前回は、スターティング・ポット(1L)からファイナル・ポット(6L)への定植方法を紹介しました。
ファイナル・ポットに定植してから初めての水やりは、培地の表面がしっかり乾いてからおこないますが、その目安は定植した日から約1〜2週間後です。(あたりまえなのですが、夏場は乾くまでの日数が短くなり、冬は長くなります。)
定植してから約1〜2週間たつと培地の表面が乾いてきます。この日から更に1、2日待つと、あきらかにポット重量が軽くなっていることが確認できます。定植してから初めての水やりの時だけ、表面が乾いてからさらに1.2日ほど待ってから水やりをすると、植物の根は水分を求めてポット全体に伸びようとするので、根の生長を促進することができます。2回目以降の水やりは、培地の表面が乾いたら水やりをしてください。
気温と湿度が最適な環境であれば、1㎡あたり1日に消費する水は幼苗の段階で3L前後、大きく育ってからは4L〜6Lです。 なので、最適な環境で生長も順調であれば、定植直後は1〜2週間で水やりが必要になるまで乾き、ポット全体に根が張ってからは4日〜6日で水やりが必要になるまで乾きます。
【注釈】エアロポット6Lは1㎡あたり12個置くことができます。最適な水の量は、6Lのポットひとつに対して2.4〜3Lです(排水率20%)。与えた水量の少なくても50%が乾いたら水やりのタイミングです。夏野菜の場合、昼夜あわせて気温が30℃以上になると蒸散量が増えるため、4~6日ではなく2~3日ごとの水やりが必要になることがあります。一方で、15℃以下では水やりのしすぎに注意し、なるべく気温を上げる工夫が必要です。※日数や水の量は、あくまでも目安ですが生長トラブルが起きた場合に、原因を知るためのヒントになります。
じわじわ、ゆっくり、ゆっくりと水やりするのがコツです。必要な培養液量の目安はポット容量の40%です(エアロポット6Lに対して培養液2.4Lほど)。 20℃前後に温度調節をした水に、根の活力剤CANNA Rhizotonicと、酵素活力剤 CannaZym を希釈した培養液(水1L : Rhizotonic 4ml, CannaZym 2.5mlの割合)をゆっくりと与えてください。
※Terra Professional培土erra Professional培土には、植えてから1~2週間分の肥料があらかじめ配合されているので、まだ肥料は与えません。活力剤のみで培養液をつくりました。ある程度根が伸びてきたら酵素活力剤 CannaZymを与えることをおすすめいたします。
ポットの底からしっかり排水されるまで 水やりをしてください。目安としては、与えた水やりの 20%以上が排水されるまです。
排水された水の量からも、水やりタイミングが適切であったかどうかがわかります。最適なタイミングで水やりすると、エアロポット6Lに対して培養液2.4Lを与えた時、排水量が500mlほどになります。排水量がこれより少ないと水やりが遅かった、多いと水やりが早かった、という目安になります。