ここは、ジュラ紀を再現した博物館・・・
・・・ではありません。今日の突然のスコールがあまりにすごすぎて、雨水管から放水された雨水のようすがあまりに「滝」そのものだったので、遊んでみました。
さてさてさてさて、仕事場で育てているホップを以前におくばりした方から、「Thanks! さっそく植えましたよ〜!」という、とてもうれしいお便りと、お写真がとどきました。
「センテニアル」、「カスケード」、「チヌーク」です。
↓このホップは、この方がお育てになってらした日本オリジナルの品種だそうです。
特徴はザーツに似ているそうす。日本でのホップ栽培に詳しいおヒトならピン!とくる通り、こちらの方は岩手県在住でらっしゃいます。
and his nice beer ... cheers!
・・・と、ここで終わらせるつもりでしたが、これで終わりではなかったのです!
なんということでしょう!
写真を受け取った数日後のこと、「このザーツににた日本品種ホップ」がワタシのもとに届いたのです!!!
「うれしかったから、お返しに・・・」と、この方が育ててらしたホップを送ってくだすったんですね! アメリカン・ホップを西洋の方に送り、ニッポン品種ホップを西洋の方からいただく・・・というクロスにクロスを重ねた、それはそれはタノシい事態になったわけです。こんなミラクルな交流は、ホントにうれしい!
Xソ暑かった週末のせいで、すでに展開していた葉っぱは萎れてダメになってしまいましたが、ココ培地に植えかえて加湿ミストをあてておいてやると、新しく伸びたツルからすぐに葉っぱが展開しはじめました。
萎れてしまった葉っぱの付け根からも、もうすでにわき芽が元気に展開しはじめています。しばらくココ培地のポット栽培で静養させてから、地植えにします。
ところで、地植えしてから3年目のホップ「カスケード」。もう毛花が咲き始めています。ホップは、ツルが2〜3m伸びてからでないと花をつけないようです。
「変わった葉っぱのホップが伸びてきたな・・・」と思ったら、去年植えた「花豆」でした。去年種からスタートさせた「花豆」の根っこが、冬のあいだイモのようにパッツパツに太っていたので、放置していたら、まんまと今年もツルが伸びだしました。「花豆」は、植えっぱなしOKな宿根草だったことを生まれて初めて知りました。が、ミゴトな「花豆」を実らせてくれるかどうかは、秋になるまで分かりません。
2014年5月22日木曜日
2014年5月19日月曜日
水耕栽培はずせないこと。パート2
半袖姿で歩く人々を見ることがまったくめずらしくないほどに、初夏を思わせるお天気が続きます。
そんな週末は、麻生区環境センターで「Veg&Fork マーケット」が開催されていました。
川崎市麻生区は、JAによるファーマーズ・マーケット「セレサモス」があったり、柿生という地名からも分かる通り、日本最古の甘柿「禅寺丸柿」発祥の地だったり、なによりも川崎市でイチバン農地面積がひろく、まさに川崎の「農」を語る上では外せないエリアです。
当日の会場には、授乳ティピがあったりと、お子サマづれのファミリーにもうれしい気遣いが・・・
距離的には近いのですが、気持ち的にはあまりなじみがない麻生区だったので、ようやくたどり着いたのは昼下がり、目的の自然栽培の農産物たちは、ことごとく売り切れていました。午前中は、ものすごい来場者の数があったそうです。また、農産物やコスメ、屋台グルメばかりでなく、ライブもやってました。プラプラ歩いてるだけでも飽きません。次回は秋の開催だそうなので、今度こそ、野菜やスイーツをGETしたいと、思います。
さて、おハナシは180℃変わりまして、挿し木取りについてです。
↓手軽に失敗なく、さらに最短の日数で挿し木が発根できるシステムでは、「エアロポニック」がもっともパワフルです。
エアロポニック・システムは、市販のシステムをGETしてもよいし、10L程度の小さなシステムならば、DIYで作ることもできます。
【その1】360℃マイクロスプレーでつくるエアロポニック・システム
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/12/diy.html
【その2】挿し木取りのポイントをからめたエアロポニック・システムの作り方はこちら:「さあ、挿し木をとろう!!!」
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/blog-post_09.html
「不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜」http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/diy.html
エアロポニック・システムでの挿し木取りに向く植物は、夏野菜やハーブなど茎がヤワラカく寿命が短い「草本=そうほん」に分類される植物です。
しかし、果樹、樹木など、生きている年月が長期間にわたり、表皮が木質化(もくしつか)し、木に育つ植物、いわゆる「木本=もくほん」の挿し木取りは、システムの管理が長期間にわたってしまうので、エアロポニック・システムは向きません(いやいや、何ヶ月でも根がでるまで管理できるのだ! という場合は、OKです)。
挿し木取りの大きなポイントは、
1.「発根しやすい枝」ですが、
「トップのほうの新しく出た枝がいい!」というガーデナーも入れば、「いやいや、根元に近い古い枝のほうが、発根率がいい!」というガーデナーもいますが、理屈の上では、「C/N比=炭素率」が高くなってる根元の枝の方が発根しやすいコンディションだと思います。
C/N比と挿し木の発根に関しては、こちらでドーゾ!
