「 トマトを本気で育ててみようかな 」
私がそう思ったきっかけは、定番のカリスマ農法とも言うべき「 永田農法 」を知ったことでした。「 永田農法でできたトマトは、この世のものと思えぬほど甘くておいしい、トマトジュースは一本5000円もするのに飛ぶように売れているそうだ。」
だったらハイ・クオリティーの野菜や果物を自分で育ててしまえば、好きなだけ食べられるしお金の節約にもなるなぁ・・・と欲に目がくらみ育ててみてヘコんだ人は,私だけではないはずです。
「栽培は枯らして覚える」がモットーの私は、いろんな野菜や果物を育てたり買うたびに,思います。
「 生産者さんは、ほんとにすごい!! 」
旬の今、奇跡のようなL玉・LL玉のみごとなイチゴが,当たり前のようにスーパーに並んでいて2・3日すれば見切り品で安くなります。
でもそんな大きなイチゴ、自分で育てたらそうお目にかかれる大きさじゃあございません。
一方で、規格にあった大きさを生産するだけでは納得いかず、作物の安全性とおいしさを追求した生産者さんたちに熱い視線が集まっています。
無農薬どころか無肥料栽培のリンゴの生産に成功した木村さんは、人間だけでなく生き物すべてとお話ができるに違いないと思います。
リンゴの生産には、そもそも無農薬すら絶対無理だと言われつづけてきた時代に無農薬・無肥料のリンゴをついに成らせて革命を起こしました。
リンゴや土を愛し自然栽培のリンゴをつくる生産者さんたちは、まだまだいらっしゃいます。
リンゴの皮には薬剤やらワックスやらがかかっているからリンゴは必ずむいて食べるのが常識でしたが、この竹嶋さんのリンゴは虫たちの助けで受粉させたり害虫の駆除をしているそうです。
つまり薬剤は一切使っていないので皮ごと食べてほしいリンゴだそうです。
野菜や果物の栄養やうま味って,ほとんどが皮に集まっているんだそうです。
タマネギなんかも皮を粉にしてカレーにいれると、とってもおいしいそうです。そういえば先日食べたフライドポテトにはニンニクの皮も風味づけのために一緒に揚げられて出てきました。おいしかったので家でもマネしています。
永田農法や木村さんほどのすばらしい野菜や果物に到達するのは、私にとって富士山に登るようなものですが、ホームグロウンの野菜なら栄養のいっぱいつまった皮は安心して食べられます。
ところで、「 危険なのは農薬だけではない。残留肥料の硝酸イオンも体内で発がん性物質に変わるから危険だ 」という声も聞きます。先日も欧州では2000ppm以上の残留硝酸イオンがある野菜は流通禁止になっていると書きました。
が、
硝酸イオンを危険視しすぎる声にも疑問が上がっているのも事実です。発がん性があって問題なのは、主に胃の中で自分でつくり出してしまう「 ニトロソアミン 」など窒素の有機化合物です。硝酸濃度が高い野菜を食べると「 ニトロソなんとか 」が生成されやすいと言われていますが、必ずしも野菜に含まれている硝酸イオンからできるとは限らないそうです。
逆に硝酸イオンは、口の中で変化していって虫歯菌などを殺菌したりする大切な役目があるそうで、じゃあどうしたらいいかといえば、ビタミンCやポリフェノールがたっぷりのお茶やコーヒーを食後に飲めば「 ニトロソなんとか 」が胃の中でできなくなるそうです。また、焼き魚を食べても「 ニトロソアミン 」は体内で多めにつくられてしまいますが、大根おろしと食べれば防げます。
私の生まれ故郷はお茶の生産地なんですが胃がんが日本一少ないです、なるほどお茶のおかげだったようです。