2019年1月17日木曜日

2019年 GoGro+SANlight+LUMii SOLAR CMH315W 室内栽培のようす

ということで、昨年暮れから恒例のミニトマトとパプリカの室内栽培をスタートしています。
栽培システムは、ミニトマトもパプリカも、

それぞれGoGroX4つ連結にリザーバータンクが50L、GoGro付属のプラッチックポット15Lは使わずに、エアロポット17Lにしています。

















詳しいステップはこちらで!
1: 発芽からスターティングポットに植えるまで:
https://www.tamaplantfood.com/product/blog/2664/

2: スターティングポットからファイナルポットに植え増しするまで:
https://www.tamaplantfood.com/product/organics/2681/

3: いよいよGoGroにセットアップして、自動底面給水をはじめるまで:
https://www.tamaplantfood.com/product/hydroponics/2818/





手前右側のパプリカは、LUMii SOLAR CMH315W+Gro4Kランプ、奥の左側ミニトマトは、SANlight S2W(62W)とS4W(140W)のふたつ、合計たった202Wで夏野菜のミニトマトがきちんと育って、たくさん収穫できます。


















LUMii SOLAR CMH315Wをはじめ、従来のHPSランプやMHランプは、電球から放射される光のほとんどがリフレクターや壁面からの反射になるので、スペックにある光束(lumen)や、光量子束(PPF)の数値が、まんま植物に届くわけではなく光にロスが出てしまう宿命ですが、反面で熱もたくさん放射するので植物の温度を上げて光合成を促進できる面もあります。


















一方の、SANlight S2W(62W)とS4W(140W)をはじめとしたLEDは、レンズで光が放射される角度をタイトにコントロールできるので、光のロスをほとんど出さずに植物に届けることができます。しかしHPSなどのように熱はあまりでないので、油断して植物に近づけすぎて、葉っぱが焼けたり変色しやすいので、LEDは植物から80cmくらい離してスタートさせた方が安心です。




























「アタクシの植物たちに、どのくらいの光が届いているのか知りたいわ。」となったとき、手頃なプライスでGETできるのが、ルクスメーター(照度計)です。

























が、「あら、今はルクスじゃなくて、PPFD(光合成有効光量子密度)で測らなくっちゃいけないんでしょ?」とお思いでしょう。しかし、PPFメーターは、まだまだ手を出しにくいお値段!!!

そこでルクスから、だいたいのPPFDに変換できる係数を載せておきます。




「 照度(lx) から PPFD(μmol/㎡/S)への変換係数 」

  1. 太陽光  = ルクス X 0.0185
  2. HPSランプ = ルクス X 0.0122
  3. ダブルエンドHPS = ルクス X 0.0130
  4. MHランプ = ルクス X 0.0141
  5. CMHランプ 4K(青が強い) = ルクス X  0.0154
  6. CMHランプ 3K(赤が強い) = ルクス X  0.0170



















例えば、HPSランプから40cm離れたところで照度を測ったら、40,000ルクスだったとすると、


40,000 lx X 0.0122 = 488μmol/㎡/S



1平方メートル面積あたり1秒に488μmolの光量子が届いてるってことになります。メーカーや商品によって分光分布はビミョーに変わってくるので、100%正しいPPFD数値には換算できませんが、バックリ把握したい時にとても便利な係数です。



ちなみに、光の各色のエネルギーはこんな感じです。

光量子 1molあたりのエネルギー 

  1. 400nm青(波長が短い) = 300KJ
  2. 500nm緑 = 240KJ
  3. 600nmオレンジ = 200KJ
  4. 700nm(波長が長い) = 170KJ
1KJ(キロジュール) = 0.2389Kcal です。


つまり、青色の光が 10mol あると、3000KJ(=716.7Kcal)、

赤色の光が10 mol あると、1700KJでカロリーにすると406.13Kcal・・・

というように波長が短い光ほど、高いエネルギーを持ってます。

なので、紫外線はもとより放射線など、波長が短い不可視光線はエネルギーが強くなり、皮膚に当たると活性酸素が発生してしまうので、シミやソバカス、最悪な場合でガンを引き起こしすやい光(電磁波)となります。






こんなふうに、光は色によって一粒あたりのエネルギーがちがうので、HPSやMH、CMHなど、各ランプの平均的な分光分布から変換係数が決まります。

例えば、CMHランプの4Kは、青色の波長が多いので放射ルーメンは高いのですが光合成光量子の数はそうでもない、一方でCMHランプの3Kは放射ルーメンが少なく見えても光合成光量子の数は多い・・・このような事態になります。




