ところで、ガーデニングってものは、いつの時代も人々のライフスタイルを反映して、流行が変化していくのが自然なカタチだと思いますが、ここ最近では、先進国を中心に「アーバン・ガーデニング」が、ナウでヤングな世代!!! を中心に人気を集めてますよね。
「アーバン・ガーデニング」を直訳すれば「都市型園芸」となりまして、そのとおり「都市で緑を植える、育てる、愛でる、収穫する、そして、日々の糧にする。」ということが、世界中の都市で楽しまれています。
今それが都市で流行する理由としてあげられてるのが、「CO2削減のため」とか、「環境問題を考えてもらうため」とか、「ポジティブで洗練されたイメージを発信できてPR効果が高い」とか、「オフィスや狭小住宅でも、広さに関わらず心地よい空間を創ることができる」とか、「地域のコミュニティ・ツールに」だとか、シリアスな側面では、「経済的に自立することが難しい方々の職業訓練を兼ねて」、「メンタル的に病んだ方々の療法に」、などなどなどなど、です。
とはいえ、イチバン大きな理由は「年齢を問わず女子の目も男子の目にも、オサレに見えるし癒される。」ってことだろうな、と思います。そして、一口に「アーバン・ガーデニング」といっても、街やビルまるごと造園の「アーバン・ガーデン」から、地域コミュニティの活性化をはかるための「アーバン・ファーミング」、そしてお部屋で楽しむ「インドア・ガーデン」など、人々のニーズの数だけ、そのカタチも様々あります。
と、いうことで、イチバン現実的でこぢんまりとしてて、低いハードルの「アーバン・ガーデニング」の楽しみ方といえば、窓越しにワシャワシャした葉っぱの植物を置いて、人目をよけつつ気持ちよい風通しをGETする、です。
トイレの小窓に、「つる性ガジュマル」を置いています。クーラーがないトイレは、せめて在宅の間なるべく窓を開け放しておきたいし、換気を考えて配置されてるトイレという場所は、耐陰性のある小さめな観葉植物にとってベストな場所であることが多いです。
とくに乾燥に弱いフィカスプミラなどはGoodで、ついつい水やりを忘れてヘナっとしおれてしまったのを、クX忙しい朝に見つけてしまっても、ひとまず「手洗いタンク」の水で培地を湿らしてしのぐことができる、という勝手の良さもあります。
首都圏や、そのベッドタウンの住宅街は、窓があってないようなもの・・・道路はもとより、お隣さんの窓と面していると、気後れしてついついカーテンやシャッターを閉め切って「ここには窓はないことになってます。」的な扱いになってしまうことが、とても多いですよね。ということで、人目が気になる場所にベランダや大きな窓がある場合は、耐寒性のあるヤシなどの南国植物がオススメだったりします。ヤシは主幹が一本なので、人の目がくる位置だけに葉っぱがきて目隠ししてくれるのに、根元はスッキリなので掃除のジャマにもなりにくいです。
南関東なら、「ココスヤシ」「カナリーヤシ」などなど耐寒性のある「ヤシ類」、とか耐寒性のあるユッカやドラセナなど、庭木として地植えできるよ、というものを探せば、ベランダにおいて目隠しに使えると思います。150cm前後のものになると、お値段がなかなかお高くなるので、30cm以下のリーズナブルな価格の苗 木を背の高いスタンドなどに置いて高さを出して、数年後の生長を待ち望む、ということもできると思います。(始めて置いた年は寒さで凍死することもあるそうなので、真冬にコモ巻きしたほうがいいそうです。)
さて、こちらはウツウツとした長雨が続く時期にピッタリな初心者向き観葉植物「アロマティカス」です。多肉ですが、葉っぱはミントそのものの香りがします。食べられるそうです。掃除するとき、まちがえて引きちぎってしまった葉っぱから、シャキッとしたミントの良い香りがただよいます。なんだか一日中眠たいような曇りの日にもGoodな植物です。実は、他の植物をGETしたときのオマケにいただいて知りました。育てやすいうえ、葉っぱがボリューミーにしげるので、背の高いプランターにピッタリだと思います。
植物たちと暮らすお部屋での「アーバン・ガーデニング」の主役は、もちろん植物・・・のみならず、どちらかといえばインテリアとしてのプランターだったりします。ところが、ステキなプランターになればなるほど、お値段も張ります。
ということで、欠けたり割れてしまった食器をプランターとしてリサイクルです。ひび割れてしまったコーヒーカップの底に、磁器用ドリルビットをつけたドリルドライバーで小さく排水穴をあければプランターに早変わり!!! 多肉やサボテンは小さなものほど、小銭でGETできるお値段だし、小さな食器にピッタリなのでDIY力のある女子にオススメです。
ちなみに、このコーヒーカップは取っ手がポロリとかけたりすること数回。ボンドでしつこく直してはだましだまし使ってました。「ウルトラ多用途SU」は、陶磁器、ガラス、プラッチックや金属にも使えるナイスな接着剤です。
一夏こえたウォールガーデンは、多肉たちがベロベロ生長してくれました。こんなにでかく育つなんて思いもしませんでした。
ふと気がつけば、花芽を伸ばしてくれたコもいます。
ということで、でかく育った多肉たちは、葉挿しや挿し木で増やしていって、いつだれが枯れてもいいようにストックを確保しながら、来年も楽しみたいと思います・・・
お部屋のなかで小さなプランターで楽しむ小規模なアーバンガーデニングには、ちょっとした気温の変化や、モチベーションの低下やウッカリで、「植物を枯れ殺す、腐れ死なす、飽きちゃって放置プレイで捨てたほうがマシな見た目」がつきものですが、「植物のコンディションは、こころの鏡」+「ガーデニングは枯らして覚える!」の二つをモットーに肩の力を抜いて植物たちと暮らすようにしています。