2012年4月20日金曜日

タラゴンの復活と室内トマトの引退

ホビーガーデナーにとっての喜びといえば「収穫の時」かと思いますが、「かつて植えた・・・という記憶さえも消え去った植物がとつぜん復活し再会をはたす。」という瞬間も、至極のひとときかと思います。

これは、かれこれ2年前に植えた「フレンチ・タラゴン」というハーブです。バジルやローズマリーほどの知名度はないかもしれません。
植えてから数ヶ月で姿を消し、一度も味わうこともなくお別れしたハーブです。

今年の春、突然ニョキニョキと新芽がでてきて、よみがえりました。根っこは死んでいなかった様子です。



タラゴンはキク科のハーブで、フランス料理のエスカルゴで始めて知ったというおヒトも多いかと思いますが、私もそのうちの一人です。エグイというかコジャレたというか、なんとも独特の風味があって万人受けするハーブではないかもしれません。
食用の菊の花に、どことなくタラゴンと共通する風味を感じます。


タラゴンは、バターに練り込むと白身の魚とかチキンによくあうそうで、ビネガーとも相性がよくて小粋なドレッシングになるそうです。
ということで、梅雨がきて枯れてしまうまえにタラゴンバターをつくりました。
バックリですがレシピは:バター100g/生のタラゴン大さじ2/ニンニク1片/こ好みでパセリかチャイブを大さじ2

これをフードプロセッサーでガガーッとまぜれば出来上がりです。今回は「塩麹」を大さじ2をいれて塩味をつけました。





タラゴンの味がOKなおヒトならば、このバターでアスパラガスや冷ゴハンやチキンを炒めるだけでもいいし、スライスしたフランスパンにのっけてオーブンでこんがり焼けば、オサレな酒のつまみが、速攻でできます。
または、バター分量をクリームチーズにチェンジしたり半量ずつにして、タラゴン・クリームチーズをつくっておいて、こんがり焼けた白身魚とかチキンにのっけるだけで、いつもの晩ご飯がヨーロピアンディナーといったところになるので、タラゴンが穫れる時期には、冷蔵庫につくり置きしておこうと思いました。

タラゴンとの再会の後、こんなものを見つけてしまいました。
これは・・・「カリンの実」です。
傷んで茶色くなってしまったカリンを庭にほっておいたら、半年ほど経ったいま、ほぼ土に還りつつある果実の種がせっせと発芽してきました。
黄色いカリンの実は、カラが死ぬほど固いんですが、これだけ腐食するとベストな発芽培地になるようです。



ハンギングに植えこんだ「ジャメス・ブリタニア」という花のよこに勝手に生えて同居しているケシ科の「紫けまん」という毒草です。

春の野草の代表格的な「芹/せり」と葉っぱの形がよく似ているので、まさか毒があるとは知らず、まんまと食べるところでした。とっとと抜けばいいんですが、花の様子がなかなかキレイでそのままにしてしまいました。





さて、秋から室内で栽培してきたミニトマト「千果」でしたが、寒さでダメになりかけていたので、いいかげん切ってしまおうと思っていたところ、


春のあたたかさで花芽と横枝が次々にではじめ、絶好調がもどってきました。





グロウルームには、新たな品種のトマトがすでに芽生えてるので、このミニトマトはベランダで余生を送ってもらうことになりました。ちゃんと肥料をあげれば、これからまだまだオイシい果実をつけてくると思います。





2012年4月16日月曜日

Brew Your own MISO その2

昨年に仕込んだお味噌が、なんだかんだと減ってきたので、2012年バージョンの味噌を仕込むことにしました。
昨年は「米みそ」にしたので、今年は「麦みそ」をチョイスしました。
「米みそ」と「麦みそ」のちがいは、「お味噌をつくる麹菌」をはらせた培地が「米」か「麦」か? だけです。
麦みそを仕込んだのは、先月の満月ごろの3月10日でした。満月といえば、発酵にもベストなタイミングです。麦麹は米麹より醸す速度がはやいそうなので、早めに食べ始めるといいとのことです。

昨年からコンスタントにつくりつづけてきた「塩麹」、「手作り味噌」「ヨーグルト」の「これでもか!発酵食品オンパレード」な食べ合わせで腸内環境は日々マックスに絶好調です。

