2011年10月6日木曜日

アメリカの「創る力」

植物とは一見遠い話のようですが、本日アップル社の前CEOスティーブ・ジョブス氏が死去されました。とてもザンネンでなりません。













その昔、レコード店にならぶフライヤーに描かれていた美しい画像が「フラクタル」と呼ばれていることと、その当時では主に「Mac」というマシンでデザインされていたことを後々知ることになりました。
植物をはじめ、地球上の生物たちは、フラクタルの法則で自分の身体をつくりあげていて、数式化された法則をうちこめば、パソコンの画面で複雑で美しい生物のフォルムが描けてしまう事実にショックを受けたものです。





























少なくとも、コンピュータにはまっっったく興味がなかった私のように「絵が描ける!」「音楽がつくれる!」というキッカケだけで、Macやパソコン機器に触れるようになったというヒトは多かったと思います。

恥ずかしながら、スティーブ・ジョブ氏の伝記を語れるほど詳しくはありませんが、Mac OSX Lionになった現在でも、彼がその道を歩む大きなキッカケとなったヒューレッド・パッカード製品をアップル・ストアでサポートしている事実が、なんとなく彼のロマンチックな人となりを物語ってる気がしました・・・

ということで、アメリカの粋なデザイン力が見られる
Aero Gardenですが、

最近レタスがなんだかとっても小さくてお高めなので、

ここぞとばかりに葉ものヤサイをエアロガーデンで育てることにしました。









そういえば、スティーブ・ジョブスとビル・ゲイツは同じ年に生まれたんですね〜。これはもう運命としか言いようがありません。こうやってブログがカンタンに書けるのも、まわりまわって彼らたちのおかげです。

日々更新される世界中のニュースがGETできる今の時代、あふれる情報たちを活用して世界平和に役立てていけたらいいなと思いました。

2011年10月4日火曜日

あかねっ娘。Coco V.S. Terra

秋が深まるにつれ、東北の被災地では厳しい冬に向けて、さらなる支援を必要としているようです。
これから年末にかけてワサワサと時があわただしく過ぎていきますが、支援の方法も進化しているようなので、ココロとお財布に余裕のあるヒトは、是非こちらを除いてみてください。クレジットカードで、一口3000円ほどからカンタンに支援ができるシステムができていました。















さて、「室内 de 養液栽培のあかねっ娘」の様子です。
ココ培地とポッティング・ソイル培土でイチゴのあかねっ娘を育ててますが、各培地の生長の仕方のちがいらしきものの差が、出てきたように思います。

イチゴは、肥料濃度にとてもビンカンなタチなようです。ピートがメイン素材の、このポッティング・ミックスには、あらかじめ2週間分ほどの元肥がちょっぴり入れてあります。
保肥性と保水性があるココ培地より、
ピートのほうがさらに保肥性と保水性がありますが、そのへんの肥料もちの差が、イチゴにでてるようです。

ポッティング・ミックスの苗のほうが大ぶりになります。






これは大きく育って、開花処理中のあかねっ娘です。

ポッティング・ミックス培土の表面がほどよく乾いて軽くなってくると、水やりのタイミングとなりますが、その乾き具合では、ポッティング・ミックス培土の量の1/2〜1/3ほどの水を吸います。






5号鉢(1.5L)のポッティング・ミックス培土が4株なら、2L〜3Lくらいの培養液をつくると、充分たります。
多めに培養液をつくりすぎてしまうと、まだよく乾いていないプラントにも、余った培養液をあげてしまうという羽目になりがちです。まだ乾いてないのに水やりしてしまうと、培地のなかの空気が減って、徒長しやすくなり、せっかくの有機培土のメリットが半減してしまいます。

ココ培地も有機培土ですが、基本的には、ロックウール培地のように毎日培養液をドリップして、循環させないで捨てるワンウェイ方式のRun-to-Wasteで育てられます。

