2012年12月12日水曜日

野の草の終わり。初のトマト摘心。

グリーンモンスターという異名を持つほどクソ丈夫な葛(クズ)たちさえ、ここ数日の寒さで、バッタバッタと枯れていきました。そのおかげで、いつもより空が大きく見えます。
















タフに芽生えた雑草たちも、いよいよ世代交代のタイミングとなったようです。
屈強なクズばかりでなく、除草剤さえ効きにくい「ツユクサ」も、霜が降りれば、まるでホウレンソウのオヒタシ状態に・・・
「アリタソウ」には、ぎっしりと種子がついていました。そのへんにゴロゴロ生えてくる雑草ですが、ちぎると「タラゴン」みたいな香りがします。

メキシコでは豆を食べたときに腸内ででるガスをとるための香草として、料理に使われてるそうです。

白身魚によく合いそうな香りがします。






このアリタソウには、かわいらしい蜘蛛のタマゴが産みつけられていました。

時期がくれば、このタマゴから子どもたちがゾロゾロゾロと孵るんだろうと思います。
ビワの花が咲いていました。

ひたすら寒くなるこの季節に、花を咲かせるんですねぇ〜。










しだれたササダケの主茎からは、青々とした新芽がムキッと立ち上がってます。

これは植物ホルモンのオーキシンによる屈光性の働きです・・・知っていることは、つい書きたくなります。








ノバラには、赤く熟した実がついていました。

ノバラの赤い実は、クリスマス用のリース素材にも人気がありますが、冬の乾いた空気によく似合います。













葉が落ちて茶色い茎だけとなった今は、カマキリのタマゴがたやすく見つかります。
















さて、室内栽培のトマトたちの様子です。

今年はHPSランプ400Wひとつで8株のトマトたちを育てています。
■気温はランプ点灯時17℃→その後22℃
■夜間はおそらく室内温度が10℃ほど。
■湿度は60%〜80%(植物によっては、もう少し低めに管理)
■CO2濃度は600ppm〜700ppm。

この時期一番気を使ってるのが、根っこの周辺温度です。

Sodaponicsの培養液にはサーモヒーターを入れたので夜間でも20℃になりました。朝葉っぱがしおれることがなくなりました。








TERRA培土とCOCO培地にあげる培養液は25℃です。夕方以降に水やりをすると培地が冷えて根っこが凍えてしまうので、朝一番以外にはゼッタイに水やりしないようにしています。



奥の方でわずかに赤く光るのは、60WほどのLEDランプです。

果菜類は花が咲いて実がつけば4万〜8万ルクスほどの豊富な光が必要になります。
HPSの光が、葉で影になってしまうプラントの中間部分にLEDを補助光として活用しています。









果実に直射しているLEDの光は、光合成に有効な波長になっています。花つきや果実の品質向上などへの促進効果があるという結果もみつかりますが、まだよく分からないので、効果のほどは、このトマトたちを食べてみてのお楽しみとなりそうです。
↓LEDの光が反射してるだけで、赤く熟してるわけじゃありません。










TERRA培土で育てているトマトたちは、どれも5段目の花が咲いたので、トップを摘心しました。
←レッド・オーレです。

ベース肥料はBioFlores250倍、ほとんどの花が実ったらPK13/14を加えています。活力剤は、Zym-Zym とFlavory-in、Truckin'です。







結実を促進する合成ホルモンなどは使ったことがありませんが、咲いた花はすべて実がつきます。開花活力剤の絶大なる効果だ・・・とほくそ笑むのもつかの間、

「これだけのことやってれば最初の頃はそりゃあ盛大に実がつくけど、栽培期間が長いトマトは前半にイキオイが良すぎると後半ダメになりやすいよ」

というスルドイご指摘も・・・
ホビーガーデニングだから100点満点じゃなくってもいいか、次ガンバロ〜と自分をなぐさめます。






←TERRA培土栽培のアイコです。

始めてトップを摘心したあとは、上の方に出たわき芽を伸ばして新しいトップにしていきます。
新しいトップに2段花がついたら、また摘心して、わき芽をトップにして・・・をくり返してみようと思います。










