ガラス越しの西日が、日ごとにその暑さをジワジワと増してきてます。急いでホップを窓辺に植えこんで、「緑のカーテン」スタンバイです。
午後に西日があたりはじめると、顔がまっ赤になるほど暑くなるので、はやくホップに育ってほしいです。
ホップ(Humulus lupulus)の苗は、日本ではなかなか手に入らなくて苦労しますが、一度根づいてしまえば毎年勝手に出てきてくれます。ホップはジャガイモの害虫を寄せつけない性質があるので、ジャガイモのコンパニオンプラントとしてもGoodだそうです。
さて、26℃を上回る初夏のような陽気がつづくので、トマトたちは摘んでも摘んでも追いつかない程の早さで、つぎつぎに赤くなってきました。
これは、一段目についたミニトマト「千果」の実です。スズナリ・・・といってもいいでしょう!
これはおなじミニトマト千果なんですが、5段目についた実です。
きちんと管理してれば、一段目とおなじくらいスズナリに実がなってくれたはずなんですが、
手抜きしたらしただけ、そのまま実の少なさに反映されました。
これはゴールデンウィーク中に、きちんと光量管理と肥料濃度をしなかったせいです。・・・だと思います。植物は、育てたいように育つんではなく、育てたとおりに育つ・・・おハズカシい!
2011年5月20日金曜日
2011年5月19日木曜日
オトナリの国のスイカ爆弾
衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。収穫を間近にむかえたスイカたちが、畑でつぎつぎに破裂しているというものです。
【 中国でスイカが爆発─新たな食品スキャンダル勃発 】
【 中国でスイカが爆発─新たな食品スキャンダル勃発 】
ニュースに目を通せば、なるほどですが、スイカを破裂させていた犯人は「ホルクロルフェニュロン」というフニュフニュしたネーミングの合成ホルモンです。日本でも果実栽培の多くに使われていました。
このホルクロルなんとかの、バックリとした効果は「細胞を増やして大きくする!」です。
細胞分裂をうながして細胞の数自体をふやしてくれる・・・というサイトカイニン効果と、分裂した細胞を大きく肥大するのをうながすジベレリン効果があるっつーことです。
この「ホルクロルフェニュロン」の効果は、果実それぞれで適量がちがうようですが、結実して実がついたあとじゃなくって、花芽が咲いて満開になってるときに薄めを散布する・・・が一番効果が大きいそうで、隣国のスイカの場合、散布する時期が遅かったのが原因らしいです。
合成ホルモンは、ほんとに効き目がシャープで、分かりやすく言えば効きすぎるのが問題みたいです。雑草を枯らす「除草剤」には、「合成オーキシン」が使われているものがあります。
このへんの説明にもってこいのサイトを発見しました。「理科ネットワーク」さんの「植物の生活と環境」のコンテンツは、「植物学全般について、もっと分かりやすい説明求む!!」というヒトにピッタリです。
(リンク先のご指定によりトップページのみ貼らせていただきました。)
ということで、バイオ技術がめざましく進む昨今、次から次へと「この資材は画期的!!! これさえあれば、もうバッチシ!!!」と思わず飛びついてしまいたくなる農業資材がでてきますが、私のつたない経験から思うに、「これさえあれば!」という単品の資材はないと思ってます。最強とも言える合成ホルモンでさえ、すべての植物に同一な効能はでないそうです。
なぜなら、もしすべての植物に共通して、何代にも渡って、まったくおなじ効果を発揮しつづけられる資材があるとすると、逆にいえば地球上すべての植物がイッセイに枯れてしまうリスクがあるからかなと思います。ひとつひとつの植物にとってベストな環境がすこしづつ違うのも、同じ種類の植物でも発芽が早いのもあれば遅いのもあって個性がある・・・っていうのも、とっても大切な種の保存の原理が働いているからだとおもいますし、「今年はアノ害虫に食い荒らされて、たくさん種子を残せなかった、来年はアイツに負けない遺伝子を残そう。」という年をまたいでリベンジをする、したたかな植物たちのたくましさに出会ったこともあって、植物っていう存在はやっぱり、ヒトサマの都合にあわせて操れる相手ではないかもしれません。
使ってみたら、よい効果がでる肥料や活力剤、ホルモン剤などの農業資材は、ほんとにいっぱいあるんですが、その単品資材だけの力量というよりは、「元気に生長するために必要な体内サイクルのうちの、どこかの歯車を回して、循環をよくしましたよ!!!」ということかなと思います。
例えば、水耕栽培用の肥料資材ひとつを見ていても、実際に育てくらべてみると最先端の肥料と、昔からスタンダードに売られている肥料のそれぞれの魅力やメリットを再発見したりして、そうなってはじめて「活力剤」の意味が理解できたりなんてことも多々あります。
「温故知新」は,いつの時代でもかわらないテーマでありつづけるようです。
2011年5月18日水曜日
春の野草でシフトチェンジ
今朝ご近所の方から、「ノビル」をいただきました。ごちで〜す!!!
