2022年10月24日月曜日

アシナガバチの恩恵を思い知った秋バラ

 さて、軒下にあったキアシナガバチの大きな巣がドサッと落下してしまってから、だいたい1ヶ月後、バラたちは秋の開花シーズンとななるはずでした・・・が!!!


つるバラは、ハバチの幼虫どもに葉を喰われて、あわれ茎だけとなってしまいました。

思い起こせば、アシナガバチたちがセッセと巣の幼虫にエサを運んでいた約半年のあいだ、一度もハバチの被害に悩まされることがなかったのです。

今年の春、軒下にアシナガバチが巣をいくつも作っても、駆除せずにほほえましく歓迎していた理由は、もちろんバラにつくハバチの幼虫を捕獲してもらうためでした。

夏の間アシナガバチたちには新鮮な水飲み場を提供するだけで、想像以上にバラにつく害虫たちを捕獲してくれまくっていたので、先月に巣が落下してしまうまでハバチの幼虫に悩まれることは一度もなく、その脅威をすっかり忘れていたのです。


茎だけになったつるバラの横では、なんの食害も受けないマイヤーレモンがたわわに果実を実らせています。昨年たくさん実らせてしまったので、今年はあまり実をつけないだろうと思っていましたが、鉢植えのマイヤーレモンは病気にも虫にもやられず、今年もたくさん収穫できそうです。今思えば、アシナガバチどもは、柑橘系につくアゲハの幼虫も捕獲してくれていたようです。




日本では、なかなか目にできないであろう、ちょっと珍しいハーブの花の共演です。
誘引を放棄したホップとミシマサイコの花が、グルングルンからみあいながら咲いています。




ハイドランジア「アムステルダム」が秋色に変化しました。初夏から秋までたのしめるアジサイは、本当にすばらしいと思います。




群生で咲くピンクの花の様子がかわいらしく、ついつい刈らずにいると暴力的な繁殖をする「ヒメツルソバ」。肥料いらずでどこまでも生え広がる、優秀なグランドカバープランツです。




グラス系ミューレンべルギアが出穂(しゅっすい)しはじめました。もう少しすると美しいピンク色に紅葉し、遠目で見ると着色した綿菓子のようになります。





植えて一年目のワレモコウも開花しはじめました。地植えした直後は根が浅く、葉がすぐに萎れるのでほぼ毎日水やりをしていましたが、今はすっかり根も張り、かわいい花を咲かせてくれています。




いったん根づくとホッタラカシでも枯れる気配のない「ホワイトセージ 」。
夏の終わりに収穫した種子ですが・・・いまだ発芽に成功していません。時期なのか、種子のコンディションなのか、思いつく限りのプライミング処理を試していますが、何十粒と撒いて、発芽したのはたったひとつ! かなり手強いです。




「あれ? いつ植えたっけ?」存在を忘れかけた頃に花が咲くと、うれしいものです。このロシアンセージも、植え付けた過去すら忘れていました。




一方で、「新たなツボミはまだか? まだか? 」と熱い視線を送られている「キング・プロテア」。思い切って薄い培養液を与えて新芽がでてきてからは、2週間に一度くらい、2,000梅希釈の培養液、微量ミネラル活力剤、エプソム塩を与えています。






2022年10月14日金曜日

ビカクシダの胞子採取

夏を感じることが日に日に少なくなり、いよいよ秋の訪れを感じます。

今朝は、ウグイスのさえずりが聞こえました。


ボーッと外を眺めていたら、突然ひらひらとした細かな落ち葉が大量に、ブワ〜ッと斜めに流れて行きました。「変わった落ち葉だな」と思い外を見たら、なんと軒下にあった大きな大きなキアシナガバチの巣が落下していました。



落下した巣から、大量のアシナガバチが逃げ飛んだところを目にしたわけです。
落下した巣には幼虫が残っていたので、蜂たちが戻ってこれるように高い場所にひっかけておきましたがウラに住んでいるタヌキが、この巣に残る蜜をなんとかをGETしようと、我が家に不法侵入をくりかえすので、投げ与えてやりました。


数百匹はいたと思われる巣を失ったアシナガバチたちは、2〜3日は巣があった場所に集って会議をしていましたが、その数をどんどんへらし、現在は30匹ほどになりました。



キンモクセイの香りを楽しんだのは、つい先日だった気がしますが、あっという間に10月です。久しぶりに生田緑地に足を運びました。コロナ禍になる前の記憶が、とてもあいまいです。





