2011年2月4日金曜日

ソレイユのイチゴたち

今日は「 立春 」です。午後の日差しには、だんだんとぬくもりが増してきたような気がする今日この頃です。

さてさて、横須賀の「ソレイユの丘」にある施設栽培のイチゴたちです。
立ったまま、ラクラク作業できる高床式栽培でした。




















ぶ〜ん・ぶ〜んとマルハナバチがセッセと受粉していました。合成ホルモンで受粉させるより果実のクオリティーがよくなるしコストも安く済むんだそうです。
そのかわりにハチたちのために薬剤はつかえなくなるので、病害虫の防除には天敵を利用することになるようです。





天敵防除ですが、小憎らしいハダニなんかは「カブリダニ」というダニが食べてくれますし、イラッとくる「アザミウマ」は「アカメガシワクダアザミウマ」という舌を噛みそうなアザミウマが利用されてるんだそうで。そしてアブラムシは、テントウムシやヒラタアブなんかがアリンコと格闘しながらも、補食してくれます。

ちなみに黄色いテントウムシの「キイロテントウ」は、あのヤッカイな「ウドンコ病」も食べてくれるんだそうです。小さい命たちも、食の安全を守るのに一役買ってくれてるんですね〜。

 施設内は、アマズッパイ香りでいっぱいでした。イチゴは「おウチで育てたい植物ナンバー10」に入ると思うんですが、大きな実をつけるのは、なかなかムズカしいですよね。




大きな大きなイチゴを実らせるには、まずは葉っぱを大きく大きくすることが必要なんだそうです。葉っぱが小さいと、どうしても実も大きく玉伸びしてくれないんだそうです。

イチゴの葉っぱを大きくするには、まずなによりも根っこをゲンキに保ったり、温度や湿度をベストに保ったりと条件はあるようなんですが、トマトやキュウリ・・・どんな植物の場合でも、どうやら「カルシウム」をキチッと効かせることが、コツなんだそうです。


去年はハダニやアブラムシ忌避のために、てっとりばやく葉っぱに「苦土石灰」なんかを撒いちまったこともありました。 そして、たしかにこまめに石灰を葉っぱに撒いてた去年のほうが、イチゴの葉っぱは大きくなってました・・・気がしますが品種も違うのでなんとも言い切れないところです。

・・・効かせるのがちょっぴしムズカしいけど、オイシく安全なヤサイを育てるのには欠かせない大事な大事な「カルシウム」については、また今度!

2011年2月3日木曜日

Romanesco Fields Forever!

今日の2月3日は「 節分 」ですね。しかも「 新月 」です。今朝は心なしか、風に春のニオイを感じました。
月暦・・・つまり太陰暦では、新月の今日が「 旧正月 」でっす。

なので今日は、なんだかとってもスペシャルな日のようです。そして、今年はいいこと・すごいことがたっっっくさん、起こりそうな予感がします。


さて、先日ドライブ中に、スンバらしい畑を見つけてしまいました。

おお・・・これは!!!

















サイケデリック野菜の「ロマネスコ」では、あ〜りませんか!!!













チョ〜レアな野菜のロマネスコが、

このあたりで生産されてるのは知ってましたが、

偶然見つけてしまって、かなりテンションが上がりました。












この野菜は「カリッコリー」とも呼ばれています。
「カリフラワー」と「ブロッコリー」を交配させてできたイタリア原産の品種です。「珊瑚礁」という名前でも種が売られています。
ブロッコリーやカリフラワーと同じく、ツボミがあつまった「花蕾=からい」を食べます。
なのでツボミが開くまえに収穫となります。


それにしても、いったい、どういう都合で、こんなツボミをつけることに決めたんでしょうか?














