ココ栽培のイチゴたちです。
ほっといても勝手に花芽が上がってくるようになったので、そろそろ開花ホルモンはじゅうぶんに作られているのかなと思います。開花ホルモンが足りてしまえば、いままで控えていた窒素を増やしてイチゴの実を肥大させたいと思います。
開花後期の窒素がほとんどないレシピから、開花前期の窒素がすこし入ったレシピへと戻しました。
イチゴはアンモニア態窒素が好みなので、これが多少入っている水耕栽培用肥料を使っています。
元気がよい「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。
根っこがじゅうぶんに張っているので、葉がおおきく育って花茎も伸びて実がたくさん期待できそうです。
これは亜鉛過剰で生育障害になってしまった「 ジャンボいちご 」です。
申し訳なさそうに花芽がついています、濃い肥料をあげた私が悪いのに。
こんなふうに「根と葉っぱ」の量と、「花と実」の数と大きさは、みごとに比例してしまうようです。
というのも,花がたくさん咲いたり実が大きくなったりおいしくなったりするのは、植物ホルモンのおかげですが、植物ホルモンは根っこと葉っぱで作られます。
言ってみれば、根と葉は「 植物ホルモンの工場 + 物流 」です。
根っこは「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」の工場です。つくったホルモンを地上部へと送り、トップ部分でホルモンが溜まっていくと丈が伸びたり新芽が出たり花を咲かせたりしてます。発芽直後の生まれたての根っこも、すでにホルモン工場として働きはじめます。
太陽がよくあたるトップでは、「 オーキシン 」っていう植物ホルモンをつくっては根元へ送り届けてまして、根っこはオーキシンを受け取ると「 新しい根っこを出すぞー 」となります。根っこが増えなければ「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」が足りなくなって新芽も花芽も出づらくなるぞというサイクルのようです。
根がふえれば葉がふえるし植物ホルモンもいっぱい分泌されます。植物ホルモンがたくさん分泌されれば、大きな花芽がいっぱいでて実が着果しやすく大きくなるというベストな循環ができるんです。
イチゴは葉がふえすぎたら葉かきしないと実が大きくならないそうですが、ある農家さんでは葉かきもせず茶色くなった古い葉も湿気対策に残しておくそうです。
さて、どちらがいいんでしょうか?
とりあえず理解不足のままの葉かきや根きりは禁物のようです。