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/05/blog-post_30.html
イチバン大切なことは、挿し木をとる親株(マザープラント)に濃い肥料を与えないことです。「挿し木を取りたいな!」と思ったら、約一週間ほど薄めの培養液で管理して、体内のチッ素量を下げてからにします。
屋外で育てている植物であれば、3日以上よく晴れたあとに挿し木をとるようにすると発根しやすいコンディションになっているはずです。
2. 「湿度を保ち、水切れを起こさせない」
挿し木の枝は、根がないので葉っぱから水分が蒸散しすぎるとすぐにしおれてしまいます。なので、「湿度」は、ものすごく大切です。植物は、葉っぱからも多少の水分や養分が吸収できるから、ということもあるのですが、大きな理由は、空気が乾燥するとニンゲンのお肌とおなじで、葉っぱの老化が早くすすんで細胞の修復力が弱まったり、新たな細胞分裂がしにくくなったりするからです・・・つまり発根しにくくなります。
湿度は、かならず温度とセットで管理せねばならんのですが、挿し木取りは温度25℃前後、湿度70%〜85%がGoodです・・・ちょうど今ごろの季節に、超音波加湿器をかけたような状態がベスト・・・と、想像してください。
3. 「高温、強い光は控える」
しつこく言ってることなのですが、水温が上がると酸素がへります。そうなると、雑菌も増えやすく挿し木が腐りやすくなります。
とくに夏場は、エアロポニック・システムのポンプをずっと作動させて挿し木にスプレーしているとタンク内の水温をお湯状態にしてしまうので、タイマーで15分ON/OFFにするなど、挿し木の切り口が乾燥してしまわない程度に、ポンプを休ませることが必要になります。逆に水温が冷たくなりやすい冬は、ポンプを作動しつづけていれば水温を上げる効果があるってことになります。
挿し木取りのときの光の強さですが、強すぎる光は高温や乾燥もつれてくるのでゼッタイにNGで、晴れた日の日陰の明るさ・・・または10000lux以下で十分です。
「照度計なんて、買えないよ!」というおヒトは、こちらをドーゾ!
iPhoneが、照度メーターになります(・・・が、あくまで目安とお考えください)。
https://itunes.apple.com/jp/app/light-meter-lux-measurement/id642285909?mt=8&ign-mpt=uo%3D2
注意したいことは、栽培用LEDは光量が少なく挿し木取りに便利ですが、冷却ファンがついているので空気が乾燥しすぎることがよくあります。湿度計できっちり湿度をチェックしながら保湿を心がけることがポイントです。
また、30℃以上の高温は葉っぱからの水分蒸散がすすみ、発根する前にしおれやすくなったり、加湿していても雑菌がガツガツ増えやすいので、あたたかい春の曇りの日・・・を目指すことがポイントかと思います。
または、タイタンのようなフラッド&ドレイン・システムならば、挿し木取りから収穫までひとつのシステムでできるので便利です。それについては、また次回!