なのでCMHは、分光分布を見るとGro4Kのほうが光が強く見えても、じつはPro3Kのほうが光量子の数が多く、光合成促進効果が高く果実の肥大効果が大きい、ってことになるのですね。









2019年1月7日月曜日

2019年はじまりました。

謹賀新年

本年も どうぞ よろしく お願い申し上げます









天日鷲神は「ひらき たがやして はぐぐみ 繁栄する」
開拓と殖産の祖であるそうです。







世のため人のために、勇ましく困難にいどむ心優しいすべての人に、
大きなご加護がありますよう、心よりお祈りします。










年が明けてから、少しずつ梅の花が開きはじめました。晴れた冬の青空は、ひときわ花やつぼみの存在を際立たせ、春が待ち遠しくなります。 







ふわふわとした銀毛につつまれたモクレンのつぼみです。春になって咲いてしまえば、あまりにも早く散ってしまうモクレンもサクラもバラも、今の時期に咲いてくれれば、一ヶ月くらいはたっぷりと花が楽しめるものを・・・と勝手なことを思ってしまいます。








この冬休みのあいだ一番はまっていたことといえば野鳥の観察です。

クリスマスに焼いた「クランセカーケ」の失敗作やら、しけたナッツやらを細かく刻んでバードフィーダーに置いておくと、常連のシジュウカラとともに、新顔の「ヤマガラ」がやってくるようになりました。






今年は、本格的にバラの無農薬栽培にトライしようと決めているので、春になったらバラの害虫を食べてくれる野鳥たちにコビをうっているのです。
メジロは、ナッツには目もくれません。ミカンをはじめ果物まっしぐらです。






最近ではウグイスもやってくるようになりました。ウグイスはシジュウカラやメジロとはちがい、群れずに一羽だけで行動しています。地味な茶色をしていて、一番ちっこくて、チッチッと鳴きながら動き回るウグイスに、うちの猫どもはもっとも反応します。あまりにすばしこいので、カメラを取りに行く間にいつも見失ってしまいます。



「 あれ? インコじゃない?  野生のワカケホンセイかな ? ? ? 」






「いや、なんか顔のあたりがインコとはちがう・・・」はじめて見る野鳥です。






正解はキツツキ「ヤマゲラ」でした。「コゲラ」はよく見かけましたが、こんなに近くでヤマゲラを見たのは、生まれてはじめてでした。








宅地開発がすすみ、竹林や畑がみるまに建売住宅に変わってしまいますが、人々の生活圏のすきまに残された緑地で、野鳥やタヌキたちがたくましく生きているのを今年もあたたかく見守っていきたいと思います。


2018年12月28日金曜日

平成最後の「よいお年を」

9月からスタートした無農薬、無肥料&不耕起栽培の野菜たち。
仕事納めの本日、冬休み中の食料として、いろいろ収穫しました。在来種三浦大根は、本当に勝手によく育ちます。しかも、あっというまにやわらかく炊けて、煮物にもおでんにもサイコーです。



















新年ご挨拶の手土産に、と寄せ植えたビオラども。



















神秘的な色彩の「エボルベ」は、もはや「きれいなビオラだね。」の一言では片づけたくないレベルです。宮崎の育種家大牟田さんのビオラだそうですが、大牟田さんに限らず日本の育種家が手がけたビオラたちはどれも、ものすごい進化をはたしています。


















「なんとかは、1日にしてならず」とはよく言ったものです。昨日今日思いついて、すぐに結果が出ることなど、ひとっつもありません。こんにち、日本中のマダムが夢中になっている、それはそれは美しい育種家ビオラたちの存在も、育種家の方々が、地道な努力と研究を重ねて、初めて産出できるタマモノなのだと思います。

平成が終わりの日を迎える2019年も、コツコツと地味に地道にひとつひとつできることを重ねてゆきたいと思います。



本年も お世話になりました

2019年も どうぞ よろしくお願い申し上げます

2018年12月21日金曜日

ハッピーホリデー2018 !!!

