2020年12月4日金曜日

これは楽しすぎる! 今年も室内シイタケ栽培

 よく晴れた日が、うれしく感じる今日この頃です。いよいよ年末シーズンに突入ですね。

待ちわびていたビオラが届きました。これから春まで目を楽しませてくれる、数少ない鮮やかな色彩なので、毎年色選びには気合が入ります。




先週スタートさせたシイタケ栽培。1週間たらずで、モリモリとカサを広げてくれました。
冬の間は3日とにあげずに鍋料理となるので、シイタケ栽培は大変に重宝します。




シイタケどもが大きくなるにつれて、菌床からは二酸化炭素をふんだんに放出します。

菌類は植物ではないので光合成はしないし、酸素呼吸して二酸化炭素をだします。
正確に言えば、菌床を分解して養分にするときにCO2を排出するので、室内の植物どもの近くに置いておくと、光合成促進効果があります。

ひとつぶで二度おいしい、菌床栽培の室内栽培を以前こちらで紹介したことがあります :

https://desktopfarmer.blogspot.com/2018/03/co2.html




先週、ミシマサイコ をひとまわり大きなポットに植え増ししました。
サイコはニンジンやセロリとおなじセリ科だとのことですが、セリ科の植物は植え替えを嫌うものが多いので、なるべく根ばちを崩さないよう慎重に植えましをしたところ、今週ひとまわり大きく生長しました。めでたしめでたし。




さて、収穫まで使用するファイナルポットに定植したミニトマトどもです。
定植してから培地の表面がしっかり乾いたらGoGro自動底面給水システムにセットして、ボトムフィーディングをスタートさせます。だいたい1〜2週間で、そのタイミングがくるのですがこの季節では、培地が乾くまでもうすこし日数がかかることもあります。





ファイナルポットに定植したら、とにかくポット全体に根っこを張らせることが多収穫に育てるための最大のポイントです。

多少日数が多くかかっても、培地が軽くなるまであせらずじっくり待つことが大切です。




培地の表面の色が白っぽくなって、手で持つと軽いと感じるようになったら、
いよいよ底面給水をスタートさせます。



2020年11月26日木曜日

秋の花菜ガーデンと秋冬室内栽培

 思い起こせば今年の春、公共の場所はどこも軒並み自粛、自粛で、バラ園で満開のバラの香りを貪るようにかぎまわって歩く、という貴重な楽しみを失いました。


ということで、今週末ひさしぶりに平塚の「花菜(かな)ガーデン」に足を運びました。11月も中旬にさしかかり、咲いているバラの花数は多くはありませんでしたが、来園者の数も少なく、それはそれは心ゆくまで写真を撮ったり、バラの匂いをかぎまくったりできました。






花菜(かな)ガーデン」の好きなところは咲きほこるバラたちだけでなく、園内全体がポタジェガーデンのようなコンセプトになっていて、水田の稲やビニールハウスの施設栽培をはじめ、ハーブや野菜、キウイ、ブドウ、梨などの果樹類や、クルミをはじめとした種実類などなど神奈川で育てられるあらゆる農産物の栽培風景が見られることです。





花の色が少なくなる秋口から、存在感のある鮮やかなパープルの花を群生で咲かせてくれる「アメジスト・セージ」。とても丈夫な宿根草ですが、満開時期にはデカくデカく育って倒伏しやすいので、どこのオタクでもヒモでくくったり支柱を立てたりと、甲斐甲斐しくお世話されているのをよく見ます。



アメジスト・セージと同じくらい草丈が大きく存在感がある黄色いサルビア、マドレンシス。初めて知った、恐ろしい事実がありました。




粘着質の樹脂をまとった茎から生えたうぶ毛には、ひっついて逃れられなくなった数えきれないハムシどもの墓場と化していました。トマトと同じく、こやつもうぶ毛で虫をとらえて吸収し、養分にしてしまうのです。食虫植物というのは、思いがけず身近にいるものなのですね。





かわいらしい顔をもつ「ハナグモ」は、バラの無農薬栽培愛好家のなかに、
熱いファンをたくさん持っていると思います。



秋の夕日の中でピンクゴールドに輝き、それはそれは美しかった「ミューレンべルギア」の群生。ミューレンべルギア・・・この名前を正確に思い出せたことも、かまずに言えたことも一度たりとてありません。

それにしても、今年はグラス類の宿根草の魅力にハマりまくった一年でした。しまいには、道端に生えているエノコログサ(ねこじゃらし)やススキを移植して植栽しようかと、真剣に考えたほどです。パンパスグラスをはじめ、グラス類の魅力がひときわ光るのは、なんといっても晩秋ですね。





一方、室内秋冬栽培のミニトマト、パプリカ、そしてミシマサイコ ども。大きく育ってきました。




SANlight Q6W Gen.2 245ワットは、いまだ60%ディミングのままですが、光スペクトラムのバランスが大変良いので、このくらいの光強度で十分です。
光の質にうるさそうな印象があるセリ科のミシマサイコ ですら、スクスク育ってくれています。



パプリカどもには、CMH315Wの「pHull Spectrum」の下に置きました。
CMHランプは青い波長領域を多く放出する「4200K」の、一番弱い190W(=60%ディミング)で、徒長を防ぎコンパクトでがっしりしたパプリカに育てます。