枡形城があった枡形山。「300万年前は多摩川もろとも海でした」、ということが考察できる地層看板。




さてさて、つい先日ビカクシダの胞子がベロンと剥がれました。
「ふーん、さすがシダだけあって、胞子でふえるんだぁ」と感動しました。




飛び散る前に採取して、撒いてみようと思います。





2022年10月3日月曜日

CANNAマスタークラス「グロウ・スケジュールについて」

 CANNA グロウコンサルタント、ピーター・クラーセンさんによる

マスタークラス・シリーズ第一弾です。

今回は「グロウ・スケジュールについて」



あなたにあったグロウ・スケジュールは、こちらで :

CANNA 各製品は、こちらで購入可能です :



液体肥料を水に溶かした培養液で、植物を育てるハイドロポニカリーな栽培は、ピュアで吸収性の高い液体肥料のおかげで、ビギナーでもおいしくて栄養価の高い果菜類を失敗なく、たくさん収穫できます。さらに室内で育てれば、農薬や環境汚染の影響も受けない安心、安全で付加価値の高い果菜類にしあがります。

ハイドロポニカリーな栽培とは ? についてはこちら :

最短期間で最大限の収穫がたのしめる、ホビーでのハイドロポニック栽培の弱みは、コストや病害虫の発生リスクから、一年以上の長期栽培は、難易度がグッと上がり、あまりむかないこと。そのため、グロウ・スケジュールは半年から一年で収穫を終える夏野菜をターゲットにしています。


換気や温度管理、病害虫コントロールができる環境をインストール可能な、中規模栽培で一年以上の長期にわたって果菜類のハイドロポニカリーな栽培にむけては、すべてのグロウ・スケジュールのベースとなった「6PHASE VEGETABLES」が便利です。 





2022年9月26日月曜日

ギブ・アウェイ 第二弾は、大好評だったCANNA GORILLAのエコバッグの再登場〜終了しました

 CANNA Eco Bagのなかで、もっともご好評をいただいた
「CANNAゴリラ」エコバッグが再登場です。

ただいまオンラインショップにて、CANNAの肥料活力剤をお買い上げの方に差し上げております。




誠に勝手ながら、数に限りがございますので、おひとり様ひとつまで、とさせていただきます。


2022年9月15日木曜日

コイア: 一般的な形状と使用方法

 今朝、キンモクセイの花の香りがしました。

昨年に植えたばかりのキンモクセイは、まだ幼木と呼べる高さなのでクズの葉などの雑草にからまれ埋もれ、どこで咲いているのかも分からないほどですが、その香りにはうっとりさせられます。


新芽をださせることすら難しいキング・プロテア。肥料はあまりいらないのですが、だからといって水ばかり与えていても、花を咲かせようとするわけがありません。1,000倍希釈したハイドロポニック肥料を水やりしたら、2日後に新芽が出てきました。これに味をしめて、つねに培養液を与えることは控えようと思います・・・過去に枯らしたことがあるので。




さてさて、培養土が入ったプラッチックバッグは、丈夫で柔軟性が高く、引っ張っても持ち上げても、ちょっとやそっとじゃ破れない優れものなのですが、いざ使うときになって手元にハサミがないと、バッグが開けられずイライラします。力づくで開けて、培養土がバサッと飛び散ってしまった日には、何かに呪われているのか? と思いつめてしまうほど悲しくなります。

数分たつと忘れてしまうような、そんなささいなストレスであっても、我慢するよりは、ただちに解決できたほうが日々の幸福度は増すに決まってます。ということで、オンラインショップで、培地類を含む10,000円以上お買い上げ、そして、カッターが必要でいらっしゃると思った方に、ビニールバッグをサクッと開けられるカッターをプレゼント中です。

勝手ながら、お一人様につき、おひとつまで、とさせていただきます。


ハコから出すときは、刃がついていないホルダー側から取り出してください。刃がついてる方をつかんで取り出そうとすると、指を切ってしまうことがあります。



キッチンに置いておくと、忙しい朝に食パンの袋を力づくで開けようとして「ビヨ〜ンと伸びてしまった、ハサミハサミ! ないぞ! どこだ!  うわぁ時間ないのに!」といったストレスが軽減される!!! (はず)です。



そして、CANNA JAPANオフィシャルサイトに、新しい記事がアップされました。

コイア : 一般的な形状と使用方法


今回はコイアの種類と、使いこなすコツについてです。

コイアとは、ココナッツの外皮、つまりヤシガラから採取される植物繊維の総称です。
繊維の太さによって3つのグレードに分けられていて、それぞれ保水性や通気性の高さが違います。各メーカーは、独自のレシピでこの3つのグレードをミックスしてココ培地製品を製造しています。

コイアは単独で使えるだけでなく、保水性や通気性を高めたいときなどに、ソイルや土壌にココ培地を混ぜることもあります。そんな時のコツや注意などについても、この記事で触れています。

