2010年2月17日水曜日

グロウランプの位置

雲ってばかりで寒い日が続きます。近所の梅林では、梅の花が咲きそろってきているのですが、なかなか写真日和に恵まれません。

ここ最近の冷えがたたったのか,ココ培地のイチゴにアブラムシがお出ましになりました。ふつうは新芽に集まりがちなのに、なぜか花にいます。











 


アップにしてみました。ものすごくこっちを見てる気がします。
( 顔がキュートですね。)














イチゴが冷えているのでは? と思い、昨日グロウランプを近づけてみました。イチゴのトップからランプまで40cmくらいに近づけると、だいたい2万ルクスほどの照度になりました。
ちなみに30cmの距離だと、だいたい4万〜5万ルクスくらいになります。
この距離でイチゴのトップと同じ位置に手をかざすと「 あったかーい 」と感じる程度です。( MHランプの400W / 32000ルーメン使用 )

イチゴの好適照度はピーク時で、4万〜6万ルクスほどだそうです。


今のままだとまだ照度が足りないのですが、急に光を強くしていいことがあった試しがないので、様子を見ながらちょっとづつランプを近づけてみようと思います。












ひさびさのミニバラ「 コーヒー・オベーション 」です。寒い季節はツボミの出が少ないですが、花がゆっくりと咲くので、ながく楽しめます。


サクラや梅も、花が開いてから寒い日が続くと花が長持ちしますね。


なので今年の梅の花は、ながいこと楽しめそうでなによりです。











2010年2月16日火曜日

エアロ・ガーデン

「 エアロ・ガーデン 」で、ちょうど一年ほど前にハーブを育てました。アメリカで大ヒットしたホビーグロウ・システムですが、残念ながら日本では今発売されていないようです。
電源はアメリカ仕様なので日本で使うと、循環ポンプの水量がすこし落ちます。

オマケでついてきた7種類のハーブの種をシステムにセットして「スタート」ボタンを押すだけ。
オマケの種は発芽率100%でした。
ランプ点灯も循環ポンプの作動もすべてオートマチックでやってくれます。












発芽してから、だいたい2週間くらい経ったときの様子です。

そろそろ肥料も入れはじめて、重なった芽を間引きはじめた頃だったと思います。
専用のタブレット肥料があるのですが、市販の水耕栽培用の肥料ならなんでも使えるしNPKの比率を変えられるほうが便利だと思います。








さらに2週間後、ワサワサしてきました。
大きくなった時の樹勢を考えずに種を配置したので、ちょっぴり後悔したりしました。












6月ごろには、かなりのジャングル状態になったので一旦すべて収穫して終わりにしました。内部のネジをぜんぶ外して入り込んだ根っこをキレイに掃除するのが大変でした。

あまり大きくならない矮性の野菜やハーブだったら、電源さえ取れればグロウランプ一体式なので、どこでも栽培できます。真夏以外なら簡単に室内水耕栽培が楽しめます。冬は育つのが遅いですが、虫や根ぐされなどがほとんど出ないので冬の方がキレイに育つと思います。

ちょとデカイですが、シソとかネギとかミョウガとか薬味的な野菜を育てて常備できたら、奥様にも邪魔者扱いされずに喜ばれるかもしれません。

最近、「 エアロ・ガーデン 」にまた種を蒔きはじめました。

2010年2月15日月曜日

多肉ist 〜タニキスト〜 の献身

多肉・サボテンにココロ惹かれてしまう理由は、有機的なマルミのある曲線ではないでしょうか? その肉感的なマルミのせいで、ちいさいくせに何ともいえない存在感を感じてしまいます。

LEDや蛍光灯タイプの電気代が安くすむグロウランプのおかげで、真冬でも多肉たちは元気です。ホビーグロウ設備がまったく整っていない数年前は、真冬に太陽がでれば日のあたる位置に多肉たちをちょっとづつズラして日光浴させていたものです。植物は自分のいる環境の、日が差す時間帯とか温度とかに順応して生長したり休んだりするようなので、きっと余計なお世話だったと思います。

先日仲間入りした「エビス大黒」です。
ブルゲリと同じく昨年の梅雨、一度枯らしました。














そのくせ、お店でウッカリ出会ってしまうと、
「連れて帰って!!」と多肉が私に訴えていると大錯覚してしまいます。
それが多肉の魅力に取りつかれた「 多肉ist 〜タニキスト〜 」の悲しいカンチガイともいえます。


