2020年7月29日水曜日

いつまでつづのか 2020年の梅雨

「くる日もくる日も、よく降るよね〜」雨音が聞こえてくるたびに、ついつい ため息をつく今日この頃です。

あまりに雨の日ばかりがつづくので、バラどもは黒星病ですっかり葉を落とし無残な姿となってしまい、日々のルーティン・ワークから「草花への水やり作業」がマルッとなくなりました。そして絶好調なのが「シダ類」です。ハンギングのコウモリランどもが、モリモリと葉を広げて大きく大きく育っています。








「斜面の水はけ改善のために撒いたヒマワリのタネが、ゼンゼン発芽しない・・・」これだけ雨が続けば、どんなにザツに撒いても、たいがいの緑肥はボーボーと芽が出るはずです。しかし待てども待てども芽が出てこない、不思議なこともあるもんだと思っていたら、犯人が判明しました!!!





しかも 子づれ・・・






しかも かわいい・・・





しかも ファミリー!!! 
セッセと撒いたタネは、ことごとく食べ尽くされていたようです。






「せっかく撒いたヒマワリのタネ、キミも食べたのかね? 」







暖冬のおかげか、今年はどこのキイチゴも大豊作でしたので、
野ダヌキたちは豊富にありつけていたのかもしれません。
道路沿いに自生している「ナワシロイチゴ」もタワワに実り、熟し、
あっというまにカラスどもや野鳥に食いつくされてなくなりました。







暑すぎるのも困りもんですが、もう少し晴れてくれないと
ホップやプロテアどもの花が、今ひとつのような気がします。












2020年7月20日月曜日

SANlight Qシリーズ Gen2 世界一育つ、確かなLED


SANlight Qシリーズ Gen2が、いよいよ日本でリリースされました。 

QシリーズGen1 よりも大きな2mmLEDレンズ を採用し、
最高PPF効率2.7μmol/Jを実現。


Gen1モデルよりも、さらに省エネ、長寿命設計で、光合成に有効な光量子を長期間
確実に栽培エリアのみに放射しつづけることができます。


実際、ガーデニング市場で流通している、PPF効率が同レベルの高効率栽培専用LEDのほとんどが、ワイドビームアングルやLEDレンズの汚れが原因で、放射する光量子の半分しか栽培エリアに届いていなかったり、放射される光量子の数が数ヶ月で激減してしまいます。




重量が約3KgのQ3WL Gen2 120W






重量が約5KgのQ4WL Gen2 165W





重量が約6KgのQ6WL Gen2 245W




この表では、各モデルの有効栽培面積と設置台数を参照できますが、生長サイクルによっては、やや光が強すぎる印象があるので、ディミング必須です。





左 : Q6W Gen2 そして右側がQ6W Gen1です。
可視光線領域すべての光波長を放射する広帯域スペクトラムという点は、Gen1から変わりませんが、Gen2は、白色の印象が強いランプ光です。







スペクトラムと色温度を測ってみると、いままでのQ6W Gen1 は2100Kと、
HPSランプや電球色に近い色温度でした。







ニューリリースのQ6W Gen2 を測ってみると 全生長期間で使える3300Kほどで
CMHランプに近い青色波長がめの色温度になっていることがわかりました。
(あくまでも簡易測定メータによる独自の数値でオフィシャル発表ではありません。)







そして、Gen2で進化したポイントはもうひとつ。
オプションで、世界で一番シンプルで使いやすい調光デバイス
M-DIMMER
を使えることです。







使い方はとにかくシンプル。QシリーズGen2全モデルに搭載されている
M-DIMMER 取り付け口専用コネクタにとりつけて、付属のマグネット・スティックの白い面をかざすと 調光レベルを 80%、60%、40% にセット。

マグネット・スティックの黒い面をかざすと、サンライズのように
少しずつ明るく点灯するフェードイン調光モードにセットできます。
くわしくは こちらでサクッと説明してます。 








そしてSANlightの高い技術を知れば知るほど、「 LED製品の良し悪しをスペックだけで判断するのは、大変もったいない!」と感じます。

その理由は、どんなに高いスペックを謳っていても、問題はその数値が使い始めてからどのくらい持続するのか? ということだからです。なぜならLEDの光が弱くなる一番大きな原因となるのは、LEDレンズカバーの汚れだからなんですねぇ。


SANlight QシリーズGen2 は、植物があますことなく光合成に使うことができる広帯域スペクトラムの光量子を豊富に放射できるだけでなく、光量子の放射量を長期間落とさないSANlightならではのテクノロジー

PMMA〜アクリル樹脂二次レンズ

を採用しています。






PMMAとは、ガラスよりも透過率が高く 過酷な使用環境でも劣化しない耐久性をもつアクリル樹脂で、日本では水族館の巨大水槽にも使われています。
もしレンズが汚れてしまっても、布でやさしく拭き取るだけで汚れを落とすことができます。







