2013年8月21日水曜日

ホップとカボチャの収穫

暑い暑いといいながらも、朝夕には秋を感じる風が吹くようになりました。

夏休みには、こんなサンセットをながめたり・・・
























日本のとある海でも野生で生息している、アノ生き物たちに遭遇できたわけですが・・・















先日は、汗だくになりながら今年3度目のカスケードホップ収穫を終えました。只今「ドライング・スクリーン」で乾燥中です。














収穫し終えたホップは、風通しのよい日陰で乾燥させてます。カビの発生をおさえて長期保存できるためと、アロマを引きだす効果があるそうで。























ところで、ホップの毬花は実る位置で大きさに差がでます。これは地上から4、5メートルほどの高さで咲いた毬花で、ほとんどがLサイズの大きさになりました。























地上から1、2メートルで咲いたホップとならべてみると、その大きさの違いがよくわかります。左が4、5メートルの高さに咲いたホップ、右が低い位置で咲いたホップです。
猛暑がつづく真夏は、地面から高い位置に咲いたホップのほうが、地表からの放射熱の影響が少なくて風が強く吹くため、大きくなるようです。














ぱっと見、「アブストラクト・アート」にも見えなくもないこの画像は、ホップのサイズ分け作業をしたあとの白いプラッチックトレイです。黄色くなってる部分はホップのアロマ成分「ルプリン」です。























今回穫れたホップのなかで一番量が多かった中間サイズのホップたちは、角ざるかごでまとめてドライング。















そして、ホップの収穫つながりで・・・


先日収穫した野良カボチャをいただいてみることにしました。ふたつに割ってみると市販のカボチャよりも果肉がややうすいものの去年よりも色も濃くてしっかりした感じです。














この果肉につつまれた大量のタネをうかつに土に捨てようもんなら、数日後には大量のカボチャスプラウトを目にすることでしょう・・・
























ということでこのあとこのかぼちゃをひとくちサイズに切りました。煮ました。食べました・・・ホクホクではなかったのですが、去年よりも果肉がしっかりしていて煮崩れもせず、フツウにおいしかったです。













2年前にスーパーで買ったカボチャのタネを適当に捨てた結果、毎年発芽してきて勝手に実って、またタネが落ちて・・・今年でかれこれF3品種となったこの野良カボチャ。もしも来年もまた発芽してきたら、ついついうっかりスイカの苗でもグラフティング(接ぎ木)してしまうかもしれません・・・



2013年8月8日木曜日

ホップとトマトとマメと虫たち

アウトドア栽培のトマト「千果」たち、梅雨のもどりの連日の雨で培土がなかなか乾かず培養液があげられずにいましたが、ポッティング・ミックス培土のほうは肥料がもらえなくても、おかまいなしに花をたくさん咲かせていました。














雨が降ると培養液をあげられない露地栽培では、毎回培養液を与えなくてはならないココ栽培のトマトより、保肥性がたかいポッティング・ミックス栽培のトマトのほうが生長と花つきがよいです。






















ココ栽培のトマトたちも順調に育ってますが、最近タバコガの幼虫やシャクトリムシがよくつきます。花が落ちたり、果実に黒いフンがあったり・・・















シャクトリムシは、葉っぱをマルッとたいらげてしまうので、いくら枝のふりをしていてもすぐに見つかってしまいます。














トマトの葉っぱのウラに産みつけられたシルバーに光る物体! カメムシのタマゴです。
カメムシのタマゴは色も形もバリエーション豊富なようです。

















グリーンカーテンのカスケードホップ。先月雨が多かったせいか、全体的に毬花が大きくそだっています。























花が大きくなるツルは害虫にも強く、植物の健康と花つきの良さは比例することがよくわかります。















センテニアル・ホップは、掘るとすぐにコンクリに突き当たるような土があまり深くない場所に植えてしまったせいか、プランター栽培のホップのように弱々しくしか育ちません。ツルが細く、毬花も小さいうえに葉っぱも「ハムシ」という甲虫に食べられてしまいます。
















肥料焼けを起こさせてしまって春に生長がストップしてしまったチヌーク・ホップ。やっとツルが伸びてきたと思ったら、あっというまに毬花が大きくなりました。花も大きく伸びて葉っぱはまったく食害されていません。 
カスケードとチヌークを植えた場所は、土が深いので根っこが長く伸びていけるからだと思います。
















