2011年1月5日水曜日

「 8 」ではじまる2011

あけまして おめでとうございます


ワタシの住む川崎では今年のお正月も、昨年同様に快晴つづきでした。
しかし、山陰地方や、はたまたヨーロッパでは豪雪で、新年早々大雪に見舞われたみなさんは、本当に大変だったと思います。お見舞い申しあげます。

さて、初詣の帰りに見つけた野良な「八手=ヤツデ」の花です。八手の葉っぱは、そのカタチから天狗のウチワとして有名です。

「8」という数字が名につく「八手」は「はっしゅ」とも読むそうで、

財が発する数字
とされる「8」、
ウチワのような葉っぱから「千客万来」などなど縁起がよい木とされ、

玄関先などによく植えられるそうです。








「8」という数字は風水的にも金運がいいらしく、毎月の8日にお金を引きだしたり入金したりすると金運があがるそうです。そして今年は飛躍の卯年なので、株式市場では「株価が上がる年」とのことで、景気のよい年になるといいですね。

今日は旧暦で「小寒」。小寒から2月始めの「節分」までが1年でイチバン寒い時期だそうです。道路ワキのフェンスに巻きついていた「アサガオのタネ」も、じ〜っと春を待ちかまえていました。














・・・ということで、末広がりの「八手の花」とともに、このブログを見に来てくださった皆様の、2011年のご多幸を無限大にお祈りしておりま〜す!!!

2010年12月29日水曜日

真冬でも芽生えます「アーバン・ガーデン」

家のなかに畑をつくってしまう「室内アーバン・ガーデニング」は、なにげに真冬が絶好調だったりします。ストーブやファンヒーターで暖まったうえにCO2濃度も高くなっちまうお部屋のなかでなら、トマトもタネから育てられます・・・とかいって、最近無性にトマトが育ててみたくなってタネを蒔いた言い訳です。

発芽からだと、寒すぎて生長がやたら遅いので、
できれば夏のトマトの苗から挿し木をとっておくのが
正解だったと思います。

でも、もう蒔いちまったし、発芽もしちゃったんだから仕方ありません。









すっかり古くなったタネから、なんとか芽生えてくれた松です。さっき1ヶ月前に撮った写真を見つけましたが、様子がおなじでした。














リセットした「イセヒカリ」です。加温しないとウンともスンとも伸びません。結局、家でヨーグルトをつくるために買い込んだヒートマットなんかを引っぱりだすことになります。
「素直に春を待ったほうが早いんじゃないのかい?」なんてことも思わなくもないです。
が、冬は温度さえ低くなりすぎないように気をつければ、病気も虫も少ないし、水ヤリも忙しくないし、ノンビリとおいしく育てられるし、苗も売ってないので、途中で別のヤサイに目移りすることなく、ジックリ育てる気になれます。














・・・ということで、室内で植物を育てれば真冬でも芽が出たり花が咲いたり・・・














イチゴの実も、ムクムクと大きくなってくれます。ハダニとアブラムシもイチゴの実と同じくらい増えてくれてますが・・・食べる時に洗っちゃえばいいんだ! と自分に言い聞かせてます。














さてさて、もういくつも寝なくてもお正月です。


水耕栽培やココ栽培などの養液栽培は、培養液で必須肥料養分をあげるので、畑とちがって土の診断も必要ないし、むずかしい肥料の過不足判断の知識がなくても、ヤサイがちゃんと育っちゃうシキイの低さが魅力です・・・が、それでも、いろんな植物を育てれば育てるほど「 なんにも分かってなかったことが、よく分かりました! 」のくり返しなので、来年も植物からいろんなことを教えてもらおうと思います〜。

それでは、アーバンガーデナーの皆様も、よいおトシを〜!!!

