2010年4月22日木曜日

Grow Your own Rice!! 稚苗です

実生からスタートしたマンゴーの苗の新芽が伸びはじめて、ようやく復活のキザシがみえました。
昨年の夏にはハダニにやられて、

洗剤にお酢をまぜたものを葉面散布したら

ハダニも消えましたが

葉っぱもぜんぶ枯れ落ちてしまっていました。







これはココ栽培のホップの新芽です。
すっかり水やりを忘れてしまっていて、カラカラになっていて、あわてて培養液をあげました。

地植えのホップのほうが、すでにデカク育っているのですが、せっかく雌花が咲いても,おびただしい「アザミウマ」がついてしまうのです。(農薬は使いません)







このホップにうまいこと花が咲けば、お茶にしたり発泡酒のフレーバーに使いたいとたくらんでいます。


ロックウール培地で水耕栽培の「 イセヒカリ 」たちです。
そろそろ「乳苗-にゅうびょう-」から「稚苗-ちびょう-」へと生長しました。














水耕栽培用の肥料を うっすらとあげはじめたトコロです。もうそろそろ室内田植えしたい時期です。
ちなみによい稚苗の条件は、
草丈:12〜13cm以内
トップの葉が広く反る
etc...etc...







ハイレベルな稲作技術がネット上にゴロゴロと転がってます。

よい水稲の苗の判断条件については、もう葉っぱの一段一段ごとに、長さや太さまで細かくミリ単位でサイズの目安があるんですねぇ。日本での、水稲作への取り組みの命がけテキな真剣さとたゆまぬ研究,歴史の重みというものが、ヒッシヒシと伝わります。

むかーしむかしから、お百姓さんは新しくでてきた葉っぱの1枚1枚を真剣に見守っていたんだろうと思います。


発芽しすぎて、あまってしまった種モミはココ培地で育ててます。光もじゅうぶんにあたっていないので、まだ乳苗だし、ほとんど「陸稲-オカボ-」状態です。
メインの水稲たちにあげる培養液の内容やEC値を変えたいときに、まずはこの方たちでテストしてみるつもりです。














培養液をまるまる取りかえられるように,ペットボトルの底にアナをあけてからバケツに深々と養液をはっています。

2010年4月21日水曜日

ココ栽培のバラたちと光ストレス

4月20日の昨日は「穀雨」、作物にうるおいを与えるやさしい春の雨がふる日だそうですが、今年は雨よりお日様がほしいところです。

バラが好きなガーデナーさんたちは、みなさん5月を待ちわびていることだと思います。
冬にジーッと耐えてきたバラたちは寒さから解放された春にこそ、競うように咲き始めますよね。秋にもたくさん花を咲かせますが,春にはかなわないと思います。


去年はあまり咲かなかったモッコウバラですが、

いまツボミがいっぱいついてます。

今年は当たり年かもしれません。









水耕栽培のひとつ、ココ栽培で育てているバラたちです。
冬にもけなげに花を咲かせてくれてましたが、

この季節のツボミの数の比ではありませんでした。









コーヒーオベーションのおふたりは、
房咲きのつぼみをはじめてつけました。

オレンジや茶系色のバラがすきで、ついつい同じような色のバラばかりがあつまってしまうのですが、
バラにかぎらず、「虫に食べられやすい花の色」と
「食べられにくい花の色」が、ある気がします。

パンジーでもバラでも、紫や赤の濃い色の花びらは、あまり虫に食べられませんが、オレンジやピンクなどや、うすい色の花は、ガツガツと食べられしまうことが多い気がします。

花は色ごとに性質がちがうんでしょうか?








