2010年2月1日月曜日

BONZAI?? 水耕そだちのタイニー・ティムの魅力

今日は・・・寒いです。
春のようにあたたかくなった先週は、家の中ではダンゴムシたちがワラワラと走り回っていたのに、今日はフリーズしてました。

ところで、水耕栽培で育てているエアルーム・トマトの「タイニー・ティム」が、ボンサイっぽかったので写真をとりました。














タイニー・ティムの全長は、わずか40〜50cm。
ちっさくて、ほんとに室内栽培にむいてます。ビタミンCが豊富で酸味が強く、あんまり甘くならない品種なので「 食べる楽しみはあんまりないかな? 」と思っていました。

ところが先週末、60歳過ぎの大家さんが肥料ぬきしていたほうのタイニー・ティムを一粒召し上がってみて「 おいしい! おいしい! 」と食べる手がとまらなくなって、そんなによろんでいただけるならと、全部収穫していっていただきました。
子どもの頃に食べた素朴な昔ながらのトマトの味がするとおっしゃっていました。

だれもがフルーツのように甘い一代交配のトマトしか喜ばないと、私は勝手に思い込んでいたので、とてもよいご意見を聞けてうれしかったです。

2010年1月29日金曜日

エアロ・ガーデンの収穫

「 エアロ・ガーデン 」で育てていたサラダ菜をじょじょに収穫しはじめました。

肥料ぬきしすぎて、食べる部分がへりました。


でもうま味と苦みのバランスがよい味にしあがりましたよ。









収穫したあとの根もとです。

おつかれさまでした。

アンド

ごちそうさまでした。










ところで、市販の肥料にはいろいろなものがあって悩みますよね。

水耕栽培用に販売されているホビーグロウ用の肥料は、よいグレードで高めの肥料原料をつかっているので割高ですが安心感も大きいようです。

ほとんどの水耕栽培肥料は、野菜用に考えられているんですが、植物の種類によって「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」のうち、好きな窒素のタイプが少しずつ違うようです。
レタスやイチゴなんかは「 アンモニア態窒素 」がわりと好きなようですが、それがなければがんばって「 硝酸態窒素 」も吸います。トマトやホウレンソウなどの野菜の多くは「 硝酸態窒素 」のほうが好きなようです。でもお米は「 アンモニア態窒素 」しか使えません。

育てたい植物の種類がどちらかわからない時や、いろんな野菜や果物を培養液やココ培地など水耕栽培で育てたい場合は、「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」の両方が入っている肥料を選んだら無難かもしれません。「 トマトひとすじ!! 」でしたら「 硝酸態窒素 」だけを窒素源に使っている肥料のほうがいいかもしれません。

培養液のpHがどんどん下がってしまったり、逆に上がってしまうような時があります。それは条件や生長サイクルによって吸いたい肥料要素が変わるので「 肥料成分のどれかを食べ残していて、それが酸性かアルカリ性か 」でpHが上がったり下がったりするようです。
また「 アンモニア態窒素 」と「 硝酸態窒素 」の両方が入ってる肥料だと、どちらが好きかで吸う窒素がかたよるので、pHが上がったり下がったりしてしまうそうです。



2010年1月28日木曜日

ココ栽培のイチゴを収穫

イチゴは熟すのをまちすぎると、酸味がなくなってあんまりおいしくなくなると最近やっと理解できたので、土曜日の満月まで待たずに、今朝3つほどイチゴを収穫しました。
写真は「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。
大実イチゴも、ふたつ収穫しましたが、写真を取る前に待ちきれずにうっかり食べたり計測器で計ったりして、なくなりました。

そしてなんと、大実イチゴの糖度は22でした。うまかったーー!


一方で、このまんぷく2号は糖度14でした。
昨年秋は、まんぶく2号のほうが糖度が高かったのに、
大実イチゴ大逆転です。

それにしても穫りたては風味がさわかやで、
ほんとにおいしいです。







「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」のココ栽培です。
次の花芽が顔をのぞかせています。

イチゴは根が弱いのですが、寒い冬の時期なら根がじゅうぶん張ってしまえば、濃いめの培養液でも比較的平気みたいです。
(といってもピークで0.8ほどの薄さですが)







開花後期の培養液レシピと、PK肥料だけの培養液を交互にあげています。有機活力剤は毎回たっぷりいれてあげています。

トマトの水耕栽培生産者さんは、冬場はEC値を4ほどまでに高くして、糖度をあげる技術が一般的だそうです。肥料成分は水温が高いほどよく溶けます。根っこが水をあんまり吸わない冬ならば、EC値を高くしても肥料ヤケは起きにくいですよね。
逆に5月以降になった時、冬の培養液をイチゴにあげてしまって、あったかい日に一気に萎れたりしました。( このまんぷく2号は、まさにその被害者です )