例えば、このグラフでは、ココ培地、ピートモス、ロックウールの保水性の高さが比較されています。ロックウールを水に浸すと、ココやピートよりも一度にたくさんの水分を吸収できるのですが、いったん乾燥しはじめるとカラッカラに乾いてしまうので、ココやピートのほうが保水できる時間は長い・・・つまり水切れに強い、ということを示しています。










2022年9月9日金曜日

How to use BIOCANNA 〜バイオ・キャナの使い方〜

 「今年は、台風が来ませんように!」

9月が来るたびに、2019年に千葉県で大きな被害を出した2つの台風を思い出します。


さてさて、バイオ・キャナの使い方動画をアップいたしました。

CANNABIOCANNAのトレードマークであるツイン・ネックボトルですが、必要な分量を測るのに便利な反面、下に押しながら回して開けるセーフティーキャップに悪戦苦闘された方もいらっしゃるかと思います。

そしてBIOCANNAは、pH調整剤を使うと有機肥料成分が分解されて、無機肥料、つまり化学肥料に変化してしまいます。炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムの含有量が少ない日本の水道水を使う限り、バイオ・ヴェガバイオ・フローレスの培養液にpH調整は全く必要ありません。

これらの100%オーガニック肥料の成分は、根や培地で作られる炭酸や根酸と少しずつ反応して、植物に吸収させる仕組みだからです。


バイオ・ヴェガの使い方




バイオ・フローレスの使い方




バイオ・ブーストの使い方









2022年8月26日金曜日

鉢底のジメジメを解消して、根を健康に保つポット・スタンド35

 まだ薄ぐらい早朝、ひぐらしの「シンシンシンシン・・・」という鳴き声で目が覚めるようになりました。酷暑もすぎ、日に日に晩夏の気配が色濃く感じられます。


実生の国産アボカドですが、管理をサボって1株が瀕死状態となってしまったので、急いで液肥や活力剤を与え、復活してきました。さらに根の活力をアップさせるために、エアロポットの排水性をさらに高める「ポット・スタンド35」を使ってみました。「ポット・スタンド35」は、重たいポットを置いても真ん中がたわまないうえ、高さが低いので強風が吹いたときポットごとパタンと倒れてしまうこともありません。ウッドデッキやコンクリートなどの上で使うと、鉢底の通気性を確保して、根っこを蒸れや熱から守ります。



使わない時は、重ねてしまえる省スペース! 雨降りな日が続いても、根が酸素不足にならず安心です。さらに耐重量が25Kg!


プランターをウッドデッキの上に直置きすると、どうしても床板の腐食が気になります。かといって、アイアンのポットスタンドだと高さがあるので強風で倒れたり、クニっと曲がったスタンドの猫足にホースを引っかけて鉢を倒して割ってしまったり、かといってクルクル巻けるプランターボードなどに鉢を直置きすると、長さがジャマだったりと、ストレス満載でした。

ポット・スタンド35」は、タテXヨコ35cmなのでプランターの数に合わせて増減できます。または、使ってないポットや園芸用土などを放り込んでおくのに便利なウッド・ボックスなどの下に敷いても、木材の腐食を防ぐことができてナイスです。


チヌーク・ホップを這わせているパーゴラの下で、メキメキと大きくなったビカクシダ ども。

本来、野生のビカクシダは高い樹木に着生しているそうで、ジメジメした地面に近い場所で生息する害虫には弱い面があるそうです。


「なんか日に日に葉がちぢんでる!」と思ったら、貯水葉が虫に食われていました。

このリドレイを着生させた水苔からは、大量のホオズキカメムシがでてきました。ビカクシダを食害したのはカメムシではありませんが、鉢ごとバケツの水に沈め、退散いただきました。ビフルカツムやネザランドは、リドレイほど派手に食い散らかされたことがないので、玉レタスのような貯水葉のやわらかさと、半日陰という置き場所のせいでワラジムシの食欲が湧いたのだと思います。

貯水葉が消え去ったリドレイたちですが、まだ新芽が元気に動いているので、気長に回復させます。



収穫したホワイトセージの花茎から、けんめいに種子を分離させています。いろんな網目で種子だけ採取しようとしてますが、チットモはかどりません。その過程で、ホワイトセージの樹脂がついた、こまかな葉がたくさん落ちます。



これがまたホワイトセージの香りが凝縮された、とても良い香りです! すかさず小さなリネンのサシェ袋に入れて、クロゼットに吊るしました。この香りがする服でも着れば、怠惰な性格が少しは浄化されるかもしれません。





横浜市の緑化推進財団法人さまに差し上げたホップです。新横浜駅にほど近い坂道で、大切に育てていただいています。とてもうれしいです。



道すがら「あっ!ホップがある!」と気づかれる方もいらっしゃったとか。ホップが結んだご縁です。