2021年2月12日金曜日

温浸式インフューズド・オイルと散歩

 そろそろ自作のクレンジング剤がなくなりそうでしたので、

ベジタブルオイルやらドライハーブやらを引っ張り出して、

温浸式インフューズド・オイルを作ることといたしました。


温浸式では、加熱や酸化に強い植物油を使います。スーパーで入手しやすいものだとオリーブ油、米油、グレープシード油などが挙げられます。

今回はホホバオイルとグレープシード油を900mlと・・・



有効成分が脂溶性のシコン、ラベンダー、オレンジピール、フィーバーヒューの

ドライハーブを「具」として10%ほど使いました。




低温調理機で70℃、3時間加温しました。このあと、ザルでハーブをこし取り、
抽出油にポリソルベート80を10ml加えて、よく混ぜてから遮光容器に入れて保存します。

メイクのクレンジングオイルとして使います。




10℃以上まで気温が上がる休日は、梅が咲き揃いつつある公園などに散歩にいきます。




今年は雑木林でビワの幼木をよく見かけます。カラスがついばんだ果実から芽生えたのでしょうか?




さらにゴヨウアケビのツルがビワの幼木に、からみついていました。
毒素を分解するアミグダリンが豊富なビワの幼木と、
フンをスピーディーに分解する効果を持つアケビの最強コラボレーション。




さらに道を進むとよく手入れされた竹林には、間引いた竹を粉砕した竹粉がマルチングされていました。竹林をここまでキチンと管理するのは、さぞかしご苦労だろうと思います。




青竹には、オリゴ糖が豊富に含まれていて乳酸菌が住みつきやすいので、土壌改良や病害予防、生長促進などなどメリットがモリ沢山です。




真夏にピンクの花が満開となるサルスベリ。樹皮が脱皮の真っ最中です。





木々の葉がすべて落ちた真冬の空は、青く広く気持ち良いので、
いつまでも見上げていられます。



2021年2月4日木曜日

三渓園の梅と、GoGroのパプリカ

 「近所の林では、梅がたくさん咲いてるから、三渓園でも咲いてるんじゃないか?」

そのように勝手に決めつけて横浜三渓園に行ってみました・・・




・・・まだまだツボミはかたく、梅が咲きそろうには、あと2週間ほどかかりそうです。




ちょうど、古民家の茅葺き屋根の葺き替え作業がおこなわれていました。




園内の池には、カメラを構えた人だかりができていました。
「きっとカワセミでもいるのかな?」ビンゴでした!



手を振ると、日当たりのよい枝に飛び移ってくれました。





さて、パプリカとミニトマトの秋冬室内栽培はそろそろ開花後期から収穫期を迎えました。

パプリカは、ツボミがついてからpHull Spectrum CMH315W 3000K-Rで育てています。3000K-Rは、赤色波長を多く放射するので光量子数がもっとも多いCMHランプです。

赤色波長、つまり赤い光は夏野菜では果実の肥大を促し、アブラナ科を中心とした冬野菜にとっては開花スイッチを入れる効果があります。しかし夏野菜にとっては、青い波長が開花スイッチになることが多いようです。

色づいて登熟する前に、ピーマン的な扱いで青いまま収穫することもできます。パプリカの未熟果は、ピーマンよりも苦味やえぐみが少なく、炒めても生のまま千切りにしても、食べやすくオイシイしいです。



パプリカやピーマンの家庭栽培では、結実を促すためにツボミをへらす摘花作業が必須ですが、GoGroの自動底面給水栽培は、養水分が不足するということがないうえ、布製のエアロポットなら、伸びた根はポットの壁面すべてから酸素を吸収できるので、咲いた花はすべて結実し、大きく肥大します。







絶滅危惧種の薬草「ミシマサイコ 」は、ぐんぐん大きく育っています。
とても貴重な植物でずか、その辺に生えていたら迷いなく雑草と勘違いして
抜き取ってしまうと思います。






おなじくGoGroの自動底面給水栽培と、SANlight  Qシリーズ Gen.2で育ているミニトマトは、一段目の果房が赤く色づき、そろそろ収穫できそうです。ミニトマトの室内栽培をはじめてからというもの、わざわざトマトを買って食べるということがほとんどなくなってしまいました。



