2020年6月19日金曜日

虫たちとの攻防と横浜線沿いのホップ栽培

梅雨です。今日は気温も20℃前後の肌寒い雨の日です。

こんな日にやっておきたいことといえば、カキガラ石灰をバラやらホップやら家庭菜園の野菜どもに撒いて 病虫害の予防+カルシウム補充ではないでしょうか。

6月の土壌は雨降りでチッ素が多くなっているので カルシウムが足りなくなると 軟弱に育ちやすく病気や害虫も出やすくなります。
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さて、順調に育っていたゴールデン・バンタムコーンやホワイトセージたちは、現在カメムシ・パラダイスと化しています。身の回りにある食材で、カメムシを追い払うなら、なっつっても「ブラック・ペッパー」がよ〜く効きます。







トウモロコシにはオスとメスの穂先に、ホワイトセージはすべてのトップ(生長点)にバッサバッサと振りかけておけば、カメムシどもは翌日キレイさっぱり姿を消します(あくまで個人の感想です。タタミ2畳栽培エリアに、ほぼ1ボトル使いました)。








久々に咲いてくれたホワイトセージの花。次はいつ見られることになるのかわからないので写真を撮りまくりました。ホワイトセージの花は遠目で見ると白、接写すると青いんですねぇ! 知りませんでした。







フェンネルの巨大な黄色い花々は、アリンコたちに大人気です。「テントウムシと仲良く蜜を吸っているのかな? テントウムシって蜜吸う?」と思っていたら、アリンコとテントウムシの共通の目的は、どうやらフェンネルの花にわいた「アブラムシ」のようです。










石灰、ブラックペッパー、そして益虫テントウムシ・・・これらを駆使してもヤラレました。プロテアのツボミがアオムシに食われてしまいました。






幸いなことに無事なツボミがまだ数多くあるので、大きくなりつつあるツボミたちを雨に当てすぎないよう、気をつけて見ていこうと思います。








鉢植えのクチナシが花を咲かせてくれました。







さてさて、以前ホップ の根茎をお分けした方から、とてもウレシイメールをいただきました。横浜線の線路沿いのスペースにお植えいただいたホップ (たしかセンテニアルでした)が、今年で3年目になるそうです。自治会の方が借り受けて活用なさっているということで、地元の方々にも好評だそうです。








「あのころ通勤に使っていた、あの横浜線の電車から、育っているホップを見られる時代になったんだ・・・」ホップ は強いので、植えてしまえばどこでも育つのかもしれませんが、感慨深いものがあります。







こちらは同じ地区の自治会館でグリーンカーテンとしてお育てになってらっしゃるそうです。 ゴーヤよりも早い時期からツルを伸ばしてくれるので、6月の真夏日にも間に合いそうです。





「ホップ の葉っぱが、害虫に食われてボロボロに・・・」たびたび耳にするお悩みです。

私の経験では、5月くらいから展開しはじめた根元に近い若い葉っぱにハムシやハダニがつきやすいと感じてます。








ホップの害虫対策ですが・・・私は何もしてません。あるとすれば、冒頭でご紹介したカキガラ石灰です。6月から7月に雨の日が続くときは、バッサバッサ葉っぱに撒いておいてます。そうすれば固形肥料などの追肥をしたとき、チッ素過多になるのを防いで大きく元気に育ってくれると感じていますし、1.5m以上伸びたあたりから、虫食いの被害がほとんど見られなくなるので、何もしていません(正解かどうかわかりませんが・・・)。

ただ毬花を収穫するときに、マルカメムシなどが少しついてることがあるので、手で取り除きながら収穫しています。



















2020年6月10日水曜日

挿し木苗は早く大きく、野菜や果樹は多収穫に育つハイドロポニカリー栽培!

先週の土曜日は満月でしたので、去年の秋から栽培をスタートしたヒヨコ豆をとうとう収穫しました。
(ヒヨコ豆がおもしろいほど発芽するエアレーションによるプライミング処理)
https://desktopfarmer.blogspot.com/2019/11/2020.html

そしてついに「いつが食べごろなのか?」の答えも見つかりました。サヤがまだ青く、軽く指でつまんでみたとき豆が大きくなっていれば、塩茹でしただけでホクホク甘く香ばしく、おいしく食べられます。サヤが茶色くなったものは豆が固くなるので、この辺りの事情は「枝豆と大豆の関係と同じ扱いでよし」、と考えられそうです。






ご近所のインドレストランのご主人に、収穫したばかりのヒヨコ豆のレシピをお聞きしたところ「生タマネギをスライスして、塩、レモン汁、チリペッパーetc・・・とミックスするとオイシイよ! 豆? ゆでないよ、そのままでおいしいよ!」とのこと。カチュンバー的なものでしょうか。夏バテに効きそうです。


