これは、かれこれ2年前に植えた「フレンチ・タラゴン」というハーブです。バジルやローズマリーほどの知名度はないかもしれません。
植えてから数ヶ月で姿を消し、一度も味わうこともなくお別れしたハーブです。
今年の春、突然ニョキニョキと新芽がでてきて、よみがえりました。根っこは死んでいなかった様子です。
タラゴンはキク科のハーブで、フランス料理のエスカルゴで始めて知ったというおヒトも多いかと思いますが、私もそのうちの一人です。エグイというかコジャレたというか、なんとも独特の風味があって万人受けするハーブではないかもしれません。
食用の菊の花に、どことなくタラゴンと共通する風味を感じます。
タラゴンは、バターに練り込むと白身の魚とかチキンによくあうそうで、ビネガーとも相性がよくて小粋なドレッシングになるそうです。
ということで、梅雨がきて枯れてしまうまえにタラゴンバターをつくりました。
バックリですがレシピは:バター100g/生のタラゴン大さじ2/ニンニク1片/こ好みでパセリかチャイブを大さじ2
これをフードプロセッサーでガガーッとまぜれば出来上がりです。今回は「塩麹」を大さじ2をいれて塩味をつけました。
タラゴンの味がOKなおヒトならば、このバターでアスパラガスや冷ゴハンやチキンを炒めるだけでもいいし、スライスしたフランスパンにのっけてオーブンでこんがり焼けば、オサレな酒のつまみが、速攻でできます。
または、バター分量をクリームチーズにチェンジしたり半量ずつにして、タラゴン・クリームチーズをつくっておいて、こんがり焼けた白身魚とかチキンにのっけるだけで、いつもの晩ご飯がヨーロピアンディナーといったところになるので、タラゴンが穫れる時期には、冷蔵庫につくり置きしておこうと思いました。
タラゴンとの再会の後、こんなものを見つけてしまいました。
これは・・・「カリンの実」です。
傷んで茶色くなってしまったカリンを庭にほっておいたら、半年ほど経ったいま、ほぼ土に還りつつある果実の種がせっせと発芽してきました。
黄色いカリンの実は、カラが死ぬほど固いんですが、これだけ腐食するとベストな発芽培地になるようです。
ハンギングに植えこんだ「ジャメス・ブリタニア」という花のよこに勝手に生えて同居しているケシ科の「紫けまん」という毒草です。
春の野草の代表格的な「芹/せり」と葉っぱの形がよく似ているので、まさか毒があるとは知らず、まんまと食べるところでした。とっとと抜けばいいんですが、花の様子がなかなかキレイでそのままにしてしまいました。
さて、秋から室内で栽培してきたミニトマト「千果」でしたが、寒さでダメになりかけていたので、いいかげん切ってしまおうと思っていたところ、
春のあたたかさで花芽と横枝が次々にではじめ、絶好調がもどってきました。
グロウルームには、新たな品種のトマトがすでに芽生えてるので、このミニトマトはベランダで余生を送ってもらうことになりました。ちゃんと肥料をあげれば、これからまだまだオイシい果実をつけてくると思います。