2014年2月17日月曜日

NANOLUX 600W ベンリな調光機能。

ひどい雪でした・・・仕事場と自宅、2カ所の雪かきに追われた休日返上な週末でした。雪が降ったあとほど、眺めのよい坂道が恨めしく思えるときはありません。


























そろそろ新芽が動きだしているカスケード・ホップの様子です。
























先週HPSランプを400Wから600Wへチェンジしたトマトたち。



























大雪がふってしまい、Xソ寒いのに花がボーボー咲き始めました。








このHPSランプ600Wを点灯させているのは、100%、75%、50%の3段階ディマブル(調光)機能付きの「ナノラックス・バラスト600W」です。各調光レベルでのランプの光の強さを計ってみました。


















調光レベル100%のときのHPS600Wの光の強さは・・・「ランプ直下40cmで94300〜11万ルクス」でした。真冬室温が20℃に達しなくなったとき、100%調光にするとランプ熱もマックスに放出されるので、加温器がわりになりベストです。


























つぎに、調光レベル75%のときは・・・「ランプ直下40cmで、57800〜6万ルクス」でした。


























最後に、調光レベル50%のときは・・・ランプ直下40cmで、29000〜3万ルクス」となりました。

























HPSランプ600Wを50%へ調光すれば、光量が3万ルクスまで落とせるので、レタスやイチゴなんかの弱光〜中光を好む植物の育成にもそのまま使えます。または初夏から初冬までの室温が暑くなりやすいときも、いちいち400Wをそろえておかなくても、600W一本でOKなわけです。


























さてと、2014年秋冬室内栽培のイチゴたちです。


















スタートが遅かった今年は、今月が一番果の収穫シーズンです。10Lのポットでココ培地トポッティング・ミックス培土で育ててますが、水やりは2週間に一回だけ、肥料濃度も薄くていいので、肥料の減りが遅いです。そんなわけで、買うと高いイチゴは、無農薬の室内栽培だとお得感があります。


















とはいえ、ちゃんと収穫できるまでのコツを覚えることが、なかなかムヅカしい植物ではありますが、摘みたてフレッシュ無農薬のイチゴは、めちゃめちゃウマいです!
ハーベスト間近なイチゴ果実たち・・・


















2014年2月12日水曜日

真冬ですので、HPSランプを600Wへ変えました。

「関東にも、今週末は雪が降りますよ。しかも大雪になるかもですよ。十分なご注意とご準備を・・・」

というニュースを「どーせ降らん!」と、毎年他人事のように聞いて、結局は降りしきる雪をボーゼンと眺めつづけ、慣れない雪かき作業の休日となるわけです。

なんてことをいいながら、降雪予報へのグロウルームの準備はカンペキにすませておいたのです。トマトたちを育てているHPSランプを400Wから600Wへチェンジしました。
400Wでは室内の温度が17℃を超えなくなっていたのもあって、600Wへ変えたところ、なんとも明るい! 室温も20℃ほどまで上がるようになりました。
























フラッド and ドレイン・システム「タイタンS」でそだつミニトマトたちの花房には、果実もつきはじめ、ランプを変えたおかげで明るくなって暖かくなって調子が良いようです。




























こちらは再循環システム「ジェミニ」で育つミニトマト。植物育成ランプのベスト照射範囲からすこし外れた光の弱い場所にあるので、「タイタン」よりも、花が咲きはじめたスピードは、少し遅れましたが絶好調です。



























さて、ここで「タイタン」と「ジェミニ」のリザーバータンク内の培養液の「溶存酸素量=DO」を計ってみましょう。「Dissolve Oxygen=溶存酸素量」ってのは、液体中に溶けている酸素の量で「mg/L=ppm」単位で表示をするDOメーターが多いです。



↓汲んだばかりの水道水の溶存酸素量は「11ppm」でした。ハイドロポニックスでは、培養液の溶存酸素量が8ppmあるとベストだと言われていますが、水に肥料を溶かした時点で自然と6ppmくらいに下がってしまいます。





















「タイタン」のリザーバータンク内の溶存酸素量を量ってみると、「4ppm」でした。トマトの根っこは、低酸素状態に強いといわれていますが、それでも培養液中の溶存酸素量が「3ppm」以下になってしまうと、酸素欠乏で吸えなくなる肥料成分がでてきます。



「ならば、タイタンのリザーバータンクにはブクブクのエアレーションを入れて、酸素を増やした方がいいのでは? 」と焦る必要はありません。
フラッド&ドレイン・システムは、一日のほとんどが根っこが空気中にさらされています。なので、酸素はたっぷりと吸えるのです。



















というのも、空気の20.9%は酸素で、それを「ppm」にすると・・・
空気中には「約210,000ppm」の酸素があるので、空気に触れられている根っこは、新鮮な培養液の、約26,000倍の酸素量・・・つまりケタ違いな酸素にありつけるわけです。

そんなことからも、フラッド&ドレイン・システムや循環式システムなどのハイドロポニック・システムは、根っこに培養液が浸る時間を、数時間にたった数分間だけ・・・と短くする必要があるんですねぇ。