ところで、肥料よりも有機活力剤を多めの割合にした培養液の方が、ココ培地でも水耕栽培でも、水やりの翌日すぐに新芽が出たり花芽が出たり、ずいぶんと調子がよさそうな気がします。根っこは、やっぱり有機成分もちゃんと吸ってるんだと思いました。

2010年1月27日水曜日

ベランダの葉ものたち

梅のつぼみも、だいぶほころんできましたが、まだまだ寒い日が続きます。

昨年から、ベランダでプランター栽培しているレタスやらホウレンソウです。
日々の食材にしつつ、間引いているので、プラントどうしが近すぎてワシャワシャです。

エアロ・ガーデンでは、まあっっったく育たなかったレタスです。真夏だったので多分水温が高すぎたせいかとは思いますが、ベランダでほぼ放置栽培で、ここまで元気がいいと、ちょっとヘコみます。

しかも肥料らしい肥料はぜんぜんあげてないんです。







冬は育つのが遅いですがアブラムシとかハダニとかぜんぜん出てこないので虫にやられるよりもうれしいです。













こちらは、ホウレンソウです。これも間引きつつ収穫してます。

このホウレンソウにも元肥をまったくあげてません。
かわりに有機活力剤を葉にたっぷりとスプレーしてます。
肥料をあげてないと葉が小ぶりになるみたいですが、味にエグ味がなくて生でバリバリ食べられます。
( 小ぶりなのは日当りが悪いのも関係ありそうです )





外で育てていると思うぞんぶんに葉面散布できるのが快感です。

有機資材からは炭酸ガスも放出されるので葉に厚みがでて旨味も強くなりますよね。
しかもこのプランターには、真夏の間トマトが植えられていました。土を足しただけなのでプランターで不耕起栽培状態です。


これは根強いファンをもつ「 ホワイト・セージ 」です。



実生から数株ほど育ちましたが、日本の夏は大嫌いなようでバタバタと枯れてしまいました。
水をあげすぎても、やらなすぎても真っ黒くなって枯れてしまいます。
風通しのよいポジションのプラントしか生き残れませんでした。
根気づよく何年も育てていけば、いつかは帰化するんでしょうか?







見元園芸さんのビオラです。色が鮮やかで見ているだけで心が和みます。
冬は土がなかなか乾かないので、水やりは一週間に一度でOKです。
「 あーラクチン!! 」と思っていたら、最近雨がふらず乾燥気味なのと昼間があたたかいので気がついたら、しおれていたことも多々あります。














冬は、夜間に水が凍ってしまうので夕方の水やりはご法度ですよね。
結局忙しい日の朝に限って、しおれていることにバタバタと水やりとなってしまいます。

早起きすればいいことなんでけど・・・

2010年1月26日火曜日

酪農とふれあえるトコロ

動物たちに会いたくなるとついつい足を伸ばしてしまうのが、厚木インターから宮が瀬方面へ向かったところにある「 服部牧場 」です。

こちらは牧場なのですが経営者さんのご好意で、牛舎にも自由に出入りできるボーダーレスなトコロで、いっぽうで動物を怒らせて攻撃されてケガしても自己責任です。




人なつこいブタもウロウロ・・・









午後の日だまりに
なかよく
討ち死に状態。








入場も無料だし、ホームメイドのジェラートや無水トマトカレーなどオイシイものも充実していてハラペコで来てしまっても平気です。なので風がつめたい冬でも、週末は親御づれでにぎわってます。














売られているエサを手にしていれば、ダレでも動物たちのアイドルです。














「 服部牧場 」ではキャンプやバーベキュー、シープドッグの調教、撮影場の提供など様々なイベントが楽しめるようになってます。
都心からも近いのに、かぎりなくリアルな牧場体験ができるのが魅力です。

2010年1月25日月曜日

水耕栽培タイニー・ティムの肥料ぬき

水耕栽培はだれでも簡単に野菜を育てられるし、はじめて野菜を育てるひとでも、路地や土での栽培よりも立派な野菜がたくさん穫れるのが、おおきな魅力です。
いっぽうで、過剰な肥料の吸い過ぎがいろいろと悪さをするのも事実ですよね。

エアルーム・トマトの「 タイニー・ティム 」を年末に食べてみたら・・・なんか味がエグくてショックでした!! そこで、味がおいしくなるまで肥料ぬき用の有機活力剤と水だけで肥料ぬきをすることにしました。