このらせん状にグルグルまわりながらフラクタル模様を「サンフラワー・スパイラル」というそうです。「サンフラワー = ヒマワリ」の真ん中の部分が、こんなフラクタルを形成してるので、そう呼ばれてるようです。
















・・・ほんと、ミラクル級にスゴい野菜だと思うんですが、ただひとつワタシが残念に思うことは、たまぁにスーパーで見つけてGETしても、ながめることがタノシすぎて、ついつい食べごろを逃してしまうことです。( しかもブロッコリーのアレルギー持ちなので、あんましガツガツ食べられません )














ということで、宇宙を感じる「ロマネスコ」を見るたびに、やっぱ植物ってスゴいな〜と思います。

2011年1月31日月曜日

ロックウール養液栽培のトマトたち

早いもので今日で1月も終わりです。待ちに待った春ももうすこし・・・
ウチのトマトとイチゴたちの収穫は、まだまだ先になりそうなので、横須賀の「ソレイユの丘」のグラスハウスで養液栽培されているトマトたちの収穫をタノシんできました。














毎週土日の午後1時から、穫りたてトマトの収穫体験&お買物ができます。トマトたちのオトナリは、イチゴたちの栽培エリアですが、こちらは人気が高いのでもちょっと早く到着して整理券をGETしたほうがヨサゲです。

たわわわにフサナリ状態のトマトたち。

完熟でパッツパツ、

食べごろのトマトたちが、あっちにこっちに!











収穫したトマトたちを持ち帰るのは、もちろんタダではないので、はじめは吟味しながら選んで穫ってましたが、最後のほうはもう歯止めが利きません。
アレもコレもと食べきれないほどのトマトを収穫しても1000円チョットでした。

とはいいつつも、職業病がでて、ついつい養液栽培のシステムをガン見してしまいました。

ロックウールベッドとロックウールポットを組み合わせたドリップ式養液栽培のようです。










培養液は、ドリップホルダーにつながれたゴムチューブを介してロックウールポットへ注がれます。幾度となく、こんな養液栽培システムでトマトなんかを育てたことはありますが、これがナン百株のシステムとなると、もう個人の手には負えません。















そして、天井部分は「ハイワイヤー」でプラントのトップを誘引する「長期長段栽培」とよばれる手法でした。














・・・ということで、おウチでハイドロ・ガーデンをしてる or したことのあるヒトなら、「ソレイユの丘」のグラスハウスは見応えがあるかもしれません。なにより、真冬の採れたてトマトは、風邪予防にもGoodでっす!!!

2011年1月28日金曜日

真冬のひなたぼっこ

ココ培地でそだてているイチゴたちは、ラストの一番果たちも色づきました。今朝、サッソク収穫しました。

「カレンベリー」というイチゴです。

昼メシのデザートに食べました。

やっぱ一番果だけあって、甘みと酸味と風味がサイコーでした。












クダモノトケイソウ・・・やっと色づいてきました。

結実してから、そろそろ半年。

いったいどんな味になっているのか???  

そもそも食べられるのかが、ナゾです。











ホワイトセージです。室内のグロウルームだと暖かいので、アブラムシやハダニが死なずに、ず〜っとはびこってしまいます。外で育ててるホワイセージは、室内栽培のプラントに比べて高さがまだ半分くらいですが、虫が一匹たりともついてなくって絶好調です。

なので最近では、室内栽培のホワイトセージも外気に当てて害虫たちには撤収してもらっています。














ところで、おウチでホワイトセージを育てるマニアック? なガーデナーたちが最近ふえてきてるようです。ワタシがホワイトセージを育てはじめたのは「 売られている乾燥ホワイトセージは、ちょっぴしお値段が高めなので・・・ 」という非常にわかりやすい理由でした。

でもいざ、育てたホワイトセージの横枝をカットして乾燥させて葉っぱを焚いてみても、カンジンの香りがイマイチ!!!なんですね〜。
「なにがイケナイんだろう?」と思い、イロイロ調べてみると、どうやら葉っぱをつかうハーブっちゅーのは「 ツボミがついてから、花が開いてしまう前 」がイチバン「精油」、つまり香りの成分が多くなるそうなんです。本場アメリカでは、ツボミがでてから花が開いてしまう前の夏から初秋にかけてホワイトセージは収穫されるそうです。