関東では、先々週から先週にかけて「お花見日和な一週間」でした。

週末ごろになると、まるで雪のように花吹雪がふりしきって、それはそれは幻想的な光景でした。









ソメイヨシノが散りはじめた頃、まるでそれがスタートの合図かのように、柿の木が芽吹きはじめました。














毎年よく花をつけけくれる「木瓜/ぼけ」も次々に咲き始めました。










ぱっと見、まるで芋虫のような藤のツボミも、日ごとにツボミがほころんできていて、いつ咲いても不思議ではありません。









冬のあいだ、ひたすら気配を隠していた「花ニラ」もいっせいに花をさかせました。

春に咲く花の群生は、ほかのどの季節に見る花々よりも生命力を感じさせる気がします。











開花マックスなビオラたちのハンギング用のヤシマット繊維を最近カラスがモシャモシャとむしっては持ち去っていくのは、春に孵ったヒナたちのためなんだと思います。土がこぼれてしまうので「それをムシルのは、やめてください」と丁寧にお願いしたところ、それ以来やめてくれました。カラスは、きっと人間の言葉がわかるんだと思います・・・?










アウトドアな「あかねっ娘」ですが、まわりの菊たちの伸び方がハンパないので、もうどこからどこまでが、イチゴなのか菊なのか、分からないジャングル状態です。

「あかねっ娘」たちには、花芽がどんどく上がってきました。室内栽培の「あかねっ娘」たちと、どんなふうに味がちがってくるのか、楽しみです。


2012年4月9日月曜日

室内栽培アブラムシ対策・・・その後

桜が咲きました。

桜といえば「ソメイヨシノ」ですが、ご近所の二ヶ領用水川沿いには、しだれ桜が、咲き乱れていてなんとも圧巻の景色でした。









さて、アブラムシが発生してしまった「室内栽培あかねっ娘」たちのその後です。

先週、超音波ミストタイプの加湿器で湿度をあげつつ、グロウランプをHPSからMHにチェンジしてみました。











加湿器のミストのすぐ近くにあるイチゴの苗は、アブラムシが少なくなりました。














ミストが直接あたらない場所にあるイチゴの苗は、葉の表面にアブラムシや抜け殻がまだチラホラしています。とはいえ、ものすごく増えてもいません・・・小康状態といったところです。














アブラムシたちは、ミストが苦手なようです。多湿から逃げるように花芽や新芽、葉のウラに集まっています。完全にいなくなるまでは、もう少し時間がかかりそうです。











ミスト加湿器を入れた後、結果的にはアブラムシのイキオイは落ちましたが、デメリットとしては花芽がいたんで実にならないイチゴもでてきました。










それでも、なかには葉っぱと果実がグンッと大きくなったイチゴもいます。60%前後の適度な湿度は、葉の気孔を開かせてくれるので、根っこがよく働いて葉っぱを大きくする効果があるそうで。大きな葉っぱは光合成の効率がいいので、とっても大切です。



ところで、お子様用品専門店で、すぐれもののデジタル温度/湿度計を見つけました。

室内の快適な温度/湿度の範囲が、顔のマークで分かるというもので、例えば室温が27℃の時、湿度が55%を超えたり、寒すぎたり暑すぎたりすると「不快顔マーク」がでる・・・といった具合です。




快適な温度と湿度の関係は、ほとんどの植物にもほぼ当てはまるので、室内栽培にベターな一品といえそうです。(光量や肥料だけでなく、温度と湿度をケアするとオドロクほど植物の生育が変わります。)

http://www.dretec.co.jp/products/thermometer/O-230.html


ところでハナシはかわりますが、アブラムシが出てたころから、どうも大きなイチゴが穫れなくなってきました。
味はまあまあなのですが、そのまま食べるには物足りない大きさでした。ということで、小さなイチゴを集めて、ストロベリーカップケーキにしてみることにしました。

カップケーキはオーストラリアのレシピ本をもとにつくりましたが欧米の料理レシピのバックリさには、ホレボレします。

かき混ぜる大変なプロセスは、すべてブレンダーで、ムダな労力は一切使わないという一貫性がミゴトです。










・・・ということで、おウチで育てたイチゴのなかで、あまり甘くなかったり不揃いだったり熟しすぎてしまった果実がでてきましたら、是非お試しください。

【カップケーキの生地】
常温で柔らかくした無塩バター125g
白砂糖165g
バニラエッセンス小さじ1
タマゴ2コ
ふるった薄力粉200g
ベーキングパウダー小さじ1+1/4
牛乳125ml
イチゴ75g+飾り用α(中玉イチゴでも5〜8コもあれば十分です。)

【デコレーション用のクリーム】
クリームチーズ250g
無塩バター50g
バニラエッセンス小さじ1
粉砂糖80g
食紅(好みで)