2021年1月29日金曜日

冬のパパイヤと、ココ培地のケカビ

 寒い日がつづきますが、日差しにまぶしさを感じるようになりました。一雨ごとに春が近づいてきています。



耐寒性パパイヤは、すべての葉っぱが霜にやられてしまいました。

主茎は茶色くなっていないので、だましだまし春まで持ちこたえれば新芽が芽吹いて復活しそうな気がします。



肥大したパパイヤの根本は、周囲が30cmを軽く超えています。




真冬も葉を落とさずにいてくれるホワイトセージ とドドナエア・ホップブッシュ(Dodonaea viscosa hopbush)。ドドナエアのような鮮やかな葉色のカラーリーフは花数が少なくなる真冬に大人気ですが、ご近所で3mほどまで大きく育っているドドナエアを目にします。





タネから育てている実生栽培のビオラ。



紫色のツボミがでてきました。どんな柄に展開するのか楽しみです。





ラナンキュラス、スカビオサ、ニゲラの切り花が届きました。育ててもいますが、花の大きさや鮮やかさは、やはり生産者さんにはかないません。外出を控えなければならない今、部屋の中に花を置いただけで、思いのほか気分転換になりました。

しばらく愛でてから、ドライフラワー や押し花にします。







昨年秋にGETしたバラの挿木苗どもです。CANNA COCO培地とCOCO A/B肥料で管理しています。室内は気温が低めで、湿度が高いのでCOCO培地の乾きが遅く表面に白カビがでますが、悪さをするカビではありません。また根の生長や活動が活発な時は、ここまでケカビは出ません。





いわゆるケカビは、COCO培地のような有機植物繊維で湿度が高い環境で発生します。肥料培養液を与えていると、なおさら栄養源となります。ケカビはコウジ菌とおなじく、さまざまな酵素を分泌できて、ウドンコ病のように生きている植物の細胞には繁殖できないため病原菌ではありません。

たとえば硬いCOCO培地の繊維は、セルラーゼという酵素で分解し糖類に変えて養分にします。COCO培地の角ばった繊維が丸みを帯びて植物は根を伸ばしやすくなるなどのメリットもありますが、それはCANNA COCO培地に限っていえることです。

一般的なヤシガラ培地のように蒸気殺菌しなくてもよいほど清潔な環境で製造しているため、ヤシガラ繊維本来の硬さと多孔質が保たれたまま製品化されています。さらにヤシガラ培地の製造に不可欠なフラッシング(アク抜き)だけでなく、過剰なカリウムなど海水由来のミネラルを調整するバッファリングがしっかり施されています。

つまりCANNA COCO培地は、一般的なヤシガラ培地のようにパーライトを加える必要がなく、繊維がやや分解されはじめた再利用時のほうが根張りがよいほどです。


とはいえ、COCO培地でトマトや夏野菜など短期収穫できる果菜類を育てる場合は、根の生長と水分の吸収が早く、バラのように一ヶ月近く培地が乾かないということはあり得ません。環境とポットのサイズが最適ならば、生長期で最長で2週間、開花以降は栽培期間が進むにつれ3日前後ごとに水やりが必要になります。


果菜類の栽培で、環境が最適なのにCOCO培地の表面にカビや藻類が出る時は、水やりのしすぎ、または肥料が濃すぎるなどの要因で、根が培養液を吸収する量が少なくなってしまっていることが考えられます。サーキュレーター などで空気を動かして、根が吸収できる酸素量を増やす工夫が必要です。


2021年1月21日木曜日

外出自粛の今、おうちで春を感じるフラワースワッグ

緊急事態宣言のもと外出などが制限されることよりも、

冬日の冷え込みの方がつらい今日この頃です。

昨日1月20日は「大寒」でしたが、ドライフラワーでスワッグをつくって、

一足早く春の野原を感じることにしました。






春というよりギラギラした真夏の太陽が大好きな
プロテア、ユーカリ、センニチコウなどを使いました。






ブルーとピンクをテーマに、春の野原を感じさせる
小さな花々のスワッグもつくりました。







わざわざスワッグにしなくても、好みのドライフラワーを
お皿やガラスのコップに一輪挿すだけでも
花の存在がいつもの部屋を空気を変えてくれます。
植物のパワーはすごいですね。



