2010年11月29日月曜日

Farmer's Market @青山

お天気がよかった先週末、オサレな青山通りを歩いていると「ファーマーズ・マーケット」が開催されてました。














会場のフードワゴンで販売してらしたウマウマなロコモコ弁当をガッツリ・バッチシいただいた後に、出店者さんたちの丹誠こめられた新鮮なおヤサイや果物、ジャムにジュース、そして切り花、ショッピングバッグなどなどをゆっくり拝見しました。
果汁100%のリンゴジュースや、オーガニックなハチミツにジャム、パッツパツにみずみずしい大根に、焼けば蜜があふれる種子島の「安納イモ」などなど・・・
ゼッタイにウマいにきまってる農産物がてんこ盛りでした。

ヤサイたちは車で来た時にめいっぱい買うことにして、

それはそれはカワイらしいビオラをGETいたしました。

この夕焼けのようなチャーミングな花色にホレました。










徳島県の「ももいちご」でチョー話題沸騰の「あかねっ娘」の苗も売られていたので、もちろんGETしました。

去年枯らして、一個もたべられなかった品種のイチゴです。






「寒い・暑い」でしか季節を感じにくいビルの群れのド・ど真ん中で開催されている「ファーマーズ・マーケット」は、季節や自然の美しさや厳しさとともにヤサイやお花を育てている生産者さんと直接お話ししながらお買物ができる貴重な市場です。
育てた方の収穫の喜びや、オイシイ食べ方のコツなどの会話が、おウチでいただく時に最高の調味料になるのかもしれません。



ハナシはすっかり変わりますが、10月下旬に種まきした「松」がようやく発芽しました。

「松の種」は、もちろん「松ぼっくり」に実るんですが、種が古くなるほど発芽見込みは低くなるそうです。

この種は4年ほど前に海岸で拾ったものです。
ゼッタイに発芽しないだろうなと思ったいたら、一ヶ月経った今さら発芽しました。

カワいいです。






これは9月に剪定したミニバラの枝を挿し木にしたものです。
バラやイチゴって、根っこがちゃんと伸びる前に葉っぱがどんどんでてきます。なので、もし根っこが傷んだりしてても、気がつきにくかったりします。
バラの挿し木も、発根する前に新芽がドンドン出てくる思わせぶりな性格で、まんまと安心してると枝が茶色く腐ったりしちゃいます。






9月に挿し木にしてから、ようやく発根しました。

もちろん、適温に保温してあげればもっと早く発根するんだと思います。








たとえば古い種ほど発芽しにくくなるのは、酵素力が弱まったり酸化しちゃったりするからだそうですが、酸素と酵素をちゃあんと補ってあげれば発芽しやすくなるそうです。なので今回は、資材のテストがてらに松の種とバラの挿し木には、発芽や発根促進効果のある「菌根金」や「枯草菌」「トリコデルマ」などがはいった水耕用の「有用菌資材」をあげてみていました。
どうやらヤッパシ、発芽・発根効果はあるみたいです。

たとえば「トリコデルマ」が優先的にふえると、ばい菌が繁殖するのをふせいだり古い根っこを分解する酵素を出してくれたりします。発芽や発根の速度がちょっと遅くなりますが、そのぶん根量がしっかり増えたり丈夫になったりとメリット盛りだくさんです。「トリコデルマ」は「繊維質」が大好きなので、ココ培地でよく増えますす。シイタケなど「キノコの栽培」にとっては有害菌ですが、ヤサイの根っこには悪影響がありません。ココ培地には植物の根っこを丈夫にする「リグニン」っていう成分も含まれてるので、さらにさらに根っこの生長にいいんだそうです。

2010年11月26日金曜日

GOPANが受注停止!「ソノ発想ハ、ナカッタワ」

わざわざ米粉をGETしなくとも、おウチにある精米した米粒からダイレクトにパンが焼けちゃうライスブレッドクッカーの「GOPAN」が人気沸騰で受注中止という事態にまでなっちまったそうです。








お米を挽いた「米粉」でパンやスイーツを作ると、小麦粉よりもモチモチ・シットリとした食感がタノシめるし、小麦粉アレルギーのヒトでも食べられるし、過剰な備蓄米の解消にもバッチシだね!ということで「米粉」の可能性に注目が集まっていました。

ワタシは数年前からホームベーカリーで食パンを焼いてます。材料を放り込んでスイッチ押せば数時間後にはパンが焼けてるというズボラなワタシにはベストなシロモノです。
なので「米粉」でパンを焼いてみようかとも思いましたが、小麦粉をすでに買い置きしてあるので、さらに「米粉」を買うのは気が引けてましたし、かといって新たに「GOPAN」をGETするのは現役のブレッドメーカーがカワイそうです。