季節の変わり目のちょうど今ごろは、身体のなかでは、脂肪を減らしたりホルモンが分泌されたり・・・と冬から春へのシフトチェンジがあれこれ必要なので、いつもより多くの酵素やビタミン群などを消耗しちゃったりします。
なので、どうしても疲れやすくなったり、気分が勝手にもりあがったと思えば、ズドーンと落ち込んだりと変わりやすくなりますね。ストレスをなくしたり寝たいだけ寝たりすれば、身体が勝手にリカバリーしてくれると思うんですが、現代社会はそうもいきません。
寒い冬をジッと耐えて、春に新芽を出す野草や旬の野菜には、人の身体のシフトチェンジをガンガン助けてくれるパワーと栄養素がたっぷしつまってるそうです。そしてビタミン群や酵素群も豊富なので、生で食べられる野草は、ぜひ加熱しないでいただきたいところです。
「ノビル味噌」にすれば、生のまま食べられるし保存も効きそうでヨサゲです。
ノビルをよく洗って一番外側の皮をむいて刻んで味噌とカツオブシと合わせて一晩置けばできてしまうそうです。
甘辛いのが好きな人は、レンジでチンしてアルコールを飛ばしたミリンをすこし入れたり、オツな味が好きな人は、胡麻か、ごま油なんかも入れて、お豆腐にのせるだけで薬味のきいたツマミになりそうなもんです。
先日紹介した「塩麹」をすこし入れると、大豆とお米のパワーの相乗効果で、ますますヨサゲです。
ということで、心も身体も大切なのはバランスですよね。
この宇宙のすべてのものを「陰と陽」に分けて、バランスで食事や生活をすることで、心も身体も幸せになろうという「マクロビオテック」の創始者「桜沢如一」さんによる、こんな本があります。
マクロビオテックの考え方を野菜の栽培に取り入れている生産者さんもいらっしゃって、季節から肥料にいたるまでの植物がそだつ環境すべてのものを「陰と陽」に分けてバランスをとってあげると、農薬や多くの肥料なんかなくても、スクスクのびのびオイシイ野菜ができるんだそうです。
興味のあるヒトは「陰陽農法」でググってみてください・・・
季節の変わり目のちょうど今ごろは、身体のなかでは、脂肪を減らしたりホルモンが分泌されたり・・・と冬から春へのシフトチェンジがあれこれ必要なので、いつもより多くの酵素やビタミン群などを消耗しちゃったりします。
なので、どうしても疲れやすくなったり、気分が勝手にもりあがったと思えば、ズドーンと落ち込んだりと変わりやすくなりますね。ストレスをなくしたり寝たいだけ寝たりすれば、身体が勝手にリカバリーしてくれると思うんですが、現代社会はそうもいきません。
寒い冬をジッと耐えて、春に新芽を出す野草や旬の野菜には、人の身体のシフトチェンジをガンガン助けてくれるパワーと栄養素がたっぷしつまってるそうです。そしてビタミン群や酵素群も豊富なので、生で食べられる野草は、ぜひ加熱しないでいただきたいところです。
「ノビル味噌」にすれば、生のまま食べられるし保存も効きそうでヨサゲです。