もう少し暖かくなってビオラがたくさん咲くようになったら、
押し花にもトライしようと思います。







2021年1月13日水曜日

初詣と、LEDによる室内栽培で発生する低温障害

 冬日がつづき毎日寒い寒いとつぶやくなか、神奈川県には緊急事態宣言が出されました。

とはいえ、昨年末から推奨されていたとおり、お正月三ヶ日の参拝をあえて避けて先週末に全国唯一の八方除けにご利益のある「相模國一之宮 寒川神社」にお参りさせていただきました。

厄除けのお宮様だけあって、緊急事態宣言発令後にもかかわらず、例年に引けをとらない、なかなかの人出でしたが、大きな声でしゃべったりする人や、お酒臭い人も見られず、皆様静かなご参拝を心がけていらっしゃいました。




御神木の植栽がすばらしく、お参りのたびにジックリと覗き込んでしまいます。冬の間、苔は茶色く休んでいて あまり人の目を引くことはないのですが、土留めに使われている「なら炭」にとんだ苔が青々としていました。



新年の初詣をのぞいては、家でネコと野鳥を愛て過ごす引きこもり生活でした。

人間どもが目覚めている日中に、ほとんど姿を現さないレアキャラの次男ネコがめずらしくバードウォッチングに参加していました。



母ネコの柄をイチバン強く引き継いだこの次男ネコと母ネコがならぶと、まるでパーとグーのジャンケンをしているようです。



ネコどもの熱い視線の先にいるのは、ヤマガラ、シジュウカラ 、そしてメジロです。春になったらバラたちにたかるハバチの幼虫を食べてもらうために、冬の間クルミやピーナッツ、熟しすぎた果物などで、もてなしています。




一方で、秋冬(しゅうとう)室内栽培のミニトマトたちですが、発熱量の多いHPSランプで育てていた時には出なかった低温障害が、SANlight Qシリーズ LEDでよく出ます。



SANlight Qシリーズ LEDで、真冬に暖房などの加温調整をしないと、根元に近いほうの葉から葉脈間が黄化する症状が出ます。おそらくマグネシウムを中心とした陽イオン欠乏症状です。



SANlight Qシリーズ LEDのような栽培効果が強い光を照らすと、光合成運動がすすんで葉緑素が消耗するなか、培養液の水温が15℃を下回る低温環境ではマグネシウムを吸い上げられる量が制限されるからだと思います。


室内にオイルヒーターを入れて室温が10℃以下にならないように保ちつつ、M-Dimmerで光強度を100%から80%に弱めたところ、数日でマグネシウム欠乏の症状は新しい葉に出てこなくなりました。




しかしリザーバータンクに、サーモヒーターを入れて加温するのは、お勧めしません。培養液は、水温を低く保つほど溶存酸素量が多くなるので、リザーバータンクはランプが当たらない場所に設置したうえで、涼しく保つことがベストなのです。

低温障害が出ても安全に室温をあげられる電化製品がない場合は、プランターやシステムの下に防水タイプのパネルヒーターを敷くなどして根域を18℃以上に加温できるよう工夫します。


SANlight Qシリーズ LEDがすごいと思うところは、葉っぱを黄化させようとなんだろうと、ミニトマトにつく花房はすべて大きく、すべての花がみごとに結実することです。光スペクトルのバランスがとても良いからだと、つくづく実感します。





10月の発芽以来、ミシマサイコ には3回ほどしか培養液を与えていませんが、オイルヒーターで加温するようになってからメキメキと育ちはじめました。草姿の印象は、セリ科というよりまだイネ科の雑草っぽいです。順調に育てば5月には花を咲かせることができるかもしれません。





2021年1月7日木曜日

謹賀新年 2021年 本年もよろしくお願い申し上げます

 謹んで新年のお慶びを申し上げます

旧年中はひとかたならぬご愛顧に感謝いたしますとともに 

皆々様のご多幸とご健康を 心よりお祈り申し上げます

本年も変わらぬお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます




多くのことで先が見えなかった2020年が過ぎ、

新たな年を迎えることができました。

誰もが安心して好きな場所で好きな人と心ゆくまで

楽しい時間を過ごせるようになるまで

まだまだ年月が必要ですが、

こんなときこそ植物たちの声に耳を傾けて向き合っていけたら、と思います。



新年を迎えた日 うっとりとする香りで振りかえり

春を感じさせてくれたロウバイの花のように

厳しい時期の中にあっても、温かな心を持ちつづけたいと願う

2021年のスタートでした。