2010年1月12日火曜日

たまらなくおいしいビール


植物とは関係ないのですが、私はビールが好きです。
「ビールのプールで泳いでみたい・・・」ささやかでおおきな私の夢です。

無濾過の地ビールが大好きなのですが、さすがに地ビールでは毎日飲むには勇気のいるお値段。そんななか手頃なお値段で、とびっきりおいしい手作りビールを飲ませてくれるお店を見つけてしまいました!! 
「 Craft Beer Moonlight 」さんです。

( お店の許可をいただいて撮影しました )











こちらは生粋のビール屋さんでCOD( セルフサービス )システムです。

酵母がそのままはいったペイルラガーは、きめ細かな泡と香りがたまりません。
また、こちらのビターを飲んで始めてビターファンにもなりました。














ビール酵母がそのまま入っているのでビタミンなどが豊富で身体にもいいし、悪酔いしません。こちらのお店は、小田急または南武線の「 登戸 」駅からテクテク歩いて10分ほどの商店街にあります。もともと「 地方で問題になってるシャッター街 」を活性化するアイデアとして、小ロットでおいしい地ビールづくりはいかがですか? との意向で始められたそうで
各地で取り入れられているとのことです。

ほんとうにいいもの、おいしいものは、人の心を動かす力があると、私も思います。

2010年1月8日金曜日

大ヒットの水耕システム" AERO GARDEN "

アメリカでミリオンセラーとなった、ホビーグロウ用水耕システムの
" AERO GARDEN 〜エアロ・ガーデン〜 "です。
循環式の水耕システムで、高さを調節できるグロウランプと一体式になってます。
このランプの高さには限界があるので葉もの野菜やハーブ、タイニー・ティムなど矮性のトマトなどを育てるのにぴったりです。
昨年秋から「 エアロガーデン 」でサラダ菜を育てています。ほんとは真夏から幾度となく他の種類のレタスを実生から挑戦しましたが、夏の暑さがたたって失敗をくり返しました。











そのためレタスに対して、すっかり苦手意識が根づきました。家のベランダで放置してるレタスは何ともないのに・・・
このサラダ菜は根ぐされもせず、ここまで育ちました。

あーよかった。

このサラダ菜の根っこの様子です。ふつう水耕栽培では「 根毛 」が出ないといわれています。ちゃあんと、「 根毛 」が発生してます。
「 根毛 」は、リン酸など肥料成分を吸収したり植物ホルモンをつくり出す大切な役割をします。













水耕栽培専用の液体肥料と有機活力剤をあげています。水耕栽培では、無機の肥料( =化学肥料と呼ばれてます )しか意味がないと考えられていました。

でも根っこは、分子の大きい有機成分もちゃんと吸えるし、むしろそっちのほうが好きな場合もあるし、たくさん収穫できるし、なによりも「 水分と肥料が過多でおいしくない・日持ちが悪い 」などの水耕栽培作物のデメリットをカバーできることがわかって、いろいろと常識が変わってきてるんですよ。

「 根毛 」は有機成分があると出るんですが、根っこが水にすっかり浸っている状態では発生しません。このエアロガーデンのように循環型ハイドロ・システムだと培養液につかっていない根っこの部分には「 根毛 」がちゃあんとでるんです。
その辺も考えられてデザインされているとしたら、さすがハイドロポニックス発祥の地、アメリカの大ヒットシリーズだけありますね。
首都圏の各家庭に一台ある勢いで売れたそうです・・・ほんとかどうか、わかりません。

2010年1月7日木曜日

メジロたちとツボミ

今日は、七草がゆの日ですね。お正月のあとに胃腸を休めるための風習です。家のまわりには、七草のひとつ「 芹 」がたくさん生えてくるので、一草は確実にGET可能です。



ハイドロの循環システムで育てているエアルーム・トマトの「 グリーン・ゼブラ」です。
気温が低いので育ちは遅いですが、害虫も寒がって出てこないのでストレス・フリーです。
そろそろグロウ・ルームにうつして本格的にグングン育てようと思います。
育てる楽しみも大きいですが、実が収穫できなければ、さみしいですよね。







新しい年が明ける頃、ますます寒さが厳しくなるとメボしい食べ物がなくなるようで、このところ毎朝「 メジロ 」がエサの催促に遊びにきます。


若干のカメラ目線がニクいです。










うっかり傷んでしまったミカンやリンゴの切れハシを柿の木の枝にさしてあげると、ささやくような「 ピーピーピーピー 」という鳴き声とともに、あっというまにやってきます。