ノビルをよく洗って一番外側の皮をむいて刻んで味噌とカツオブシと合わせて一晩置けばできてしまうそうです。
甘辛いのが好きな人は、レンジでチンしてアルコールを飛ばしたミリンをすこし入れたり、オツな味が好きな人は、胡麻か、ごま油なんかも入れて、お豆腐にのせるだけで薬味のきいたツマミになりそうなもんです。
先日紹介した「塩麹」をすこし入れると、大豆とお米のパワーの相乗効果で、ますますヨサゲです。
ということで、心も身体も大切なのはバランスですよね。
この宇宙のすべてのものを「陰と陽」に分けて、バランスで食事や生活をすることで、心も身体も幸せになろうという「マクロビオテック」の創始者「桜沢如一」さんによる、こんな本があります。
マクロビオテックの考え方を野菜の栽培に取り入れている生産者さんもいらっしゃって、季節から肥料にいたるまでの植物がそだつ環境すべてのものを「陰と陽」に分けてバランスをとってあげると、農薬や多くの肥料なんかなくても、スクスクのびのびオイシイ野菜ができるんだそうです。
興味のあるヒトは「陰陽農法」でググってみてください・・・
2011年5月17日火曜日
ライフラインが絶たれた時に便利な一冊。
生まれて始めて、デジカメのセンサー掃除をお願いしています。ということで、手元にカメラが帰ってくるまでは、ヒトサマのフンドシで相撲を取らせていただきます。
今回の震災や原発事故で、ガソリンに灯油、そして電気が手に入らなくなったら、ごく普通の生活がカラキシまわらなくなってしまうと、ものすごく実感しました。
そんなときに、そんなときでなくても、家庭にあるとゼッタイ役立つ、目からウロコの、この一冊!!!
野菜の皮でヨゴレを落とす
ありふれた食材で、いやなニオイを消す
そのへんの草が、極上入浴剤に大変身。
これぞ本物、オーガニックなボタニカルコスメもDIYで!
ゴロゴロ生えてる/手に入る植物で、髪も肌も歯もピッチピチ! アトピー知らず!!!
はたまた手作りのお風呂/トイレ/石窯/小屋まで。
バイオエネルギーだって、DIYでできちまうぞ!
はぁ〜、お金で買わないと成立しないと思っていた暮らしのほとんどが、ヤル気さえあれば自力でまわせてしまうもんなんですね〜。ということで、お守りがわりにこの一冊、ぜひおすすめします。
今回の震災や原発事故で、ガソリンに灯油、そして電気が手に入らなくなったら、ごく普通の生活がカラキシまわらなくなってしまうと、ものすごく実感しました。
そんなときに、そんなときでなくても、家庭にあるとゼッタイ役立つ、目からウロコの、この一冊!!!
野菜の皮でヨゴレを落とす
ありふれた食材で、いやなニオイを消す
そのへんの草が、極上入浴剤に大変身。
これぞ本物、オーガニックなボタニカルコスメもDIYで!
ゴロゴロ生えてる/手に入る植物で、髪も肌も歯もピッチピチ! アトピー知らず!!!
はたまた手作りのお風呂/トイレ/石窯/小屋まで。
バイオエネルギーだって、DIYでできちまうぞ!