ホップのコンパニオンプランツとして植えた「赤と白の花インゲン」。ホップと競うようにツルツルツルツル伸びています・・・地植えはプランター栽培みたいに高温や水きれに弱くないし、植物本来の強さがゾンブンに引きだされる気がします。そのかわりに、肥料のコントロールが大変です。























初めて育てる植物は、そのたびに新しい顔ぶれの昆虫と出会うことができます。花インゲンはアブに大人気。






















しばし食後の休憩・・・






















「ハッ! ダレだっ!!!」























暑さでいっこうに実らないものの受粉してくれるアブくんは大歓迎ですが、コイツらはもう大迷惑のコガネムシ! 葉っぱは食べちまうし、ツルを誘引してると落ちてきて顔にぶつかってくるし。小さい頃は好きだった虫ですがガーデナーの敵です。













触るとバッタみたいにピンッッッと跳ねる蛾、名前は分かりません。















虫がふえると捕食系のカマキリやクモもふえます。クモの巣に大量に引っかかったホップの雌しべ。そういえば、「WEB」というのはもともと「クモの巣」という意味だったということ、数年ぶりに思い出しました。








2013年8月5日月曜日

土手カボチャのハーベスト

今年もまた、春になったら勝手に芽生えて5メートルほどのエリアをあっっっという間に占領した「土手カボチャ」が、収穫の時期を迎えました。

いつのまにか肥大していた土手カボチャたち。














カボチャは、ウリだけあってキュウリやゴーヤー、スイカやメロンと同じく雄花と雌花がべつべつに咲きます。雌花が開いてる間に雄花を摘んで受粉させにゃならんそうですが、あんまり手をかけると、昨年のように盗まれたときの失望感と、そのあとで腹の底からフツフツと沸いてくる怒りがハンパないので、無断で盗られてもいいように今年はほとんど手をかけませんでした。なにしろ勝手に生えてきて抜かないでおいてあるというだけの雑草レベルのカボチャですから。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2012/07/blog-post_19.html

ふと気がつけば、ミツバチやらアブやらが受粉してくれてたみたいで、大きな葉っぱをかき分けると、そこここにリッパなカボチャがゴロゴロ・・・














そのうえ商売上の悲しいサガで、見て見ぬ振りなどできるわけもなく。
雨ふりがつづけば、ついついカキ殻石灰を葉っぱに振りかけ、花が咲いて実がつけば、ついついついつい「バットグアノ」と「モミガラくん炭」を根元に撒いてしまいました。

・・・ということで、手入れらしい手入れがなくても、今朝はこれだけ収穫できました。まだ2〜3コ、葉っぱに隠れているヤツもいます。






















カボチャの収穫タイミングは、果梗(かこう)にタテの亀裂がたくさん入ったあと、横にも亀裂が入ったときです。これより早いと水っぽい果肉になるそうです。
あと、ほとんどの野菜や果物の収穫に共通することと思うのですが、数日晴れたあとの午前中なら、糖度も高めでビタミンやミネラルなどの栄養価も消耗されるまえなので収穫に適してると思います。
・・・あと、できれば「満月」のある週ですが、明日は「新月」ですね。














それにしても、「土手カボチャ」とはホントによくいったもので、カボチャはとにかくタネの発芽力がつよく、生長も早くて盛んで手間いらず!

とはいえ、勝手に生えてきて,ほとんど手入れしなかったカボチャたちは、色むらがあったり、熟し方が均一でなかったり、もちろん売り物のカボチャにはほど遠いのですが、あまり欲をかかずホドホドで満足することも大切。
数週間ほどキュアリングしたあとに、ありがたくありがたく頂き、ご近所さんにもお配りします。


2013年7月31日水曜日

カスケードホップのサイズアップとPK肥料

今月のなかば、今年初めてのカスケード・ホップの収穫をしました。
栽培3年目にして、やっと一人前のサイズのホップが穫れました。やっぱりホップは,思ったより肥料食いです。今年は毛花が咲いてから、少量ずつですがコマメに追肥を与えていました。

















ベタな大きさ自慢画像 その1























ベタな大きさ自慢画像 その2



















PK肥料は、最初の毛花が咲き始めてから約一ヶ月後(開花後3週目〜5週目)に与えはじめています。もしも開花期専用の肥料を与えているのなら、PK肥料は花が咲きはじめた直後から与えはじめても、正直ほとんど意味はありません。

