2010年2月15日月曜日

多肉ist 〜タニキスト〜 の献身

多肉・サボテンにココロ惹かれてしまう理由は、有機的なマルミのある曲線ではないでしょうか? その肉感的なマルミのせいで、ちいさいくせに何ともいえない存在感を感じてしまいます。

LEDや蛍光灯タイプの電気代が安くすむグロウランプのおかげで、真冬でも多肉たちは元気です。ホビーグロウ設備がまったく整っていない数年前は、真冬に太陽がでれば日のあたる位置に多肉たちをちょっとづつズラして日光浴させていたものです。植物は自分のいる環境の、日が差す時間帯とか温度とかに順応して生長したり休んだりするようなので、きっと余計なお世話だったと思います。

先日仲間入りした「エビス大黒」です。
ブルゲリと同じく昨年の梅雨、一度枯らしました。














そのくせ、お店でウッカリ出会ってしまうと、
「連れて帰って!!」と多肉が私に訴えていると大錯覚してしまいます。
それが多肉の魅力に取りつかれた「 多肉ist 〜タニキスト〜 」の悲しいカンチガイともいえます。


こちらは寒さで冬眠中の「コノフィツム・ブルゲリ」です。順調に育てばレモンほどのでかさに生長するそうです。
秋の生長期の時、ブルゲリの脇腹に小さな化粧砂がひとつぶくっついてしまって、そこだけポツンとくぼんでしまいました。
ブルゲリはデリケートですね。
春の生長期には,気をつけたいと思います。











これは食べられない種類のハオルチア、「 オブツーサ 」です。ブルゲリとは形がぜんぜん違いますが、オブツーさもブルゲリみたいに葉肉が透き通っていてキレイです。

端っこにぐるりと新芽がでてきました。
春には植えかえをしたいと思います。

多肉の植えかえは、わりとむずかしいですよね。
ほとんどの多肉・サボテンは植えかえる時に、土を全部落とした状態で一週間ほど根っこを乾かすんですが、コロコロと転がっていた多肉たちが、いつかネズミにさらわれそうになったことがあります。





いくら定位置に置きなおしても、翌日ちがう場所から発見され、ある日とうとう一口かじられていました。犯人は耳がおっきくてかわいい顔をした「 クマネズミ 」でした。

これは挿し木で増殖中の食べられるサボテン、ハオルチア「 サラダ菜 」です。

ほんとに簡単に挿し木で増えます。おもしろいくらいです。きっと誰でも増やせると思います。

もし有名になれば、きっとサンスベリアやアロエみたいに、たいがいの家によくありがちな植物になれるかもしれません。








多肉・サボテンの見逃せない魅力は、とっても長生きなことだとも思います。
私の所有する最年長のサボテンは、出会ってから15年ほど同居していますが、どうやら60年ほどで成人式を迎える種類らしいです。新たにタニキストになった家族に、現在は横どりされていますが、私より多肉の管理がとてもとても上手なので世話は丸投げしてます。

2010年2月12日金曜日

グリーンゼブラのマクロな花

水耕栽培で育てているエアルーム・トマトの「グリーンゼブラ」です。なんかツボミがすごいことになっていたので,マクロレンズで撮りました。

まんなかに微生物みたいなものが・・

トマトの花って、こんなんでしたっけ?















ベランダで育てた時は、普通のトマトの花と同じ花弁が一重でした。

異常花のようですが、面白くてたまらないので摘花しないで見守ります。







循環式ハイドロ・システムのグリーンゼブラは全部で4株おりまして、どのプラントも一番花と二番花は、こんな花がついてます。













これはまっすぐに茎が伸びて育ったゼブラです。

茎のまんなかあたりから、急にスジばって太くなってます。











このゼブラは、いったん根元で茎が曲がってます。
まっすぐ仕立てたプラントよりも、曲がっているプラントの方が、茎がずいぶんと太くなってます。














茎をヨコに誘引すると、トップが起き上がろうとして植物ホルモンのエチレンが分泌されるので茎が太くなるようです。以前にもちょこっと触れましたが、発芽したてのフタバや菊のトップなど徒長を防ぎたいときに、手でやさしくなでてやってもエチレンが分泌されて太くガッシリとコンパクトな樹勢になります。

挿し木を培地や土に植えつける時もナナメに挿すとエチレン濃度が高まって発根が早くなるそうです。今度試してみます。

エチレンは殺菌剤としても使われるくらい殺菌効果が高いので、病原菌からプラントを守る役目もありますし、発根を促したり花を咲かせたり実を熟させたりと、無視できない大切な存在です。窒素が過剰だとエチレンの分泌がジャマされて徒長してしまったり虫や病気に弱くなってしまうそうですよ。


ちなみにこのグリーンゼブラたちは、
まっすぐな茎のプラントも曲がってるプラントも同時に同じだけ花芽がついてます。

元気に育っていれば、いろいろ細かいことは気にすることもなさそうですね。

2010年2月10日水曜日

葉っぱと根っこはホルモン工場!!