こちらは寒さで冬眠中の「コノフィツム・ブルゲリ」です。順調に育てばレモンほどのでかさに生長するそうです。
秋の生長期の時、ブルゲリの脇腹に小さな化粧砂がひとつぶくっついてしまって、そこだけポツンとくぼんでしまいました。
ブルゲリはデリケートですね。
春の生長期には,気をつけたいと思います。











これは食べられない種類のハオルチア、「 オブツーサ 」です。ブルゲリとは形がぜんぜん違いますが、オブツーさもブルゲリみたいに葉肉が透き通っていてキレイです。

端っこにぐるりと新芽がでてきました。
春には植えかえをしたいと思います。

多肉の植えかえは、わりとむずかしいですよね。
ほとんどの多肉・サボテンは植えかえる時に、土を全部落とした状態で一週間ほど根っこを乾かすんですが、コロコロと転がっていた多肉たちが、いつかネズミにさらわれそうになったことがあります。





いくら定位置に置きなおしても、翌日ちがう場所から発見され、ある日とうとう一口かじられていました。犯人は耳がおっきくてかわいい顔をした「 クマネズミ 」でした。

これは挿し木で増殖中の食べられるサボテン、ハオルチア「 サラダ菜 」です。

ほんとに簡単に挿し木で増えます。おもしろいくらいです。きっと誰でも増やせると思います。

もし有名になれば、きっとサンスベリアやアロエみたいに、たいがいの家によくありがちな植物になれるかもしれません。








多肉・サボテンの見逃せない魅力は、とっても長生きなことだとも思います。
私の所有する最年長のサボテンは、出会ってから15年ほど同居していますが、どうやら60年ほどで成人式を迎える種類らしいです。新たにタニキストになった家族に、現在は横どりされていますが、私より多肉の管理がとてもとても上手なので世話は丸投げしてます。

2010年2月12日金曜日

グリーンゼブラのマクロな花

水耕栽培で育てているエアルーム・トマトの「グリーンゼブラ」です。なんかツボミがすごいことになっていたので,マクロレンズで撮りました。

まんなかに微生物みたいなものが・・

トマトの花って、こんなんでしたっけ?















ベランダで育てた時は、普通のトマトの花と同じ花弁が一重でした。

異常花のようですが、面白くてたまらないので摘花しないで見守ります。







循環式ハイドロ・システムのグリーンゼブラは全部で4株おりまして、どのプラントも一番花と二番花は、こんな花がついてます。













これはまっすぐに茎が伸びて育ったゼブラです。

茎のまんなかあたりから、急にスジばって太くなってます。











このゼブラは、いったん根元で茎が曲がってます。
まっすぐ仕立てたプラントよりも、曲がっているプラントの方が、茎がずいぶんと太くなってます。














茎をヨコに誘引すると、トップが起き上がろうとして植物ホルモンのエチレンが分泌されるので茎が太くなるようです。以前にもちょこっと触れましたが、発芽したてのフタバや菊のトップなど徒長を防ぎたいときに、手でやさしくなでてやってもエチレンが分泌されて太くガッシリとコンパクトな樹勢になります。

挿し木を培地や土に植えつける時もナナメに挿すとエチレン濃度が高まって発根が早くなるそうです。今度試してみます。

エチレンは殺菌剤としても使われるくらい殺菌効果が高いので、病原菌からプラントを守る役目もありますし、発根を促したり花を咲かせたり実を熟させたりと、無視できない大切な存在です。窒素が過剰だとエチレンの分泌がジャマされて徒長してしまったり虫や病気に弱くなってしまうそうですよ。


ちなみにこのグリーンゼブラたちは、
まっすぐな茎のプラントも曲がってるプラントも同時に同じだけ花芽がついてます。

元気に育っていれば、いろいろ細かいことは気にすることもなさそうですね。

2010年2月10日水曜日

葉っぱと根っこはホルモン工場!!