2010年12月27日月曜日

雑草というなかれ

週末は、ピリッと冷え込む日が続きましたが、近所の公園のオリーヴの木には、たわわわにオリーヴの実がなっていました。実のほとんどは完熟して、地面に落ちていました。














オリーヴの木は実をつけるまでが、ナカナカ大変そうですが、枝ぶりや葉っぱの見た目が南仏っぽくてオサレなので、引っ越し祝い、新築祝い、そして開店のお祝いにプレゼントすると喜ばれますよね。










年末になると、毎年花を咲かせる

「水仙」です。

「すいせん」と「すいれん」、種類はまったくちがいますが、どっちがどっちの名前だったか、よく混乱します。









水仙のようにタフな球根系植物は、植えっぱなしで毎年きちんと咲いてくれて「ほったらかしOK」の、ラクチン植物です。














緑肥 + 雑草防止に、窓から投げ捨てるように種を蒔いた「ヘアリーベッチ」です。
まさに「キング オブ ほったらかしOK植物」。種を蒔けばぴたりと発芽、そしてこの繁殖力は、期待をうらぎりません。














ヘアリーベッチはカラスノエンドウにソックリなマメ科植物で、空気中のチッ素を固定してくれる「根粒菌」もよく住みつくためチッ素肥料をたくさん使わなくて済むので、不耕起栽培の畑や田んぼでも人気です。














ヘアリーベッチは、根っこからアレロパシー的なものを出して、ほかの雑草の繁殖を抑えてくれるはずなんですが、ヘアリーベッチのどまなんかで、ナニくわぬ顔でスクスク生えている「ホトケノザ」です。やっぱり植物どうしの相性ってあるんでしょうか?

2010年12月24日金曜日

Hydroponics Geodesic Dome in Tokyo JAPAN

「東京ドームシティ」では現在、スンバラしすぎるイルミネーションがタノシめます。
おウチでヤサイを育ててるヒトも、育ててみたいヒトも、ま〜ったく、そんなことには興味ないヒトも、チャンスがあればゼシ、東京ドームシティ内のLaQuaに足を運んでベックリなさってください。


思わずタイムワープしそうな

「ミルキーウェイ」を

わーわーと、通り抜けると・・・









光マンダラな

「ギャラクシードーム」

野外ステージが

見えてきます。











・・・そしてワタシの大本命!!!
巨大なハイドロポニックス・システムのジオドーム「グリーンスフィア」が、デデ〜ンッとご登場。












































ジオドームのなかは、

一面レタス畑です。











すげ〜っ、と

ただただ

ため息でした。












日本でLED電球が誕生してからというもの、水耕栽培の生産現場では、世界各国ですでに導入が始まってます。

日本の水耕などの養液栽培の技術は、数年前の「植物工場政策」始動から、いよいよ国が本腰をいれた感がありますが、設備に莫大なお金がかかってカンジンの生産者の方が気軽に導入できなかったり、データがまだ少ない部分があったり、かたよった情報が前に出すぎたりして、もっと昔から地道に養液栽培の研究をなさってきた方々は大忙しかと思いますし、応用アイデアや実践の面では、まだまだ欧米に「追いつけ状態」だと思います。

が、

こんなにスンバらしいビジュアルと完成度の高いハイドロポニックス・システムは、欧米ではありえないクオリティーだと思います。
ちなみに、日本の農業技術はもちろん、水耕栽培植物工場は「パソナO2」さんを皮切りに、ベックリするほど欧米から大きな注目を浴びてます。「とうとう日本でハイドロが始まる! すごいことになりそうだね〜っ」と思ってるヒトが多いようで、海外の方から「つれてけ!」とよく頼まれます。



ちなみにこの、ウィンターイルミネーション、来年のバレンタインデーまで開催されているそうでっす。

Happy Merry Christmas!

2010年12月22日水曜日

日本のクリスマス

昨日の満月は、皆既月食でした。そしてクリスマス・イヴを間近に控える今日は「冬至」です。














「冬至」と「皆既月食」がかさなるのは、ぬわぁんと1638年以来の372年ぶりだということです。昨夜は残念ながら、なまあたたかい雨降りの日となり月食も満月もおがめませんでしたが、それでも、なんとなくワクワク感がありました。















ご存知のとおり、「冬至」は1年でいちばん夜が長くなる、言わば「短日マックスな日」ってぇことです。休日の日などにお出かけして、真っ暗になってから家に着いたら「エッ? まだ5時じゃん」と、得したような損したような気分になる今日このごろですが、明日からじょじょに「長日」へとシフトチェンジしていきます。


さて〜、宗教のぶあついカベをヤスヤスと乗り越えて、多くの日本国民が楽しみにしている「クリスマス」ですが、今年はクリスマスを通して日本の食文化に触れてみるのは、いかがでしょうか?