最後に・・・なんだかんだと実がついてきている「あかねっ娘」ですが、「こんなはずじゃあ」感がつのります。


2012年12月10日月曜日

神出鬼没なモチ

今年のあたたかな秋にすっかり気を良くしていたら、突然1月なみの寒さがやってきました。朝夕の冷えこみが身にこたえる頃になると、鳥たちの冬支度がいっそうあわただしくなります。
ビオラに水をあげようとすると・・・

「ん? なんかある! なんか白い変なモノがある!!!」
朝方のボ〜ッとした脳みそでは、しばし理解できず立ちすくみます。









おそるおそる、ほじくってみると・・・

「 モ・・・モチッ?  」

それはまぎれもなく丸いモチでした。










カラスのシワザです。ジャマくさいので地面に落としておいたら、翌日モチが見つからなかったカラスはこのビオラの苗をほじくり返していきやがりました。いつぞや唐揚げをプランターに隠してった時はワザワザそのままにしてあげといたのに、すっかり忘れて二度と取りにこなかったくせに! カラスにとっては、唐揚げよりもモチの方がポイント高いんでしょうか?



柿の木には、スズメたちについばまれた実がやぶれた風船のようにぶら下がっています。熟しすぎてゼリーのようになった柿の皮が薄くヤワラカくなるとメジロたちが食べにきます。














警戒心の強いメジロが周囲の安全を確認して、やっと柿をついばみ始めると・・・














あっというまにスズメがやってきて、メジロを追っぱらってしまいます。この柿の実は、明日にはヘタだけがぶら下がってる状態になってると思います。














朝日のぬくもりを楽しむカマキリ、どうやらタマゴを抱えているようです。来年の我が家の花々は、彼女のコドモたちが害虫から守ってくれるんだと思います。

2012年12月4日火曜日

冬支度と、自生した植物の強さ

12月に突入し、いよいよせわしない頃となってきました!

室内栽培のトマトたち、とくにSodaponics循環システムのトマトたちは、培養液の加温なしでは冷たさでしおれてしまう寒さです・・・
















・・・が、なんということでしょう!
今年の秋のはじまり、9月ごろにポイッとなげたトマトから勝手に芽生えたミニトマト「千果」のF2品種(=F1品種の果実から穫れた種子)が寒空のしたで、それはそれはモリモリと育っています。














※F1品種は、原種または固定化した異品種どうしを掛け合わせてできた品種のことです。一代交配ともいいますが親品種のすぐれた特性(優性遺伝子)だけを引き継ぐため、均一な生長、品質、多収穫となりやすくなります。ところがF1品種に実った種子はF2品種となりますが、F2にはF1品種で交配させた親のよくない特性(劣性遺伝子)が強くでます。なのでF1品種は自家採種ができません。とはいえ「優性/劣勢」というそれぞれの特徴は、あくまでもニンゲンの都合でしかないことが多いということも言えます・・・たとえば「味がマズい、生長がおそい、収穫量が少ない」などなどです。



もうほぼ固定種化してるんじゃないかと思うほど、強いミニトマトの「千果」。
室内でそだってるくせに寒さにめげてる「イエローミミ」や「アイコ」をながめるたびに「欲張って、そんなにいろいろな品種に手を出さないで、次からは千果だけを育てればいいんじゃないの?」というスルドイ指摘を必死の思いでスルーしています。


思ったように育ってくれなくても、またはどんなによい結果が出たとしても、分かった気にならず、試行錯誤しながらも、とにかく育てつづけることは大切だと思います。どんなに完ぺきな栽培方法があったとしても、詳しいヒトが身近にいたとしても、植物は生き物。実際に育てていくプロセスのなかではじめて理解できることのほうが、たっっっくさんあるはず・・・と自分自身を説得する今日このごろでした。



夏に手が終えないほど繁殖していた雑草たちが一雨ごとに枯れていくなか、あざやかに映えるピンクの花の群生は「ヒメツルソバ」です。園芸店でも売られているグランドカバー用の花きですが、勝手に生えてきたヒメツルソバは年々確実にテリトリーを広げています。