LEDの光損失を起こす、大きな要因はレンズカバーだけではありません。
高熱によるLED素子の劣化です。SANlight が栽培専用LEDに起こした革命のひとつ
「受動式ヒートシンク」が、LED素子を70℃以下にキープして、
劣化の原因となる高熱から素子を守ります。







そしてSANlight が起こしたもうひとつの革命、90°のビームアングルなら、
放射されたすべての光量子を余すことなく栽培スペースに反射できます。
ワット数が高いパネル式栽培専用LEDのように、ビームアングルがワイドな150°では放射された光量子の約50%ほどしか、栽培スペースに放射されません。








例えば、Q6W Gen2 245Wならば、PPF効率2.5μmol/Jクラスの高効率600WのワイドビームアングルLEDと比較したとき、数ヶ月後にはさらに多い光量子を植物に与え続けることができるということです・・・しかも10万時間光損失なしで!



ちなみに、光合成運動は光の強さだけでなく温度にも比例するので、
熱放射の少ないLEDは、夏を中心に単独で使えば栽培効果が非常に高くベリーベストで、

寒くなる冬はHPSランプやCMHランプとの併用で加温効果をプラスすると、
ベリーベストです。

このように季節によって、すでに持っているグロウランプの組み合わせを変えることも 四季の温度差が大きな日本では とてもとてもとてもとても有効です。






2020年7月13日月曜日

豪雨災害による被害に遭われた皆様に

この度の豪雨災害により 被害にあわれた皆様に 

謹んで お見舞い申し上げます。

一日も早い復旧 復興を 心よりお祈り申し上げます。





2020年7月2日木曜日

果実の収穫とホップの開花

生まれてはじめて、自分で育てた桃を収穫しました・・・ついでにブルーベリーも。正直、モモの無農薬栽培がこんなにむずかしいとは思いませんでした。






なにしろ肥料にはコト欠きませんので、早く大きく確実に育てることはできるのです。しかし、熟しはじめて芳香を放つモモの果実は、虫たちにも大人気で袋がけの上からカメムシどもはチューチュー果汁を吸ってやがるし、アリンコたちは小さな穴をあけて中に入り込み、モモの食べ放題状態です。くやしいので茶色く変色したところを削り取って、モモの果肉をたべたところ、それはそれはウットリするほど甘くおいしく、来年が楽しみになりました。




ご近所の方に分けていただいたアジサイの枝の挿し木、発根してからポッティング・ミックス培土に植えました。培土に植えてから1週間ほどはずっと葉っぱが萎れていたので、「こんなときこそアドバンスド・アミノの葉面スプレーだな!」と思いスプレーしたところ、笑えるほどシャープに葉がピンと立ち上がりました。
我々の夏バテにはタンパク質、植物のリカバリーは低分子アミノ酸がベストですね。








 さて、ハイドロポニックのみならず、あらゆるガーデニングシーンで定番化した布製ポットですが、私はインナーポットに使うのが好きです。





バラや室内の観葉植物などは、インテリア性の高い鉢カバーを使いたいと誰しもが感じるかと思いますが、バラは根っこに酸素をたくさん吸わせたいし、インテリア性が高いポットは重厚感があるものが多く、水やりの時に鉢が重すぎて腰が痛くなったり床を傷つけたしまったりもします(経験済み)。
インナーポットをエアロポットにすると、バラならば鉢カバーのスキマができて通気性が高まりますし、観葉植物の場合はインナーポットだけスポッと抜いて水やりすることができます。なによりパーライトなど粒子が細かな培地がポロポロと落ちないので床を汚すこともありません。さらにエアロポットは、毛管作用が高いので、土をカラカラに乾かしてしまったとき、受け皿に水をためてポットごと浸せば、培土全体にムラなく水分がしみ渡ります。




いつぞやの秋の台風で、強風に倒されてテラコッタの鉢がパカっと割れたしまったため、急遽プラッチックの SUPEROOTS エアーポット に植えかえたガジュマルです。深く考えないままエアーポットに植えてしまいましたが、室内に置いておくと無数の穴からパーライトやらココ培地が、雪のようにパラパラと舞い落ちます・・・くる日もくる日も。ややストレスです。さらにSUPEROOTS エアーポット は構造的に毛管作用がほとんどなく、底面吸水システムにもあまり向いていませんので、個人的には 「SUPEROOTS エアーポットにベリーベストな培地は、大粒のクレイペブルスだけかな? 」と感じています。