ココ栽培のイチゴたちです。
ほっといても勝手に花芽が上がってくるようになったので、そろそろ開花ホルモンはじゅうぶんに作られているのかなと思います。

開花ホルモンが足りてしまえば、いままで控えていた窒素を増やしてイチゴの実を肥大させたいと思います。


開花後期の窒素がほとんどないレシピから、開花前期の窒素がすこし入ったレシピへと戻しました。

イチゴはアンモニア態窒素が好みなので、これが多少入っている水耕栽培用肥料を使っています。

元気がよい「 ジャンボいちご・まんぷく2号 」です。

根っこがじゅうぶんに張っているので、葉がおおきく育って花茎も伸びて実がたくさん期待できそうです。
これは亜鉛過剰で生育障害になってしまった「 ジャンボいちご 」です。

申し訳なさそうに花芽がついています、濃い肥料をあげた私が悪いのに。

こんなふうに「根と葉っぱ」の量と、「花と実」の数と大きさは、みごとに比例してしまうようです。







というのも,花がたくさん咲いたり実が大きくなったりおいしくなったりするのは、植物ホルモンのおかげですが、植物ホルモンは根っこと葉っぱで作られます。
言ってみれば、根と葉は「 植物ホルモンの工場 + 物流 」です。

根っこは「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」の工場です。つくったホルモンを地上部へと送り、トップ部分でホルモンが溜まっていくと丈が伸びたり新芽が出たり花を咲かせたりしてます。発芽直後の生まれたての根っこも、すでにホルモン工場として働きはじめます。

太陽がよくあたるトップでは、「 オーキシン 」っていう植物ホルモンをつくっては根元へ送り届けてまして、根っこはオーキシンを受け取ると「 新しい根っこを出すぞー 」となります。根っこが増えなければ「 ジベレリン 」や「 サイトカイニン 」が足りなくなって新芽も花芽も出づらくなるぞというサイクルのようです。

根がふえれば葉がふえるし植物ホルモンもいっぱい分泌されます。植物ホルモンがたくさん分泌されれば、大きな花芽がいっぱいでて実が着果しやすく大きくなるというベストな循環ができるんです。

イチゴは葉がふえすぎたら葉かきしないと実が大きくならないそうですが、ある農家さんでは葉かきもせず茶色くなった古い葉も湿気対策に残しておくそうです。

さて、どちらがいいんでしょうか?
とりあえず理解不足のままの葉かきや根きりは禁物のようです。


2010年2月9日火曜日

酪農といっしょに・・・ダムも楽しむ

先日ご紹介した「服部牧場」のご近所には「 あいかわ公園 + 宮が瀬ダム 」があります。

ダムを見下ろせるポイントです。風が強いですが、すごい眺めです。














この地点までは、エレベーターに乗ってのぼります。
エレベーターにたどり着くまでのサイバーチックな通路です。夏は涼しくて天国で二度と外になんか出たくなくなります。

が、

冬は冷蔵庫のようです。









隣接している「 あいかわ公園 」はダムと合わせて山ひとつ分がまるまる公園なので、だだっぴろい敷地の中はアップダウンも激しく一周するだけで山登りに近い運動量になります。

野鳥もたくさん見られるし、夕暮れ時になると野良ザルたちの集団がウヨウヨと降りてきてカラスとにらみ合ったりしてます。そろそろいろんな木が芽吹く時なので、あったかい日に春を感じに出かけるにはちょうどよいと思います。

2010年2月8日月曜日

沈丁花のツボミ

雲ひとつない快晴の週末だったものの、冷たい風がつよく吹いて底冷えのする週末でした。街ゆく人たちは、風が吹くたびに思わず「 さっぶーー 」とつぶやきながら肩をすくめていました。

