2022年も、またたくまに2週間たってしまいました。
開拓と農業の神様 天日鷲神(あめのひわしのかみ)を祀る浅草 鷲神社への初詣は、毎年恒例のことです。
そして、八方除けのご利益で知られる寒川神社は、コロナ禍のご時世を反映してか、例年よりいっそう多くの方がお参りに訪れていたように感じました。
さて、一年でもっとも寒さの底にさしかかったこの時期は、冷えが様々な身体の不調を起こしてしまいます。こんな時は、民間療法のテッペン、万能薬である「ヨモギ 」を活用します。
ちなみに、ヨモギ属に含まれるアルテミシニンという成分は、がん細胞を死滅させる効果が抗がん剤の34,000倍だったり、マラリアの治療薬に使われることで話題になりましたが、アルテミシニン生産種は、ヨモギ属クソニンジンであり、日本で一般的な食用のカズサヨモギ、オオヨモギ 、ニシヨモギ は、アルテミシニン非生産種なので、残念ながらアルテミシニンは含まれていません。(ただし、非生産種のヨモギでも特定の加工でアルテミシニンの生合成中間はできるそうです)
植物油に成分を抽出する「インフューズドオイル」は、植物の有効成分をあますことなく抽出できるうえ、日々手軽に使えます。
今回は、ヨモギ のマッサージオイルを作りたかったので、加熱による酸化に強く肌にもよい「スイートアーモンドオイル」と「ホホバオイル」のブレンドに、乾燥ヨモギ を浸して温浸法インフューズドオイルを作りました。
ヨモギ の有効成分のうち、脂溶性で経皮吸収がほとんどできないビタミン群や、カロテノイド、クロロフィル、ポリフェノールの摂取を期待する場合は、オリーブオイルや米油に抽出して、和え物やドレッシングに使うと良いと思います。
ヨモギ の主な精油成分であるシネオール β-カリオフィレン、ツジョンなどには、リラックス効果をはじめ殺菌効果や抗炎症効果があります。多くの精油成分は脂溶性で、細かく刻んだ植物の葉や茎を60℃前後に温めた植物油に5時間ほど浸すと精油成分を抽出できます。
耐熱ガラスに材料をすべて入れたら、低温調理器で55℃の湯煎で5時間加温します。いつもはヨーグルトメーカー を使いますが、今回は量がやや多いので、低温調理機を使いました。
刻んだ乾燥よもぎの他に、リラックス効果とアロマ効果の強化を期待して、ラベンダーと乾燥オレンジピールもプラスしてみました。
55℃にセットした湯煎にガラスジャーを浸して5時間加温したら、ホホバオイル+アーモンドオイルは、ヨモギ 色に変化しました。ヨモギ のインフューズドオイルの完成です。
ザルやサラシ布で植物体をこしたあと、乳化剤のポリソルベート80を全体量の10%加えれば、水で洗い流せるオイルにできるので、風呂上がりに腰回りに使えば、冷え取りマッサージオイルとして使えるだけでなく、シャンプー前の頭皮マッサージオイルや、化粧落としにも使えます。
血行促進効果と使いこごちのよさを期待して、オレンジオイルとシナモンオイルを50滴ほど加えてから、ボトリングして完成です。早速、完成したヨモギ ・インフューズドオイルで、シャンプー前の頭皮マッサージを試してみました。やや青くさい香りと爽やかなアロマに包まれ、オイルを流した後、いつものシャンプーをしてみると泡立ちがとてもよく、頭皮はポカポカスッキリ+毛髪はシットリで、とても気に入りました。さらに翌朝、いつもより寝ぐせが穏やかに。
風呂上がりには、スネや足首など冬にカッサカサになるところへ塗ってマッサージしてみると、普段よりも湯上りの暖かさが長持ちして、よく眠ることができました。翌日も肌はしっとり、これは手放せなくなりそうです。
さて、今年の干支は寅ですが、我が家の小さなトラの目線が緑地をロックオンしておりました・・・
その目線の先にいたのは・・・「キジバト? ちがうな、くちばしが長い!」
調べてみるとタギシでした。発酵米ヌカをまいた辺り地面にクチバシをつきさし、ガシガシとほじくっては何かを食べています。水辺の鳥という印象が強いのですが、米ヌカのおかげで、柔らかく温度が高めになった地中にはミミズやら昆虫類が多く集まっているのかもしれません。
シジュウカラ は集団でやってきます。天気の良い日は、バードバスの水に熱湯を注いで温かくしてあげると、バッサバサと水浴びを始めます。
もう1人の小さな虎。バードウォッチングに飽きてマッサージを要求する目線をなげています。
雪がふって積もった先週の2日間、ベランダに出してもらえなかったストレスで、また膀胱炎になりかけましたので、お腹をさすって直してからというもの、味をしめたようです。