2012年12月28日金曜日

気温と湿度はとっても大切。室内栽培

とっても寒くなったクリスマスも過ぎ、あと数日で新しい年になろうとしています。

 街はいつになくあわただしい雰囲気がただよってます。仕事納めや年末の準備で誰もがとっても忙しそうにしています。
毎年この頃になると、「お正月飾り、いつから飾ったらいいんだろう・・・?」とウロウロと考えてしまいますが、川崎では、昨日・今日あたりから飾りはじめたおウチが多いようです。

「笑門来福=笑うかどには福きたる」一番好きな賀詞ですが、この賀詞をみる度に「ガーッハッハッハッ! 気合いだ! 気合いだ! 気合いだ!!!」の「アニマル浜口」さんがマブタに浮かび幸せな気分になります。







月日がながれるのはホントに早いもので、今年の9月秋のはじまりには、こんなプチッとしたフタバだったトマトたちは今・・・




















約4ヶ月たって、ボッサボサのバッサバサに大きくなりました。


光量とCO2濃度、そして気温と湿度のチェックは、室内栽培には欠かせない大切な要素ですが、特に光合成している間は、室内の気温と湿度はものすごく大切です。
光と肥料とCO2を効率よく効かすポイントが適度な湿度だからなんですが、湿度が40%以下の乾燥状態、85%以上の加湿状態になると、すべての効率が悪くなります。

しかしグロウルーム内の湿度と気温は、天井と床ではもちろん差があります。じゃあ室内のどこの気温と湿度を測るのがベストかと言えば「光合成している葉っぱの部分の温度と湿度」なんだそうです。

←ということで、気温/湿度メーターはトマトのトップ部分にひとつ設置しました。

でもグロウルーム内の気温と湿度は、どこでも一定な方がいいに決まってるので、ファンをまわしたり、ランプから出る暖かい空気をダクトなどで冷えがちな床面に降ろしたり・・・という空気循環の工夫は欠かせません。












青っぽい光が好きそうなイチゴはMH400Wで育ててます。
寒くなる冬には、グロウルームの天井部分に暖かい空気がたまり、夜間急激に冷やされるので結露がいっぱいつきます。ランプが点灯したら天井部分の熱と湿気の多い空気をインラインファンで降ろして苗にあててます。







あかねっ娘は、いくつか赤く熟してきました。

味はオイシいのですが、去年よりも果実のサイズが小さめです。













朝一番のグロウルームの気温とCO2濃度です。ドアを開ける前は14℃ありましたが、全開にすると気温が8.1℃まで一気に下がります。一般的に植物に最適なCO2濃度は1500ppmほどだといわれますが、気温がこんなに低いとCO2が十分あっても、どうせ吸えてないので、ムダを減らすために600ppm〜800ppmくらいにキープしてます。














そのCO2ガス発生源は「2Lペットボトルの自作炭酸水」オンリーです。都合がよいことに炭酸水中のCO2は、気温が下がる夜間はそんなに気化しません。グロウルーム内の気温が上がるにつれCO2だけでなく水分も気化してくれます。


なので、2.4X1.2X2mのグロウルーム=約6㎥の広さで炭酸水2Lを2本入れただけで600ppm前後のCO2濃度が2〜3日キープできます。

※床面にCO2がたまらないように、ファンは必ずまわしてます。

鉄筋の建物などの断熱性が高い部屋では、夜になってもあまり気温が下がらないと思うので、炭酸水からCO2が抜ける速度がもっと早くなると思います。










自作カーボネーターでは、炭酸水をつくるだけでなく、循環式システムの培養液にもベンチュリをつけて、ダイレクトに炭酸ガスを吹き込んでます。
4段の果房がついたSodaponicsのトマトたち。培養液の水温はサーモヒーターを入れて18℃ほどにしていて、肥料濃度は2.7mS/cmほどにしてます。











サーモヒーターを入れはじめたとき、水温があったまりすぎて根っこがふやけてボロボロとくずれてしまい循環ポンプがつまってしまいました。

循環ポンプの目詰まりをきれいにして水量を増やしてみたら、溶存酸素量が7ppmほどまで上がりました。(そのまえは4ppmほどでした。)

この状態にしてから数日後、養液タンク内では、新しい根っこが伸びはじめました。

めでたしめでたし。







そんなSodaponicsのトマト、イエローミミですが果実は絶好調に大きくなってきてます。



最近になって、COCO栽培のイエローミミが絶好調です。

生長速度ではTERRA培土とSodaponicsに少し遅れをとっていたCOCO培地のトマトたちですが、最近肥料濃度を3.5mS/cmくらいにしてから、メキメキと茎が太くなり果実がつきはじめました。









一番生長がはやいTERRA 培土のイエローミミ、もう色づいてきています。

TERRA培土に定植してから約3ヶ月、そろそろ元肥も切れているうえに、ピートモスが細かく分解されてくるので、根っこが目詰まりしやすい頃となってきました。











難分解性のココ培地とちがい、ピートモスは栽培スタートから半年ほど経つと繊維がこまかく分解しはじめます。ピートモスが腐植分解途中の地層だからなのですが、TERRA培土は極端な目詰まりを防ぐために、長繊維のピートモスを使用しています。
とはいえ、過度な水やりに注意して根っこに酸素を多めにしつつ、BioFloresの200倍希釈液を毎回しっかりとあげてます。





ところで、デスクのよこで育てているAeroGardenのパクチー(コリアンダー)たち。フレッシュなパクチーの入ったタイカレーを食べると、しばしタイ旅行気分に浸れます。空調の乾燥対策に加湿ミストはいれてるわ、私達ニンゲン様の吐きだすCO2のおかげで、順調に育ってます。
とはいえ、AeroGardenで育てるとレタスもパクチーも、どうも徒長ぎみにしか育たないなぁ・・・と思ってた2週間前、思いきって肥料濃度を1.5mS/cmほどまで濃くしてみると、ピタッッッと徒長がとまりました。

「そっか、肥料が足りなくて一生懸命に薄い培養液を吸ってたから、水分多すぎて徒長してたのか・・・」と理解できました。



ということで、水耕栽培は肥料濃度を濃くするタイミングの見極めがとっても大事なんだな、と思いました。

そして観葉植物の「アレカヤシ」の下にプロバゲータ用の加温マットを敷いてあげると、たった1日で新芽がビュ〜ンと伸びてきました。これはオドロキです。







そんな加温マットの上では、「コーヒーの木」も毎週毎週、左右対称の新しい葉っぱが一組ずつでてきます。

コーヒーの木の意外な生長の早さにおどろきつつ「これ、アラビカ種のコーヒーなんだな。コーヒーの木って何年目から花咲かせるんだろう・・・焙煎は炭火でやればいいのか?」と、とらぬ狸の皮を数えはじめています。