2011年4月15日金曜日

ところで挿し木が発根してからです。

桜の木の前を通るたびに、はなやかに桜の花びらが舞う朝でした。なんともゼイタクな気分になれる季節です。

前回の挿し木とりのつづきです。
屋内の照明を消して、室内栽培の明かりだけで過ごしていた頃、挿し木が発根てきてました。

挿し木をとってから、だいたい1〜2週間で発根してきました。今から6月くらいまでなら、発根するまでの期間はもっと短くなります。










トマトの挿し木が発根しやすい温度は、だいたい24℃〜30℃前後だそうですが、夏に近づくにつれ挿し木の切り口が雑菌にやられやすくなるので、発根が先か?腐るのが先か?・・・というジレンマと闘うことになると思います。

逆に秋から春までは、雑菌の心配がないかわりに発根するまで、とてもとても時間がかかります。寒い時期にはサーモスタットなどで加温すれば、発根までの時間がみじかくなると思いますが、せっかく発根しても、低温障害で葉っぱが赤紫色になって生長速度がめちゃめちゃ遅くなったりと、いろいろあるので、今ごろの季節がやっぱりスタートにはベストだと思います。



ポットのなかにたくさん根が張ってきたタイミングで、ひとまわり大きなポットへ植えかえました。
















今回は挿し木用にはココ培地を、挿し木が発根したら、一回り大きなポットの培地に、「ポッティングソイル」を使いました。
















ポットから苗をそっと引き抜いてみて、ココ培地がポロポロとくずれない程度に根がいっぱいに張ったタイミングで植えかえると、根っこの活着がスムーズで植えかえの失敗も少ないです。これは、挿し木でなくても、実生苗(みしょうなえ=種から育てた苗)の場合でもおなじです。















大きなポットへ植えかえたあとは、まず根の有機活力剤をたっぷりとあげて、新しい培地に根っこをなじませます。植えかえたあとの苗には、根の活力剤を噴霧器でこまめに葉面散布してあげると、根っこの伸びがはやくなって活着がよくなります。

2011年4月13日水曜日

ところで挿し木取りです。



余震がつづきます。最近の地震の震源が、福島の浜通りに集中してるということが、なんとも不思議に思えてなりません。
「代替エネルギーをとっとと考えておくれ・・・」という地球の気持ちなんでしょうか?


ぽかぽか陽気に誘われて、

ちびっこのヤモリがホワイトセージの植木鉢に現れました。
ヤモリはアブラムシを食べません、ということは多分ヒラタアブの幼虫目当てです。

ヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べてくれるので、ちょっと困りました。






ところで計画停電が休止している今、室内栽培のグロウランプは、消費電力量の少ない夜中にひとつ点灯することにしました。
電気量はいつも一定量送電されていて、消費電量がその一定量を超えてしまうと、電力不足で停電になってしまいます。

なので大きな電力をつかう家電製品は、消費電力量の少ない時間帯を選んで使用するというのも、ひとつの知恵だそうです。
暖かくなってきたので、
ミニトマトの千果は色づきました。






春の陽気のおかげで、

桃太郎ヨークもスクスク玉伸びしています。













先月、トマトの横枝をカットして挿し木にしてみました。
私のウラワザ・・・挿し木のナナメ挿しです。














挿し木をココなどの有機培地にセットする時、わざとナナメになるように挿しました。こうすると、枝が起き上がろうとして「エチレン」を出します。「エチレン」は不定根を出しやすくしたり病原菌を殺菌する効果がとても高い植物性ホルモンです。












ビックリしたのは、挿し木をセットした翌日・・・

もう枝は起き上がっていました。





挿した根元をみると、

ココ培地に起きあがった跡があります。














のこりの3つの挿し木も、ぜんぶしゃんと起き上がっていました。
枝が起き上がるまでの様子をカメラで録画していたら、オモシロかったのに!と思いました。
次回挿し木とりをするときは、ぜひやってみようと思います。









2011年4月11日月曜日

ソワソワする日がつづきますが

先週には、またまた大きめな地震が起こり、「おいおい、もうやめてくれよ〜」と泣き出したくなったところに、追い討ちをかけるかのように、ほかの原発でも停電が起こり、非常用電源で冷却することになっていたと知り、日本は安全だと信じていた頃がなつかしくなりました。

多摩川には、アブラナによくにた「カラシナ」がいたるところで咲いていました。アブラナは葉っぱがまるっこくって、カラシナの葉っぱはシュッとシャープなカタチをしてるそうです。