そしたらぬわぁんと「GOPANじゃなくっても、あったかいゴハンを使えば、いつものホームベーカリーでライスブレッドが焼けちゃうよ!!!」という耳を疑うような記事を目にしたのです。
いつも焼くパンの小麦粉の20%〜40%くらいをホッカホカのゴハンに変えて自動パン焼き機に放り込んじゃえば、モッチモチ・シットリの「ライスブレッド」ができちまうというのです。
これは朗報!と、さっそくトライしてみました。

ワタシのホームベーカリーはチョーがつく「ローエンド・モデル」なうえに、コゲコゲで年期がはいってるので全体イメージは差しひかえます。

要は「大昔のホームベーカリーだって、ライスブレッドはできちゃうよ」ということをお伝えしたいのです。


100%お米のパンではありませんが、たとえば中途ハンパな量のゴハンが余っちゃったときなどに、ゴハンの分量だけ小麦粉をへらしてパンにしちゃえばOKなのでかなりヨサゲです。



・・・ということで、ナニヒトツ新しい材料や器具をGETしなくとも「ライスブレッド」が焼けてしまいました。パンをとりだす時にトップが分離して凹んでしまいましたが、メデタシ・メデタシ。














実は記事をちゃんと読まなかったワタシは「冷や飯」を仕込んでしまいました。冷たいご飯だと生地にうまくなじまず焼き上がったパンにゴハン粒が残ったりするので、炊きたてゴハンか、チンしてホッカホカにしてから仕込むことを強くおススメします。そして5%〜10%くらい仕込む水分を減らした方がシッカリふくらむみたいです。

・・・で、カンジンのお味ですが、小麦粉100%のいままでのパンは、バターや油を入れてもパサツキがあって口の中の水分が吸い取られるカンジがするのでバターやジャムをつけないとガシガシ食べにくい感がありましたが、ゴハンが入ったパンはシットリして朝からスルスル食べられます。

いままではクルミやレーズン、チーズなどを具にしてパンを仕込んでましたが、ゴハンを入れたパンなら小豆なんかも合うかもしれません。

そして今日、ご近所の方から柿やリンゴ、そしてカリン・・・

こんなステキな秋の味覚をいただいたので、

食べきれない分があったら

天然酵母をとったりジャムにして

ゴハンのパンに仕込んでみようかな・・・と思ってます。

2010年11月24日水曜日

月暦でユッタリ栽培

今年の柿は、幅9cmと例年よりもひとまわりデカイのが収穫できました。この夏の猛暑でほとんどの柿が落ちちまったので、残った柿たちは大きくなれたようです。














それに昨日の満月にあわせて柿を収穫してみました。地上部に実る果実やヤサイは満月の時に収穫すると重量がふえてオイシくなるそうです。

逆に地下部に実るイモ系なんかの根菜類は、満月の収穫は逆効果で、地下部に水分が集まる新月のころに収穫するといいそうです。さらに細かく見てくと、収穫したら貯蔵用に乾燥させて使うドライフルーツや薬草などなど、ベストな収穫時期はちょこっとずつ違うようなので、興味のあるヒトはコチラの本をどうぞ!

満月といえば、植物は生殖生長型=開花期に傾いた生長をするそうです。新月から月が満ちるまでは、新芽の出や伸びがとまり花芽がつきやすくなるそうです。

・・・が「室内で植物を育てても月の満ち引きは関係あるのかな??? 」という疑問はず〜っとつきまとってました。でも室内栽培ココ培地の6つのイチゴたちのうち、5つのイチゴには、いっせいにツボミがついて花が咲きました。「思いこみなんじゃない?」とも感じますが、「思いこみ」も植物にうつるような気がしなくもないです。














「地面から離れたところで育てる室内栽培にも月暦はあてはまるのかな?」というハテナは、キチンとデータをとらないとハッキリしないとは思いますが、「月暦」で植物を育てるメリットは「 四角四面にキッチリとした環境で植物を育てればサイコーによい結果が得られる!!! 」というよりも、「ちょっとくらいテキトーに育てちゃっても、ポイントさえ押さえれば、ちゃんと育つよ。気楽に行きましょー。」的なことかなと思いました。

大変にモノ覚えのよろしくないワタシとしては、ある日思いつきのように種を蒔いて、あとあと「あれ? この種いつ蒔いたっけな?」となってしまいます。でも「種まきは満月のあたりの休日」と決めておけば、何ヶ月か経ったあとでも、いつ種を蒔いたのかラクラク思い出せるってえわけです。














