雲ひとつない快晴の週末だったものの、冷たい風がつよく吹いて底冷えのする週末でした。街ゆく人たちは、風が吹くたびに思わず「 さっぶーー 」とつぶやきながら肩をすくめていました。
寒さに負けず、沈丁花のツボミがふくらんでいました。この辺りでは、梅の花が咲いているのも、もうめずらしくなくなってきました。
もう少し寒さがゆるんでくれば、どこからともなく沈丁花の花の香りがただよってくる頃になります。
この花の香りが大好きで,思わず立ち止まって深々と息を吸い込んで、幸せな気分にひたってしまいます。
沈丁花は、雄株と雌株がわかれる「 雌雄異種 〜しゆういしゅ〜」だとはじめて知りました。日本で流通されている沈丁花は、ほとんど雄株だそうです。雌株は大変めずらしく最近になってチラホラと見られるようになってきたとか。
・・・ということは、挿し木でふやされているんでしょうね。
そういえば実がなっているのを見たことがなかったのですが、それはほとんどが雄株だったからですね。ちなみに雌株につく赤い実には,毒があるそうです。
そして沈丁花の花を日干ししたものは「 瑞香花 〜ずいこうか〜 」と言われる漢方になるそうです。ノドによいそうでうがい薬みたいにも使えるそうです。なんとなく、ジャスミンティーみたいな香りのするお茶になりそうな感じがします。
沈丁花は日当りが悪くても丈夫に花をよく咲かせて低木なので、家が建て込んだ庭木なんかに重宝されます。やっぱりタフな植物って、薬効もあるんですね。