 カスケードホップの根元で、バサッと葉っぱを広げているのは、今年の春タネをまいてウッカリ収穫を忘れて枯れていった「赤カラシ菜」から落ちたタネから勝手に発芽したF2品種です。

買って撒いたF1のカラシ菜よりも、ものすごくデカク育ちました。「このままココで自生してしまえば、テマヒマなしで赤カラシ菜が食べられる!」とモクろんでいます。





自生しているF2千果トマトの「勝手に育つ感」に味をしめ、「赤カラシ菜」につつぎ「枝豆/大豆」もわざと収穫せずにタネが落ちるのを待っています。











↑この大豆は日本の気候に適したDNAをもつ固定種なので、自生しやすい特性を持ちます・・・ってことは、来年の春はなんにもしなくても「あたり一面、枝豆パラダイス!」となることでしょう。(現実は、そんなに甘くないと思いますが。)


 一方の、サラダ用に買ったヤツを撒いたら育った「ヒヨコ豆」です。

花は咲くもののマメが実る気配が皆無です。













そんなヒヨコ豆のちかくで、テントウムシの幼虫がサナギになろうとしています。成虫になって冬を越すんでしょうか?

 キビシい冬を越す準備をしているのはテントウムシだけではありません。

えも言われぬ悪臭をそえて、ホップのアロマを台無しにしている「マルカメムシ」です。

おそるおそるこの枯れ葉を手に取ってみると、恐ろしい光景が!!!








うわあぁぁ!!! これはサムすぎる〜!!!



















ところで、かわいいホップたちのために発酵肥料やらマルチングやらを土に入れるようになってから、勝手に生えてくる植物の顔ぶれが少しずつ変わってきています。
痩せた土によく生えるイネ科やキク科の雑草植物は相変わらずですが、腐植質が好きな「ノイバラ」がニョキニョキと生えてきました。
ホップが植えられているあたりは人通りがゼロなので「シジュウカラ」たちの格好のたまり場になっています。彼らが落としたフンから芽生えたのかもしれません。










日光が弱くなる冬のあいだ、すこしでも多くの光をGETしようとフラクタル状に葉を広げた赤カラシ菜です。寒いのはツライのですが、植物たちや昆虫たちのタフでしたたかな生命力に魅せられる季節でもあります。











2012年11月30日金曜日

BottomFeeding V.S. Sodaponics

じつはエアロガーデンで育てていたパクチーたち。「だれだ? ウマそうなスイーツを食べてるのは? 」と、ふと見回してしまうほどバニラ風味のカスタードのような香りが部屋中にただよいます。(パクチー苦手なおヒトにとっては、どこがバニラだよ! と感じるそうです。)

バクチーは別名「コリアンダー」ともいいますよね。コリアンダーの種はインド料理をはじめエスニック料理には欠かせないスパイスのひとつです。
種苗屋さんでこの種をGETして撒くときに、ふと気がつきました。

ウチにはスパイスとしてのコリアンダーがタンマリ買ってあるので「それを撒いたらよかったんじゃないか?」
種を探しまわってる時は、そんなことこれっぽっちも頭に浮かびませんでした・・・







コリアンダーなどスパイスとして売られている種子が発芽しやすいかどうかはハテナですが、ウチにあった大豆やヒヨコ豆などの豆類は、撒けばぴたりと発芽してくれたので、コリアンダーやクミン、カルダモンなどの種子スパイスでも、新鮮で保存状態がよければ、わりと発芽するんじゃないかと思います・・・ただ、その植物が育てやすいかどうかは別です。



テキトーにとったラベンダーの挿し木・・・発根しました。

空気と水分がいっぱいのエアロポニックスは、挿し木とりの強い味方です。














室内栽培のトマトたち、いよいよ花や実がたくさんついて培地が乾くサイクルが早くなってきました。COCO培地とTERRA培土のトマトたちは、培養液を「Bottom Feeding = 底面給水で培養液を吸わせる方法」にチェンジしていこうと思ってます。