「種まきや収穫は満月・植えかえや剪定は新月」とはいっても、ズバリ満月の日・新月の日だけにしかやってはイケナイのではなくって、その4・5日前後くらいの期間を目安にやればOKなようです。「植物じたい、みんな個性があるのでキチキチッと管理しても必ずしも育ちぐあいは同じじゃないよ」ということらしいです。

たとえば、水耕栽培の培養液には植物の生長に必要な必須元素16種類の「チッ素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウム・イオウ・鉄・ホウ素・マンガン・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・酸素・炭素・水素」がぜぇ〜んぶ入ってますが、植物の根っこは16種類の必須元素ぜんぶを同時にバランスよく吸ってるわけじゃないんですねー。まずはイチバンたくさん必要な酸性の「チッ素・リン酸」あたりをガツガツ吸って体内のpH値が酸性に傾いちゃったら、アルカリ性の必須元素を吸ってバランスをとってるようです。

なので、4〜5日かけて必須元素を吸っては消化するようなので、一度新しい培養液に取りかえたら毎日毎日キッチリカッチリpH値を5.5にあわせなくってもいいんですねー。それよりも一週間に一度は確実に培養液を取りかえた方が植物にとってはアリガタイんだそうです。







と、いうことで「月の満ち欠けで育てたり・暮らしたりする月暦」ってのは、ついついキチキチ・数値データ重視になってしまいがちな現代社会で「そんなに気を張っても結果はたいして変わんないかもよ? もうちょっと肩の力を抜いてタノシく行こうよ! 」という先人の知恵なのかなと思いました。








2010年11月22日月曜日

「小雪〜しょうせつ〜」とイチゴの花

今日は「小雪」です。晩秋というより初冬という気配が濃くなってきました。とはいうものの、晴れた暖かい日には、まだモンシロチョウがヒラヒラと飛ぶのを見かける今日のこのごろです。


ココ培地&室内栽培のイチゴに、いよいよ花が咲きました。




花はおっきめで3.5cmほどあります。

おっきな花には、おっきな実がつきます。



でもアップで見てみると・・・







アブラムシが、なんか夢中で吸ってやがります。栄養満点でしかも無農薬栽培です「さぞ、ウマかろうよ! 」とクヤシいかぎり。














こちらは、ツボミがやっとついたものの、ふたつの花がくっついちゃってるし花びらが広がっちゃってる「乱形花」です。このツボミは、残念ですが摘みました。














こちらにはマトモなカタチのツボミがついてくれました。














イチゴは作物のなかでも、秋から春まで半年以上と栽培期間がながく、生産者のかたがたは、この長いあいだに少しでも大きくてキレイでオイシいイチゴをたっっっくさん収穫するために、十人十色のさまざまな工夫をなさってるようです。

2010年11月19日金曜日

秋の色・イロイロ

新芽のあざやかな緑がまぶしい春は、すべてがイキイキとして見えますが、野の草木が葉を落として土に還っていく秋の色彩には、色っぽさみたいなものを感じます。

とりたてて鑑賞価値のなさそうなセイタカアワダチソウも、とても目を引く鮮やかな黄色い花を咲かせます。














緑からオレンジ、赤へと紅葉してきてます。「秋っぽさ」をグッともりあげてくれるこの色彩ですが、オレンジや赤の色素は「カロテン」と「アントシアン」だそうで、花びらの色をつくってる成分とほぼおんなじで「抗酸化物質」です。


「カロテン」は「葉緑素」とおんなじで光合成色素だそうなんですが、「葉緑素」のほうが「カロテン」よりもはやく分解されてしまうので、葉っぱが老化して枯れてくると「カロテン」だけが残って黄色く見えるんだそうで。

で、秋になると「アントシアン」がつくられて赤く紅葉していくんですが、「アントシアン」100%になったまっ赤な葉っぱは、もう光合成してないそうです。

人の皮膚でもアントシアンがつくれれば、いちいちUVクリームを塗りたくる必要もなくなって日焼けなんて気にしなくてもすみそうです。が、そうなるにはヒトの遺伝子を組み換えするしかないと思うので、そこまでして「赤色人種」になる勇気はありません。

ところが、そういえば子どものころ、冬のあいだ毎日当たり前のように大量のミカンを食べていたんですが、友達から「足のウラ黄色いね。どうしたの?」とビックリされて始めてミカン食いすぎると足の裏が黄色くなるんだと気がつきました。ミカンの黄色は高酸化物質のカロテンなので、そっちなら気合いでなんとかなりそうですが・・・素直にUVクリームぬった方が安上がりですね。