はぁ〜、お金で買わないと成立しないと思っていた暮らしのほとんどが、ヤル気さえあれば自力でまわせてしまうもんなんですね〜。ということで、お守りがわりにこの一冊、ぜひおすすめします。
2011年5月14日土曜日
香りのハーブのアーバンガーデニング
先週の金曜日に更新しようと思いましたら、「blogger」がメンテナンスのため、更新できませんでしたので、今日することにしました。
うだるように暑くなったらと思ったら、ウールを着込みたくなるほど肌寒い日になったりと、ジェットコースターのようなお天気が続きます。
鉢が小さくなったので、ひとまわり大きなポットへと植えかえたホワイトセージでしたが・・・
みるみるみるみる
ぐんぐんぐんぐん
伸びました。
葉にふれるだけで、よいカオリがして
気分転換になります。
そして、今年のグリーンカーテンと趣味をかねて、とある方から分けていただいたアロマホップ3種類の根茎を植え付けました。左側の、一番乗りで新芽が伸びてきているのは「センティニアルホップ」という香りのよいアロマホップです。
ホップは雌雄異種の植物で、雌花(=ホップコーン)によいカオリがあるので、雌株がメインに繁殖されています。
そして種よりも根っこでどんどん増えていきます。
これは、アロマホップの中ではとっても人気の高い「カスケードホップ」です。カスケードホップのホップコーンには、グレープフルーツのような柑橘系の香りがします。
そして、これは「チヌークホップ」という、アロマホップの新芽です。チヌークもカスケードとおなじくらい、よい香りがします。
この子たちを大切に育てて、窓辺の遮光用にグリーンカーテンにしてみようと思います。
ホップは肥料グイですが、地植えにしたほうがホッタラカシ気味でも勝手に育つ感があって楽なんですが、できるだけ大きなプランターで育ててみようと計画しています。
うだるように暑くなったらと思ったら、ウールを着込みたくなるほど肌寒い日になったりと、ジェットコースターのようなお天気が続きます。
鉢が小さくなったので、ひとまわり大きなポットへと植えかえたホワイトセージでしたが・・・
みるみるみるみる
ぐんぐんぐんぐん
伸びました。
葉にふれるだけで、よいカオリがして
気分転換になります。
そして、今年のグリーンカーテンと趣味をかねて、とある方から分けていただいたアロマホップ3種類の根茎を植え付けました。左側の、一番乗りで新芽が伸びてきているのは「センティニアルホップ」という香りのよいアロマホップです。
ホップは雌雄異種の植物で、雌花(=ホップコーン)によいカオリがあるので、雌株がメインに繁殖されています。
そして種よりも根っこでどんどん増えていきます。
これは、アロマホップの中ではとっても人気の高い「カスケードホップ」です。カスケードホップのホップコーンには、グレープフルーツのような柑橘系の香りがします。
そして、これは「チヌークホップ」という、アロマホップの新芽です。チヌークもカスケードとおなじくらい、よい香りがします。
この子たちを大切に育てて、窓辺の遮光用にグリーンカーテンにしてみようと思います。
ホップは肥料グイですが、地植えにしたほうがホッタラカシ気味でも勝手に育つ感があって楽なんですが、できるだけ大きなプランターで育ててみようと計画しています。
2011年5月10日火曜日
連休明けのイチゴたち
ゴールデンウィークがあけて、もう夏の陽気さえ感じられる日もあります。
野良なクサイチゴたちにはもうプリッとした実がついて、赤く熟しています。
放射性物質の影響がある地域では、春の野の草や実を摘んで食べることに抵抗を感じるかもしれません。もう夏野菜のガーデニングシーズンが始まっています。今年は震災や原発の影響で、いろんなものの物価が上がってしまいそうです。そんな時こそ、ホビーガーデニングで食費を浮かせたいところですが、「汚染されているかもしれないから露地栽培は不安・・・」という人もいるかもしれません。
今不安とされているのは「放射性セシウム」と「放射性ストロンチウム」ですが、セシウムはカリウムがじゅうぶんにあれば野菜の吸収を防げますし、ストロンチウムはカルシウムと似ているそうなので、カルシウムをしっかり効かせれば放射性ストロンチウムが根から吸われることも防ぐことができます。