ところが、再循環式システム「ジェミニ」は、下段のリザーバータンクに根っこが伸びだして培養液のなかに浸ってしまう根っこが出はじめましたので、こういう場合は、リザーバータンク内にエアーストーンを入れて、エアレーションをしています。






























エアレーションをしている培養液の溶存酸素量は「6.5ppm」、やはりエアレーションなしの培養液よりも酸素量が多くなっています。
























「ジェミム」は、約4時間ごとにほんの数分間だけ循環ポンプを作動させて、クレイ・ペブルス培地の上から培養液を上面ドリップしています。真冬の間は培養液をサーモヒーターで22℃くらいに加温しています。





ところで、「ジェミニ」は、培養液の調整や交換がカンタンにできます。
↓この「メンテナンス・カバー」を・・・



















↓カバッ・・・と外して・・・ダジャレ大好き!





















ここからリザーバー・タンク内のpH値やEC値を計ったり、培養液を抜くことができます。



















ちなみに、「再循環式システム」の培養液メンテナンスは、2〜3日ごとに培養液を2リットルずつ取りかえるか、1〜2週間に一度、すべての培養液を取りかえるか、どちらかの方法で培養液を取りかえますが、その時のポイントは「新しい培養液でクレイペブルス培地を洗い流す感じで、培地の表面からザバザバと継ぎ足す」ってえことです。

植物の根元やクレイペブルス培地の表面に肥料成分が白く固まってきたら、それに触れてる部分が焼けてしまうので、白い結晶を洗い流す要領で、新しい培養液を注ぎ足してください。でも、肥料の固まりがたくさんできてしまう時は、「培養液の肥料濃度が濃すぎるぞ〜。食べきれていませんから、すこし薄くしてくださいっっっ!!!」という植物からのサインです。




ちなみに、「ジェミニ」のリザーバータンクには、ポンプだのサーモヒーターだのエアーチューブだのをスッキリ通せる「コード溝」があってGoodです。







2014年2月3日月曜日

ファビュラス・フェブラリー!

さて、2月となりました!
散歩をしていると、梅が咲き始めたのを発見します。


寒さがゆるんだここ最近、春の足音が聴こえはじめました。蝋梅(ろうばい)が咲き始めています。




























コロコロと地表に落ちたコナラのドングリが発芽していました。ドングリがパカッと割れた、そのままのカタチの肉厚なフタバです。





























いまはまだ、赤い色をしてますが、このあと太陽の光を浴びると緑色に変わっていきます。




























ドングリが発芽し、大きく育ちつつあるコナラの苗木です。枯れた落ち葉のマルチングからひょっこりと飛び出して背を伸ばす苗木は、落ち葉の分解とともに放出される炭酸ガスをフンダンにGETすることができるんですねぇ。




























間伐されたらしい木の切り口には、「カワラタケ」がビッシリ。屋根のカワラのようでもあるし、青海波模様にも似ています。硬い木材さえ分解できる特殊な酵素を持ってるキノコです。




























伐採された枯れ枝の表面に、ベシャッとへばりついたように生長する腐朽菌。菌糸体? に接した枝の表面は、ぼろぼろとオガクズ状になっていました。




























グリグリとねじれたようになった木の幹は、藤など絞め殺し」系植物のツルに巻き付かれたあとだそうです。樹木はパラサイトな植物のツルに巻きつかれると、養分や水分を通す管を圧迫されて枯れ死んでしまうこともあるため、巻き付かれた部分のツルを飲みこんでしまうおうと、こんなふうに肥大するんだそうです。


2014年1月31日金曜日

室内栽培の初イチゴ狩り。

室内栽培のイチゴたち、色づきはじめた果実がいくつかでできました。











































↓去年の10月の同一人物たちです(左上の毛色のちがう2名はアルガンツリーです、今もゲンキです)。 エアロ・ポットに植えた1名以外は、もうどれが誰だか分からないほど、大きく育ちました


















これが上の写真のなかでひとつだけ、すでにエアロ・ポットに植えてあった苗です。この布ポットは再利用なので、繊維がケバケバしていて変色もしています。そのうえ、半年近く野ざらし栽培だったので、グロウルームに移した後に水やりすると苗のどこかから「マルカメムシ」や「ダンゴムシ」が出現するので手で集めては野に放つ、ということを数回くり返さねばなりませんでしたが、お日様の日射しをたっぷりと浴びたこの苗にだけは、アブラムシがあまりつかないし、今期イチバン最初にイチゴ狩りをさせてくれました。COCO栽培です。ちなみに味は、イヤな酸味がまったくなく、スッキリとさわやかな甘みでおいしかったです。




























これもCOCO栽培のあかねっ娘です。暖かい日が続いたあと色づきはじめました。上の苗とおなじく去年のランナー苗ですが、エアロ・ポット10Lに定植したのは、夏が終わってからです。花はすぐにつきましたが、葉っぱの裏側にはアブラムシがビッシリと、はびこっております。このアブラムシに対する抵抗力の差は、たぶん花芽(かが、はなめ)がつく前までに、根っこをたくさん伸ばして体力をつけられたかどうか・・・かな? と思いました。



