オーブン160℃に温めつつ、大きめのボウルでバター/砂糖/バニラエッセンスをブレンダーでクリーム状になるまで10分〜12分ほど練って、そこに、割りほぐしたタマゴを3回ほどにわけて混ぜ込んでいって、次に、ふるった小麦粉とベーキングバウダー、牛乳を次々に入れてしまい、全体がよくなじむまで混ぜ合わせたら、フードプロセッサーでこまかくジュース状にしておいたイチゴを加えて、さらにまぜたら、カップケーキの容器にいれて18分〜20分ほどオーブンで焼きます。竹串をさしてみて生地がつかなかったら焼き上がりなのでオーブンからだして金網などで冷まします。

デコレーション用のクリームチーズとバターとバニラエッセンスをボウルにして、同じくブレンダーでクリーム状になるまで6分〜8分練ります。そこに粉砂糖を入れてさらに6分〜8分練って、好みで食紅を入れてピンクにしたりします。

焼き上がったカップケーキが冷めたら、絞り金かナイフなどでクリームとイチゴを飾って出来上がりです。

←こんなかんじです。

・・・ちなみに甘いものが苦手な私は、このカップケーキの甘さがややツライので、砂糖の分量は半分に減らしてもイケルと思います。














2012年4月2日月曜日

ホップのトリミングをしてみました。

もう、4月です。殺風景だった木々には、次々に花が咲きはじめています。冬のあいだ、ひたすら正面を見つめながら朝の通勤に急いでいたお父様たちも、遠くや近くの空に広がる花々を見上げては、フッッッとほころんだお顔をなすっていました。
いい季節です。

春のアラシのような風が強く吹く時でも、「ジンチョウゲ」の香りがただよってくると、思わず立ち止まってしまいます。















情緒のある花と枝ぶりが大好きな「木蓮」も、川崎では見頃となっていますが、ソメイヨシノの開花にばかり気を取られる時期でもあります。








ニオイスミレが、いじらしくササヤカにかわいい黄色い花を咲かせました。

このニオイスミレは、砂糖漬けにしてお菓子の飾りにもできるんだそうです。











さてさて、今年のホップのグリーンカーテンに向けて、根っこをトリミングすることにしました。ホップは、ものすごく強い植物で本格的に暖かくなるまえの3月頃に横に走る根っこを切ったり「ホップ・クラウン」とよばれる肥大していく根元を切り分けて「Rhizomes/根茎苗」をつくって増やしていったりするそうです。














とはいえ、「根茎苗」を植えて1年目のホップはまだ幼いので、1年生のホップは、横にはしる根っこをトリミングしなくてもいいんだそうです。「ホップ・クラウン」が本格的にでっっっかくなる「3年目」くらいから、横に走る太い根っこを切ったり、「クラウン」を分割して大きくなりすぎないようにトリミングしていくんだそうです。











根茎を植えて1年目で、もうこんなに太くなってるのに、3年も経ったら、手に負えないほどぶっとくなるんだろうな・・・と、末恐ろしい気もします。
このクラウン部分をバツバツ分断すると、生長点となる「芽」をもった「 HOP RHIZOME」が収穫できるそうです。








今年はまだクラウンがちいさく、株分けできる「根茎」が穫れそうもありませんが、来年は株分けできたらいいなと思います。













トリミングした後のホップの根っこです・・・「切りすぎたかな〜?」と不安になりますが、手慣れたホップ・グロワーのお言葉、「ホップは、アホみたいに強い植物だから、一度根づいたホップを枯らそうとする方が、よっぽどムズカシイくらいさ!」という一言を信じます。










ということで、今回は根っこのトリミングといっしょに、新芽も間引きました。

今年の夏は、きちっと水やりをして、たくさんの「毬花」を穫れたらいいなと思います。









2012年3月28日水曜日

春とアブラムシ その2

室内栽培「あかねっ娘」たちのおかげで、毎日すこしづつ「おウチで無農薬栽培なイチゴ狩り」がたのしめています。
室内でイチゴ栽培をこころみて、はや3年。
やぁっっっとのことで、想像していた「おウチでイチゴ狩り」らしきものが実現しました。

味も甘さも、思わずうなるようなウマさです・・・が、それは「あかねっ娘」という品種のおかげという部分が大きいと思います。









肥料や管理によって、味や出来映えの善し悪しがかわりやすいといわれている「あかねっ娘」ですが、親株によっても様子が変わるように思います。

↓こちらは、形が丸くて大きくて、色がうすくて、甘くて果肉がやわらかくて、風味が桃を感じさせる、という「ももいちご」の特徴を強く感じさせる果実をつける「あかねっ娘」たちです。ちなみに右側の大きめなプラントは、栽培2年目で左側のプラントの親株でもあります。去年が不作だったので今年はたくさん実をつけてくれました。
