今年は、緑肥のおかげで根張りよく育つことができたホップたちが順調です。チヌークホップもカスケードホップも、さかんに毛花がつき、毬花へと育っています。





にっくきマルカメムシと、チヌークホップの毬花です。これからPK肥料などを与えていくので、ドンドン玉伸びするといいなと思います。








「なんでかな〜?」今年のプランター栽培のカスケードホップは、いまだ毛花すら出る気配がありません。ちなみにホップのツルは伸びるに任せておくと、まっすぐ上へ上へと伸びていきますので、誘引ネットがある場合はツルのトップを横へ横へと誘引すると、バランスよく窓全体をカバーできます。クレマチスやつるバラの誘引とよく似ていると思います。







ホップのツルを横へ誘引する時は、絶対にトップ(ツルの先端)を切らないよう気をつけてください。ツルのトップを切ってしまうと、生長がストップしてしまいます。






植物の茎頂部では、オーキシンなどの生長ホルモンがさかんに作られて根っこに送られることで根が伸びるため、ツルの先端をカットしてしまうと根っこの生長が遅くなってしまいます。

ホップを定植してから3年以上たち、間引かなければならないほどツルがたくさん出てくるような場合は別ですが、はじめて植えた年などは根張りがまだ少ないので、ツルを切らないようにしたほうが、早く大きく生長します。


2020年6月19日金曜日

虫たちとの攻防と横浜線沿いのホップ栽培

梅雨です。今日は気温も20℃前後の肌寒い雨の日です。

こんな日にやっておきたいことといえば、カキガラ石灰をバラやらホップやら家庭菜園の野菜どもに撒いて 病虫害の予防+カルシウム補充ではないでしょうか。

6月の土壌は雨降りでチッ素が多くなっているので カルシウムが足りなくなると 軟弱に育ちやすく病気や害虫も出やすくなります。
https://desktopfarmer.blogspot.com/2013/06/blog-post_21.html




さて、順調に育っていたゴールデン・バンタムコーンやホワイトセージたちは、現在カメムシ・パラダイスと化しています。身の回りにある食材で、カメムシを追い払うなら、なっつっても「ブラック・ペッパー」がよ〜く効きます。







トウモロコシにはオスとメスの穂先に、ホワイトセージはすべてのトップ(生長点)にバッサバッサと振りかけておけば、カメムシどもは翌日キレイさっぱり姿を消します(あくまで個人の感想です。タタミ2畳栽培エリアに、ほぼ1ボトル使いました)。








久々に咲いてくれたホワイトセージの花。次はいつ見られることになるのかわからないので写真を撮りまくりました。ホワイトセージの花は遠目で見ると白、接写すると青いんですねぇ! 知りませんでした。







フェンネルの巨大な黄色い花々は、アリンコたちに大人気です。「テントウムシと仲良く蜜を吸っているのかな? テントウムシって蜜吸う?」と思っていたら、アリンコとテントウムシの共通の目的は、どうやらフェンネルの花にわいた「アブラムシ」のようです。










石灰、ブラックペッパー、そして益虫テントウムシ・・・これらを駆使してもヤラレました。プロテアのツボミがアオムシに食われてしまいました。






幸いなことに無事なツボミがまだ数多くあるので、大きくなりつつあるツボミたちを雨に当てすぎないよう、気をつけて見ていこうと思います。








鉢植えのクチナシが花を咲かせてくれました。







さてさて、以前ホップ の根茎をお分けした方から、とてもウレシイメールをいただきました。横浜線の線路沿いのスペースにお植えいただいたホップ (たしかセンテニアルでした)が、今年で3年目になるそうです。自治会の方が借り受けて活用なさっているということで、地元の方々にも好評だそうです。








「あのころ通勤に使っていた、あの横浜線の電車から、育っているホップを見られる時代になったんだ・・・」ホップ は強いので、植えてしまえばどこでも育つのかもしれませんが、感慨深いものがあります。







こちらは同じ地区の自治会館でグリーンカーテンとしてお育てになってらっしゃるそうです。 ゴーヤよりも早い時期からツルを伸ばしてくれるので、6月の真夏日にも間に合いそうです。





「ホップ の葉っぱが、害虫に食われてボロボロに・・・」たびたび耳にするお悩みです。

私の経験では、5月くらいから展開しはじめた根元に近い若い葉っぱにハムシやハダニがつきやすいと感じてます。








ホップの害虫対策ですが・・・私は何もしてません。あるとすれば、冒頭でご紹介したカキガラ石灰です。6月から7月に雨の日が続くときは、バッサバッサ葉っぱに撒いておいてます。そうすれば固形肥料などの追肥をしたとき、チッ素過多になるのを防いで大きく元気に育ってくれると感じていますし、1.5m以上伸びたあたりから、虫食いの被害がほとんど見られなくなるので、何もしていません(正解かどうかわかりませんが・・・)。

ただ毬花を収穫するときに、マルカメムシなどが少しついてることがあるので、手で取り除きながら収穫しています。