先月ロックウール・ポットに植えたミニトマトの苗がある程度大きくなったので、いよいよ収穫まで使う再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI に定植します。

前回のステップ : CANNAルートプラグの苗をロックウールに植えるステップ
さらに詳しく : 前回のGEMINIでの栽培記事でも確認できます。

前回のステップ : CANNAルートプラグの苗をロックウールに植えるステップ
さらに詳しく : 前回のGEMINIでの栽培記事でも確認できます。
- 再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI をざっと洗い流します。ホコリなどの汚れは台所の中性洗剤が便利です。GEMINIで使用する培地は、 CANNA AQUAクレイ・ペブルス(ハイドロボール)がベリーベストです。
再循環式ハイドロポニック・システム GEMINIは内底をセットして使う場合はCANNA AQUAクレイ・ペブルスが10L、内底を使用しない場合はCANNA AQUAクレイ・ペブルスを18L使用します。
CANNA AQUAクレイ・ペブルスの使用量が多いほど、システム本体が重くなりますが培養液のドリップ回数が少なくてすみます。培養液のpHとEC変動を押さえられ、植物の生長も早くなります。栽培システムのサイズにもよりますが、 GEMINIなど一株用の栽培システムで夏野菜など大きく育つ植物にはクレイ・ペブルス15L〜20Lが最適です。初めて使うCANNA AQUAクレイ・ペブルスは、水が透明になりある程度、砂じんがなくなるまで水道水でジャージャーと洗い流します。大きな洗濯ネットに入れると洗いやすいです。
クレイ・ペブルスは不活性ですが、洗い流した後にpH5.0〜6.0の弱酸性に調整した水に一晩浸すソーキングをしておくと、培養液のpH値の上昇をふせげます。
再循環式ハイドロポニック・システム は、一日に最多でも5回、一回につき10分以内しか循環ポンプを作動させないので、DWCハイドロポニック・システムと比較すると培養液の水温、EC、pHが変化しにくく培養液の管理がラクなのですが、クレイ・ペブルスはその原料から水に浸るとアルカリ成分が溶け出すので弱酸性に浸すプレ・ソーキングが必要です。
再利用の CANNA AQUAクレイ・ペブルスは、弱酸性水にソーキングする必要はありませんが、残留塩類を取り除くためにCANNA FLUSHの希釈液でフラッシングしておくと安心です。CANNA FLUSH 40ml : 水10Lの割合でうすめた希釈液に、再利用のクレイ・ペブルス培地全体を24時間すっぽり浸し、翌日に希釈液と同量の水道水でよく洗い流せばOKです。 - 再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI のプランターに CANNA AQUAクレイ・ペブルスをしき詰めたら、中央にロックウール・ポットが入る程度のくぼみをつくります。
- 根の活着をよくするために、ロックウール・ポットを包んであるビニールをはがしてから中央にセットします。
- ロックウール・ポット全体をCANNA AQUAクレイ・ペブルスで隠すように覆います。
- GEMINIに培養液をセットします。再循環式ハイドロポニック・システム 専用に開発された 生長期専用のCANNA AQUA VEGA液体肥料 または 生長から開花までOKのDutch Formula 3パート液体肥料が、確実で、簡単で失敗がなくおすすめです。
再循環式ハイドロポニック・システム GEMINI に植えてから根が十分に伸びるまでの1〜2週間は、光が当たっている昼間の時間帯に、1日に1回10分程度ドリップ・タイム(循環ポンプを作動させて培養液を流す)をおこないます。これで十分です。
根がまだプランター全体に張り広がっていない幼苗の段階では、ドライ・タイム(培養液がドリップされていない時間)に根がさかんに生長します。苗が大きく生長するのにあわせてドリップ・タイムの回数を段階的に増やしていきます。
デジタル・タイマーで循環ポンプを作動させれば、培養液をドリップさせる「ドリップ・タイム」と培養液をドリップさせない「ドライ・タイム」のコントロールが簡単です。
再循環ハイドロポニック・システムについてさらに詳しく説明した記事はこちらです。
季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその3 再循環式ドリップシステム
季節にあわせて選ぶ、使う。ハイドロポニック・システムその3 再循環式ドリップシステム