花が咲きはじめた頃は、植物がPKを余分に必要とするコンディションになっていないためで、開花期専用のベース肥料バランスで十分なのです。(開花期用の肥料は、すでにPKの比率が高くなっているからです。)
















なので、ホップや稲、麦など収穫が一度だけの植物にPK肥料をあげるタイミングは、開花後3〜5週目の一週間、または収穫する週の3〜4週間前の一週間与えます。(ホップも基本は収穫が一度です。)
トマトやイチゴ、キュウリなど野菜でいえば2段目の花が咲き始めてから与えはじめるのがよいかと思います。また、ホップでもトマトでも熟した順に連続収穫していくような場合は、下段のほうから収穫したあとに、お礼肥え的にPK肥料を与えるのがポイントかなと思います。













いずれにしても、PK肥料を与えるタイミングや期間、濃度はガーデナーの経験や育て方によって、ずいぶんとバリエーションがあるようなので、「 このタイミンクであげたら、肥大がとまった果実がグッと大きくなった! 」「花が結実しにくいときにPK肥料をあげてます。」などなど個々の考え方でいいと思います。


ところで、ツルが3メートル以上に伸びた付近では、ちょっとおかしなホップが咲きます。
花がツルのトップに変化して、花の先端からツルが伸びはじめてしまいます。





このように、花からさらにツルが伸び毛花が咲いています。こういうアグレッシブな生長をする毬花は、ほぼ100%巨大化します。





















 毬花のブラクト(包葉)のあいだから葉っぱがでてきてしまっています。
裏を返せば、どんな条件でなんの植物ホルモンが過剰になってるのかをつきとめれば、巨大化した毬花がザクザクと咲く・・・かも???




















2013年7月29日月曜日

荒れ地のパイオニアとハーベスト間近のブルーベリー

梅雨のもどりといわれる今日この頃、山間部にある集落を押し流してしまうようなゲリラ豪雨はホントにシャレになりません。



さて,近所の草むらで、ジャスミンやハニーサックルのようなよい香りのする花をめっけました。これは「クサギ」というそうです。














葉っぱが臭いことから「クサギ」などという名前がついているそうですが、花は思いのほかよい香りがする「パイオニア植物」です。「パイオニア植物、先駆植物」とは、伐採したあとや樹木が倒れた跡地、地すべりなどが起きた崩壊地にいち早く芽をだし繁殖する生命力の強い植物のことだそうです。























よい香りがする花を手折ってみると、必ずといっていいほど、おまけに「アリンコ」がついてきます。






















クサギの横にいた「ヤブガラシ」。






















ヤブガラシの花は、思いのほかアシナガバチに人気があります。アシナガバチは怒らせたりしなければ無害だし、無農薬栽培をしているバラや野菜についたアオムシ系害虫をはじめ、いろんな害虫を捕獲して食べてくれます。なので、バラや野菜の近くで花を咲かせたヤブガラシはゼンブ抜いてしまわずに、1〜2本だけ残すようにしています。
















ココ最近雨がつづいてバラやトマトの葉っぱの害虫チェックを怠っていましたが、ふと気がつくと「食害された葉っぱはあれど、犯人がいない!  ナゾだ!!! 」ということがあります。きっと、バラの近くに巣を作ったアシナガバチのおかげだと思います。





ところで、ベランダで育てているブルーベリー「バルドウィン」。そろそろ完熟となりつつあります。















果実の果梗(かこう)の付け根部分に濃い色のリングができてきました。果梗もすこし色づいています。こうなると、そろそろ酸味が抜けてアマくおいしくなってきた合図だそうです。






















栽培初年度のブルーベリー、「 培養液のpHは低く保たねば!!!! ペーハー! ペーハー! ピーエイチ!!!」とココロの中で大騒ぎしながら水やりしたましたが、思っていたよりも果実の収穫がたのしめそうです。秋に実が終わったら、弱剪定で挿し木をとって、来年の2月にはもうひとまわり大きな布製ポットに植えかえて、収穫量アップを試みます。

2013年7月25日木曜日

キノコの一生

登場。一日目・・・



























2日目にひらく・・・




























3日目さよなら・・・





























おまけ。アップはちょっとドキドキ・・・