2012年12月21日金曜日

真冬の室内栽培トマトとイチゴ

それはそれは寒い日がつづきます。年齢を重ねるたびに、関節のコンドロイチンは減るらしく「寒い+ヒザが痛い」がセットでやってきます。

さて、ふと気がつくと神棚にお供えしていた日本酒がカラフルになってました。














↑黄色っぽくなってるのが「黄麹-きこうじ-」、下の赤っぽい菌糸は「紅麹-べにこうじ-」、灰色のケモケモは「ケカビ」でしょうか?  黄麹はおもに日本酒づくりに、紅麹は紅茶やウーロン茶など茶葉の発酵に大活躍の有用なカビです。これらの有用カビは、さまざまざまな酵素やビタミン、抗酸化成分を作ってくれます。だからといって、お酒に色とりどりにカビを生やしてから飲むのはNGデス。麹菌自体は身体によくても、このコたちが作ってくれる栄養素は腐敗菌や病原菌にとってもごちそうなので、管理なしではあっという間にいろんな雑菌がひしめきあって、「食中毒と発がん性物質のカタマリ」になってしまうからです。

COCO培地やTERRA培土などの有機培地で植物を育てていると、培地やポットの表面にいろんなカビが生えてくることもありますが、そのカビが有用菌なのか病原菌なのかは、葉っぱをみるとバックリと判断できます。有用なカビは葉っぱや根っこに害を与えません。有用菌は植物と共存できるので、繁殖しても葉っぱがしおれたりカビの菌糸で変色したりせず、それどころか葉面や根っこの表面で病原菌に対するバリアを張ってくれます。

しかしウドンコ病や灰色カビ病などの病原菌は、葉っぱの表面に白や黒の菌糸をはって養分をうばいとって、最終的に植物は萎れてしますます。また、紅麹と同じ赤い色のカビでも、フザリウムという赤カビは、おもに根っこから侵入して根ぐされ病や立枯れ病など植物を枯らしてしまいます。 こういう病害菌は、マイコトキシンというカビ毒をつくるヤツが多いので、植物を枯らすだけでなく人間が食べても毒です。一方、植物と共存できる有用菌は、人間にとっても貴重な栄養分をつくってくれるヤツが多いようです。(すべてではありませんが・・・)


そして、最近のグロウルームです。昨年と同じくトマトとイチゴを育てています。トマトは赤オレンジ色が目立つ「HPSランプ400W」、イチゴは青っぽい波長が強い「MH400W」で育ててます。










アブラムシ牧場と化した今年の「あかねっ娘」。

根っこを伸ばすために水やりを極力控えていますが、今年はいまいちメキメキと育つ感がないので、あまりおもしろくありません。

なんて思ってたら、ひとつ目に実ったイチゴが赤く熟してきました。






なんだかんだ実がついてきたとはいえ、今年は苦戦しそうです。












寒さに弱い気がする「イエロー・ミミ」。
黄色く熟してきました。

夜は湯たんぽを根元において寒さ対策をする甘やかし用です。









そして待望の「アイコ」も、すこ〜し色づいてきました。

このグロウルームは、夜は余裕で10℃以下になる場所です。今年は、夜間の低温対策に、加温パネルヒーターとサーモヒーターと湯たんぽの3つを駆使してます。そこまでして・・・と思いますが、冬に育てるミニトマトとイチゴの甘さとウマさは格別なんです。