そんな週末は、麻生区環境センターで「Veg&Fork マーケット」が開催されていました。
川崎市麻生区は、JAによるファーマーズ・マーケット「セレサモス」があったり、柿生という地名からも分かる通り、日本最古の甘柿「禅寺丸柿」発祥の地だったり、なによりも川崎市でイチバン農地面積がひろく、まさに川崎の「農」を語る上では外せないエリアです。
当日の会場には、授乳ティピがあったりと、お子サマづれのファミリーにもうれしい気遣いが・・・
距離的には近いのですが、気持ち的にはあまりなじみがない麻生区だったので、ようやくたどり着いたのは昼下がり、目的の自然栽培の農産物たちは、ことごとく売り切れていました。午前中は、ものすごい来場者の数があったそうです。また、農産物やコスメ、屋台グルメばかりでなく、ライブもやってました。プラプラ歩いてるだけでも飽きません。次回は秋の開催だそうなので、今度こそ、野菜やスイーツをGETしたいと、思います。
さて、おハナシは180℃変わりまして、挿し木取りについてです。
↓手軽に失敗なく、さらに最短の日数で挿し木が発根できるシステムでは、「エアロポニック」がもっともパワフルです。
エアロポニック・システムは、市販のシステムをGETしてもよいし、10L程度の小さなシステムならば、DIYで作ることもできます。
【その1】360℃マイクロスプレーでつくるエアロポニック・システム
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/12/diy.html
【その2】挿し木取りのポイントをからめたエアロポニック・システムの作り方はこちら:「さあ、挿し木をとろう!!!」
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/blog-post_09.html
「不親切なD・I・Yプチ講座〜クローンマシーン編〜」http://desktopfarmer.blogspot.jp/2011/09/diy.html
エアロポニック・システムでの挿し木取りに向く植物は、夏野菜やハーブなど茎がヤワラカく寿命が短い「草本=そうほん」に分類される植物です。
しかし、果樹、樹木など、生きている年月が長期間にわたり、表皮が木質化(もくしつか)し、木に育つ植物、いわゆる「木本=もくほん」の挿し木取りは、システムの管理が長期間にわたってしまうので、エアロポニック・システムは向きません(いやいや、何ヶ月でも根がでるまで管理できるのだ! という場合は、OKです)。
挿し木取りの大きなポイントは、
- 発根しやすい枝をえらぶ
- 乾燥を避けて湿度を高く保ち、培地の水切れを起こさない
- 高温、強い光は控える
1.「発根しやすい枝」ですが、
「トップのほうの新しく出た枝がいい!」というガーデナーも入れば、「いやいや、根元に近い古い枝のほうが、発根率がいい!」というガーデナーもいますが、理屈の上では、「C/N比=炭素率」が高くなってる根元の枝の方が発根しやすいコンディションだと思います。
C/N比と挿し木の発根に関しては、こちらでドーゾ!
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2013/05/blog-post_30.html
イチバン大切なことは、挿し木をとる親株(マザープラント)に濃い肥料を与えないことです。「挿し木を取りたいな!」と思ったら、約一週間ほど薄めの培養液で管理して、体内のチッ素量を下げてからにします。
屋外で育てている植物であれば、3日以上よく晴れたあとに挿し木をとるようにすると発根しやすいコンディションになっているはずです。
2. 「湿度を保ち、水切れを起こさせない」
挿し木の枝は、根がないので葉っぱから水分が蒸散しすぎるとすぐにしおれてしまいます。なので、「湿度」は、ものすごく大切です。植物は、葉っぱからも多少の水分や養分が吸収できるから、ということもあるのですが、大きな理由は、空気が乾燥するとニンゲンのお肌とおなじで、葉っぱの老化が早くすすんで細胞の修復力が弱まったり、新たな細胞分裂がしにくくなったりするからです・・・つまり発根しにくくなります。
湿度は、かならず温度とセットで管理せねばならんのですが、挿し木取りは温度25℃前後、湿度70%〜85%がGoodです・・・ちょうど今ごろの季節に、超音波加湿器をかけたような状態がベスト・・・と、想像してください。
3. 「高温、強い光は控える」
しつこく言ってることなのですが、水温が上がると酸素がへります。そうなると、雑菌も増えやすく挿し木が腐りやすくなります。
とくに夏場は、エアロポニック・システムのポンプをずっと作動させて挿し木にスプレーしているとタンク内の水温をお湯状態にしてしまうので、タイマーで15分ON/OFFにするなど、挿し木の切り口が乾燥してしまわない程度に、ポンプを休ませることが必要になります。逆に水温が冷たくなりやすい冬は、ポンプを作動しつづけていれば水温を上げる効果があるってことになります。
挿し木取りのときの光の強さですが、強すぎる光は高温や乾燥もつれてくるのでゼッタイにNGで、晴れた日の日陰の明るさ・・・または10000lux以下で十分です。
「照度計なんて、買えないよ!」というおヒトは、こちらをドーゾ!