収穫したままのヒヨコ豆を撮影していると、母ネコが「キャットニップ かにゃ?」と様子を見にきました。







母ネコにつられた息子ネコもワクワクと登場しましたが、私の顔を見て「ゲッ! オマエいたのか!!! 」。 まさに今、換毛期のネコどもは 私に抱っこされてしまうとブラッシングされると理解しているので、すぐさま逃げられる体勢をとります。








そして翌日の日曜日は、気温も湿度もちょうどよく初秋のような心地よいお天気でしたので、草刈りをしました。すると地植えして2年目のエリンジウム・ビッグブルーが花を咲かせてくれていました。アザミの一種ですが、花だけでなく茎もあざやかな瑠璃色をしています。植えた去年は咲きませんでしたが、一足先に花が終わったクリムゾンクローバーとフラックスフラワーが土を耕してくれたのか、近くに植えた宿根草はみんな元気に育っていました。











緑肥にうもれていた西洋アジサイ「ディープ・パープル」も、地植えしたアジサイの中では一番はやく鮮やかな花がつきました。アジサイもバラとおなじく、育てているうちにどんどん別の色が欲しくなってしまうのが困るところ・・・








一方これは、ご近所さまに分けていただいたヤマアジサイの枝です。毎年こちらのお家の前を通るたびに、きれいな白い斑入りの葉を持つアジサイに見とれていましたが、先日室内栽培のトマトやらジャンボピーマンをお分けしたところ、「え? こんなのでいいの? 枝持ってって!」とバキッと折り取ってくださいました。






天にも登る気持ちで「根っこ出てくるの、いつになるかなぁ???」と花びんに挿しておいたら、ほんの1週間で発根してくれました。特製のポッティング・ミックス培土に植えかえ、培養液を与えるハイドロポニカリー栽培で 大切に大切に、そして またたく間に大きく育ててみせます。







このケニアローズは、切り花から挿し木にして発根させたあと、ココ培地とポッティング・ミックス培土1:1にミックスした培土に植え、培養液を与えてハイドロポニカリー栽培をしてきました。バラの新苗の一般的な管理方法では、一年目についた蕾はつみとって株を充実させたほうがよいのですが、ハイドロポニカリーな栽培方法で挿し木の管理をすると、卑劣といえるほど生長が早いのでツボミは取らず咲かせてみました。秋に大きな鉢に定植したあとは慣行栽培していこうと思います。








このバラは、こんなふうに去年の今頃 挿し木取りをしました :




それはそれは愛してやまないキング・プロテア「リトル・プリンス」。しかし日本では、栽培方法がまだあまり見つからないレア・プラントでもあります。ムチャな管理をしなければ、思ったより水が好き、肥料も好き、半日陰でもわりとヘーキそうです(ソーラーLEDスポットライトの補光をしてますが)。枯らすのを怖がりすぎると、「こんな肥料をあげたらどうかな?」という挑戦ができないので、思い切って4鉢に増やしました。







プロテアに花芽が上がってきました。何度も枯れ殺した結果、リン酸石灰や石灰は土に入れてはいけないとわかりました。しかしエプソム塩微生物資材は、こまめに与えた方がよく育ちます。また、週2回ほどを限度に、液体のリンカリ肥料開花ブースターを2000倍以上に希釈して葉ウラにスプレーするとツボミがたくさんあがることがよくわかりました。





また、土が乾いたタイミングで、ヨーグルトや納豆などの発酵食品容器をすすいだ水(50倍以上希釈)に、砂糖か米ぬかをほんのヒトつまみほど入れてたっぷり水やりすると根っこの生長が促進されると感じています。これからプロテアのツボミが大きくなりますが、何日も雨が続く時は簡易温室などに入れて雨除けしないと、せっかく咲く寸前のツボミがいじけてしまうことも学びました。







「 いくらキレイな花がたくさんあっても、腹はふくれないぞ! 」ということで、収穫を目的とした栽培ももちろん楽しんでおります。

人気が高くタネがなかなか見つからなくなってきた在来種「ゴールデンバンタム」、雄穂(ゆうずい、ゆうほ)が見えてきました。トウモロコシはトップから雄花が直立するように出穂(しゅっすい)し、葉っぱの付け根から わき芽のごとく雌穂(しすい)が現れて、受粉すると「トウモロコシ」に育ちます。ガーデニング好きなら誰でも知ってますよね!

