2010年11月19日金曜日

秋の色・イロイロ

新芽のあざやかな緑がまぶしい春は、すべてがイキイキとして見えますが、野の草木が葉を落として土に還っていく秋の色彩には、色っぽさみたいなものを感じます。

とりたてて鑑賞価値のなさそうなセイタカアワダチソウも、とても目を引く鮮やかな黄色い花を咲かせます。














緑からオレンジ、赤へと紅葉してきてます。「秋っぽさ」をグッともりあげてくれるこの色彩ですが、オレンジや赤の色素は「カロテン」と「アントシアン」だそうで、花びらの色をつくってる成分とほぼおんなじで「抗酸化物質」です。


「カロテン」は「葉緑素」とおんなじで光合成色素だそうなんですが、「葉緑素」のほうが「カロテン」よりもはやく分解されてしまうので、葉っぱが老化して枯れてくると「カロテン」だけが残って黄色く見えるんだそうで。

で、秋になると「アントシアン」がつくられて赤く紅葉していくんですが、「アントシアン」100%になったまっ赤な葉っぱは、もう光合成してないそうです。

人の皮膚でもアントシアンがつくれれば、いちいちUVクリームを塗りたくる必要もなくなって日焼けなんて気にしなくてもすみそうです。が、そうなるにはヒトの遺伝子を組み換えするしかないと思うので、そこまでして「赤色人種」になる勇気はありません。

ところが、そういえば子どものころ、冬のあいだ毎日当たり前のように大量のミカンを食べていたんですが、友達から「足のウラ黄色いね。どうしたの?」とビックリされて始めてミカン食いすぎると足の裏が黄色くなるんだと気がつきました。ミカンの黄色は高酸化物質のカロテンなので、そっちなら気合いでなんとかなりそうですが・・・素直にUVクリームぬった方が安上がりですね。


多摩川の土手に群生するススキの親戚の「荻=おぎ」の穂です。アントシアンに守られたボルドー色のタネモミをたわわわわわ・・・に実らせた荻の種を食べに、今年巣立った若いスズメたちが大量に群がってました。


チョット物音がしようものなら、スズメたちがいっせいに右へ左へ上へ下へのオオサワギ。















食事をジャマされて、ネト〜ッとコチラをにらむ(ように見える)若いスズメたち。なんともカワいかったです。




























世界中でナゾの減少をつづけるスズメたち。みんな元気に大きくなってほしいので、食事のジャマをするのはヤメました。