「今年もあと残すところ・・・」
という言葉を1日になんども耳にする年末です。


「クリスマスケーキ・・・予約もデパ地下もメンドくさい!」
ということで、今年はクランセカーケ・ケーキをつくりました。
お祝いの時に焼く、ノルウェーの伝統的なクッキーケーキだそうで。





材料をこねて寝かせて焼くだけ。クリスマスツリーのかわりにもなる
おめでたいケーキです。

作り方はこちら:

どなたさまも、どうぞステキなホリデーシーズンをお過ごしください!!!

2018年12月14日金曜日

在来種大根の収穫と、2019秋冬室内栽培のはじまり

急に寒くなりました。風邪だけでなく、ぎっくり腰や四十肩、五十肩にも気をつけたい寒さです。


木枯らしが吹きっぱなしだった日の夜は、ほっくりと炊いた大根が食べたくなります。
ということで、収穫時期を迎えた無農薬、無肥料の大根をいくつか抜いてみました。

















「カブか???」と思うほどタイニーな左側の大根は、きちんと間引きをしなかったプラントです。
右側のでかい大根は50cmにもなりました。これは小さな苗の時に間引いてもてあまし、その辺にテキトーに植えたプラントです。植えたところは、使いふるしたココ培地だのポッティング培土だのを捨てていた所なので、土が柔らかでした。根菜類は、やわらかな土壌でよく育つことが身にしみてわかりました。





さて、いよいよ今期の秋冬室内栽培を本格的にスタートさせました。

















電気を使わなくても勝手にでっかくおいしく育つ
栽培ガイド冊子、オンラインショップでお買い上げの方にご配布中してま〜す。



2018年12月7日金曜日

バラと底面給水栽培のブルーベリーの植え替え

暖かい日がつづく12月、暖冬はうれしくもあり、ゲリラ豪雪が怖くもあります。

さて、12月になったということで、待ちに待った植え替え解禁シーズンが始まりました。
 まずは今年の3月にスーパールーツ・エアポットに植えてGoGroモジュール自動底面給水で育てたサザンハイブッシュのブルーベリーは・・・








10ヵ月後の現在、こんなにボッサボサにでかく育ちました。GoGroモジュール自動底面給水で育ったブルーベリーは、葉っぱがバカでかく育ちます。 

























GoGroモジュール栽培ではポットの底に、CANNAアクアクレイペブルスを2〜3cmほど底石として必ず敷かなくてはなりません。この底石の層には、水や培養液が常に浸っていることになります。根が水分を吸収して水位が下がると、底石の部分に空気が入り根が酸素を吸収できるので根腐れが起こらない、という仕組みです。そしてGoGroトレイの内の水位が一定以下に下がると、GoGroバルブが自動的に水分を補給してくれます。

GoGroモジュールで使う培地にはキャナ・ココに、パーライトを30%ほどミックスして、通常のココ栽培よりも空気を多く含めるようにしました。植え替えるためにスーパールーツ・エアポットを開いて底石の部分を見てみると根っこがガッチリとアクアクレイペブルスを抱え込んでいるのがわかります。 そしてなによりも、根張りがすばらしくよい!





































大人気のスーパールーツ・エアポットですが、底石のクレイペブルスを多く入れすぎてしまって培地の表面がカラカラに乾きやすかったため、根が浅く張るブルーベリーにはちょっと不向きでした。そこで、毛細管作用が高く根に優しいエアロ・ポットの方が使いやすいのでエアロポット17Lに植えかえることにしました。

まずはGoGroモジュール栽培に欠かせない底石となるCANNAアクアクレイペブルスをよく洗います。新しいCANNAアクアクレイペブルスは、よくよくしっかり洗ってから使わないと、培地内のEC値がオニのように上昇してしまい、苗の生長が遅くなってしまいます。

洗浄完了の目安は、CANNAアクアクレイペブルスをすすいだ水のEC値が、水道水のEC値とほぼ同じになるまでです。↓これは再利用のCANNAアクアクレイペブルスなので、洗濯ネットに入れて、しばらく熱湯に浸してから水道水を流した程度で、EC値は水道水と同じ0.15mS/cmになりました。




































植え替えるためにブルーベリーの古い根っこの表面を薄く削り取りました。




















キレイに洗ったCANNAアクアクレイペブルスを新しいエアロポット17Lの底に2cmほどの厚さでセットし、今回はソイルレスポッティングミックスキャナ・テラ+ココ培地にパーライトを30%ほどミックスしたものを培地にしました。ひとまわり根っこを小さくしたブルーベリーの苗を中央にセットし、ポットいっぱいになるまでキャナ・テラ培土を入れたら表面を軽く押さえ、培土と根っこをなじませます。



