↓こっちは「ももいちご」っぽくない「あかねっ娘」の親子です。やはり右側が栽培2年目のマザープラントで、左が子苗(クローン)となります。果実の先がとがっていて色目も濃く、ヘタがクルンと反りかえりません。味は、むしろ甘みが強くてオイシいのですが「桃」っぽさはありません・・・「この親苗はホントにあかねっ娘だっただろうか?」と不安になりますが、こんな「あかねっ娘」もたくさんあるようです。
















さて、春の暖かさと乾燥した空気で、現在「アブラムシ」や「ハダニ」、そして「うどんこ病」など病害虫が、でやすい時期となりました。
















「ぜっっったいに、農薬はつかうもんか!!!」と決めているので、ガツンと湿度をあげてみることにしました。ランプの熱をダクトでグロウルーム外に排出しつつ、超音波加湿器でブワァッッッと一気にミスト攻撃です。
(電気器具を多く使う室内栽培では、水分は致命的な事故にもつながりやすいので、クレグレもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意が必要です。そして、ミストの当てすぎ、60%以上の加湿は、花芽を傷めることもあります。)











午前中ランプが点灯し始めてから数時間ほど、ミストで白くモクモクにすることにしました。
ミスト加湿直後は、湿度が56%ほどですが一時間後には70%〜80%にあがります。

加湿器のミストを直接プラントに長時間あててると、植物の種類によっては、花が湿気で傷んだり受粉しにくくなったりすることもあるので、乾燥が原因の病害虫がでてしまった時だけにしたほうがヨサゲです。





あとは水を入れたペットボトルをたくさん入れたり、ぬれたタオルを置くなどしても、湿度を上げることはできます。
(くれぐれもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意がホントに必要です。)




それでも、例えばグロウルームに小憎らしい「ハダニ」が大量に発生してしまったときなどは、加湿器のミストを直接葉っぱに当てると、「ハダニ」がつくった「クモの巣」みたいな「網」が、水滴でキラキラしたり、避難する「ハダニ」たちがモソモソと葉っぱの上を動きまわったりしはじめます。農薬ほどの即効性はありませんが、だんだんと増殖がとまり数週間でいなくなることがほとんどです。

新しく展開した葉っぱに被害がでなくなれば、もうOKだと思います。

ミスト攻撃をはじめて一日後、

花芽についたアプラムシは、まだいますが、


すこし数が減ってきたようです。










加湿器のすぐそばには、アブラムシがイチバン多く発生していたプラントを置きました。
葉面にチラチラしていたアブラムシたちは、だいぶいなくなりました・・・どこにいったのでしょうか???















ということで、ミスト加湿器での病害虫対策の効果のほどは、ひきつづきご紹介してこうと思います。(ひつこいですが、くれぐれもランプなどに直接ミストがあたらないように、天井から水滴がしたたり落ちたりしないように、最大限の注意がホントにホントに必要です。そして、ミストの当てすぎ、60%以上の加湿は花芽を傷めることもあるので、加減を見ながらトライしてください。)

ということで室内栽培にトライする時は、ついつい栽培システムや肥料の種類、そして光源に視線が集中しがちですが、

室温や水温などの「温度」と、

空気中に水分がどれだけあるのかという「湿度」も、

収穫量にダイレクトな影響を与える大きな大きなポイントなんですねぇ〜。

2012年3月26日月曜日

春とアブラムシ

日が暮れると、満開となった梅の花が夜道に明るく浮かびます。春に咲く花々というのは、一年でもっとも和的な情緒を強く感じる気がします。











梅の花の見頃が終わると、つぎに「ソメイヨシノ」が、空一面に広がる頃となります。

ほころぶのには、もうちょっと時間がかかりそうな気配の桜のツボミです。











「ふきのとう」の花が日陰で開いてました。耐陰性がつよく、寒さにまけずツボミをだす「ふきのとう」や春の野草は酵素や栄養が豊富で、季節の変わり目の体調不良によく効く食材と聞きます。