カリウムという肥料は、基本的に土壌で栽培をしていれば不足することは少ないそうなので、苗を植えこむ一週間ほどまえに草木灰や備長炭、モミガラくん炭などを適量だけ混ぜ込んだり、実がつきはじめたタイミングで、定期的に根元にふれないように回りに少量づつをぐるっと撒いてあげれば大丈夫だと思います。
ところが日本の土壌は火山灰土質が多く、火山灰にはカルシウムがわずかしか含まれていないそうなので、日本の農産物はカルシウム不足であることが多いそうです。
カルシウムは土壌に撒かれると、リン酸とすぐに固まってしまって不溶性になってしまったり石灰資材の種類によっては肥料焼けを起こしやすくなるので、一番扱いやすい石灰資材はカキガラなどの有機石灰資材です。有機石灰資材は過剰症状がほとんどなく、土に撒いたあとすぐに苗を植えこんでもOKです。
また、いつかこちらで書いたように、直接ぱらばらと葉面に石灰を撒いてしまっても、かなり効率的にカルシウム不足を解消できます。(葉面に散布できる石灰資材は、かぎられているので気をつけた方がいいです。)
そして、これは植物だけじゃなくて、人間さまでも同じなんですが「カリウムとカルシウムは、あまり仲がよろしくない相性」です。
カリウム or カルシウム、どちらか一方が多くありすぎたり食べすぎると、どちかが吸収できなくなってしまいます。
分かりやすく言えば、例えば人間だったら、チーズやヨーグルトなど吸収のよい酢酸カルシウム(←乳酸カルシウムでした!)がたくさん入った食品をめいっぱい食べたあと、バナナやナッツ、ココアに海藻などカリウムの多い食品を食べても、カリウムが吸収されにくくなってしまう・・・的なことが起こります。(ホントはもっと複雑な反応だと思いますが)

カリウムは、あればあるだけ吸われやすい肥料ではありますが、ホウ素・マンガン・鉄と仲がよくってマグネシウム・カルシウムと仲がよろしくありません。
そして、植物の根っこは、なぜかカルシウムを積極的に吸いたがらないところもあるそうなのですが、
カルシウムは、根っこでは水といっしょに吸われやすいので、一番効果的なカルシウムの効かせかたは、「水不足で、苗がくたっとなったタイミングで水とカルシウムを一緒にあげる」と、根っこは水のついでに、カルシウムもたくさん吸ってくれるそうです。
このとき、リン酸やカリウムは、カルシウムの吸収をジャマするので、PK肥料をドバドバあげすぎてると、カルシウム不足になって果実が肥大しなかったり病気に弱くなります。
逆に有機酸やアミノ酸は、
カルシウムの吸収+ご活躍にベストな相乗効果があるので
有機酸の入った有機活力剤といっしょにあげるのは、とってもナイスなアイデアです。
野良なクサイチゴたちにはもうプリッとした実がついて、赤く熟しています。
放射性物質の影響がある地域では、春の野の草や実を摘んで食べることに抵抗を感じるかもしれません。もう夏野菜のガーデニングシーズンが始まっています。今年は震災や原発の影響で、いろんなものの物価が上がってしまいそうです。そんな時こそ、ホビーガーデニングで食費を浮かせたいところですが、「汚染されているかもしれないから露地栽培は不安・・・」という人もいるかもしれません。
今不安とされているのは「放射性セシウム」と「放射性ストロンチウム」ですが、セシウムはカリウムがじゅうぶんにあれば野菜の吸収を防げますし、ストロンチウムはカルシウムと似ているそうなので、カルシウムをしっかり効かせれば放射性ストロンチウムが根から吸われることも防ぐことができます。
カリウムという肥料は、基本的に土壌で栽培をしていれば不足することは少ないそうなので、苗を植えこむ一週間ほどまえに草木灰や備長炭、モミガラくん炭などを適量だけ混ぜ込んだり、実がつきはじめたタイミングで、定期的に根元にふれないように回りに少量づつをぐるっと撒いてあげれば大丈夫だと思います。
ところが日本の土壌は火山灰土質が多く、火山灰にはカルシウムがわずかしか含まれていないそうなので、日本の農産物はカルシウム不足であることが多いそうです。
カルシウムは土壌に撒かれると、リン酸とすぐに固まってしまって不溶性になってしまったり石灰資材の種類によっては肥料焼けを起こしやすくなるので、一番扱いやすい石灰資材はカキガラなどの有機石灰資材です。有機石灰資材は過剰症状がほとんどなく、土に撒いたあとすぐに苗を植えこんでもOKです。
また、いつかこちらで書いたように、直接ぱらばらと葉面に石灰を撒いてしまっても、かなり効率的にカルシウム不足を解消できます。(葉面に散布できる石灰資材は、かぎられているので気をつけた方がいいです。)