ん〜、なるほどっ。

で、セージの横枝を刈り取ったら、洗濯ネットや、木製のボックスやラタンなどのバスケットなど、湿気がたまらない容器に、セージの葉っぱどうしが重ならないように並べて1〜2週間日陰の風通しのよいところで乾燥させるそうです。
(いやいや天日干しがいい、オーブンでカラッと乾燥が手っ取り早いよ・・・などなど乾燥テクニックには、いろいろやり方があるようです。)

ホワイトセージは、大きくなると2m近くに育つそうで、もしかしたらそのくらいまで大きくならないと、売られているような肉厚のホワイトセージの葉っぱには、ならないのかもしれません・・・

2011年1月26日水曜日

Brew Your own Miso!「手作り味噌」

「お味噌は、思ったよりカンタンにつくれますよ。ぜひトライしてみてください!」

先日あるお方からのお言葉を聞き「そうだよな! ニッポンジンなら味噌をつくってみてもいいじゃあないか!」ということで、早速「手作り味噌キット」をGETしました。

一口に「味噌」といっても、そこは南北に長いニッポン列島! 北海道から九州、沖縄まで「味噌文化」っちゅーのは様々です。そもそも大豆を発酵させるのにつかう味噌のキモともいえる「麹菌/こうじきん」には、米麹・豆麹・麦麹、と種類があるんですね〜。

北海道などの北では「米麹」、八丁味噌で有名な愛知県などの東海地方は「豆麹」、大麦の生産量が日本一の佐賀県がある九州地方では「麦麹」で、お味噌を仕込むんだそうです。

んで、白くて甘めの味噌汁が好きなワタシは

「米麹」をチョイスしました。

仕込んでからソロソロ半月ほど・・・
もう色が味噌っぽいです。







ちなみに透明のガラス瓶は、菌の大敵の紫外線を通すのでほんとは向いてません。ついでに口の広い容器のほうが仕込みが楽です。今回はこれしか容器がなかったので、仕方なくこのガラス瓶を使ってます。


日本酒もそうですが、味噌なんかの発酵食品は寒い冬につくりはじめる「寒仕込み」または「寒造り」が多いそうです。ホントなら、発酵ってのはあったかい温度のほうが、菌が早く動くんですが、雑菌の少ない寒い冬のほうが、本命の菌たちが優先的に動けるし、ゆ〜っくり熟成したほうが「ウマミ」もふえるんですね〜。

で、カンジンの「手作り味噌」のチョー簡単なプロセスですが、大豆を一晩タップシの水に浸して、茹でて、アツアツの大豆をつぶして、麹菌を混ぜて、だんご状に丸めた「マッシュ大豆」を、空気が入らないように仕込み容器にバスバスとぶつけるように入れていって、あとはヒタスラ待つ・・・だけです。 ( 詳しいステップは、リンク先でドーゾ! )

と、いうことで人並みにキッチンやお部屋のおソウジができるヒトなら(発酵は雑菌に弱いので)真冬に仕込めば、ほとんど失敗がないと思います。つぶす・まぜる・ぶつける・・・と、ほぼチカラ仕事なので男のヒトのほうが向いてるかもしれません。

「手作り味噌」、つまり「手前味噌」は無添加だし、自分を守ってくれてる有用菌もいっしょに入るし、舌にも健康にもオイシいお手軽健康食品になると思います。
チャンスがあれば、ゼシ、トライてみて下さい!!!

2011年1月24日月曜日

トマトにツボミがつきました。

ココ栽培のトマトたち、先週はじめに蛍光灯タイプのグロウランプをHPSランプへ変えました。HPSランプは蛍光灯よりも熱も光量もでるので、冬にはもってこいのグロウランプです。言いかえれば、「とてもじゃないけどエコフレンドリーとはいえませんが、真冬の室内栽培にはマストアイテムです。」















HPSランプのおかげで室内の温度も20℃くらいになるし、湿度も40%以上にキープしてたら、トマトたちはメキメキとヤル気をだしてくれたようです。

大玉トマトの「桃太郎」とミニトマトの「千果」という品種を育ててます。
いま、トマトの丈は20cmくらいです。花芽がついてきました。このくらいの大きさの時は、手に負える範囲なのでカワいいです。
最終的には、数メートルになると思うんですが、どんだけ大きく育つのか、無意識に考えないようにしてます。
これは「千果」のツボミです。








これは大玉トマト「桃太郎」のつぼみです。ミニトマト「千果」のツボミとくらべると、2倍くらいでかいです。













早いもので1月も、もう最終週です。去年の12月末に発芽したトマトたち、気がつけばもうツボミがついたオトナなんですね〜、これから寒さがゆるんでくれば、もっと生長が早くなると思います。タノシミ・タノシミ〜!!!