花の色は、太陽の紫外線対策に活性酸素から細胞を守るためにつくられる「抗酸化物質」でできているそうです。青色〜赤色系は「アントシアニン」という抗酸化色素で、黄色系はニンジンやカボチャなどに多く含まれる「カロテン」という抗酸化色素だそうです。

紫色や赤色の花びらが食害されにくいのは「アントシアニン」のほうがマズそうに見えるからでしょうか?
昆虫には、ヒトが見ることができない紫外線光が見えているそうなので、紫外線をあびている花びらの色が、わたしたちとちがった色目に見えているのかもしれません。

ところで、植物もヒトと同じで強すぎる光が、やっぱりキライなようです。
わざわざ抗酸化物質をだすくらいなので、女性と同じで植物も「日焼けはキライ! 」なようです。

植物の細胞や葉緑素は,強すぎる光があたると、ペターッとひらぺったく細胞壁にひっついて「光をさける」んだそうです。そうやって細胞の核とそのなかのDNAを守っているんだそうです。

ただちょっとヤヤコシイことに、細胞を傷つける「活性酸素」は、ダメージを与えるばっかりではなく、植物を元気にするチカラもあるそうです。種子は,ベストなタイミングで発芽できるように「発芽阻害ホルモン」を仕込んでいるんですが、いざ発芽したいときにはジャマです。
発芽したい種子を手助けするのが「活性酸素」だそうで、発芽をジャマする植物ホルモンなどを分解してくれるんだそうです。

光量も、肥料も,ストレスも、「ちょうどよく与えてあげる」のが、一番みたいですね。

2010年4月20日火曜日

意外とハマる? ミミズコンポスト

「 生ゴミをコンポストにすれば、ゴミが高級肥料に大変身するし野菜がオイシく簡単にそだつし、これはもうひとつぶで二度も三度もおいしい・・・ 」
そんなふうに欲の皮がパッツパツに張った状態でうっかりと始めたのがEM菌での生ゴミコンポストでした。

が、

管理がヘタすぎてニオイがきつくなり「発酵した」というより「腐った」コンポストのカオリは、容器のふたを開けたとたんに、エンエンとご近所中をただようこととなりギブアップしました。原因は水分が多すぎたことです。上手なひとならもちろんEM菌でサイコーな肥料ができます。

そこでミミズくんを使ったコンポストにチェンジ!! となった次第です。
コンポスターとして抜擢されたのはシマミミズというポピュラーなミミズです。

生産者さんが生業としてコンポストを作る場合は、キロ単位のシマミミズを資材として購入される場合もありますが、

ウチではそのへんをウロウロなさっていたミミズたちをお招きしてワラワラと増えてくれました。





コンポストボックスは、ホームセンターでGETした木製の整理箱です。
地面にじか置きしてるので、水分とか湿度の管理がラクです。ベランダや屋内だと容器の中の水分が多すぎても少なすぎてもミミズによくないので、排水性や通気性などの管理がいるかもしれません。














はじめたころは野菜の皮やコーヒーの粉など生ゴミだけをあげてましたが、シマミミズは思うように増えてくれませんでした。

ミミズは木材チップや紙パルプなどが大好きと知り、古新聞や使い終わったココ培地を多めに混ぜてあげると「もう増えなくてもいいです」というほど増えました。そこにはミミズたちがたくさん集まってきます。

新聞紙やココ培地には適度な保湿と通気性があって炭素が豊富なので、ミミズたちは「 喰っては寝る 」という優雅な日々を送っている様子です。

ホームガーデンで育てた野菜の収穫後や、咲き終わった花も、細かくしてミミズくんたちに食べてもらってます。


コンポストは外で管理してるので室内栽培用の培養土には使えませんが、庭のイチゴや庭木にあげてます。

腐植酸がたっぷりで肥料の効きもよくなります。






2010年4月19日月曜日

多肉たちは花ざかり!