ちなみに、いわゆるフィクスチャーとよばれるバラスト一体型のグロウランプは、バラストが手前にくるように設置すれば、まぶしい光をバラストが遮ってくれるので植物のメンテナンスがしやすくなります。


2020年11月20日金曜日

秋の実りの景色

 今週は、11月とは思えない暖かな陽気となりました。

もはや小春日和というより小夏日和とでもいうべき暑さでした。




緑肥「グリーン・ソルゴー」がベロベロと出穂(しゅっすい)し、満開となりました。丈はかるく2m以上あります。

ソルゴーは糖用ソルガムともいい、ソルガムのシロップは甘さだけでなくミネラル成分も豊富だそうで。煮詰めるのは大変なので、炊き込んで食べようと思います。





とにかくデカく育つパパイヤとグリーンソルゴー、

大陸原産の草本のワイルドな遺伝子を感じます。





時期的に、そろそろ冬の緑肥種子を播くリミットが迫ってきています。
ホップのまわりを中心にヘアリーベッチ、レンゲ、クリムゾンクローバー、そしてフラックスシードを撒きます。



緑肥の種子はいろいろありますが、クリムゾンクローバーとフラックスシードのコンビネーションは花を咲かせたときのコントラストが美しく、特に大好きです。




カタツムリ達も、そろそろ越冬のための場所を探し始めたようです。




昨年末に育てはじめたレモンの木も収穫の時期を迎え、今年はじめて花を咲かせたストレプトフィラは脇から子株がでてきました。




なにより秋の訪れを感じさせるのが、今年の春生まれた子ダヌキたちです。この日は三匹姿を見せました。



身体つきはすっかり一人前ですが、まだあどけない瞳をしています。
目が合えば一目散にダッシュで逃げていくので、苦労して隠し撮りしました。





一方、カメラを向けるとひたすらタヌキ寝入りの我が家のネコども。




日没後に、タヌキたちがウラの林を走り抜ける足音が聞こえると、
ダン! ダダダダ!!!と階段を駆け下りて見張りに行きます。




夜中の見張り役は息子ネコたちに丸投げして、ぐっすりと寝る母ネコと娘ネコ。

ネコたちの世界でも「男はつらいよ」なのでしょうか?



2020年11月11日水曜日

CANNA 病害虫ガイド と幼苗期のスターティングポット

 CANNA日本オフィシャルサイトにて、「病害虫について」のコンテンツがあらたに公開されました。知っていたつもりで忘れていた、病害虫に対する予防や対策情報がGETできます。







さて、最近GETしたバラの挿し木苗たちは、「一人前になって花を咲かせてもよし」、とゴーサインが出せるまで、だいたい2年かかります。それまでは、花を咲かせないようにして株を充実させねばならず、私の性格から2年間の間に枯らすリスクがとても高いです・・・

バラ本来の強さを引き出して、丈夫で良い花を咲かせるバラを育てるには促成栽培などは邪道!!! という声がアタマの中で聞こえる気もしますが、バラは幼苗期を少しでも早く脱した方が良いと思っているのでキャナ・ココでハイドロポニカリーな栽培管理をすることとしました。





キャナ・ココのラインナップなら、とにかく根が早くたくさん伸びてはやく大きく丈夫に育つので、病気にも強くなり枯らすリスクはかなり減らせます。しかもココ培地は有機培地なので、このあと地植えや培養土への植えかえもスムーズです。





さて、パプリカとミニトマトの幼苗ですが、発芽苗、挿し木苗、一年草、多年草を問わず、苗が小さな段階では、かならず0.4L〜0.7L程度のスターティング・ポットに植えた方がいいです。小さなポットは、培地の乾きが早いぶんだけ回数多く培養液を与えることができます。すると、早く大きくがっしり育ちます。









幼苗をいきなり大きなポットに植えてしまうと、根が培養液を思う存分吸い上げられず、培地の乾きも遅くなって培養液を与える回数がへるため、その分だけ生長が遅くなったり徒長しやすくなります。

また、ココ培地ポッティングミックス培土などの有機培地の水やりルールは、かならずポットの底から排水させることです。でないと培地内にアンバランスな肥料が残ったりpH値やEC値も不安定になり、その程度がひどくなると生長障害がでやすくなるので、幼苗は必ず小さなポットで管理してメリハリのある水やりをすることがオススメです。


最後に、ココ培地は土ではありません。ココ培地はヤシの実のカラでできているので、保肥性があることと、もともとカリウムが多く、カルシウムとマグネシウムが不足しやすい性質をもっています。さらに厄介なのはココ培地に吸着しているカリウムは、その先にリン酸も吸着することになるため、PK肥料を与えすぎると確実にリン・カリ過剰の症状がでます。

そのようなココ培地のクセをカバーするために、キャナ・ココA/B肥料は、一般的なハイドロポニック用ベース肥料よりもカリウムが少なめ、カルシウムとマグネシウムが多めに配合されています。

キャナ・テラなど培養土用のワンパート肥料にはカルシウムとマグネシウムが少なめに配合されているためココ培地には向いていません。