iPhoneが、照度メーターになります(・・・が、あくまで目安とお考えください)。
https://itunes.apple.com/jp/app/light-meter-lux-measurement/id642285909?mt=8&ign-mpt=uo%3D2
注意したいことは、栽培用LEDは光量が少なく挿し木取りに便利ですが、冷却ファンがついているので空気が乾燥しすぎることがよくあります。湿度計できっちり湿度をチェックしながら保湿を心がけることがポイントです。
また、30℃以上の高温は葉っぱからの水分蒸散がすすみ、発根する前にしおれやすくなったり、加湿していても雑菌がガツガツ増えやすいので、あたたかい春の曇りの日・・・を目指すことがポイントかと思います。
または、タイタンのようなフラッド&ドレイン・システムならば、挿し木取りから収穫までひとつのシステムでできるので便利です。それについては、また次回!
2014年5月12日月曜日
水耕栽培。ちょっとしたこと、でも外せない基本など。
先週につづき、屋外栽培のイチゴたちが、収穫時期となりました。
「ダンゴムシにすら、見向きもされないなんて、どーセスッパイにきまってる!!!」と、なかばフテクされながら、イチバンに色づいたイチゴを食べてみると・・・
「あはっ!!! あまい! あま〜!!! おいし〜!!!」酸味もほどよくあって、とってもおいしかったです。例年は、GW連休を留守にしたせいで、水切れを起こしてしまっていましたが、今年はお出かけできなかったせいで、水切れも起こさず順調に完熟を迎えられて大成功でした。といっても、屋外栽培のイチゴは寒い冬のあいだは一切花をつけないので、大きさも味もよいイチゴを収穫できるのは、春になってからほぼ一回だけになります。この後も初夏まで花は咲いて実をつけますが、気温が高くなるせいで粒が小さくなったり、あまりおいしくなかったり、虫たちに横取りされやすくなります。
また、春になってから花や果実がついたイチゴ苗をお店でGETしておウチで植えても、イチゴは花をつけると根の生長がほとんどストップしてしまい活着がおそいので、あんまりよい果実を収穫することはできません。「イチゴをホンキでおウチで育てて収穫したい!」という場合は、チューリップのように年が超す前に定植をすませ、冬のあいだじっくりと育て十分に根っこを伸ばしておいてから、無事春を迎え花をつけさせる、ということがもっとも大切だと思います。
さて、花が咲くと根っこの生長の勢いが衰えるのは、ほぼすべての野菜、植物にも共通していることです。その理由は、花を咲かせるには、ものすごい体力を使うので根っこを伸ばすほうにエネルギーを使わないようになる、ってことが大きいと記憶しています。「花が咲くんなら、もうすぐ枯れるのね・・・」という植物の意識から、前向きな老化現象をはじめる、とも言えるのかもしれません。
言い換えれば、花が咲くまでに根っこがあんまり張れていなくても、ツボミがついてしまったら、そこからはもう「いい感じの優秀な株」に変身することは、ありえないと思っていい・・・ってことです。
なので、発芽や挿し木が発根したら、そこからの生長期には、肥料やけとか、高温ストレスとか、水切れとか、とにかく生長をストップさせてしまうトラブルを起こさないように注意して、日々日々、グングンと順調に生長させることが、ものすごく重要になるんですねぇ。
これは、ほぼすべての植物に共通することなのですが、生長期は、根っこが毎日伸びるしグビグビと培養液を吸収するので、養分水分で体内がパツパツと太り、葉っぱは「バンザイッッッ!!!」と言わんばかりに空を向くし、朝イチバンには、根っこから吸いすぎた水分が葉っぱのフチから葉つゆとして、出します。
その後、ツボミがつき、開花し、果実が実っていくと、根っこの生長が衰えるので、葉っぱのバンザイの角度は低くなっていき、葉つゆもあまり見なくなっていきます(プロのトマト農家サンなんかは、3段以上花房がついても、葉つゆを出すことができるそうです・・・つまり根っこの生長も促進させることができてるってことのようです)。
「植物は、根がすべて!!!」という、よく耳にするフレーズは、決して大げさではない、ということが言いたいわけですが、この根っこのメカニズムを理解することは、ある意味では「どの栽培システムが、自分にベストなのか?」を決める大きな指針となると思います。