手前の黒いトレーは底面給水用トレーです。
まんなかの白いトレーは、IKEAの収納コンテナのフタです。





底面給水トレーは30cmX60cmサイズで、ちょっと小さなかな?と思いましたが、なんだかんだ都合がいいんだな、と使ってみて理解しました。













Bottom FeedingSelf-WateringとかAuto-Wateringともいわれるようですが、日本語ではズバリ「底面給水」です。

Bottom Feedingは、培養液や水をトレーに流し込んで、ポットの底面から吸収させる栽培方法で、欧米の多くのやり方ではトレーにたまってる培養液がなくなったら、イツ何時でも培養液がトロトロと勝手に補充されるシステムがほとんどです。

なので養水分吸収がつねに安定する反面、根っこが酸欠になりやすいので、布製のポットやスリットポットなど根域に酸素がたくさん入るポットでおこなうことが条件のひとつのようです。

かねてからCOCO培地とTERRA培土でトマトやホワイトセージをBottom Feedingで育てていて、なかなかいい結果がでているので、今回本格的にトライしてみます。ワタシの場合は、培養液が自動的にトレーに供給される方法ではなく、COCOやTERRAが乾くのを待ってから、トレーに培養液をそそぐことにしてみます。




ということで、手さぐり状態でトライしてる「Bottom Feeding」ですが、これから寒さがキビシくなる真冬には、すこし温かめの培養液を底面から吸わせてあげたりすれば、夏野菜のトマトたちの根っこには、とってもいいんじゃないでしょうか?











小麦の葉っぱで休む「アブラバチ」くん。こんなに小さいのでウッカリすると鼻から吸い込んでしまいそうになります。あと、つやつやベタベタのリップグロスも、アブラバチ君が唇にひっついてしまいそうでデンジャラスなので、それはそれは気を使います。












さて培養液を温めてから、グイグイ育ってるSodaponicsのトマトたちは、育ちかたのチガイらしきものが見えてきたような気がします。

COCO培地やTERRA培土のトマトたちよりも、下の葉っぱに水疱症が多く見られます。やっぱ水分の吸収が多いようです。

が!!!









Sodaponicsのレッド・オーレ。ひとつの花房につく花は13個あります。TERRAよりも多くノビノビとした実のつき方をしています。











こっちはTERRA培土のレッド・オーレ。果実の数は7個でSodaponicsの約半分です。
Sodapnocsよりも、約1ヶ月ほど早く定植させて栽培をスタートさせたので、もう果実はここまで大きくなってます。

果実の数は少ないのですが、そのぶんプリプリと肥大してます。








あとは味、テイストのチガイが楽しみです。はやく赤く熟さないかな〜!!! 

2012年11月26日月曜日

室内栽培〜開花期の管理〜


いよいよ冬がきた! といった寒さがつづきますが、セッセと歩けば暑くなるので、まだダウンは着たくない・・・というビミョ〜な季節です。


Secret Jardinのような密閉性が高いグロウルームは、ランプの熱が逃げないようにピッチリと閉め切れば、冬でも昼間の室温は24℃くらいまで上がります。


しかしプラントたちは光合成で室内のCO2を食べているので、たまに外気を入れないとCO2不足になったりします。

CO2を添加することができて、ランプ点灯時間帯にだいたい600〜800ppmほどに維持できるならグロウルームは締め切りでもOKです。(室内気温24℃、湿度40%〜80%ほど)








密閉性の高いグロウルームを閉めっぱなしにすると、昼間はほどよく湿度が維持できますが、夜間ものすごく湿度が上がります。夜間の湿気は苗を冷やしすぎたり、壁や床面に結露がたまり電化製品や電源プラグが危なすぎたりするので、ランプが消えている間もファンをまわして室内の空気に動きをつくってあげたほうがGoodです。

また、床面に水分がたまってしまうとカビが生える原因になるので、タオルなどを敷いたり、電源タップや安定器など水に弱い電化製品を、あらかじめグロウルームの外に設置するケアが、ものすごく大切になります。



そして、これから花が咲きすすんで果実が実って大きくなるのに合わせて、肥料濃度を段階的に濃くしていきます。ゼッタイにNGなのは、肥料濃度をいきなり濃くすることです。これをやると、根っこにものすごい負担をかけます。