それでも、ちゃんと塩基抜き&バッファリングしてある、質の良いココ培地ならば、ココヤシの塩分で根っこがやける心配がなく保肥性があるので、毎日水やりしないで、表面が乾いて軽くなってきた頃に培養液をあげたほうが、水分と肥料養分をもとめて根っこがスミズミに伸びるようになります。
(根が伸びてくれなくては困る生長段階のみの場合です。ポットが大きすぎない限りは、花が咲いて実がついたら、根っこがポット一杯に張ってすぐ乾いてしまうので、ほぼ毎日にちかく培養液をあげることになると思います。)

ちなみに市販のココ培地については、水耕栽培につかえるものや、いやいや土に混ぜる土壌改良剤としか使えないよ、などなどグレードがさまざまですが、塩分抜きをしてあるかどうかについては、手元にあるココ培地を水道水に浸してみると、ばっくりと分かります。日本の水道水のEC値は、高くても100ppmくらいですが、ココ培地を浸してみたときのEC値が300ppmとか、ベラボーに高くなってしまったら、塩分がしっかり抜けてないと思います。
その場合は、ココ培地をお洗濯用ネットとかにいれてから、洗い流す水のEC値がココ培地に浸かる前と同じくらいのEC値になるまで、バケツにつけて水道水をちょろちょろと流しっぱなしにして洗えば塩分は問題なく抜けてくれます。

が、

塩分を抜いただけでは保肥性が低いので、そのあとカルシウムや、マグネシウムとか、その他イロイロをとかした「バッファリング剤」で保肥パワーを調整しなくては、ベストクオリティーなココ培地へと生まれ変われないんですね〜。

と、話は飛びましたが、こっちはココ培地のあかねっ娘です。葉っぱの色が明るい緑色をしてます。










こっちは、ポッティング・ミックスのあかねっ娘です。

葉がおおぶりで、濃い緑色をしています。

ほんのすこし元肥が入ってて、保肥性が高いポッティング・ミックスのほうが、やっぱし肥料の効きがいいみたいです。
緑色が濃いのは、たぶんチッ素の効きが強いからだと思い込んでるんですが、チッ素が効きすぎてるとイチゴは花芽がつきにくくなります。




最近では、空気も乾き気味になってきたことだし、ということで、葉っぱに水分をスプレーして湿度を補っています。

カルシウムとか微量要素をうす〜く溶かした培養液を葉面にスプレーしてあげると、チッ素の同化が促進されてGoodです。








2011年10月3日月曜日

秋空のカスケードホップ

キンモクセイの香りがただよう頃となり、朝夕の乾いた空気のなか、カラスくんたちの声がよく通ります。

気温がぐっっっと下がってきたら、カスケードホップは、夏よりも毬花(まりばな/きゅうか)のサイズも、ぐぐっっっとボリュームアップしてきました。














毬花の内部を見てみると黄色いつぶつぶルプリンも多くなって、香りも強くなってきました。それにしても、太陽の日射しが、ずいぶんと柔らかな色になってきました。











マザープラント用にキープしている「あかねっ娘」です。
イチゴは宿根草ですが、2年目になると実が小さくなってきてしまうので、普通は1年で選手交代です。

が、状態の良い優秀なイチゴの苗は、よいランナー(子株)をいっぱい出すので、1年以上たっても捨てずにマザープラント(親株)として残すこともあるそうです。




その場合は、マザープラントは、通年を生長期の状態でキープさせるのがコツだそうで。ところが、このマザーはトップをかざって花芽を出してしまいました。
思い通りにならないところが、また新たな発見でもあり、楽しくもあります・・・

2011年9月29日木曜日

あかねっ娘の室内栽培スタート!