多摩川に咲いていた花です。とうとう名前はわかりませんでした。




野の花どころか、世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいあったってことを、今回の震災や原発事故で気がつかされることになりました。被災地のことや原発事故のことが頭をはなれずソワソワする日がつづきますが、

ここは腰を据えて、自分にできることを増やしていこうと思います。


春の嵐が吹き荒れたあと、ぽかぽかと晴れた日曜日でした。
サクラはとっくに満開でした。今年のサクラは、なんだか目にしみます。























多摩川に住む鳥や魚たちも、

思い思いに春を楽しんでいた様子です。


すぐに飛び立ってしまうコサギも、暖かくなったからか、近づいても逃げませんでした。










今年は震災の影響で、野菜や穀類、魚介類などの値段がかなり高くなってしまうかもしれません。食品の値上がりは、まちがいなく台所を直撃すると思うので、日々の糧にするためのシリアスな果菜類中心の「サバイバル・ガーデニング」が必要になるかもしれません。

今月の満月は4月24日の日曜日で(4月18日の間違いでした!)、来週くらいから種まきにベストなタイミングになります。タネを蒔いてから、発芽してくれるまでの時間は短ければ短いほど、収穫できるようになるまでの時間が短縮できるので、スムーズに発芽させることがとっても大切ですよね。発芽を促進する活力剤はたくさんありますし、植物の種類によって発芽させやすくするコツもちがいますが、発芽に必要なマストアイテムは水・酸素、そして「温度」です。発芽をうながす酵素は「温度」で活性化するので、「温度」がなければ始まらないといってもいいと思います。発芽の適温は植物によって違いますが、3月から5月くらいまでが、夏野菜がスムーズに発芽しやすい温度になってるかと思います。(大豆/枝豆の種まきは、6月の夏至あとが、いいそうです。)



レタスなど葉っぱをたべる葉ものヤサイや、温度が15℃以上ないと育たないバジルでも、もう発芽しやすい季節になっていますし、発芽後もスクスクと育ちやすい気温なので、順調に育てば、発芽して1ヶ月くらいから食べられるようになります。







2011年4月6日水曜日

放射線対策と被災地へのピンポイント援助

桜の花がどんどん開きそうな、あたたかな日が今日も続きます。
うちの椿の花も咲いてきました。














あたたかな陽気になるのは、風が南の方から吹いているからですが、ちょっと心配なのは先月末からの風向きで福島からの放射性物質が南下したようで、数日前から放射性物質がまた南風とともにこちらへと、もどってきてしまってるようです。ちょうど今日は、東北や関東、東海地方だけでなく関西や九州まで拡散してしまっています。

神奈川県で検出されてる放射能数値も、平均で0.06μSv/h(マイクロシーベルト/毎時)と、今月はじめからすこし上がっています。もしこの数値が1年間つづいてしまうと、非現実的な最悪のケースで積算被爆量が安全な数値を超えてしまいます。1日中外にいないにしても、ここ最近は気をつけた方がいい数値だと思いました。

今週末は雨が降りそうなので、一時的に水道水の放射性物質の数値がまた上がってしまうかもしれません。ここ最近のながれだと、神奈川の水道水では放射性物質が検出されていないので、今のうちに空いたペットボトルに水道水を溜めておこうと思いました。

各都道府県で観測された環境・水道水などの放射能数値をまとめてくださっているサイトは、こちらです。(このサイトは、個人の方がボランティアでアップして下さっているようです。ご迷惑がかかっては申し訳ないので、計測結果などについては、公の機関へお問い合わせされたほうがいいかと思います。また、水道局による計測結果は、数日前までの数値のようなので、風向きや雨の予報を見ながら水対策をした方がいいかもしれません。)

「全国の放射能数値一覧」
http://atmc.jp/

アウトドアで育てているイチゴも、


いよいよ一番花が咲き始めています。














わが家の頼もしいグリーンカーテンの「西洋カラハナソウ=ホップ」です。ちょうどいま、アスパラガスのような新芽がさかんにニョキニョキと登場しています。ホップは宿根草で、種よりも、主に根っこで増えていきます。今年は思いがけない所から新芽がでてきました。毎年毎年、確実にテリトリーをひろげているようです。














福島の第1原発の事故から目がはなせない状況がつづきますが、ようやく被災地へ直接手が差し伸べられる環境もできてきたようです、というよりボランティアの方々のご尽力で、被災地の方々が必要とされてる物資や情報がピンポイントで知れて、援助できるシステムができていました。これはスゴいことだと思います。
早稲田大学大学院の専任講師「西條剛央」さんによる、画期的な援助システムです。
赤十字や各機関への募金も、とても重要ですが、被災地や被災した方へダイレクトに届くまでに、なにかと時間がかかるようです。

