2011年10月4日火曜日

あかねっ娘。Coco V.S. Terra

秋が深まるにつれ、東北の被災地では厳しい冬に向けて、さらなる支援を必要としているようです。
これから年末にかけてワサワサと時があわただしく過ぎていきますが、支援の方法も進化しているようなので、ココロとお財布に余裕のあるヒトは、是非こちらを除いてみてください。クレジットカードで、一口3000円ほどからカンタンに支援ができるシステムができていました。















さて、「室内 de 養液栽培のあかねっ娘」の様子です。
ココ培地とポッティング・ソイル培土でイチゴのあかねっ娘を育ててますが、各培地の生長の仕方のちがいらしきものの差が、出てきたように思います。

イチゴは、肥料濃度にとてもビンカンなタチなようです。ピートがメイン素材の、このポッティング・ミックスには、あらかじめ2週間分ほどの元肥がちょっぴり入れてあります。
保肥性と保水性があるココ培地より、
ピートのほうがさらに保肥性と保水性がありますが、そのへんの肥料もちの差が、イチゴにでてるようです。

ポッティング・ミックスの苗のほうが大ぶりになります。






これは大きく育って、開花処理中のあかねっ娘です。

ポッティング・ミックス培土の表面がほどよく乾いて軽くなってくると、水やりのタイミングとなりますが、その乾き具合では、ポッティング・ミックス培土の量の1/2〜1/3ほどの水を吸います。






5号鉢(1.5L)のポッティング・ミックス培土が4株なら、2L〜3Lくらいの培養液をつくると、充分たります。
多めに培養液をつくりすぎてしまうと、まだよく乾いていないプラントにも、余った培養液をあげてしまうという羽目になりがちです。まだ乾いてないのに水やりしてしまうと、培地のなかの空気が減って、徒長しやすくなり、せっかくの有機培土のメリットが半減してしまいます。

ココ培地も有機培土ですが、基本的には、ロックウール培地のように毎日培養液をドリップして、循環させないで捨てるワンウェイ方式のRun-to-Wasteで育てられます。

それでも、ちゃんと塩基抜き&バッファリングしてある、質の良いココ培地ならば、ココヤシの塩分で根っこがやける心配がなく保肥性があるので、毎日水やりしないで、表面が乾いて軽くなってきた頃に培養液をあげたほうが、水分と肥料養分をもとめて根っこがスミズミに伸びるようになります。
(根が伸びてくれなくては困る生長段階のみの場合です。ポットが大きすぎない限りは、花が咲いて実がついたら、根っこがポット一杯に張ってすぐ乾いてしまうので、ほぼ毎日にちかく培養液をあげることになると思います。)

ちなみに市販のココ培地については、水耕栽培につかえるものや、いやいや土に混ぜる土壌改良剤としか使えないよ、などなどグレードがさまざまですが、塩分抜きをしてあるかどうかについては、手元にあるココ培地を水道水に浸してみると、ばっくりと分かります。日本の水道水のEC値は、高くても100ppmくらいですが、ココ培地を浸してみたときのEC値が300ppmとか、ベラボーに高くなってしまったら、塩分がしっかり抜けてないと思います。
その場合は、ココ培地をお洗濯用ネットとかにいれてから、洗い流す水のEC値がココ培地に浸かる前と同じくらいのEC値になるまで、バケツにつけて水道水をちょろちょろと流しっぱなしにして洗えば塩分は問題なく抜けてくれます。

が、

塩分を抜いただけでは保肥性が低いので、そのあとカルシウムや、マグネシウムとか、その他イロイロをとかした「バッファリング剤」で保肥パワーを調整しなくては、ベストクオリティーなココ培地へと生まれ変われないんですね〜。

と、話は飛びましたが、こっちはココ培地のあかねっ娘です。葉っぱの色が明るい緑色をしてます。










こっちは、ポッティング・ミックスのあかねっ娘です。

葉がおおぶりで、濃い緑色をしています。

ほんのすこし元肥が入ってて、保肥性が高いポッティング・ミックスのほうが、やっぱし肥料の効きがいいみたいです。
緑色が濃いのは、たぶんチッ素の効きが強いからだと思い込んでるんですが、チッ素が効きすぎてるとイチゴは花芽がつきにくくなります。




最近では、空気も乾き気味になってきたことだし、ということで、葉っぱに水分をスプレーして湿度を補っています。

カルシウムとか微量要素をうす〜く溶かした培養液を葉面にスプレーしてあげると、チッ素の同化が促進されてGoodです。