以前から気になっていた「うかたま」という雑誌です。


表紙だけながめていたときは、てっきり今どきハヤリの「ほっこり、オーガニカリーな北欧ナチュラル系のライフスタイル雑誌」かと、ハヤトチってました。


実は、日本の地域に伝わる食文化を今風のレシピにアレンジしたりして紹介してくれる「温故知新」的な、スンバらしい雑誌でした。


「うかたま」というこの雑誌の名前の由来は、「ウカタマミ」というお稲荷さんの「主祭神=しゅさいじん」で、「古事記」や「日本書紀」にも登場する日本古来の穀類の神様のことだったんですねー。そして、このネーミングからして、もう「めいっぱい日本!」という感じがしますが、内容もその期待をうらぎりません。

まず、日本の郷土料理のすばらしさについてですが・・・

日本人女性は、若々しく肌がキレイといわれますが、それは多湿な気候と、キレイな水に恵まれているほかにも、日本の野菜中心の発酵食品のおかげだとのことです。ぬか漬けや味噌などの発酵食品は、おもに乳酸菌のはたらきのおかげなんですがヒトの腸まで生きて届かなくっても、乳酸菌の分泌物が腸内をキレイにしてくれるんですねー。腸がキレイなら、とうぜんお肌もきれいになるわけで、老化も防いでくれるんです。

ちなみに「腸は、もうひとつの脳みそ」なんて言われてます。うかたまのキャッチコピーでもある「食べることは暮らすこと」、ズバリ今現在「ナニをどれだけ食べられているか」というのは、動物が成長したり繁殖したりの大きな判断材料になるわけなので、「栄養を吸収するパーツである腸が、イロイロなことを判断して指示してる」ってぇことなんだそうです。そういえば「植物はチッ素が吸えなくなると、花を咲かせる」ってのと、似ていますね。ってことは、植物の根っこにも、脳みそみたいなハタラキがあるのかもしれませんが、知りません。

ハナシがそれましたが「うかたま」には、おばあちゃんが口伝えで伝承してきた郷土料理のレシピなども、てんこもりで、日本の食文化に興味を持ちはじめたヒトにもピッタシです。
現在発売中の「うかたま」は、カンタンでオサレなオサレなクリスマス・スイーツレシピもいっぱいです。好きなあのヒトの胃袋をつかみたいアナタにもおススメ!!!

ちなみに、編集者さんからお聞きしたおハナシによれば、おばあちゃんたちの郷土料理レシピには、とうぜん「大さじナン杯、小さじナン杯・・・」なんて計りながらのキッチリ分量で作ることがマレで、だいたいが「ヒトつまみ、目分量」の右脳型感覚レシピなので、それをレシピに書き起こすことが以外と大変なんだそうで、なんとも微笑ましいエピソードです。















ますますの円高で、この年末と年始は海外旅行に行くヒトも増えるとのことですが、地球のアチラコチラに行ったあとは、不思議と改めて日本のことについても知りたくなるもんですよね。ぜし、食をとおした原点回帰もおススメいたしまーす!!!

2010年12月20日月曜日

Farm Aid 2010

かなりイマサラ感がつのりますが、今年で25周年をむかえた「Farm Aid コンサート2010」の様子です。
Farm Aid とは、米国カントリー歌手のウィリー・ネルソンさんが、地産地消な酪農に従事してらっしゃる小規模農家をサポートしようと25年前にはじめられた活動です。


スティーヴン・タイラーのお肌がピッチピチすぎるのがボトックスっぽくて気になるところですが、そこは永遠の不良ジジィ、スティーヴン・タイラーだから許せる気もします。それにウィリー・ネルソンとの共演は、Farm Aid ならでは・・・




ウィリー・ネルソンともコラボしてるノラ・ジョーンズも・・・


Farm Aid 25周年のコンサートの様子は、その他にもイロイロとYouTubeチャンネルで見られます。

世界では、年間4500億lbs(=2億トン)の殺虫剤が使用されているそうで、それに伴う土壌汚染もますます深刻化していますよ、というメッセージビデオです。ちなみに、日本の農薬使用量は世界のトップに入ってしまいます。