「被災した人を思うと、メシくってても、タバコ吸ってても、ビール飲んでても、いてもたってもいられねぇ!」という日本全国の江戸っ子気質な方は、こちらのサイトでの支援はいかがでしょうか?
私もこれからできることをしていきたいと思います。



ピンポイントな「送ってください最新情報」

物資だけではなく、ボランティアの募集もなさっています。

ふんばろう東北支援プロジェクト
https://sites.google.com/site/fjm201104/
ふんばろう南三陸+石巻雄勝プロジェクト
http://sakananomiura.blog.fc2.com/

西條先生のお話をまとめると「現在、未曾有(みぞう)の災害が起こったことによって、未曾有の事態が起こっています。こんな時には、被災地を助けるために誰しもが未曾有な行動を起こしてもいいんじゃないかと思います。」「だからといって、ひとりひとり事情がちがうのだから、あの人は貢献ができていないとか、こんなことをしているのは、どうなんだ、という個人批判が起こるのは、違うと思うので、あくまでもできることをできる範囲でしたらいいと思います。」とのことでした。

今後世界のどこかで災害がおこってしまった時、このような活動がさらに進化していったり、広まっていったらいいなと思いました。

2011年4月4日月曜日

新月に願いごと

今日は、新月です。新月に願いごとをすると叶いやすいそうです。
福島で起きている原発事故では、高濃度の放射性物質を含んだ注入水がどこかからもれていて、海へと流れ込みつづけてしまっているそうです。もうこうなったら、神頼みでもなんでも、できることはなんでもしたいので「原発の事故が1日でも早く収束して、被災した人たちへの救済へ集中できますように。」と願いごとをしてみました。














桜が咲きはじめた先週末、代々木公園で開催されていたイベントで「アースガーデン」も開催されていました。「原子力発電所での致命的な原子炉の事故」が進行している今まさに、様々な専門家や活動家の方々だけでなく、私自身もこれからのエネルギー問題を真剣に考えていかなくてはならないと思いました。















ひとまず今すぐできること、ということで、基本的に薬剤処理なし+在来種を中心にあつかってらっしゃる「光郷城 畑懐」さんで、在来種の種たちをいくつか買ってみました。(消毒済みやF1交配の種子には、ちゃんと表記をなさっています。)


「ヒマワリ」の放射性物質の除去能力に高い注目が集まっていますね。

ヒマワリは根がつよく地中深くに根が張れるので、土壌中の深いところまで染み込んでしまった放射性物質も吸い取れるそうです。

樹木と違って一年草なので放射性物質が不溶性になるまえに短期間で根が張り、秋になったらすべて撤収できるので除去に向いてるんだと思います。





窓辺のグリーンカーテン用に

在来種のゴーヤの種も買っておきました。
ゴーヤは発芽がちょっとむづかしいので、早め早めに種まきしようと思います。








ついでに、もちあわの種も買ってみました。

種まき後は、鳥に食べられないように気をつけてくださいとのことでした。

そういえば、鳥たちが種をついばみにくるのは、実は発芽直後だと読んだことがあります。









発芽酵素が働いてからの方が、種の炭水化物やタンパク質が低分子化されて、甘くておいしくて酵素もたっぷりになってるそうで、鳥たちはちゃんとそのことを知ってるんだそうです。

玄米も、そのまま炊いて食べるよりも、発芽させてある発芽玄米のほうが栄養価が断然よくなりますね。植物も動物も「SOD/スーパー・オキシド・ディスムターゼ」という酵素を自分でつくっていて、SODは活性酸素が細胞内の遺伝子を傷つけるのを防ぐ「抗酸化物質」の働きを助けるアンチエイジング効果の高い酵素です。

玄米などの植物の種は発芽する時にさまざまざまな酵素をだしますが、SODもそのうちのひとつだそうです。なのでスプラウトや発芽玄米にはSODが豊富に含まれていて、実は放射性物質が体内に入ってしまった時に、遺伝子が傷つくことも防いでくれるそうです。
でも売られている多くの種は、発芽しやすいようにとか、発芽直後カビが生えないように薬剤処理してあるものが多いので、そのような種は発芽しても薬剤が残る心配が大きくスプラウトにして食べるのには向いていません。
ということで、いまこそ薬剤処理のしていないヤサイの種の存在がありがたいと思うときでした。

2011年3月31日木曜日

植物と菌のチカラその2

それでなくても食糧自給率の高くない日本の貴重な農地が、放射線物質に汚染されるかもしれない、しばらく作付けさえできなくなるかもしれないという、危機的状況がせまっています。