ハッキリ言って、現在流通している欧米の水耕栽培システムは、どれも大合格です・・・そのシステムの使い方と、向いてること向いてないこと、をきちんと理解したうえで栽培をおこなえば失敗することなどありえない、と言えると思います。
なので、「どれがイチバン優秀な水耕栽培システムなのか? 」という評判よりも、どれがイチバン自分にピッタリなのか? という視点で選ぶことがベストだと思います。
まず、一株栽培用の循環式水耕栽培システム「GEMINI」。リザーバータンクと一体型で、培養液の容量もだいたい10Lくらいです。
こういうスタンドアローン型の水耕栽培システムのメリットは、目が行き届くから失敗しにくく、よい苗が育てやすい=多収穫になりやすい、ということと、培養液の使用量が大量ではないので、肥料コストがあまり掛からない、のでホビーガーデニングや挿し木をとるために育てる「マザープラント」の管理に最適です。
一方のデメリットは、「こういう一株用の栽培システムでは、まかり間違っても多種類の植物や大量の苗をいっせいに栽培してはなりません」ということです・・・
理由はもちろん「ひとつひとつのシステムの培養液管理をしなくてはならないので、丸一日世話で終わるわりに、目が行き届かないからトラブルが多発する」という、シンプルな理由です。10L程度の培養液は、pH値も肥料濃度(EC値)も変化しやすく、夏には水温が上がって酸欠になりやすくなるので、毎日毎日気が抜けません。
このようなスタンドアローン型システムをいくつも連結して、リザーバータンクからいっせいに培養液をドリップしたり、フラッドできないかぎりは「培養液管理」というものが、重たくガーデナーの肩にのしかかりつづけます。
連結タイプは、リザーバータンクに多量の培養液を使用するので、pH値やEC値の変動は少なくなるし、「培養液の水温がランプの熱でお湯になってしまう」、という最悪の事態も多少防ぐことができます。
が、連結型の賛否両論な部分というのは、培養液が複数のシステムを行き来するので、どれかが病気になると感染スピードが早く、全体がダメになりやすい、ということです。あと、培養液量がだいたい100L以上あれば、pH値やEC値の変動も多少押さえられますが、7日〜14日に一度は、必ずすべての培養液を交換しなくてはならないので、肥料代はかさむし、有機活力剤やちぎれた根っこでチューブやポンプが詰まったりするトラブルも起きやすいので、ココ培地など有機培地とくらべると、システム自体のチェックとメンテナンスが欠かせません。
また、循環式水耕栽培システムは、クレイ・ペブルス培地がベストです。
根っこの大部分をクレイ・ペブルスに張らせることがベストなので、培地は最低でも10L〜20Lほど、と使用量が増えます。培養液は常時ドリップさせることはなく、一日の大半は、ポンプを止めた状態になります。それはクレイペブルスがほどよく湿っているタイミングで、根っこが培養液をたくさん吸収できるからです。苗が15cm以下の幼苗期では一日にたった1回〜2回15分間のドリップで十分です(ホントに)。
ところが、クレイペブルスを3L以下しか使わない循環式水耕栽培システムだと、常に培養液をドリップしなくてはならなくなるので、根っこの酸素量がすくなくなり、勝手においしく育つ感がうすくなるし、培養液と根っこが接触している時間が長いのでpH値もEC値も変化しやすくなります。
次回からは、フラッド&ドレイン・システムや挿し木とり用クローンシステムの管理方法的なおハナシを予定してますが、
本日の最後に培養液管理の外せないポイントを・・・
「ダンゴムシにすら、見向きもされないなんて、どーセスッパイにきまってる!!!」と、なかばフテクされながら、イチバンに色づいたイチゴを食べてみると・・・
「あはっ!!! あまい! あま〜!!! おいし〜!!!」酸味もほどよくあって、とってもおいしかったです。例年は、GW連休を留守にしたせいで、水切れを起こしてしまっていましたが、今年はお出かけできなかったせいで、水切れも起こさず順調に完熟を迎えられて大成功でした。といっても、屋外栽培のイチゴは寒い冬のあいだは一切花をつけないので、大きさも味もよいイチゴを収穫できるのは、春になってからほぼ一回だけになります。この後も初夏まで花は咲いて実をつけますが、気温が高くなるせいで粒が小さくなったり、あまりおいしくなかったり、虫たちに横取りされやすくなります。