2011年1月21日金曜日

ココ栽培のイチゴたち。満月に収穫

昨日は、満月で「大寒」でした。1年でいちばん寒くなる日だそうですが、ここのところ冷え込んだ日がつづいたせいか、寒さもオンビンに感じました。








ということで、

満月の日まで収穫するのをガマンしていた

ココ栽培のイチゴの一番果を

昨日収穫してみました。














自分(たち)で育てたイチゴ、今シーズンの初モノです。
今年のイチゴ担当はワタシではありません。ヒトサマが育ててる様子を横から見てると「そうじゃないっ! それじゃダメだっ!」とツイツイ言いたくなるのをガマンするのがストレスです。がっ、植物の育て方って、やっぱし人それぞれコツってのがあって「ゼッタイにこれが正解の育て方」という答えがひとつじゃないところがオモシロいですよね。

で、コワゴワと食べてみた感想は・・・「こりゃぁウマい! ワタシたちは天才じゃなかろうか?」と、ひとまず自分たちへの労力をねぎらいました。














いちおう糖度計で計ってみると、糖度は17でした。果肉には空洞もなく、歯ごたえもよかったです。さて、イチゴのヤル気のおかげなのか、栽培スキルのおかげなのか、はたまた満月収穫のおかげなのか・・・


一番果の収穫に、なんとかこぎつけるまで、途中ちょっと肥料焼け気味になったりで、あわてて培養液のEC値を下げてみたりと、スッタモンダがあったんですが、そのついでにちょっと発見もありました。


昨日収穫したイチゴの実です。

肥料焼け気味になる前は、いわゆる「開花ブースター」なんていうタイプの開花用の有機活力剤をガンガンあげてました。

開花ブースターをあげてたイチゴの実の茎である「果梗(かこう)」が、わりとにょろっと伸びてます。





こちらは、肥料焼けがこわくなって「開花ブースター」をほとんどあげてなかったイチゴの花です。「果梗(かこう)」があんまし伸びてません。














イチゴの花茎が伸びたり、花芽がつきやすくなったり、結実したりってのは、ジベレリンやサイトカイニンなどの「植物ホルモン」の働きだそうです。ということで、「開花ブースター」系の有機活力剤には、天然の「植物ホルモン」が入ってるんですね〜、ということが、よくわかりました。メデタシ・メデタシ。

ちなみに、「開花ブースター」は、植物が生長期から開花期へシフトチェンジするスイッチを切りかえたり、成熟を促して収穫時期をそろえたりする効果はありますが、花や果実をガツッとおおきくしたり、なりづかれを防ぐ効果は少ないので、ベース肥料にプラスする活力剤としてリン酸+カリウムの「PK肥料」といっしょにあげると、さらに効果を発揮できるそうです。
ところが! 前回も書いたように「リン酸」のあげすぎは「鉄」や「銅」、「カルシウム」などが吸われにくくなるし、水耕栽培の場合だと、培養液にリン酸が吸われずに残りすぎることが多くあるみたいなので、培養液のpH値が適正値から2回ほど外れたら、ゼンブ取りかえるのがベストだと思います。

ちなみに・・・

植物学の専門用語は、ホントなじみがない言葉ばっかしなので、ますます白髪が増えます。

今日出てきた「果梗」なんて、「かこう」って入力しても「果梗」なんて漢字は、
ぜ〜っっったいに、でてきませんっ。

ということで、言葉の数だけ歴史の長さがあるっつーことですよね。