おなじみハイドロポニックのスケジュールは、オランダの施設栽培者向けに開発された6Phaseをベースとして家庭菜園用にしたものなので、極早生から早生品種果実を短期で収穫する夏野菜全般にあてはまるよう開発されています。








白桃が大きくなってきました。もう袋がけをしなくてはならない時期だそうです。
桃の果樹も、GETした一年目はひたすらハイドロポニック肥料の培養液を与えて、根と地上部を充実させることに努めました。







耐寒性の高いパパイヤも植えてみました。青パパイヤでソムタムを作ることがゴールですが、3つの苗のうち、一株はダンゴムシに食い尽くされてしまいました。







せっかくGETした苗をひとつダメにしてしまい、ささくれた心を鎮めるために、スーパーマーケットのプライスダウンコーナーで見つけたパパイヤをおいしく召し上がった後、タネを撒いてみましたが・・・笑えるほど発芽しますね。
ちなみにパパイヤは、基本的に雌雄異株なので、オスメス両方あったほうがたくさん収穫できるとのことです。









 ということで、ハイドロポニック栽培用の肥料、活力剤は夏野菜の栽培だけでなく、果樹や花木、庭木の苗を確実に大きく早く成熟させるために1年間だけ使う、という活用方法もオススメです。苗のうちは有機培地に根を張らせておいた方が、のちのちに土壌や大きな鉢に定植するときスムーズですので、ココ栽培ポッティング・ミックス培土のどちらかを使った方がいいと思います。

2020年6月3日水曜日

効果絶大! ナメクジのバナナトラップ

洗濯物を外に干して雨に降られずにすんだ日は、ものすごくラッキーな気分になるほど天気が変わりやすい今日この頃です。

6月6日の満月をまたずに開花したホワイトセージ。もしもその辺に生えて咲いていたとしても、あまり気にせず通り過ぎてしまうササヤカな白い花ですが、日にかざしてみると、青く透き通るような美しさがあります。







サザンハイブッシュのブルーベリーは、いよいよ色づきはじめた果実があります。





サンシャインブルーは、ごっちゃりと実り大きく肥大するものもあれば、大きくならずに終わる果実もたくさんあります。大きな枝の影になり、風通しが悪い枝に咲いた花は、実付きが悪いような気がします。






ブルーリッジは、サンシャインブルーよりも実った果実が少なめですが、小さいまま終わってしまう果実は少ないです。







ブルーベリーは、同じ枝についた果実でも、登熟のタイミングがバラバラです。甘く熟した果実を見分ける方法を参考にしながら収穫するのですが、ことごとく酸っぱいことが多く、結局「実ってたことを忘れた頃に食べれば、マチガイない。」となってしまいます。








さて、ペチュニアやカリブラコアの花が、たくさん出回る季節となりました。暖冬だったおかげで、去年のペチュニアがふたたび花をつけてくれもしました。「ペチュニアは、ホントに宿根草だったんだねぇ〜」とひとり納得。しかしやっと咲いたと思えば、ナメクジどもに花を食われてしまい、花数がめっきり減ってしまいました。







ナメクジどもが集まる集まる!!!(太陽があたっているといなくなり、アリンコが集まります) 曇りの日に観察すると、なめくじが大集合しているところを見ることができます。おかげさまで食われる花がへりました。








さて、さまざまな初夏の花が咲き出しました。黄色いカラーリーフが印象的なロータスブリムストーンには、ゼラニウムのような白い花が咲きました。このあとたくさんのタネがつき、落ちたタネからよく育ちます。






それはそれは神秘的な色をしたブルーの花を咲かせるルリタマアザミは、 先週水切れを起こさせてしまったせいで、いくつかツボミをダメにしてしまいました。花が終わったら、地植えします。







茶色くなったひよこ豆のサヤを割ってみると、なんとフタゴでした。二子玉川に生息する「ニコタマダム」にちなんで「ニコタマメ」と名付けました。







ホップがながくツルを伸ばすようになると、もう夏の暑さがすぐそこ! というサインです。マスクが必需品となる今年の夏は、「エアリズム・マスク」なんぞというものが発売されることを祈るばかりです。








まだまだ収穫できてます、ミニトマトの秋冬栽培。6月になると言うのに室温は25℃くらいにしかならないLEDは、とってもナイスですねぇ!!! 100% Made in オーストリアのSANlight Q6W 215W フルスペクトラムLEDは、室内栽培専用LEDのなかでは 製品クオリティー、栽培効率がダントツに高いのですが、UV-AとUV-Bも放出できるCMH315Wとならべて使うと、相乗効果がハンパなくベリーベストです。







ところで、先月なにかと世間をにぎわせた「種苗法改正」問題でしたが、最終的には努力した人、ガンバった人が報われるための法改正になることを望んでいます。
私があれこれ言うもの、ちょっとアレかなと思いますので、生産者の方のお話が聞けるポッドキャストをご紹介させていただきま〜す!

