培土
です。



3. トマトの苗の根元を指ではさみながらポットをつかむ要領で表土を押さえ、スターティング・ポットを逆さに向けます。スターティング・ポット全体に根が伸び広がっていれば根鉢ごとスポッと簡単に抜けます。このとき根鉢はゼッタイに崩さないでください。幼苗の段階では、葉っぱや根っこが傷つくと活着するまで余分な日数がかかってしまいます。
コストと手間がかかる室内栽培において、栽培期間を必要最小日数にすることは決して軽視できない非常に重要なルールです。


CANNA ルートプラグで挿し木を発根させると、たくさんの根がすばやく出るのでスターティング・ポットに植えてからファイナル・ポットに植えられるようになるまでにかかる日数が短く、ロックウール培地エアロポニック・システムで発根させた挿し木の苗よりも、苗の生長スピードがまるでちがいます。生長期間の日数を最短にできるので、手間とコストの削減だけでなく病害虫の発生リスクも抑えられるのです。



4.  CANNA ルートプラグで発根させたトマトの挿し木苗は、12月はじめにスターティング・ポットに苗を植えてから約10日で根がいっぱいに張り、短期間でファイナル・ポットへ定植することができました。




5. ファイナル・ポット(エアロポット 6L)の7〜8分目の高さまで CANNA Terra Professional培土を入れます。中央にスターティング・ポットの根鉢がそっくり入る大きさのくぼみを手でかき分けて作ったら、写真のようにトマトの幼苗をそっと置きます。くれぐれも根鉢を崩さないように気をつけてください。

エアロポットは、丈夫でやぶれにくい布製なので通気性が非常に高く、苗の根がどこに伸びても酸素不足になることはありません。ポット栽培では常識の「鉢底石」は必要ありません。当たり前ですが通気性を高めるパーライトもいりません。エアロポット CANNA Terra Professional培土だけでOKです。



6. ファイナル・ポットに植えたら手で培土の表面をやさしくしっかり圧縮してポット内部に残っている空気のスキマをなくしてください。 ポット内部で土の密度にバラツキがあると、水やりした時に通り道ができてしまい全体に行き渡らなくなってしまいます。
CANNA Terra Professional培土を入れる高さは、エアロポット のふちから3cm下あたりまでが目安です。あまり多く入れると水やりの時に、逃げ場のない水があふれてしまいますし、少なすぎると大きく生長してから早く乾きすぎるので、水やりが忙しくなります。




7.  仕上げに水やりをして、新しい培地に根をなじませます。
20℃前後に温度調節をした水に、根の活力剤CANNA Rhizotonicを250倍希釈した培養液(水1L : Rhizotonic 4ml)を土が動きすぎないようにユックリ与えます。Terra Professional培土には、植えてから1~2週間分の肥料があらかじめ配合されているので肥料は与えません。



8. ピートモスがメインに配合されているTerra Professional培土には、ピートモス採掘時にに混ざっていた太めの小枝がまざっていることがあります。手で細かくできる固さであれば、細かくして混ぜてしまって問題ありませんが、小さなポットに入り切らずジャマになる時は、取りのぞいてください。