去年の冬から育てた室内ココ栽培の「あかねっ娘」4株たちは、初夏のころからランナーをたくさん出してくれました。
「あかねっ娘」たちの冬の様子です↓
先日の新月にあわせてランナー(子株)たちを植えかえたんですが、一足はやく結論を。「優秀なマザープラント(親株)は、子株もエクセレントになる!!!」でした。
↓植えかえをすませたランナーたちです。どう見ても右側のふたつの苗の方がでっかいです。
でっかく育った子株のマザーは、4株のあかねっ娘のなかで、一番でっっっかく育ったコでした。
大きくそだったプラントは根の全体量もとうぜん多いわけですから、そのぶん養分/水分の吸収量が多いので、貧弱なマザーと比べたらランナーたちへ送る養分/水分には、当然差がでてきます。あらためて、「根量がすべての結果を左右する」と納得いたしました。
さて、まだマザープラントから切りはなす前のランナーです。
3号(約9cm)くらいの発芽用ポットヘ誘引したランナーたちは、もうポットの底から根っこがはみ出してきていました。
「そんなちっちゃなポットじゃくて、最初からでっかいポットに誘引しとけば、植えかえなんて当分しなくていいからラクじゃん」とも思いますが、怠け心の先には大抵ザンネンな結果が待っています。
最初からポットが大きすぎると、培地の水分を吸う力がたりなくて水分過多になって、根っこが酸欠になったりします。
とくにココ培地やソイルレス・ミックス栽培だと、肥料塩基ばかりが蓄積されていったりもします。
培地が酸欠+肥料過多になると、根っこが伸びにくい環境になっちゃいます。もちろん育ちますが、ジャストなポットで育てるよりも、速度が遅くなったりイジたり病気に弱くなったり・・・
ということで、ポットはジャストサイズがベストです。そして、根っこがポットの底からはみ出してきたら、苗が「そろそろ植えかえてくれ〜」と思っているタイミングです。
ポットの底から根っこがはみ出した状態で、ひとまわり大きなポットへ植えかえてあげると、根っこは伸びる気に満ち満ちてるので(?)、活着が素早くてスムーズに大きく育っていきます。植えかえが成功したかの目安ですが、2〜3日後から新芽がでてきたら「根っこはトラブルなく元気ですよ〜」というシグナルです。
(思わせぶりなバラの挿し木などは、切り口が腐ってても新芽がどんどんでてきて、ヌカ喜びさせてくれますが、根元がだめになってると、いずれ新芽も茶色く枯れてしまいます。)
このように、ココやソイルレスミックスのポット栽培は、植物が一人前に花を咲かせるようになるまでには、少なくても2〜3回ほどの「植えかえ作業」が必要なので、水耕栽培よりも面倒ではありますが、なれちゃえばなんてことないです。