ちょうどコロナの外出自粛要請期間中に拝聴した「生殖生長と栄養生長」は、大爆笑でした。お庭仕事や家庭菜園の作業中に聴くにはピッタリ!!!








2020年5月25日月曜日

草木を育てることに救われた2020年

東京都に隣接する千葉、埼玉、神奈川も緊急事態宣言から いよいよリリースされる見通しです。年度切りかえの時期をまたいだ3月から5月にかけて、2020年は本当に多くの行事やイベントが中止となりました。今年はそれら行事に関わりがなかった私でも、普段よりもウツウツとした気分が強かったように思います。

そのためか、育てている草花がそだち花ひらく春の季節に、今年ほど力をもらった年はなかったように思います。ボーボーとバラの鉢で伸びだす雑草どもを摘み取る手間すら、ありがたく思えたのです。
暖冬も手伝って、今年のホワイトセージはかつてないほどよく育ってくれました。花穂(かすい)がググーンとのび、開花まで秒読み段階です。ホワイトセージの香りは、開花前に最も強くなるとどこかで読みましたが、まさに今かつてないほど強い香りを放っています。










今年株分けしたカスケードホップの根茎が、ツルを長く長く伸ばしはじめました。
新たに植えた根茎から伸びた 最初のツルの先端は、ゼッタイにカットしないよう気を付けましょう。経験からですが、その年最初に伸び出したツルの先が折れたり切れたりすると、生長がストップし、次にでてくるツルの発生も、ものすごく遅くなります。







「 一本目のツルのトップを切ってしまうと、生長ホルモンが作られにくくなってしまうのではないのかな? 」 と思えるほど、ツルがゼンゼン伸びなくなり、わき芽も発生しやしません。さらに、いつもなら根元からどんどん展開する新芽(ツル)も、驚くほど出てこなくなります。なので、ホップ根茎を植えた最初の年は、最初に伸び出したツルの先端を決して折らないよう注意しましょう。







地植えのカスケードホップです。もう何年目になるのか忘れました。今月はじめまで、満開だった「クリムゾンクローバー」は、茎を長く伸ばし茶色い種子をつけています。クローバーの根っこが土を深く耕してくれたおかげで、元肥を入れ忘れたというのにホップのツルが元気に伸び出し、しかも葉っぱが羽虫に食い荒らされることもありません。緑肥の効果は、思いのほか目に見えて大きなものとなりました。







「果汁たっぷりの桃が喰いてぇ〜!!!」と思い立ち、昨年から栽培をスタートさせた大玉の桃「あかつき」です。虫がつきやすいので「スポットライト型ソーラーLED 緑色光」を根元に挿して日没後数時間照らしていました。実った果実が、順調に大きく肥大しています。









グリーンLEDが点灯しはじめる日没後は、こんな感じのアヤシイ景色となります。
栽培研究のためです。「ちょっと恥ずかしい・・・」などとは言っていられません。










一方、グリーンLEDライトを当てるのを忘れていた「白鳳」の果実の多くは生理落果してしまい、順調に大きくなっている果実の数はとても少なくなってしまいました。あわててグリーンLEDを当てはじめましたが、間に合う気がしません。









「ブルーベリーは、ハイドロポニカリーな栽培で笑えるほど本当によく育つよなぁ。」毎年、水切れさえさせなければ、うっとりするほど甘く、おいしい実をつけてくれるブルーベリーです。 「 水も好きだけど酸素も好き!  肥料はくれるだけ吸っちゃうよ!」そんなブルーベリーどもは はじめての家庭果樹菜園にもっともおすすめです。実ったブルーベリーは、いっせいには完熟しないので、日々食べる分だけ少しずつ 約一ヶ月くらいにわたって、収穫できることもおすすめなポイントです。(完熟したと見せかけて、まだ酸っぱいことが多々あるので、口直しに甘く熟した果実に行き着くまでムダに食べてしまうという失敗も少なからずあります。) ちなみに、エアロポット17Lキャナココ肥料とココ培地 で育てています。












 「いったいいつ収穫するんだ? 」風船のようにふくれたサヤを指でそっと押してみるとペコッと凹むものがまだ多いヒヨコ豆です。かんじんの豆がまだ肥大していません。本格的な梅雨がはじまると 枯れクサり強制終了となる予感が強く強くするので、PK肥料をこまめに与えていこうと思います。