実は、あのチェルノブイリの原発事故で放射線物質に汚染された土壌を植物をつかって浄化する試みをされてる方々がいらっしゃいました。
詳しくは、こちらで。

放射性ヨウ素は、わりと短期間で放射線量がゼロに近くなるそうなので、問題は放射線量が減るまでに30年かかる放射性セシウムだとのことです。
昨日書いたように、セシウムはカリウムとよく似ていて、植物や動物はセシウムを吸収するとカリウムの代用として使ってしまうとのことです。ならば、カリウムを吸う働きのつよい植物を植えれば、放射性セシウムを吸い取れるということになります。
カリウムをよく吸う植物はいろいろありますが、収穫後にバイオエタノールとして使えるということで、こちらでは「アブラナ科のナタネ」を植えていらっしゃるそうです。

こんなふうに植物や微生物や菌の力をかりて土壌をきれいにすることを「バイオ・レメディエーション/ファイト・レメディエーション」」というそうで、放射性セシウムがたくさん降り注いでしまった土壌にナタネを植えて、収穫したナタネには放射性セシウムが含まれてるので、もちろん土壌からすべて取りのぞくのだそうです。収穫したナタネから絞った油でバイオエタノールをつくって、搾りかすの残渣も発酵させて出たガスをつくって、最後の残りは低レベルの放射性廃棄物として処理するそうです。その翌年に、別の農作物を植えると放射性セシウムの含有量がかなり低く抑えられるそうです。



そして「EM菌」が放射線そのものを分解するのではないかという研究結果もでていると聞きました。ロシアでは実際に、EM菌をつかって土壌から放射線を少なくできているケースもあるそうです。菌資材の効能については、賛否両論ありますが、生物が住めないような原始の地球で、太陽の光をエネルギーにかえて、硫化水素などの猛毒ガスから糖分をつくったり、酸素から身体を守る酵素をつくれるようにしてくれたのも「バクテリアたち」です。とても乱暴にいえば、光も放射線も「電磁波」なので、放射線をエネルギーにするバクテリアがいても不思議はないと思います。ただ、EM菌さえ撒けばすぐに効果がでるというわけではなく、菌が環境になじむまでに年月がかかるんじゃないかと思います。

そして例えばナタネでなくても、その辺に生えてるアブラナ科の雑草も、同じようにセシウムを吸ってくれますし、近所の雑木林などで勝手にでてくるカビや微生物などの常在菌たちも、もちろんEM菌のメンバーと同じような浄化作用をちゃんと持ってます。

まず、カリウムをよく吸う植物の種類ですが、アブラナ科をはじめヒユ科、マメ科、キク科、シソ科、バショウ科などなど数えきれないくらいいっぱいありました。そのなかでも、その辺に生えてるありふれた雑草で放射性セシウムをよく吸ってくれそうな植物をピックアップしてみました。

アブラナ科の雑草 :
ハマダイコンです。大根が野生化したと考えられてるそうです。











ナズナです。

ペンペングサとも呼ばれてます。

これもアブラナ科です。












ヒユ科 : 「アマランサス」という植物は特にセシウム除去に効果的だそうですが、ヒユ科の雑草もそのへんにいました。
アオビユかイヌビユか、よくわからないのですが近所によく生えてくるヒユです。
これは秋に撮った写真で花穂がでてます。
葉や花穂の雰囲気がカラムシなどのイラクサ科とよく似ていて間違えてしまうのですが、ヒユ科の葉っぱは先がまるっこくてギザギザしていません。

どちらにしても、イラクサ科もカリウムをよく吸います。






イラクサ科 : カラムシです。葉が白くマダラなのはウドンコ病のせいです。














キク科 : ヒマワリにタンポポ、ヨモギもキク科です。

これは「ノゲシ」です。

いまごろあっちこっちでワサワサ生えてます。

ノゲシによく似たオニノゲシも、やっぱりキク科です。










マメ科 : 根粒菌をよくふやすマメ科もカリウムをよく吸うそうです。緑肥として使われるエアリーベッチは、どこでも簡単に発芽してよく繁殖します。

春になる今ごろ、一面がクローバーという所も多いと思います。














カラスノエンドウも春一番でよく広がる心強いマメ科です。














その量に差はありますが、放射性物質とともに春を迎えなければならない今、こんなにたくさんの雑草たちが大地を救ってくれるかもしれません。今年はなるべく雑草をむしったり除草剤をまいたりせず、農薬も押さえて、野の植物たちと有用菌たちにたくさんいてもらった方がいいかもしれません。