そして、これは植物だけじゃなくて、人間さまでも同じなんですが「カリウムとカルシウムは、あまり仲がよろしくない相性」です。
カリウム or カルシウム、どちらか一方が多くありすぎたり食べすぎると、どちかが吸収できなくなってしまいます。
分かりやすく言えば、例えば人間だったら、チーズやヨーグルトなど吸収のよい酢酸カルシウム(←乳酸カルシウムでした!)がたくさん入った食品をめいっぱい食べたあと、バナナやナッツ、ココアに海藻などカリウムの多い食品を食べても、カリウムが吸収されにくくなってしまう・・・的なことが起こります。(ホントはもっと複雑な反応だと思いますが)
なので、ヨーグルトやチーズなどカルシウムとタンパク質が豊富な食材と・・・納豆やひじき・ナッツなどカリウムが豊富な食材は、朝と夜などに分けて食べるなんとことが良いのかもしれません。
少なくても植物栽培では思いっきりその通りで、カリウムとカルシウムは交互に効かせる! が、なかばお約束です。

カリウムは、あればあるだけ吸われやすい肥料ではありますが、ホウ素・マンガン・鉄と仲がよくってマグネシウム・カルシウムと仲がよろしくありません。
そして、植物の根っこは、なぜかカルシウムを積極的に吸いたがらないところもあるそうなのですが、
カルシウムは、根っこでは水といっしょに吸われやすいので、一番効果的なカルシウムの効かせかたは、「水不足で、苗がくたっとなったタイミングで水とカルシウムを一緒にあげる」と、根っこは水のついでに、カルシウムもたくさん吸ってくれるそうです。
このとき、リン酸やカリウムは、カルシウムの吸収をジャマするので、PK肥料をドバドバあげすぎてると、カルシウム不足になって果実が肥大しなかったり病気に弱くなります。
逆に有機酸やアミノ酸は、
カルシウムの吸収+ご活躍にベストな相乗効果があるので
有機酸の入った有機活力剤といっしょにあげるのは、とってもナイスなアイデアです。
2011年5月6日金曜日
天然酵母起こし
もうずいぶん前のことなのですが、収穫したパッションフルーツです。
フト気がつけば時おそし!!! しょぼしょぼになってしまってました。
でも割ってみると、完熟していて、それはそれは麗しい香りがポワァ〜ッと広がりました。
パッションフルーツの香りが大好きなので、天然酵母を起こすことにしました。果実につく酵母でパンなどを仕込むと、その果実の香りがほのかにします。酵母は、大昔から世界中で発酵食品や保存食に利用されてきたので、ホントにたくさんの種類が存在してます。
その種類によって好きな環境・食べ物が違いますが、穫りたての果実に水とお砂糖と、ほんのちょっとのお塩で、酵母は元気になります。
フタをゆるめに閉めて、1日1回容器を軽くふると、
今の季節なら、2〜3日で、プクプクと泡が立ってきます。
泡が少なくなってきたら、密閉して冷蔵庫に入れておくと、一ヶ月くらいは使えます。
無農薬の果実から起こした天然酵母の発酵液からパンも仕込めますが、パンづくりは大変なので、ドレッシングにちょっと入れたり、ヨーグルトに混ぜたり、カクテルに混ぜたり、そのまま飲んじまっても身体に悪いことはありません。これも活きた食べ物といえます。
フト気がつけば時おそし!!! しょぼしょぼになってしまってました。
でも割ってみると、完熟していて、それはそれは麗しい香りがポワァ〜ッと広がりました。
パッションフルーツの香りが大好きなので、天然酵母を起こすことにしました。果実につく酵母でパンなどを仕込むと、その果実の香りがほのかにします。酵母は、大昔から世界中で発酵食品や保存食に利用されてきたので、ホントにたくさんの種類が存在してます。
その種類によって好きな環境・食べ物が違いますが、穫りたての果実に水とお砂糖と、ほんのちょっとのお塩で、酵母は元気になります。
フタをゆるめに閉めて、1日1回容器を軽くふると、
今の季節なら、2〜3日で、プクプクと泡が立ってきます。
泡が少なくなってきたら、密閉して冷蔵庫に入れておくと、一ヶ月くらいは使えます。
無農薬の果実から起こした天然酵母の発酵液からパンも仕込めますが、パンづくりは大変なので、ドレッシングにちょっと入れたり、ヨーグルトに混ぜたり、カクテルに混ぜたり、そのまま飲んじまっても身体に悪いことはありません。これも活きた食べ物といえます。
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