ココ栽培のイチゴたちです。
ほっといても勝手に花芽が上がってくるようになったので、そろそろ開花ホルモンはじゅうぶんに作られているのかなと思います。

開花ホルモンが足りてしまえば、いままで控えていた窒素を増やしてイチゴの実を肥大させたいと思います。


開花後期の窒素がほとんどないレシピから、開花前期の窒素がすこし入ったレシピへと戻しました。

イチゴはアンモニア態窒素が好みなので、これが多少入っている水耕栽培用肥料を使っています。

元気がよい「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。

根っこがじゅうぶんに張っているので、葉がおおきく育って花茎も伸びて実がたくさん期待できそうです。
これは亜鉛過剰で生育障害になってしまった「 ジャンボいちご 」です。

申し訳なさそうに花芽がついています、濃い肥料をあげた私が悪いのに。

こんなふうに「根と葉っぱ」の量と、「花と実」の数と大きさは、みごとに比例してしまうようです。







というのも,花がたくさん咲いたり実が大きくなったりおいしくなったりするのは、植物ホルモンのおかげですが、植物ホルモンは根っこと葉っぱで作られます。
言ってみれば、根と葉は「 植物ホルモンの工場 + 物流 」です。

根っこは「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」の工場です。つくったホルモンを地上部へと送り、トップ部分でホルモンが溜まっていくと丈が伸びたり新芽が出たり花を咲かせたりしてます。発芽直後の生まれたての根っこも、すでにホルモン工場として働きはじめます。

太陽がよくあたるトップでは、「 オーキシン 」っていう植物ホルモンをつくっては根元へ送り届けてまして、根っこはオーキシンを受け取ると「 新しい根っこを出すぞー 」となります。根っこが増えなければ「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」が足りなくなって新芽も花芽も出づらくなるぞというサイクルのようです。

根がふえれば葉がふえるし植物ホルモンもいっぱい分泌されます。植物ホルモンがたくさん分泌されれば、大きな花芽がいっぱいでて実が着果しやすく大きくなるというベストな循環ができるんです。

イチゴは葉がふえすぎたら葉かきしないと実が大きくならないそうですが、ある農家さんでは葉かきもせず茶色くなった古い葉も湿気対策に残しておくそうです。

さて、どちらがいいんでしょうか?
とりあえず理解不足のままの葉かきや根きりは禁物のようです。


2010年2月9日火曜日

酪農といっしょに・・・ダムも楽しむ

先日ご紹介した「服部牧場」のご近所には「 あいかわ公園 + 宮が瀬ダム 」があります。

ダムを見下ろせるポイントです。風が強いですが、すごい眺めです。














この地点までは、エレベーターに乗ってのぼります。
エレベーターにたどり着くまでのサイバーチックな通路です。夏は涼しくて天国で二度と外になんか出たくなくなります。

が、

冬は冷蔵庫のようです。









隣接している「 あいかわ公園 」はダムと合わせて山ひとつ分がまるまる公園なので、だだっぴろい敷地の中はアップダウンも激しく一周するだけで山登りに近い運動量になります。

野鳥もたくさん見られるし、夕暮れ時になると野良ザルたちの集団がウヨウヨと降りてきてカラスとにらみ合ったりしてます。そろそろいろんな木が芽吹く時なので、あったかい日に春を感じに出かけるにはちょうどよいと思います。

2010年2月8日月曜日

沈丁花のツボミ

雲ひとつない快晴の週末だったものの、冷たい風がつよく吹いて底冷えのする週末でした。街ゆく人たちは、風が吹くたびに思わず「 さっぶーー 」とつぶやきながら肩をすくめていました。

寒さに負けず、沈丁花のツボミがふくらんでいました。この辺りでは、梅の花が咲いているのも、もうめずらしくなくなってきました。

もう少し寒さがゆるんでくれば、どこからともなく沈丁花の花の香りがただよってくる頃になります。

この花の香りが大好きで,思わず立ち止まって深々と息を吸い込んで、幸せな気分にひたってしまいます。









沈丁花は、雄株と雌株がわかれる「 雌雄異種 〜しゆういしゅ〜」だとはじめて知りました。日本で流通されている沈丁花は、ほとんど雄株だそうです。雌株は大変めずらしく最近になってチラホラと見られるようになってきたとか。
・・・ということは、挿し木でふやされているんでしょうね。
そういえば実がなっているのを見たことがなかったのですが、それはほとんどが雄株だったからですね。ちなみに雌株につく赤い実には,毒があるそうです。

そして沈丁花の花を日干ししたものは「 瑞香花 〜ずいこうか〜 」と言われる漢方になるそうです。ノドによいそうでうがい薬みたいにも使えるそうです。なんとなく、ジャスミンティーみたいな香りのするお茶になりそうな感じがします。

沈丁花は日当りが悪くても丈夫に花をよく咲かせて低木なので、家が建て込んだ庭木なんかに重宝されます。やっぱりタフな植物って、薬効もあるんですね。