先週末の金曜日は、いったいなんだったのでしょう? 明け方には、うっすらと雪がつもってました。

近ごろの異常気象のせいで、冷害と日照不足がつづき野菜の値段がベラボーに高くなってます。とくにキャベツやネギ、レタスなんかの葉もの野菜が不作です。

うちではベランダでレタスを育てていたおかけで、ちょっぴり助かってます。ホームガーデンなら霜が降りそうな日は室内に避難させることもできるし、レタスは花を咲かせる必要がなく初心者むきだし、種をむやみにバラまいても,間引いたレタスは食べられるので、こんな時こそ「Grow Your own VEG!!」おススメです。

ついでにミミズコンポストにもトライしてみませんか??
生ゴミも有効利用できるし肥料代も浮くし,レタス程度ならコンポストをすき込めば培養土が不耕起栽培状態でくり返し使えます。


ところで季節はずれの雪を知ってか知らずか、多肉の「 ハオルチア 」の3名がそろって花芽をつけました。

食べてもOKで、しかも健康にもよい

ハオルチア・サラダ菜です。










水やりのときに、

たまに葉っぱがひっかかってちぎれると

パクッといただいてます。

お味は、青くさいアロエの果肉って感じです。








ハオルチア仲間の「オブツーサ」です。

株分けしたので、ちょっとイビツです。

ドンドン根がでるので株分けすればするほど

増えるコのパターンです。







ちょこっとカワいい花芽が見えてきました。

花が咲けば種がとれます。

多肉は実生からふやすと時間も手間もかかるので、「今度こそやめよう」と思うのですが、それでもウッカリ種まきしたりしてます。

まるで多肉の精にあやつられてるかのようです。





のこり1名は、自宅のトイレの窓際で、とてもズサンに管理されているハオルチアですが、ちゃんと花芽が伸びてきてます。


ついでに最近の「ブルゲリ」の様子です。

砂つぶがひっついてしまったところが、

あいかわらず凹んでしまってますが元気です。










多肉たちには水耕栽培用の液肥をうっすーくしたのと、根っこの有機活力剤なんかをあげてますが、水耕栽培用液肥は、やっぱり吸収率がよいからか挿し木も活着よく元気に育ってくれるみたいです。

2010年4月16日金曜日

グリーンゼブラと偉大な園芸家

エアルーム・トマトのグリーンゼブラ、とうとう収穫しました。



挿し木からはじめたほうが、

収穫までの期間はぜったい短いとも思うのですが、

実生には ( 種から育てる )

実生のたのしさがあります。





一番はじめに結実したモンスターゼブラ1号です。

自分で育てでもしないと、こんなブサイクトマトとはスーパーでは出会えません。

つまり商品価値はありません。

なにしろ4つのトマトが合体してます。








モンスターゼブラ1号は、晴れてボスニャンコの顔くらいの大きさになりました。ノーマルな大きさのゼブラたちと比べると、だれよりも栄養をひとりじめしたことが、ひとめで分かります。













ところで、こんなたのしいトマトをつくったのは、どなたでしょう??

グリーンゼブラの種がはじめて売り出されたのは、

1983年です。わりと最近のことです。

米国カリフォルニアのトマトとポテトのブリーダー
「トム・ワグナー」さんによって世に送り出されました。







ワグナーさんは現在もご健在です。
ワグナーさんのブログを拝見すると、グリーンゼブラはエアルーム・トマトのなかでもずば抜けて人気者になったことが分かります。

ところで、近代的農業が大発展したきっかけは18世紀に化学肥料農法へとシフトチェンジしたからなのですが、天才的園芸家もぐうぜん18世紀にたくさん誕生していたようです。

以前ふれたカーヴァー農業博士も、そのうちのお一人で、化学肥料多施肥でぼろぼろになっていたコットン畑にピーナッツやサツマイモを植えて南部の農業を救いました。

「 園芸の魔法使い 」と評された「 ルーサー・バーバンク 」さんも18世紀に夢のような新品種を生み出し、アメリカで大センセーションを巻き起こしたそうです。アメリカでは現在でも園芸で偉業をなし遂げることを「バーバンクする」と表現するそうです。

一番有名なのは「 バーバンク種 」とよばれるジャガイモの新品種ですが、バーバンクさんについて知るまでは,ジャガイモの花にトマトそっくりな種子ができることを私は知りませんでした。ジャガイモの花についた実を見てはじめて、トマトとジャガイモがおなじナス属だということに納得しました。

