2012年3月28日水曜日

春とアブラムシ その2

室内栽培「あかねっ娘」たちのおかげで、毎日すこしづつ「おウチで無農薬栽培なイチゴ狩り」がたのしめています。
室内でイチゴ栽培をこころみて、はや3年。
やぁっっっとのことで、想像していた「おウチでイチゴ狩り」らしきものが実現しました。

味も甘さも、思わずうなるようなウマさです・・・が、それは「あかねっ娘」という品種のおかげという部分が大きいと思います。









肥料や管理によって、味や出来映えの善し悪しがかわりやすいといわれている「あかねっ娘」ですが、親株によっても様子が変わるように思います。

↓こちらは、形が丸くて大きくて、色がうすくて、甘くて果肉がやわらかくて、風味が桃を感じさせる、という「ももいちご」の特徴を強く感じさせる果実をつける「あかねっ娘」たちです。ちなみに右側の大きめなプラントは、栽培2年目で左側のプラントの親株でもあります。去年が不作だったので今年はたくさん実をつけてくれました。
















↓こっちは「ももいちご」っぽくない「あかねっ娘」の親子です。やはり右側が栽培2年目のマザープラントで、左が子苗(クローン)となります。果実の先がとがっていて色目も濃く、ヘタがクルンと反りかえりません。味は、むしろ甘みが強くてオイシいのですが「桃」っぽさはありません・・・「この親苗はホントにあかねっ娘だっただろうか?」と不安になりますが、こんな「あかねっ娘」もたくさんあるようです。
















さて、春の暖かさと乾燥した空気で、現在「アブラムシ」や「ハダニ」、そして「うどんこ病」など病害虫が、でやすい時期となりました。
















「ぜっっったいに、農薬はつかうもんか!!!」と決めているので、ガツンと湿度をあげてみることにしました。ランプの熱をダクトでグロウルーム外に排出しつつ、超音波加湿器でブワァッッッと一気にミスト攻撃です。
(電気器具を多く使う室内栽培では、水分は致命的な事故にもつながりやすいので、クレグレもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意が必要です。そして、ミストの当てすぎ、60%以上の加湿は、花芽を傷めることもあります。)











午前中ランプが点灯し始めてから数時間ほど、ミストで白くモクモクにすることにしました。
ミスト加湿直後は、湿度が56%ほどですが一時間後には70%〜80%にあがります。

加湿器のミストを直接プラントに長時間あててると、植物の種類によっては、花が湿気で傷んだり受粉しにくくなったりすることもあるので、乾燥が原因の病害虫がでてしまった時だけにしたほうがヨサゲです。





あとは水を入れたペットボトルをたくさん入れたり、ぬれたタオルを置くなどしても、湿度を上げることはできます。
(くれぐれもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意がホントに必要です。)




それでも、例えばグロウルームに小憎らしい「ハダニ」が大量に発生してしまったときなどは、加湿器のミストを直接葉っぱに当てると、「ハダニ」がつくった「クモの巣」みたいな「網」が、水滴でキラキラしたり、避難する「ハダニ」たちがモソモソと葉っぱの上を動きまわったりしはじめます。農薬ほどの即効性はありませんが、だんだんと増殖がとまり数週間でいなくなることがほとんどです。

新しく展開した葉っぱに被害がでなくなれば、もうOKだと思います。

ミスト攻撃をはじめて一日後、

花芽についたアプラムシは、まだいますが、


すこし数が減ってきたようです。










加湿器のすぐそばには、アブラムシがイチバン多く発生していたプラントを置きました。
葉面にチラチラしていたアブラムシたちは、だいぶいなくなりました・・・どこにいったのでしょうか???















ということで、ミスト加湿器での病害虫対策の効果のほどは、ひきつづきご紹介してこうと思います。(ひつこいですが、くれぐれもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意がホントにホントに必要です。そして、ミストの当てすぎ、60%以上の加湿は花芽を傷めることもあるので、加減を見ながらトライしてください。)

ということで室内栽培にトライする時は、ついつい栽培システムや肥料の種類、そして光源に視線が集中しがちですが、

室温や水温などの「温度」と、

空気中に水分がどれだけあるのかという「湿度」も、

収穫量にダイレクトな影響を与える大きな大きなポイントなんですねぇ〜。