寒さに負けず、沈丁花のツボミがふくらんでいました。この辺りでは、梅の花が咲いているのも、もうめずらしくなくなってきました。

もう少し寒さがゆるんでくれば、どこからともなく沈丁花の花の香りがただよってくる頃になります。

この花の香りが大好きで,思わず立ち止まって深々と息を吸い込んで、幸せな気分にひたってしまいます。









沈丁花は、雄株と雌株がわかれる「 雌雄異種 〜しゆういしゅ〜」だとはじめて知りました。日本で流通されている沈丁花は、ほとんど雄株だそうです。雌株は大変めずらしく最近になってチラホラと見られるようになってきたとか。
・・・ということは、挿し木でふやされているんでしょうね。
そういえば実がなっているのを見たことがなかったのですが、それはほとんどが雄株だったからですね。ちなみに雌株につく赤い実には,毒があるそうです。

そして沈丁花の花を日干ししたものは「 瑞香花 〜ずいこうか〜 」と言われる漢方になるそうです。ノドによいそうでうがい薬みたいにも使えるそうです。なんとなく、ジャスミンティーみたいな香りのするお茶になりそうな感じがします。

沈丁花は日当りが悪くても丈夫に花をよく咲かせて低木なので、家が建て込んだ庭木なんかに重宝されます。やっぱりタフな植物って、薬効もあるんですね。

2010年2月5日金曜日

水耕栽培でも、ひたすら根毛!! バジル篇

イチゴやトマトに気をとられているうちに、すっかり大きくなった
「 バジル 」です。循環式のハイドロ・システムで育ってます。














「 忘れられてたまるか 」と、がんばってくれたのでしょうか? ふと気づけば葉っぱの1枚1枚が10cmちかくになってます。
昨年の秋、ホームセンターや園芸屋さんをハシゴして苦労して種をGETした甲斐がありました。

近頃では、シーズンレスの室内栽培をする方がどんどん増えているので、春夏もののハーブや野菜なんかの種も常時置いてくださるお店が増えてきましたね。

ありがたいことです。









このバジルの根っこの様子です。
これだけ根毛がビッシリと生えてくると、毎日根っこを見るのが楽しみで仕方ありません。ハイドロ・システムは、根っこの様子も楽しめるとこが醍醐味ですね。

2010年2月4日木曜日

イチゴ・つられ咲き?

立春の今日は、とても冷え込んだ朝からはじまりました。立春とは、本当に新しい年が始まる日だそうです。あまりに寒かったからなのか、いつも決まった時間に庭にあそびに来るメジロは遅刻していました。

グロウ・ルームの「ジャンボいちご・まんぷく2号」です。
先日収穫したプラントとは別のまんぷくです。太い花茎が伸びてきていて花がたくさん咲きました。
花茎に一番始めの方に咲く花は大きいものが多いようです。大きなイチゴの実は、おおきな花にしかなりません。「花が小さくとも、その後の気合いで巨大な実に肥大するかも」という夢の大逆転は残念だけどありません。

なので、大きな花についた実がもっと肥大するために、ちいさなツボミは摘み取ってしまうことも多いようです。






大実イチゴです。
今日食べてみました。糖度が14で硝酸イオン濃度は120ppmでした。
中には空洞もなく、おいしかったです。
すこしずつしか収穫できないせいか、ほんとにおいしく感じます。
春になれば、もっともっと穫れるようになると信じています。







昨日、なにげなくイチゴたちの席替えをしました。
すると今朝、生育障害のイチゴにでっかい花が咲いてました。横には絶好調のまんぷくがいます。葉が小さいうちは、あんまり大きな花も咲きにくいのですが、思わずつられて咲いてしまったのでしょうか?














植物の「 つられ咲き 」は、ほんとにあるかもしれないと勝手に思っています。挿し木でとったタイニー・ティムトマトのうち、さかんに花が咲いているマザープラント(親株)の枝の下においた挿し木だけ、まだ根がほとんど伸びていないうちから花が咲きました。

植物は、テレパシーで情報交換をしているそうです。
というか、植物ホルモンや揮発性の物質が空気中に拡散するので、誰かひとりが出した植物ホルモンや免疫物質などを感じると、まわりの植物も害虫避けの成分なんかを分泌しはじめるそうです。










メロンとスイカは一緒におくなと果物屋さんで言われるのはメロンが出す植物ホルモンでスイカがまずくなっちゃうからだそうです。
カーネーションとリンゴもダメですよね。リンゴのエチレンでカーネーションはツボミのまま咲こうとしなくなっちゃうそうです。

となると仲間の誰かが先頭を切って花を咲かせたら「 よし,咲いても平気だ!! 」と安心して、次々に他のみんなも花を咲かせようとするということもあるのかもしれません。

スーパーで見切り品を熱心に見ていたら、必ず人が集まってくるのと同じ感覚でしょうか?? ( しかも気づけば、群れから押し出され欲しかったものは買えずじまいということが多々あります。 )