植物に精通することに天才的才能をお持ちだったカーヴァー博士とバーバンクさんのおふたりには、共通していた「なにか」がありました・・・長くなりますので、またいつか。

2010年4月15日木曜日

グリーンゼブラ、そろそろ収穫

最近のグリーンゼブラ・トマトのようすです。

おしりのほうが黄色くなってきたので、もうそろそろ食べてもOKなんです。

が、

緑色だし、さわるとまだ固いし、

いまひとつ収穫のタイミングがつかめません。










ついつい収穫するのを「明日、明日」と、先延ばしにしてしまってました。でも最近ウドンコ病がでてきたので、実を穫ってあげないままで体力を消耗してしまってるかもしれません。



根っこも元気です。写りきれてませんが、この下のタンクでとぐろを巻いてます。














「 根毛 」は、じつは根っこの表面にある細胞のひとつひとつが、ビヨビヨ〜ンと伸びてできるんだそうです。葉っぱや茎は細胞分裂しないと背丈や面積を広げることができませんが、根っこの細胞は伸縮自在なんですねー。














もしも人間が根毛と同じように皮膚の細胞ひとつひとつをビロローンと伸ばせたら、ちょっとコワいなと思っていたら、実は人間も同じことできていました。

体内の小腸には、根毛みたいなヒダがいっぱいあって、やっぱり食べたものの養分をたくさん吸収できる仕組みになってるそうです。















ちなみに、海藻資材なんかは葉面散布すると効果がはやいといわれてます。実は、葉っぱから吸収された成分は根っこに送られてるので、結果的には根っこを増やすことになります。

2010年4月14日水曜日

Grow Your own Rice! お米の水耕栽培

この春から「 お米の水耕栽培 」にトライしています。

無類のコメ好きなワタクシとしては、「 お米の室内・二期作栽培 」あわよくば「 三期作 」をば実現してゆきたいと思ってます。稲は「 シリカ = ケイ素 」が好きな植物なので、お米の水耕栽培培地には玄武岩が原料のロックウールにしてみました。














ロックウール培地中のシリカは、ク溶性でなので、ゆーっくりとしか溶けませんが、根っこはすこしづつ吸収できます。シリカは植物によって,いっぱいいる・そんなにいらない、に分かれますが、お米はシリカが足りていると病気につよく頑丈に育ちます。

そんなわけで、水耕栽培の生産現場から大量にでる古いロックウールは、細かく粉砕されてから田んぼにすき込んで貴重なシリカ源として役立っているそうです。


お米の品種は「イセヒカリ」です。


うそかほんとか「人を選ぶお米」だとか・・・


おいおい、きいてないよー! って感じです。







先週末から、根っこもトップもグングンと伸びてます。
それにしてもお米は世話のしがいがあります。2日に一度、アミノ酸たっぷりの根の活力剤をあげるたびに、目に見えて根が伸び・背が伸び・葉が伸びます。
私のようなおセッカイ好きなガーデナーと相性がよさそうです。



丈夫でぶっとい苗にしたいので、ファンで風をあてて、日に何度も苗のトップを手でブンブンとなでています。

農家のかたは、でっかい板や運動場に使うローラーやトンボを駆使してギューッとプレスしたりナデたりとあの手この手で、お米の苗たちを鍛えてたりします。








オイシくて農薬に頼らない安心なお米を作るには、病気や虫に負けない苗づくりが大切だそうです。

お米の苗は、高温と強い光ですぐに焼けてしまうそうです。

なので、

蛍光灯タイプのグロウランプで育ててます。










いまは、本葉が1〜2枚ほど展開したところです。

本葉が3〜4枚程度になったら、大きなロックウールに

定植して、薄めの培養液をあげようと思います。










ちなみにお米はアンモニア態窒素しか吸えないそうです。なので手持ちの水耕栽培肥料でアンモニア態窒素が入ってる肥料をチョイスしてみます。