2011年11月18日金曜日

ミニトマトのココ・土・ハイドロ比較

室内栽培のミニトマトたちは、栽培方法ごとに、そろそろ育ち方のチガイが出てきました。

まずは、水耕栽培ではメジャーな循環システムのミニトマトです。草丈は、約152cmと、大きく伸びてます。














ハイドロ・システムのミニトマトは、花が咲くのもイチバン早かったし、実が大きくなる速さもイチバン大きいです。今は、第5花房まで咲きました・・・が、第1花房の花数が24コなのに、5番目の花房には10コしか花が咲いてません。










これは、ココ培地のトマトです。

茎の太さがイチバン細く、草丈は150cmくらいでハイドロのトマトと同じくらいの丈です。

花は、第4花房まで咲いていて、花数は少なめです。原因は、肥料濃度を高くするタイミングが遅すぎたからです。








ココ栽培のミニトマトには、肥料が足りないことがわかって、あわてて肥料濃度をEC値1.2くらいまで高くしたら、花数が多くなってきました。














そして、ポッティング・ミックス培土・・・土栽培です。

ポッティング・ミックスの最大メリットは「管理がラクチンで、たくさん収穫できる」なのですが・・・

なるほど、まず草丈が120cmとコンパクトに育つのに、花数がイチバン多いのです。






ポッティング・ミックス培土は、第4花房まで咲いてきて、ひとつのプラントの花数は全部で102コくらい。循環のハイドロ・システムの花数は、全部で88コほど、ココ培地は60コほどです。










ハイドロ・システムとココ培地の方が、花数が少なくなってしまった原因は、肥料濃度の管理不足が原因です。
やたらに肥料を濃くしすぎるのは、ゼッタイNGですが、花が咲いてきているのに、ウカウカして肥料濃度を上げないでいると、すぐに肥料不足で体力が落ちてしまうようです。





逆の発想からいえば、ハイドロ・システムやココ培地は、ひかえめな肥料濃度で育てれば、確実に育って失敗が少ない、とも言えます。





ポッティング・ミックス培土のミニトマトの花房の茎は長く伸び、全体が上を向いてます。元肥が効いていて、保肥性があるので、有機活力剤の植物ホルモンがよく効くからだと思います。














そして、ココ培地とポッティング・ミックス培土に共通して言えることですが、同じ培地なら、大きなポットで育てているミニトマトの方が、花がたくさん咲いています。

かといって、大きなポットで育てたほうが、草丈も大きく伸びてしまうわけではなく、今のところは同じ10Lサイズのポットでもココ培地のミニトマトの丈は150cmで花芽は60コほど、ポッティング・ミックス培土のミニトマトの丈は120cmで花数は102コほどです。
(一般的には、チッ素が多めであまった状態になるとオーキシンなど丈を伸ばすホルモンが優勢になり、徒長しやすく、病気にもなりやすくなると言われています。酸素や二酸化炭素をはじめ、有機酸や糖分、中量ミネラルや微量ミネラル、そして酵素など、チッ素の同化を促進するものが足りていると、コンパクトで丈夫に育ち、花芽も収穫量も多くなると言われています。)


・・・ということで、いくら花が咲いても実になって収穫できなければ意味がありません。トマトの花は、光量が足りないと結実せずに落ちてしまうので、誘引と葉かき・わき芽かきをしっかりしないとならないそうです。

なんだかんだいっても、すべての結果は、果実の味と収穫量だと思うので、ミニトマトの収穫が待ち遠しいです。