夏野菜の代名詞のようなトマトは、今月になってから寒さのせいで、ちょっとしたトラブルがでてきました。

アイコの一番下の葉っぱには、細菌性の斑点病がでてきました。肥料が足りなくなってる目安でもあるそうです。3段目の花房がでてきたので、ソロソロ本格的に肥料濃度を濃くしていこうと思います。










冬の気温の影響をモロにうけるSodaponics循環システムのトマトたちは、培養液の入ったバケツの下に加温マットをあてて培養液を18℃くらいに暖かくしてから、ベックリするほどグングンと大きくなりました。

茎が太くなってガッチリしてきました。
根っこがダイレクトに培養液にふれる水耕栽培は、冬のあいだの培養液の水温管理が、ひっじょ〜に重要になることを改めて思い出しました。

植物は、水温が15℃以下の冷たい水にふれると、とたんに根っこが劣化します。そして30℃以上になると酸欠になってきます。





根っこに最適な水温は18℃〜22℃といわれてますが、室温が下がる冬は22℃以上にしても平気なんじゃないかと思います。


Sodaponics循環システムの培養液の水温は18℃、
pH値は5.3〜6.5ほどです。

1日1回10分間、培養液にCO2ガスを吹き込むだけで、pH値は6.5以上にならなくなってきました。








一方、EC値はどんどん下がるようになってきました。
4日前にEC値2.0mS/cm濃度の培養液にチェンジして今朝は1.87まで下がっていました。

トマト2株に対して培養液は6L〜8Lくらいで、だいたい10日に一度培養液を取りかえています。








ということで「培養液が、すぐ減るのか? なかなか減らないのか?」によっても根っこの元気度がわかる目安にもなるかと思います。花が咲くころになっても培養液があまり減らない、生長がおそい、という時も水温が冷たすぎてないかどうか、確認した方がいいと思います。



今のところ一番生長が早く果実も大きく育ってるTERRA培土栽培のミニトマト「イエローミミ」です。

花は4段目まで咲いてきたので、TERRA培土にはじめから配合されていた元肥は、本格的に切れてきたようです。








イエローミミの苗のトップの部分の茎が、細ぉ〜くなってきてしまいました。

いままでBioFlores有機肥料を500倍希釈して与えてましたが、次は300倍、その次には250倍まで、じょじょに濃くしていこうと思います。


TERRA培土で育てているミニトマトの「アイコ」です。数年前の夏、福島県のとあるカリスマ農家さんが作られた「アイコ」のうまさが、今だに忘れられず思わず育ててしまいました。

世界に誇るスペシャルな農業技術をお持ちのカリスマ農家さんがたくさんいらっしゃる福島県なので、きっときっとミゴトに畑を復活させるにチガイないと信じてやみません。




これもTERRA培土で育てている「レッド・オーレ」。

果実がプリプリしてます。イエローミミ、アイコと比べると、レッド・オーレは低温や肥料切れにも強くタフな品種のようです








・・・にしても育てやすさでは、去年育てていた「千果」はピカイチでした。「千果」の果実から枯れ落ちた種は、いまだに冬の空の下でボーボーと花を咲かせています。




蛍光灯からMHランプ400Wにチェンジしたあと、イチゴたちは次々に花が咲いて葉っぱが立ち上がるようになりました。葉が立つのは、根っこが元気に培養液を吸ってる目安です。














ワタアブラムシ駆除のためにGETした「アブラバチ」ですが、ちゃぁ〜んと働いてくれてました。アブラムシがいっぱいついてしまった葉っぱのウラっかわをよく見てみると、マミー化したアブラムシたちがポツポツと見つかります。



マミー(Mummy)というのは、ミイラという意味だそうで、アブラバチがタマゴを産みつけたアブラムシがアブラバチのコドモに寄生されている状態です。

とはいえ、アブラムシたちは実ったばかりのイチゴの果実にもワラワラついてしまいました。そこで50℃温水でイチゴの果実に直接スプレーしてみると、なんともキレイさっぱりいなくなります。








と、いうことで、今年はアブラバチと50℃温水の名コンビ?で、室内の無農薬栽培にトライしていきます。




2012年11月19日月曜日

花が咲いたり、根が出たり。

2週間前、ついつい手当たりしだいに、そのへんで育てている植物たちの挿し木をとってしまいました。
ホップとラベンダーとバラの混植な挿し木取りです。
ラベンダーは、植え方がヤッツケだと、ほぼ100%枯らしてしまいます。キリがないので挿し木でふやしておこうと思いました。

こんなんで、ホントに根っこが出るんでしょうか?