そしてガッカリな春の訪れも迎えました・・・室内栽培のイチゴたちには本格的に「アブラムシ」がつき始めました。



アブラムシが元気になってしまうと、床面がアブラムシのオシッコの糖分でベタベタになります。

アリンコは、この糖分をもらうために、冬の間アブラムシを巣の中で飼育したりもするそうです。












グロウルームの排水トレイには、粉のようなフケのような、白いフワフワした物体が、たくさん落ちています。これは「アブラムシ」の抜け殻だそうです。この抜け殻が多いほど、たっっっくさんの「アブラムシ」が出現していることになります。


「アブラムシ」が出る要因は、「チッ素過剰」や「高温」や「湿度の低下」などが、主にあげられるそうです。「あ〜、今月初めに欲張って、濃いめの肥料をあげちまったな〜」と思い出しました。


・・・ということで「アブラムシ対策」には農薬は使わず、この3つを解決することにしてみました。「チッ素過剰」は、培養液のEC値を低めにしたり、チッ素の同化を助ける有機活力剤などを葉面散布して、てっとりばやく葉っぱに溜まったチッ素を流すことにしました。

あと「湿度」が低いと葉っぱのウラの気孔がとじて養分の代謝が悪くなるので、湿度を60%以上にキープすることにしました。(湿度が高すぎると、それはそれでまた問題なので、60%くらいがいいと思いました。)

そして、ランプの位置を高めにして室温が24℃以上にならないようにキープします。

もちろん農薬ほどの即効性はないので、環境を変えただけでは、100%のアブラムシ駆除はできません。

それでもアブラムシたちは、ものすごく増えるでもなく、小康状態といったところで収まっています。







イチゴは気温があがってくると、果肉にしまりがなくなってくるそうなので、「ケイ酸資材」が果肉をひきしめてくれて、おまけに細胞壁も強くしてくれます。
液体のケイ酸資材ならば、うんと薄めに希釈して葉面スプレーしたり、培養液に入れて与えられます。















それにしても「ももいちご」のブランドで有名な「あかねっ娘」ではありますが、思ったより根っこが強くない品種のようで、育てるのが一苦労です。イチゴの果実は、ある程度のチッ素をあげないと大きい果実にならないし、かといって、チッ素が多いと大きくなる代わりにデコボコして不細工になったり、根っこが傷みやすくなります。

家庭菜園なら、どんなに不揃いでも、安全で味がそこそこウマければOKですが、売り物となると、そうもいきません。あかねっ娘は、培地や肥料のチガイや管理ミスがダイレクトに出やすいなと感じています。

「ももいちご」におどろくほどのセレブな価格がつくのも、このへんの栽培がむずかしい理由がきているのかな? と納得しました。

2012年3月21日水曜日

アクアポニックスfor東北 イベント開催

先日ご紹介した「ジャパン・アクアポニックス」さんでは、昨年3月11日の大地震で被害を受けた東北地方の被災地の学校などへ、アクアポニックス・システムを寄付する、アクアポニックスfor東北という活動をなさっています。
http://www.japan-aquaponics.com/aquaponics-for-tohoku.html
























アクアポニックスとは、植物と魚を同時に育てるシステムのことで、より自然に近い養分循環でヤサイと魚の両方を収穫できるエコロジー度とコストパフォーマンス度の高い栽培システムです。


















そして、来週の火曜日に、「アクアポニックスfor東北基金活動ナイト」イベントが開催されます。

当日は、海外でアクアポニックスの普及活動を長年されている「シルヴィア・ヴァーンスタインさん」(theaquaponicsource.com)がゲストでいらっしゃるそうです。

シルヴィアさんについては、以前カンタンにご紹介したことがありますが、米国ハイドロポニックス専門誌「グロウイング・エッジ」の初のレギュラー・コラムニストであり、あの空前の大ヒット水耕システム、「エアロ・ガーデン」を開発したお方です・・・














「アクアポニックスfor東北基金活動ナイト」イベント開催情報

開催日時 : 2012年3月27日(火曜日)


開催時間 : 7pm-9pm

参加料 : 無料・・・ですがドネーション大歓迎!!!

当日は、アクアポニックスについての短い説明や、東北の学校に寄付するために開発したアクアポニックスのシステム「マイクロ・システム」の展示、そしてゲストのシルヴィアさんに世界各国でのアクアポニックスの普及状況や、可能性についてお話がきけるそうです。

魚とヤサイを同時に育てて、生産できる「アクアポニックス」は、日本ではまだまだ研究段階ですが、米国などでは大規模な商用施設栽培として、あっちこっちで稼働しています。
・・・ということで、このイベントはアクアポニックスに興味がある方は、どなたでもどうぞ! とのことです。