ただ、秋になってこの雑草たちが枯れ落ちたら、どう処理したらいいのか? となりますが、なにか画期的なアイデアがでてくるのを待つしかなさそうです。

それでも、枯れ草のうえにEM菌を定期的に散布するのもアリかもしれません。本来ならば、どこの土壌にもEM菌と同じような有用菌たちのメンバーがちゃんといて、エサが少なかったり薬剤で弱ってるだけなので、枯れ草のうえに米ぬかを蒔くだけでも、有用菌が増えてくれます。

壊すのは一瞬ですが、つくりなおすには多くの時間と手間が必要です。それでもたくましい日本人は、地震や津波や放射性物質からこの国を建てなおすこれからの長いプロセスの中で、世界がビックリするほど画期的なアイデアや、新しい発見と技術をたくさん見つけていくにちがいありません。


2011年3月30日水曜日

植物と菌のチカラその1

ウグイスが鳴きはじめました。近所のウグイスたちは、まだ歌声のウォーミングアップの時みたいで、あまり上手に歌えてないみたいです。

アリンコたちがシンクロナイズドしてました。















オオイヌノフグリの花がこんなにきれいな青色をしていたとは、始めて知りました。被災地で不自由な暮らしを余儀なくされている方々も、本来ならば春の訪れを野山にひとつひとつ見つけては、微笑んでいる頃だったはずです。「昨日と同じような今日がくるということが、実は当たり前ではなかったんだ! 当たり前だと思っていたことをもっと大切にしよう。」と、今さらながら気がつかされる私です。














地震のあとも、普通どおりに食べれているし暮らせている私ですが、節電やムダ買いをしないことを心がける以外にも、ごくありふれた生活のなかで、なにかできることはあるかな?と考えてみました。

まず、今年の夏も去年と同じくらい暑くなるんじゃないかと、予想されてます。
でも例年どおりにクーラーが使えないのは目に見えてるので、今年は何がなんでも「窓には植物でグリーン・カーテン」で遮光して、クーラーなしでも涼しく過ごせるようにしようと思います。

植物を育てたことがあまりない人でも、日当りさえよければ窓いっぱいに元気に育てられる植物といえば、アサガオやゴーヤなどがおススメです。ゴーヤは、苗がどこでも出まわって手に入りやすいですし、実が大きくなれば夏バテ解消の貴重な栄養源にもなります。

アサガオは生命力が強くて、花もいっぱい咲かせますし、なにより茎が細いので誘引ネットさえしっかりと広げてかけておけば、勝手に広がって誘引いらずですし、葉数が多いので遮光効果だけでなく遮蔽効果も大きく、真夏になる頃には窓とカーテンを全開に開けてしまっても外から室内が見えません。なかでも「ヘブンリーブルー」などの西洋アサガオは、ものすごく生命力がつよくツルがよく伸び、晩秋になっても元気に咲きつづけてるくらいですし、肥料もあまりいりません。

そして最近知った、この「アピオス」というマメ科の植物も「窓辺のグリーンカーテン」として使えそうです。丈夫で繁殖力が強く育てやすいし、マメ科らしくルピナスやクズのような花が咲きます。
これは、そのアピオスの根の部分です。実はこのおイモみたいに見える根っこ、ただ茹でたり焼いたりしただけで食べられるんです。味はジャガイモそっくりで、しかも栄養価がとっても高く健康によいそうです。














アピオスは「ホド芋」という名前も持ち、もともとはアンデス原産の宿根植物だそうです。アピオス自体は、ほんとに丈夫で育てやすいのですが、根がこのように食べられるようになるまでは5年はかかるそうです。なので鉢植えでなく、地植えのほうが向いてるそうです。
タンパク質やカルシウム、鉄分など現代で不足しがちな養分を豊富に含んでいてお肌ツルツルになる美容効果も高いそうです。カルシウムをよく吸うかわりに、カリウムはあまり吸わないそうです。

カリウムといえば、最近大きな不安要因になってる「放射性物質」にふくまれる「セシウム」という物質は、「カリウム」とよく似た性質を持ってるそうです。なので植物や動物はセシウムが体内に入るとカリウムとして利用してしまうんだそうで、それがコワイといわれてます。
なので、お庭や農園でホビーガーデニングを楽しんでる方々は、分解が遅いこの放射性物質に大きな不安を感じていると思いますが、土壌中にカリウムが十分あれば植物の根は優先的にカリウムを吸うので、セシウムの吸収を押さえられるそうです。

でも土壌に放射性セシウムがあるかぎり、不安は消えません。どうしたらいいのでしょうか?