だいたい一週間たって、ホップのチヌークが一番乗りで発根しました。


ラベンダーとバラのような茎が木質化(=もくしつか)している挿し木は、発根までもう少し時間がかかりそうです。











アブラムシだらけの「あかねっ娘」たち、やっと葉っぱが大きくなってきました。一般的には、大きな葉っぱがつかないと、イチゴの果実も大きいのが実らないといわれています。














ふと葉っぱをガサガサとかき分けてみると、もう花が咲いてました。いつのまに・・・アブラムシに気を取られすぎてて、まったく気がつきませんでした。














木枯らし1号も吹いて寒さも本格的になってきたし、イチゴに花が咲いたので、蛍光灯タイプのグロウランプをMHランプ400ワットに変えました。
前々から思ってたのですが、イチゴはオレンジや赤色光のサンセット色をしたHPSランプよりも、青色光など短い波長をだすMHランプの方が好きなんじゃないかな?という気がしてなりません、

ということで今年はイチゴはMHランプ、トマトはHPSランプで育てます。








クールチューブリフレクターにファンの風を送り込んで、ランプの熱をガラス管からグロウルーム内に排出させて、室内温度を暖めています。

しかし昨日は突然寒くなって、一気に冬が来てしまったような日でした。寒いのが苦手なトマトたちは、朝ランプが点灯すると葉がだらんと萎れ気味になってしまいました。

MHやHPSランプのような光量も強いが熱もでるランプは、ランプが点灯した直後には、光があたった葉っぱの温度が急激に熱くなってしまいます。そこで葉っぱは、温度を下げようと急いで気孔から水分を蒸散させます。










ところが根っこの周辺温度は、まだ冷たいままなので(とくに水耕栽培)、根っこはさっぱり培養液を吸えずにいます。
そんな理由で、寒いのが苦手な夏野菜は、冬のあいだグロウランプが点灯すると、葉っぱがダラ〜ンと萎れてしまったりします。これを過ぎると、葉っぱが赤紫になる低温障害がでたりします。
グロウルーム内の室内は、基本的にランプ点灯時と消灯時で、温度差を5℃程度以内にキープしましょうね、といわれています。そして、ほとんどの植物に最適な育成温度が18℃〜24℃といわれてるので、ランプが消えた後の室温は、最低13℃〜15℃くらいあればGoodだね、ということです。

ということで、培養液が冷たくなりすぎてしまうSodaponis循環式ハイドロシステムは、培養液の入ったバケツの下に「ぴたり適温君」というペット用加温マットを敷いてあげました。最近では温度調節ができる「マルチパネルヒーター」という便利なものも登場しています。



ところで、だいたい2週間前にCOCO培地のトマトたちを6Lポットへ定植しました。これが2週間前の植えかえ直後の様子です。











なにがなんだか、さっぱり分からないと思いますが、中央の4株が植えかえたCOCO栽培トマトたちの今朝の様子です。

とおっっっても大きくなりました・・・今年のCOCO栽培トマトたちは、生長が遅いなと思っていましたが、原因は大きなポットに定植するのが遅すぎたからだったようです。









アブラムシを減らしてくれる天敵昆虫アブラバチのために撒いたバンカープラント「小麦」は、本命ではないのにスクスク育ってます。
よくよく調べてみると、アブラムシがつきやすいバンカープラントは「麦」ならなんでもOKだそうです。

ってことは、
←な状態でホームセンターでよく見かける「猫草」でも良かったわけです・・・(猫草は「えん麦」というオートミールになる麦です。)