このあかねっ娘たちは、ほぼ同じ親株からとったランナー苗なのでDNAがおなじ「クローン苗」ということになろうかと思いますが、栽培管理しだいで花芽分化の早さや病害虫に対する抵抗力にも個体差が出てくると、分かりました。
この苗は、数日前に一番花が開いたばかりです。



























↓去年の12月中旬、グロウルームに入れはじめたばかりのときの様子です。
「ゼッタイ大きくならないよな、この苗は。」と思われていた貧弱な苗もありました。









しかし今では、それがどの苗だったのかが分からなくなるほど、すべての苗がゲンキに大きく育ちました。
















COCO培地とポッティング・ミックス培土で育てていて、両方ともEC値0.6〜0.8mS/cmほどの薄い培養液で管理しています。果実がググッと大きくなってきた時と、実をつんだあとの水やりの時だけ、PK肥料をあげることにしています。

2014年1月30日木曜日

フラッド&ドレイン・システム、かなり順調です。

・・・ということで、大自然がつくり出した「3Dフラクタル柄」、ウニのカラは、見れば見るほどハマってしまいます、ホントに。

























その造形美は、どこか「ロマネスコ」と共通する魅力があって、いつまでも見飽きるこということがないのです。「なぜキミたちは、そんなカタチになることに決めたんだい?」と本人?たちに訊ねてみたいところです。




















さて、2014年の室内栽培は、フラッド&ドレイン・システム「タイタン・S」と・・・。

























再循環システムの「ジェミニ」で育てています。下段のリザーバータンク内にまで、根っこが伸びはじめたので、リザーバータンク内の培養液にエアレーションを始めました。ジェミニは、クレイペブルスの量が多いので、根が大きく早く伸びます。



























・・・ということで今回は、ホビーガーデニング向けの代表的な2種類のハイドロポニック・システムで、トマトたちを育てているわけですが、やはりハイドロポニック・システムは、栽培管理がシンプルなのでカンタンで手間いらず! 





ハイドロポニック・システムで育てるトマトたちの、安定した花数の多さ、花茎のながさ、そして、ほぼ100%の着果率のよさ。






















フラッド&ドレイン・システムは、根っこに酸素量が豊富なので、ヘロヘロと徒長型生長にならず、節間がせまくガッチリとコンパクト、理想的な育ちかたをします。
(じかに空気に触れている根っこのほうが、培養液に浸る根よりも、はるかに多くの酸素が吸収できている、ということが言われてます。)
3段目の花が出てきた今も、苗が倒れたりせず誘引いらず!!!
苗がいつまでも倒れないので、いつ倒れてもいいように、今朝すべての苗の誘引をすませました。




























開花パワーが大きなトマトは、花がついている茎が長く伸びます。
根がたくさん酸素を吸えていると、培養液もたくさん吸えるうえ、代謝がよくなるので、病気や害虫への抵抗力が強く、たくさん花を咲かせたり実をつかせるベストなホルモンバランスになります。








































もうしばらくは培養液の肥料濃度は0.8mS/cm、と低めでキープです。ガーデナーのやる気で培養液の肥料濃度を濃くするのではなく、植物の都合で濃くしていくことが何よりも大切・・・これが大切! と言われています。



















みんな同じトマトの苗に見えますが、別々の苗です。
最近あたたかな日が続いたので、花が次々と開き、実もつきました。培養液もよく吸っています。 



























炭酸水をドライミストしているので、CO2が逃げないようにグロウルームの入り口は、上部をほんの少し明けた状態にしています。冷え込む日にはCO2濃度が750ppm〜800ppmくらいから外れたことがありませんが、気温が14℃を超えた日は、「やる気スイッチ」が入るらしく、炭酸水のドライミストを何度やっても、CO2濃度はあっというまに600ppmを切ってしまいます。

2014年1月27日月曜日

真冬の空にうかぶ「クラゲ・エアープランツ」たち。

1月も今週でおしまい、そろそろ寒さにも飽きてきました。
てくてく散歩にでかけると、民家のお庭や鉢植えの木に、野鳥たちにささげたであろう枝に刺したミカンを見かけます。

「とっとと海で泳げる季節にならんもんかね・・・」と、夏の海に思いをはせながら、こんなものを作ってみました。

青空にただよう「クラゲ」たち。


















景色のなかに緑の乏しくなる真冬は、おウチの中で植物と暮らしたくなる季節ですよね。

























ウニの殻と、エアープランツを組み合わせただけでカンタンにできるインテリア・プランツです。作る、というほどの手間ではないですが、ウニの殻を取り扱ってくださってるショップさんは少ないのですが、ラッキーなことにすぐにめっけられました。


























「そざい屋」さんで、GETさせていただきました。チョ〜特別に同封してくださすった、このオマケのウニたちのほうが、ワタシ的にはエアープランツがしっくりハマった感が大きく、とってもうれしくなりました。 ありがとうございました!!!

























エアープランツは、あたたかい室内で超音波加湿器のミストの近くでヌクヌクと育てていく予定です。