八重桜のピンクの濃淡がみごとで、ほんとうに見飽きるということがありません。
桜と同じバラの仲間、モッコウバラのツボミも、ふくらんできました。
使ってない外階段にモッコウバラをはわせただけですが、いまにも崩れ落ちそうな外階段が、年に一度だけ満開となるモッコウバラの黄色に彩られて、ゴージャスになります。
「あらキレイ! なのに育てやすいの? ならウチもこれ植えよう。」と言ってくださる方もいます。
勝手に生えてきた「ヤマブドウ」と思われる雑草にも、今年の新芽が出てきました。
野生種のヤマブドウは、雄雌異種ですが、花が咲かないので雄株なのか雌株なのか、まだ不明です。
ブドウも広い意味でバラの仲間だそうです。
アウトドアなバラたちも、さかんに新芽がのびて、待望のツボミが出てきましたが、今朝オオシロオビクロハバチの成虫が飛び交っているのを見ました。
今年もバラの葉っぱをマルハゲにしやがるオビクロハバチの幼虫とのバトルが始まる予感です。
やっぱりすでに孵化していました。
オビクロハバチの幼虫たちです。今年は、できる限り葉っぱのウラをチェックして、タマゴか小さな幼虫のうちにサクサクと取っちまおうと思います。
無農薬でバラを育てると、肥料や活力剤である程度の病気をふせげても、食害する幼虫はひっつかまえて取るしかないので、オビクロハバチやチュウレンバチの成虫を見ただけでムキーッッッとなってしまうバラ・グロワーもたくさんいらっさることと思います。
さてさて、ワタアブラムシ発生中の室内栽培「あかねっ娘」たちの最近の様子です。
アブラムシにたかられてても、
それなりに大粒のイチゴは実ってくれています。
ところが、ここにきて根はりのいいプラントと、根はりが乏しいプラントの抵抗力の差がハッキリとてできました。大きなポットいっぱに根っこが張ってるあかねっ娘は、アブラムシにやられていても果実がそこそこ肥大します。
左が布製ポット7号鉢(6〜7L)、右がスリットポット6号鉢(約4L)です。
↑この生長の良し悪しの差は、決っっっして、ポットのせいなんかではありません。スリットポットは、メリットがたくさんで、もちろんGOODなポットです。
スリットポットに植えたイチゴの苗が、いまいち育たなかったのは、私自身によるサイズの選択ミスです。もっと大きなスリットポットを用意して、根っこを傷つけないように植えかえていれば、スリットポットだってモチロンきちんと丈夫に育ちます。
ということで、「大きなポットに植えて、根量をたくさん確保できた方が、やっぱりイチゴはたくさんオイシく実りやすい」という目安にはなるかなと思います。
布製ポットは通気性がとってもよいので、ハウス栽培とか室内栽培とかの空気がこもりやすい環境だとか、果樹苗や庭木など栽培期間が年単位と長くて、大きな容量のポットが必要な植物の栽培に適してると思います。ポットのサイズが小さい場合、野外で風がびゅーびゅー吹いて日当りがよい場所だと、カラッカラッに乾きやすいので水やりが忙しくなりますが、コマメな水やりが苦ではないなら、その分よく育つので、おススメです。
昨年から、ハンギンクバスケットのヤシマットのかわりに、布製ポットをつかっていますが、ビオラは花数が多くなって、なかなかヨサゲです。(すぐ乾きますが・・・)
ワタアブラムシの被害は、次のステップにうつりました。「黒すす病」の発生です。
「黒すす病」は、アブラムシなんかの害虫のおしっこに含まれる糖分なんかで発生&繁殖するそうです。糸状菌のひとつで、黒色のススのようなものをだして光合成をジャマするカビですが、緑色のカビである「アスペルギルス・フラバス」みたいに猛毒の「マイコトキシン」とかは出さないので、食べても大問題にはならないようです。
とはいえ、イチゴのヘタも汚れるし、見た目がとっても不愉快なので、ひとまず朝イチバンに、イチゴの葉っぱの上でテカテカと光るアブラムシのオシッコを、噴霧スプレーの水できれいに洗い流して、黒すす病の拡大を防ぐことにしました。
葉っぱを洗い流すまえまでは、加湿ミストで湿度をいれてましたが・・・
毎日、葉っぱを洗うために葉面スプレー(ようめんすぷれー)するようになってからは、ファンをまわして空気を動かすようにしました。
気温も高くなってきたことなので、外気が入れば加湿器なしでも湿度は60%〜70%くらいになってくれます。そこに葉面スプレーすると、加湿気味になって葉の気孔がとじて根っこが動かなくなりそうな気配なので、ファンをまわすことにしました。
葉面スプレーしたあと、ファンをまわしても湿度は71%ほどしか下がりません。
季節の変わり目は気温や湿度の変化がコロコロ変わりやすいので、室内栽培でプラントに病気や害虫が発生しやすくなるかと思います。
そうなると、ナシクズシ的にやる気が失せてしまいがちですが、無農薬で育てている以上、病気や害虫を出さない/出ても最小限に食い止める知恵をコツコツと溜めていくのも楽しいもんです。
とはいえ春まっさかりな今、アウトドアでマックスに絶好調な「あかねっ娘」の育ち具合をみると、「いっそのこと、室内のあかねっ娘をゼンブ外に出しちゃおうかな?」とチラッと考えてしまいます。
春の温度で動きだしたアウトドアのイチゴ苗は、茎がビュッッッとのびて、葉っぱがハンパなくでかいです。花房がついてる花茎(かけい)もが、空に向かって立ちあがってます。
ヌクヌクの室内栽培のイチゴと違って、アウトドアなイチゴは、冬のあいだヒタスラ寒さに耐えて、地下部に養分を溜めこんで、春がきたとたん爆発的な生長をとげました。
家庭菜園でイチゴを育てた時、収穫期間が長いのが「室内栽培」、栽培期間は短いけど、丈夫に元気に勝手に育ってくれるのが「野外栽培」ってことになるのかなと、思います。
私なりの経験値でのお話ですが、イチゴはランナーから育てたほうが、丈夫に元気にメキメキと育つ苗になりやすいと感じました。あと、秋からイチゴに花を咲かせた場合、開花期間が7〜9ヶ月間と長期間になるので、イチゴの培土は保肥性があって、通気性が高い方がベターだと思いました・・・
ということで、ココ培地とピートベースのポッティング・ミックスは、とっても理想的だと思いました。
(再利用のココ培地で植物を育てる場合は、ココ繊維の分解がちょこっと進んでいるので、パーライトを30%ほど混ぜたほうが、通気性が確保されると思います。)