だいたい一週間前にタイニー・ティムを収穫しがてら、トマトの果汁の「 硝酸イオン 」を計ってみたら・・・780ppmでした。食べると後味に強いエグ味を感じました。














そして、今朝穫れたトマトの果汁の硝酸イオン濃度 = 210ppm。
味にはエグさがなく旨味が感じられました。
でも、質のよい有機肥料をつかった露地栽培のトマトは硝酸濃度が0!!という結果もあるそうです。ちなみに残留肥料濃度にキビシいヨーロッパでは、硝酸イオン濃度が2000ppm以上ある野菜は流通させてもらえないそうです。















これが肥料ぬきしている「 タイニー・ティム 」トマトの様子です。
葉数がめっきりとへり、ハゲ山的な感じです。
トマトの実が、重たそうに目立ちます。






一方こちらは、肥料ぬきせず「開花後期 (=生殖生長 ) 」用のレシピをあげつづけているタイニー・テイムです。

葉が青々としげって新芽とツボミがさかんにでてきています。










「 硝酸イオン濃度 」が高いプラントは、病気や害虫にやられやすくなったり、収穫物にアクが多くなり日持ちが悪くなったり味にエグ味が強くなったりするそうで、育成中の作物の健康診断、収穫物の安全性や品質の目安にされているようです。
ただ、同じプラントでも計測する時間や部位で、この「 硝酸イオン濃度 」はずいぶんと変わってしまうそうです。なので「 硝酸イオン濃度 」は、同じような部位を同じ時間帯で計るのがよいらしいのです。

また、満月のころの植物は芯どまりしやすいので窒素を多めに与えると聞きますが、この月の満ち欠けも、硝酸イオン濃度と関係あるのでしょうか?
「 満月に収穫するとおいしくなる 」のは、そういうことからなのでしょうか?
ちなみに今週末は満月ですね。

まだまだ調べたいことがたくさんあります。

2010年1月22日金曜日

有機 V.S. 無機 ? ハイドロ V.S.土 ??

昨今のオーガニックブームで、ちょっと肩身のせまい感がつのる「 化学肥料 = 無機肥料 」ですが、その功績と世界に与えた影響の大きさについては、知れば知るほどびっくりです。
ものごころついた頃から肥料といえば「 化学肥料 」があたりまえで、有機肥料といえば「  臭い肥料=糞尿や堆肥 」という貧しい印象しかありませんでした。

以前にもちょこっとふれましたが、20世紀に化学肥料が世界で広まってから、たったの100年で人口は16億人から63億人へと4倍ちかくも増加したそうです。( 農地面積は世界でたったの1.2倍にしか増えていないとのこと。)

チリでグアノが発見されてから19世紀の間に硝石・カリ鉱石・リン鉱石が発見され肥料源へと利用されていったそうです。

当時、肥料の原料になる天然資源をめぐって、国どうしの対立や侵略・戦争がたくさん起きてしまったそうです。
むずかしいことはわかりませんが、今でいう石油やレアメタルなどの資源争奪戦みたいなものでしょうか?






21世紀になった今でも「 化学肥料 」がなくては世界の人口の多くは、瞬く間に食料不足になってしまうかもしれません。化学肥料全部を有機肥料に変えようとしたら、食べられるものまで肥料にしなくちゃっていう変なことにもなりそうです。

ところで、水耕栽培の先進国アメリカの専門雑誌「 GROWING EDGE 」に、「 Tomato Hydro or Dirt ? 」という特集がありました。( 残念ですが現在は休刊です )



Hydro( 水耕 )大好きな大学の先生が、馬糞堆肥を使ってDirt( 路地栽培 )でトマトを育てているご近所さんとお互いのトマトを交換しているうちに、「 ホントは、どっちがおいしいのかな? 」と比べてみたくなってみたとのことです。








彼の学生さん9人に「 味・風味・果肉の質・色 ・香り」のポイントで「 Hydro or Dirt ? 」で、どちらがいいと思うか投票してもらったそうで、結果は・・・・














「 Hydro 」が好き・・・9人中5人
「 Dirtが好き」・・・・9人中2人
「引き分け」・・・・ 9人中2人

Hydroは、色・味・風味で勝ち
Dirtは、香りと果肉の質で勝ち


とのことでした。水耕栽培で育てた作物は水っぽいし日持ちが悪いとはよく聞きますが、一方で糖度も高くなるし土臭さがない風味の強い作物になると思います。

化学肥料は過剰施肥がいちばん大きな問題になっていると思いますが、じつは有機肥料も撒きすぎれば同じことが起きます。ただ、植物はもともと土の中の微生物と肥料のキャッチボールをしながら進化してきたので、化学肥料だけでは補えない栄養もあるし有機成分の方が、根っこが増えやすいそうです。

個人的には 「 有機 」 も「 無機 」も使えるココ培地が好きです。