相棒がやってくるのをじっと待ってるところです。
いつも二羽そろってから食べはじめます。












夜に散歩すると、顔が痛くなるほど寒い季節ですが近所の桜にはもうツボミがついていました。

春が待ち遠しいです。

2010年1月6日水曜日

お掃除ついでにCO2添加

年末の大掃除のついでに、かねてから試したかったエコなCO2添加方法を実験してみました。

ココ培地で野菜や果物を育てる場合も水耕栽培と同じ培養液をスプレーや「じょうろ」なんかであげますが、どうしても水受けトレイの溝が排液で茶色く汚れてしまうので歯ブラシなんかでキレイにします。が、メンドクサイので、ついつい放置でした。

年末の大掃除特集で大活躍の「 松居一代さん 」のエコ掃除方法・・
「 重曹 」と「 クエン酸 」を使えば、なんと「 炭酸ガス 」が汚れを浮かせて地球にやさしく簡単にきれいになると知り、「 そりゃあ一石二鳥!! 」とさっそく試してみました。














トレイ上の白いものが「 重曹 」です。
ふつうは重曹に、半量程度のクエン酸粉末を振りかけて水で発泡させ、その後流します。

粉末どうしだとムダが多くもったいないので、クエン酸は水に溶かしてスプレーで少しずつ重曹に振りかけてじわじわと発泡させました。
松居様のおかげで重曹が大流行して安く買えるようになったためバサバサ使えます。しかしクエン酸はまだまだお高目だし、水に溶かせば重曹の半量もいりません。

クエン酸水をスプレーしていくとシュワーっと発泡し炭酸ガスが発生します。














家庭用CO2メーターというものがあったで、炭酸ガスがどのくらい発生するのか試してみましたよ。
クエン酸水散布前です。CO2=980ppmです。














クエン酸水をまいてから・・・あっというまに2230ppmです。














さらにクエン酸水をまき続けたら・・・ Hi 表示に!! このCO2メーターは5000ppmまで計測できます。

室温も2℃上がりました。
プチ地球温暖化です。










クエン酸水は酸性なので、ちょうどスプレーのノズルのお掃除にもなりました。一石三鳥ですね。

「 炭酸ガス=CO2 」は下に溜まるのでファンをまわして葉に吸わせますが、密閉しないと10分くらいで散ってなくなってしまいます。CO2が逃げないように工夫すればもっと長持ちすると思います。水受けトレイには重曹が溶け残ってしまいましたが、翌日にクエン酸水をスプレーした後で計ったら、ちゃんと炭酸ガスがでてました。

炭酸ガスは1500ppm程度が一番ベストだそうです。( 多すぎると植物にも人にも危険!! でも重曹とクエン酸程度なら、よほどのことがないかぎり危険な濃度にはならないと思います )

植物は一日中CO2を欲しがってるわけではなく青色光が多い午前中に太陽を浴びて葉の葉孔が開くと「 CO2吸うぞー 」となります。夜は要りません。なので朝日がのぼってお昼くらいまでのタイミングに1500ppmほどあれば十分なのです。
また、CO2は炭素源なので、吸われた後は水と反応して炭水化物になって葉に蓄えられます。なのでもしも窒素や微量ミネラルが足りないと炭水化物からタンパク質へと合成できなくなります。
ただ水耕栽培では窒素が多すぎるくらいなので、その心配はないと思います。むしろ窒素が残りやすいので作物の味がマズくなったりアクが多く日持ちが悪くなったりすることが多いです。ちょうどいい量のCO2添加は窒素過剰を解消してくれるのでオイシくなるし、とっても意味があると思います。

長日植物と短日植物でも炭酸ガスをあげるタイミングはちょっとちがうそうですよ。長日植物は生長段階がくっきりと分かれていないので、根がしっかりはって肥料をたくさんあげられるようになったらコンスタントにCO2をあげていいそうですが、イチゴなど短日処理で花芽がつくものは、花が見えはじめた「 開花初期 」にあげるのが一番効果があるそうです。

で、カンジンのトレイのお掃除ですが、なかなかきれいになりましたー。

2010年1月5日火曜日

謹賀新年

いよいよ2010年です。
お正月三が日はお天気に恵まれて何よりでした。きれいに雪化粧した富士山のてっぺんが川崎からも見ることができました。
この写真は東名富士川インターのお気に入りスポットから見える富士山です。













横浜市の神社までテクテクと初詣に歩いて出かけることにしました。
なんとラッキーなことに、年明け早々のど根性くんとばったり!!