食糧自給率128%の米国では今、「S 510 the Food Safety and Modernization Act 食品安全近代化法案」という法案の可決をめぐって大きな物議をよんでいます。11月30日に上議院を通過したものの今週末までには「多分廃案になるね」という流れだったんですが、昨日の夜になって、マタマタむくむくと復活しちゃった!!!という奇想天外な展開となってます。この「S 501 Food Safety」は最終的にイロイロと修正を加えられて、オバマ大統領にハンコ押してもらえば成立となるそうですが、簡単にいえば、でっかいファクトリー・ファームしか、品種改良も含めて農作物を開発・栽培できなくなるってことらしいです。小規模農家が野菜を売りたい場合は、毎年お金を払って免許を更新しないといけないってことで、まさにFarm Aidの活動を逆ナデするような法律のようです。

「S 501 Food Safety」は、流通している食品の衛生化をレベルアップして食中毒などの健康被害から国民を守るっつーことがネライだそうですが、「無菌の食べ物」が安心だという考え方も、ちょっとコワすぎのような気がします。なにしろ、畑で病害虫がまん延するイチバンの原因は「病害虫を食べたり抑えてくれる昆虫や有用菌が、殺虫剤で激減して食物連鎖のバランスが崩れること」も大きいそうなんですねー。

2010年12月17日金曜日

未来に贈るチョコレート

ワタシの住むところでは初霜がおりました。夜の間はよほど冷え込んだとみえます。今朝見かけた野良なニャンコたちは、朝日のなかで置き物のように、じっとしてました。














それもそのはず、クリスマスはもう来週なんです。一年が終わるのは早いものです。家族や大切なパートナーへのギフト選びに忙しいこの時期ですが、子どもたちの未来に贈る、地球規模のこんなギフトはいかがでしょうか?

「チョコを選べば、世界が変わる。CHOCO REvO」





オイシいオイシいチョコレートの原料はカカオの豆ですが、おもに西アフリカのガーナやコートジボワールで生産されているそうです。TVの報道でも目にしたことがありましたが、多くのカカオ農園では、人身売買によって連れてこられた子どもたちが、不当な低賃金で重労働を強いられているそうです。
カカオの価格が大暴落した翌年の2001年には、人身売買で集められた子どもたち200人以上をのせた船が各地で入港拒否をされ、出航した港にもどってきた一週間後には、子どもたちの数はなんと23人にまで減っていたそうです。オイオイ・・・子どもたちをイッタイどうしたんだ!!!ですよね。

そこでカカオ農園で働く人々に、ダイレクトに正当なお給料が支払われるようにして、有機栽培でカカオを育て現地の悪循環を改善しようとガーナ現地でNPOを設立し、プロジェクト「チョコレボ ガーナプロジェクト」が始まっています。
チョコレボのフェアトレードなチョコレートたちは「People Tree」さんでも直接買うことができます。実は、このような背景を知らずチョコレボさんのチョコレートも、こちらで買っていました。

「近くには、さっぱり取扱店がないよ」、というヒトには、一年間毎月チョコレボさんのチョコレートが届いてしまうオンラインショッピングは、いかがでしょうか? 3,900円というお手頃なプライスで、来年の2月から毎月チョコレートが届きます。

ところで、「フェアトレード」というのは、献身的に活動なっている方々のご尽力で、かなり定着してきているようには思えますが、バックリ説明すれば「貧しい地域で貧困にあえぎ、学校にも通えないので、社会で成功する基盤さえもつくれずに、子どもや女性は人身売買されたり、不当に安い賃金で過酷で危険な重労働や売春などを強いられている人々に技術を教えたり働いてもらって、彼らが作った製品を先進国に住む私たちに買ってもらって、人権問題をなんとかしようじゃあないか」という粋でハートワーミングな活動です。

「金は天下の回りもの」ともいいますし、「情けは人のためならず」なんてことも申します。誰かのためにしてあげた親切ってえのは、まわりまわって自分に還ってくるよ・・・ってことは、つくづくも本当だと思うので、今年のクリスマスは、自分へのご褒美にも、大切なだれかにも、こんな粋なギフトはいかがでしょ〜か?

PEACE