気温も下がってきたことなので、あかねっ娘の子株たちをグロウルームへ移動させました。
今までは売られているイチゴの苗でばかり室内栽培してきたので、自分でランナーから大きく育てたイチゴの苗の方だと、なんとも感慨深いものがあります。














ランプの点灯時間を12時間の短日処理もスタートさせて、夜は冷温処理をして、開花期用のチッ素比率のひくい肥料培養液レシピにチェンジして、花芽を誘います。

葉柄もふとくしっかりしていて、なかなか立派に育ってます・・・

いえいえ、すこしチッ素が効きすぎの気がします。
メインの葉っぱの下にでてくる副葉が左右きれいにそろっていません。

チッ素が効きすぎてると、炭疽病だの害虫だのいろいろ出やすくなるので、注意しようと思いました。





しかし、病害虫の心配をするまえに、すでにネズミに葉っぱをかじられました。

この葉っぱは、まだ出て間もなくの時にかじられたようで、大きくひろがったら、まるで切り絵のような有様になってしまいました。







ということで、培地はココとソイルレス・ミックスです。
5号鉢クラスの1.5Lサイズ・ポリポットの底から根っこがでてきたら、順次ひとまわり大きなポットへと植えかえていこうと思います。

2011年9月26日月曜日

台風がつれてきた秋

先週の台風は、雨量こそ少なかったものの、

ものすごい強風で、街路樹の木が倒れたり、


送電線が切れたりと、結構な破壊力でした。









せっかくのシルバーウィークも、あっちこっちのメンテナンスで大変だったご家庭も多かったようです。
週末のホームセンターには、風で飛ばされてしまった波板やらベニヤ板やらを買い込んでらっさる方でごった返していました。


台風が通り過ぎたあとは、一気に涼しくなってもう秋の気配が満ち満ちています。今年の夏は、短かったような長かったような・・・。
















ムシたちにも、秋は訪れているようです。






















今年は、クズの花があちらこちらで、ほんとによく咲いていました。

マメ科のクズには、こんな種子がつきます。

来年この種子たちは「グリーン・モンスター」という名にふさわしく、空き地と見れば、どこもかしこもクズだらけにしてくれるのでしょう。






台風をのりきったカスケードホップは、今年2回目の収穫時期となりました。







先日の台風で、とうとうゴーヤのグリーン・カーテンを強制終了させられたというご家庭も少なくないのではないでしょうか。
アリンコたちも、ごちそうが減りつつあって寂しがっていると思います。









しかし今年はおかげさまで、×ンザリするほどゴーヤを食べました。植えたゴーヤは「在来種」なので、破裂したゴーヤから穫れたタネは、来年撒くことができます。

台風で落下してしまった完熟ゴーヤからは、なんとタネが発芽してました。

ゴーヤのタネは発芽しにくくて苦労された人も多いと思いますが、タネが乾燥しきらないうちなら、どうやらカンタンに発芽してくれるようです。

でも今発芽されても、とっても困りますよね。

招かれざるお客さまたちも、ふえてきてます。

ホップには「ドクガ」がいました。















そして大事な大事な大事なバラたちには、

チュウレンバチの幼虫のご一行様が登場です。

ほかにもシャクトリムシもご健在だし、バッタも葉っぱを食べてしまいます。秋のバラシーズンのために、とにかく毎日、目を皿のようにして幼虫たちを撃退せねばなりません。

幼虫の駆除に夢中になっていたら、ハエトリグモが、こっちをがん見してました。かわえぇ・・・

ハエトリグモは、チュウレンバチやシャクトリムシなどの幼虫も捕食するそうです。

心づよい助っ人ですが、なにしろ幼虫が多すぎてたぶん間に合いません。





夏の終わりとともに植物も昆虫も、来年の命へのバトンタッチが始まっています。

2011年9月20日火曜日

モチ粟 de Urban Garden

熱中症にかかるかとおもうほど、あつかった3連休が明けて一転、今日は肌寒すぎます。



さて、ベランダのモチ粟たちが

だいぶ登熟(とうじゅく)してきました。

プチプチプチプチしてます。





イネ科は丈夫で育てやすく、おもしろいです。

それでも、やっぱりイネ科といえば、お米です。

昨年はネズミの襲撃ですっかりフェィドアウトした
「イセヒカリ」の栽培でしたが、粟を見ていると、やっぱりお米が育てたくなってきてしまいます。




いろんなヤサイやお花などを育ててますが、今のところ、イチバン育てがいがあったのが「お米」でした。
イネが育っていくのを見るのは、なんとも気持ちが落ち着きます。


このあたりの新興住宅地では、古くから暮らしを支えてきた水田が次々に姿を消してしまい、昔は当たり前のように見られた水田のホタルもカエルさえも、なかなかお目にかかれなくなってしまいました。一方で、日本の過疎地域での休耕地や耕作放棄地はふえているそうです。