多摩川の土手に群生するススキの親戚の「荻=おぎ」の穂です。アントシアンに守られたボルドー色のタネモミをたわわわわわ・・・に実らせた荻の種を食べに、今年巣立った若いスズメたちが大量に群がってました。


チョット物音がしようものなら、スズメたちがいっせいに右へ左へ上へ下へのオオサワギ。















食事をジャマされて、ネト〜ッとコチラをにらむ(ように見える)若いスズメたち。なんともカワいかったです。




























世界中でナゾの減少をつづけるスズメたち。みんな元気に大きくなってほしいので、食事のジャマをするのはヤメました。

2010年11月17日水曜日

これからの水温管理

今朝の水道水の温度は13℃でした。
15℃以下の水温が根っこにダイレクトに触れてしまうと、大事な大事な「根毛」が一瞬で消え失せてしまって、植物ホルモンがつくられにくくなって徒長したりオイシくなくなったりしてしまうそうす。

と、いうことで水耕栽培の培養液を作るときは、お湯を足して水温を18℃〜22℃くらいにしてあげることにしました。
有機酸がはいった有機活力剤を入れたあとなので、

pH値は4.2と低くなってます。













でも有機酸で酸性になってる有機活力剤のpH値は、あんまし気にしなくてよいとのことです。「有機酸のpH値は関係ないの? ナゼナゼ・ドウシテ???」については、こちらでどうぞ!!!













そして、すっかり湿度のことを忘れてたせいで、

乾燥した空気とともにお出ましになった「ハダニ」も、

加湿器と石灰攻撃で治まりました。

めでたしめでたし。










ちなみに適度な湿度は30%〜60%ほどですが、湿度が高すぎても低すぎても植物にはよくないそうです。なぜなら、適度な湿度でないと葉っぱのうらの気孔が閉じてCO2を吸わなくなって、根っこも水分と養分を吸うのが遅くなるので、生長がおそくなるんですね〜。
イチゴのツボミがようやくでてきました。左側が葉っぱの「新芽」で、右側のネグセのついた頭のようにバサバサッと広がってるのが「花芽」です。











そして、GETしたときから不調だった

イチバンちっちゃいイチゴのプラントも・・・


最近では、ノビノビと大きな葉っぱが開くようになってきました。

やっと根っこが張ってきて本調子になったということだと思うので、もう枯れてしまう心配はないと思います。










水温が低い方が酸素はたくさん溶けているので、夏場みたいに酸素不足になる心配は減りますが、これからは培養液の水温や乾燥に気をつけてあげたいと思います。

2010年11月15日月曜日

支えあうから、ゲンキです!

いよいよ秋も深まってまいりました。
紅葉が深まるこの季節、葉を落としたり枯れていった草木が地表につもって、それをバリバリ・ガシガシたべる有用菌たちにとっては、食べ物が豊富だし地温も低くなってライバルも減るのでゼッコウの繁殖期となるそうです。

バックリザックリひとことでいえば、野の植物と有用菌はお互いにチッ素や微量ミネラルなどの栄養分をキャッチボールしながら毎年繁殖してます。人の手で肥料を入れたりしなければ、このサイクルはエンエンとつづいて、そうなると当然植物も有用菌も粗食ぎみになるんだと思います。

人もそうですが、植物も粗食だと体内バランスがよくなって

病気に強くゲンキになるようです。

土手に自生してた「ノイバラ」です。
もちろん肥料なんてヒトからもらってないはずです。











ハダニもアブラムシもアザミウマもみあたりません。くやしいほどに葉っぱの1枚1枚が無傷でぴっかぴかでした。














新鮮な新緑がきれいなノイバラ新芽もイキイキ・ノビノビと葉を展開してました。うちの箱入りムスメのバラたちときたら、ムダな新芽をとりのぞいてあげないと体力が足りず花がすっきり咲かないというのに・・・














野良なノイバラがヒトの手入れもなしにこんなにゲンキなのは、この環境になじんでるからですし、生存競争に負けて枯れてしまったノイバラのほうが多いんじゃないかな?  と思います。そのかわり「品種改良のバラみたいに、ゴージャスでウットリするような大輪の花を咲かせる」なんてことはありえません。














でも肥料や農薬をつかわなくっても、毎年けなげに花を咲かせて実をつけてます。













と、いうことで植物も微生物も虫たちも、

みんなGIVE & TAKEしながら

支えあって生きているからゲンキなんですねー。