これはニンジンですね。すばらしい!!
( えー・・・ディルかも? )










お正月は、空がすんでいて空気もきれいで交通量も少なく、ど根性マニアには格好のお散歩日和でした。


2009年12月28日月曜日

ハーピン・タンパクの葉面散布

いよいよ今年もあと4日です。月並みですが、一年はあっという間ですね。

先週「 ハーピン・タンパク〜 Harpin Protein 〜 」というちょっと変わった植物活力資材を試してみました。泥がはねたように茶色くシミになって残っているのが、そのハーピン・タンバク散布跡です。














ハーピン・タンパクは病原菌が合成するタンパク質で、これを葉に散布されるとプラントは病原菌の侵入と勘違いして、免疫システムを強化しはじめるそうです。環境や人体への害は一切ないので、安全な農薬の代替品として期待されているそうです。

葉面散布されたハーピン・タンパクは、プラントの免疫システムを刺激するだけでなく、ほとんどが根っこに送られます。根っこの細胞は茎や葉っぱとちがって、タンパク質を受けとると、ひとつひとつの細胞がみょーーんと伸びてでかくなれるんです。なので一番先によい変化がでるのは根っこです。


病気も予防できて、根がふやせて花つきもよくなって実も大きくなります。
・・・とメリットいろいろ。
先週の金曜日にハーピン・タンパクを葉面散布して帰宅しました。花つきや実がでかくなる作用を実感するには一週間以上必要ですが、翌日にはイチゴたちの葉っぱがピーーンと立ってました。
「 なんかやる気だしてるね 」って感じました。






こちらは収穫間近のタイニー・ティムトマトです。先週から肥料抜きをしてます。年越しは「エアルーム・トマトサラダ」でってことにもなりそうです。
2009年、今年もいろんな植物をたくさん育ててちょっとだけ(!?)枯らしました。2010年も、なにげない日常の出来事にたくさん感動して楽しんでいこうと思います。

2009年12月25日金曜日

〜FARM AID〜ウィリー・ネルソンからの手紙

毎年クリスマスが近づく頃になると、さまざまな慈善団体からの募金の呼びかけがありますね。今年もアメリカの農業支援活動団体
「 FARM AID 」の主催者ウィリー・ネルソンからのメールが届きました。

" かれこれ24年前、私はこの国の家族経営農家の人々が大変にきびしい経営状態に直面し奮闘している現実を知り「FARM AID」を立ち上げました。

ジョン・メレンキャンプ、ニール・ヤング、ディヴ・マシューズがこの活動に賛同し、ともに家族経営農家への支援を支えてきてくれました。














FARM AIDをはじめた1985年以来、小規模農家にとって厳しい現実はいまも変わりありませんが、今日にいたるまで我々はかれらへの緊急援助、資金援助、心のこもったエールを送りつづけています。

安全でおいしい食材にあふれたテーブルをかこめる毎日は、かれら農民の献身的なハードワークによって支えられています。彼らはヘルシーでおいしい食材をつくり続けるために土壌を安全に保ち続けてくれています。しかし、今年はとくに小規模農家に人々にとって厳しい一年でした。資金の貸し渋り、農作物価格の下落とコスト高、洪水や干ばつなど自然災害による不作、彼らはつねに多くの不安材料と隣りあわせでありながら、政府の援助の矛先は大きな経済効果を生みだす大企業にしか向いていません。
いまこそ私たちが立ち上がるときです。
あなたがたの心のこもった援助は、困っているファミリー農家に直接届けられます。

昨年われわれとサポーターたちは米農務省に、ファミリー農家や酪農家たちをさらに困窮に追いやる「ファクトリー・ファーム」大規模農場経営への資金貸し付け援助をやめて自然災害で被害を被ったファミリー農家を救済するよう要請しました。”
・・・・ 省略 ・・・

Stay Strong and Positive,
Willie Nelson





食料自給率128%を誇るアメリカで、このような草の根的な農業支援活動が、しかもミュージシャン達によって24年間も続けられていることはすごいことですね。



日本は現在、食料自給率40%でじょじょに上がってきてはいます。
昨年農水省が「 植物工場 」への資金援助を提案しました。しかし、たとえば閉店が相次ぎ「 シャッター街 」と化してしまった商店街の店舗を「 植物工場 」として活用しようとしても農地として扱われないので税金が安くなったりはしませんし、規模的には農水省の資金援助対象外となってしまいます。
一方、日本各地で問題となっている「 荒廃農地 」は大規模な海外企業が大きな資本で買い取り「 ファクトリーファーム 」化しているというニュースを見ました。大規模な農地は、生産性最優先とコスト削減のために環境に負荷がかかることが少なくありません。

でもネガティブな現実ばかりではありません。日本でも安全でおいしい農作物が生産者さんとお話ししながら購入できる「 Farmer's Market」という草の根的な活動がはじまってます。毎週末に渋谷を中心に農産物の直売マーケットが開かれています。

一歩一歩、地道な積みかさねが、なによりも大切ですよね。