ハイドロポニックス誕生の地でもある米国では、農場のファクトリー化で大規模農場しか利益がでにくくなっている一方で、ホビーの延長で小規模に始めた農業/酪農経営をサポート・支援するコミュニティー「Hobby Farm」、








都会のなかでヤサイを育てたりヤギを飼育したりするガイドやアイデアを紹介しながら、地産地消を中心とした食育から、ゴミのリサイクルやホームレス問題など都会に多い問題もいっしょに解決していこうとする「Urban Farm」という活動もあります。
7 Questions with Anastasia Cole Plakias

















日本でもベランダやインドアでの家庭菜園ブームがもりあがってきています。いろんなヒトのユカイなアイデアやアクションで、ホビーガーデニングがひろがっていって、農業が楽しくオイシくグッともりあがっていく切っ掛けとなってくといいですね。

2011年9月15日木曜日

野良なセンニチコウとLEDのあやしさ

「センニチコウ」は、大好きな花のひとつです。盛夏から晩秋にかけて、ポンポンと元気に花を咲かせてくれるセンニチコウが見たくて、毎年つい植えてしまいます。


これは、1年前に育てていたセンニチコウです。

先日、思わぬ再会をはたしました。










元気に育ちすぎてジャマになった雑草を抜いてると、ちょっとやそっとじゃ枯れない「ツユクサ」の繁殖をせき止めるかのように、


いつのまにか大きく生長した「センニチコウ」が、ささやかにツボミをだしはじめていました。



昨年育てていたセンニチコウから落ちた種子が、今年いつのまにか発芽して自生しはじめてしまったようです。

去年の親株と比べると、今年の子株は葉っぱが丸く広く変形しています。花の大きさも、とてもとても小さくサイズダウンしています。
F2だからでしょうか?




それはともかくセンニチコウの種子は、固いケバケバに被われていて、それを取り除いてやらないと発芽率がとっても低いのですが、ここでは条件が一致したようで、根性で発芽してたくましく根っこを伸ばしてくれたようです。

そんなワイルド感あふれる「センニチコウ」を尻目に、室内では先日発芽したトマトと、発根したセンテニアル・ホップがLEDグロウランプのもと、育っています。
すっかり夕暮れがはやくなった現在、陽が落ちたあとに光るLEDが窓越しにうつると、なんともあやしく人目を引きます。
このLED、ホントは青〜赤と2色の光がでているんですが、窓は赤く染まっています。目で見える可視光線では赤い光がいちばん遠くまで届くという、ちょっとした復習もできたところです。














これだけ目立つならLEDのカラー照明は、きっと空き巣対策にもGOODかと思います。窓辺から赤い光が漏れていれば、ダレもが思わず目をやってしまうし、なんといっても「中には何があるんだろう?」とアヤシすぎて、人目を嫌う空き巣も警戒するかもしれません・・・



さて、アヤシい・・・というより美しいクオーツのようなこの黄色いツブツブはなんでしょうか?














答えはホップの花粉「ルプリン」です。
このルプリン顆粒に、アロマ精油・ポリフェノール・レズン(樹脂)・抗菌成分などがぎ〜〜〜っっっしり詰まっています。

ルプリンのレズンは、おもに苦みのもとで、アロマオイルがフレーバーを醸し出すそうです。

ちなみに、精油となるアロマ成分は4つほどあって、
酸化すると・・・
柑橘系の香りがする「ミルセン」
フローラルな香りとなる「フムレン」
松のような香りの「ファルネセンorファネッセン」
ヨモギのような青汁臭のする「カリオフレンorカリオフィレン」

ルプリンを初めて顕微鏡でのぞいてみて感動しました。