キャナ・テラは、冬の栽培に向いています。なぜならキャナ・テラの主原料であるブラックピートは、気温が低い環境で根っこの生長を促進させる効果が高いからです。


今年の秋に、あらたにGETしたサザンハイブッシュ3品種とともにブルーベリーの植え替え完了です。




















GoGroモジュール栽培での、絶対にはずせない最後のポイントとして、ポット全体に根っこが伸びるまでは、GoGroにはセットしません。ポット全体に根っこが張ると、「あっ、水やりしたほうがいいな」と思うほどポットが軽くなるので、植え替えしてから、しばらく経って水やりのタイミングが来たら、GoGroトレイにセットして底面給水をスタートさせます。

20℃以上の気温がつづく季節で野菜なら、植え替えてから1〜2週間でGoGroにセットして自動底面給水栽培を始められますが、今は冬だしこれはブルーベリーなので、3月か4月になってからGoGro栽培をスタートさせることになると思います。



















一方で、今年のGoGro自動底面給水栽培のミニトマトたちは、先週ファイナル・ポットに植えたので来週からGoGroモジュールにセットして自動底面給水スタートとなりそうです。



















さて、いよいよ待ちに待ったツルバラの誘引&植え替えシーズンとなりました。
つるバラなので12月中に葉っぱをすべてむしり取り、バラを休眠期に突入させようと思います。 葉っぱをすべてムシることについては賛否両論あるようですが、今回は植え替えで根っこを小さくするので葉っぱをムシることにしました。

細い枝と古い枝をカットし、ガーデンフォークを使って根っこが抱えていた古いココ培地を優しくすきとって根っこをひとまわり小さくしたら、スーパースライブ1ml/水1Lの割合の希釈液に15分ほど、ドボンと浸しました。

























表面にココチップをマルチングして、ツルを誘引したら、植え替え作業終了です。
「来年はたくさん咲くといいなぁ・・・」と心から思います。



















2018年11月28日水曜日

秋から冬の寄せ植え。花つき回復には葉面スプレー。

さて、11月も今週で終わりです。意外なことに果実の肥大が続くパパイヤですが、そろそろ室内に入れた方がよさそうです。





















一方で、ルッコラやリーフレタスなどの葉もの野菜は、居あわせた人々に配りまくらねば消費が追いつかないほどに収穫ラッシュが続いています。



















さて、春から夏に寄せ植えた花々も、すっかり花が咲かなくなり茎が茶色く伸びて「もう咲けません・・・さようなら。」と訴えているかのような姿を無視しつづけられない頃となりました。




ということで、ビオラだのなんだのをかき集め秋冬の寄せ植えをしました。





















小さなポットをニギニギしく見せるため株数を多めに植えるので、植える時に花の根っこを小さくカットしています。となると根を切られた花々は、ストレスで花付きが悪くなってしまいます。さらにこの季節は、土がなかなか乾かないので、回復を早める活力剤などを薄めた培養液を与えるタイミングもあまりありません。


















ということで寄せ植えた翌日から、花付きの回復を早めるための葉面スプレーがオススメです。

花付きを良くするための「Tama PK」と「フレバリン」を中心に、根っことなる細胞分裂を促進して回復を助ける「フィッシュ・ボーン」、「カルマグルト」、花いろを鮮やかにする微量要素群活力剤「トラッキン'」などを1000倍希釈して、日々スプレーしています。


























とくに日当たりが悪い場所にある花々の葉っぱの裏側を中心にスプレーすると効果的です。










































センテッドゼラニウムは、夏のあいだに丈がメキメキ伸びたので根元の土が見えてしまいました。すっかり植え替えるなんてメンドーなことを回避して、土のスキマに花をなんとか差し込んで、見た目をとりつくろうのがズボラな私の定番術です。

























一年前に寄せ植えの脇役として植えてた「フォックスリータイム」でしたが、もはやこの子しか生き残っていません。

















タイム、リシマキア、ヒューケラ、アイビーなど寄せ植えの脇役にできるカラーリーフは丈夫なので、バツンバツンと乱暴に株分けしてしまっても、こまめに活力剤を葉面スプレーしてあげれば、ものの1週間で新しい葉っぱを展開しはじめる頼もしい存在です。
凝りだすとキリがない寄せ植えを少しでも安上がりにするために、あまったプランターで、脇役にできるカラーリーフをキープすることにしてます。