また、春になってから花や果実がついたイチゴ苗をお店でGETしておウチで植えても、イチゴは花をつけると根の生長がほとんどストップしてしまい活着がおそいので、あんまりよい果実を収穫することはできません。「イチゴをホンキでおウチで育てて収穫したい!」という場合は、チューリップのように年が超す前に定植をすませ、冬のあいだじっくりと育て十分に根っこを伸ばしておいてから、無事春を迎え花をつけさせる、ということがもっとも大切だと思います。
さて、花が咲くと根っこの生長の勢いが衰えるのは、ほぼすべての野菜、植物にも共通していることです。その理由は、花を咲かせるには、ものすごい体力を使うので根っこを伸ばすほうにエネルギーを使わないようになる、ってことが大きいと記憶しています。「花が咲くんなら、もうすぐ枯れるのね・・・」という植物の意識から、前向きな老化現象をはじめる、とも言えるのかもしれません。
言い換えれば、花が咲くまでに根っこがあんまり張れていなくても、ツボミがついてしまったら、そこからはもう「いい感じの優秀な株」に変身することは、ありえないと思っていい・・・ってことです。
なので、発芽や挿し木が発根したら、そこからの生長期には、肥料やけとか、高温ストレスとか、水切れとか、とにかく生長をストップさせてしまうトラブルを起こさないように注意して、日々日々、グングンと順調に生長させることが、ものすごく重要になるんですねぇ。
これは、ほぼすべての植物に共通することなのですが、生長期は、根っこが毎日伸びるしグビグビと培養液を吸収するので、養分水分で体内がパツパツと太り、葉っぱは「バンザイッッッ!!!」と言わんばかりに空を向くし、朝イチバンには、根っこから吸いすぎた水分が葉っぱのフチから葉つゆとして、出します。
その後、ツボミがつき、開花し、果実が実っていくと、根っこの生長が衰えるので、葉っぱのバンザイの角度は低くなっていき、葉つゆもあまり見なくなっていきます(プロのトマト農家サンなんかは、3段以上花房がついても、葉つゆを出すことができるそうです・・・つまり根っこの生長も促進させることができてるってことのようです)。
「植物は、根がすべて!!!」という、よく耳にするフレーズは、決して大げさではない、ということが言いたいわけですが、この根っこのメカニズムを理解することは、ある意味では「どの栽培システムが、自分にベストなのか?」を決める大きな指針となると思います。
ハッキリ言って、現在流通している欧米の水耕栽培システムは、どれも大合格です・・・そのシステムの使い方と、向いてること向いてないこと、をきちんと理解したうえで栽培をおこなえば失敗することなどありえない、と言えると思います。
なので、「どれがイチバン優秀な水耕栽培システムなのか? 」という評判よりも、どれがイチバン自分にピッタリなのか? という視点で選ぶことがベストだと思います。
まず、一株栽培用の循環式水耕栽培システム「GEMINI」。リザーバータンクと一体型で、培養液の容量もだいたい10Lくらいです。
こういうスタンドアローン型の水耕栽培システムのメリットは、目が行き届くから失敗しにくく、よい苗が育てやすい=多収穫になりやすい、ということと、培養液の使用量が大量ではないので、肥料コストがあまり掛からない、のでホビーガーデニングや挿し木をとるために育てる「マザープラント」の管理に最適です。
一方のデメリットは、「こういう一株用の栽培システムでは、まかり間違っても多種類の植物や大量の苗をいっせいに栽培してはなりません」ということです・・・
理由はもちろん「ひとつひとつのシステムの培養液管理をしなくてはならないので、丸一日世話で終わるわりに、目が行き届かないからトラブルが多発する」という、シンプルな理由です。10L程度の培養液は、pH値も肥料濃度(EC値)も変化しやすく、夏には水温が上がって酸欠になりやすくなるので、毎日毎日気が抜けません。
このようなスタンドアローン型システムをいくつも連結して、リザーバータンクからいっせいに培養液をドリップしたり、フラッドできないかぎりは「培養液管理」というものが、重たくガーデナーの肩にのしかかりつづけます。
連結タイプは、リザーバータンクに多量の培養液を使用するので、pH値やEC値の変動は少なくなるし、「培養液の水温がランプの熱でお湯になってしまう」、という最悪の事態も多少防ぐことができます。
が、連結型の賛否両論な部分というのは、培養液が複数のシステムを行き来するので、どれかが病気になると感染スピードが早く、全体がダメになりやすい、ということです。あと、培養液量がだいたい100L以上あれば、pH値やEC値の変動も多少押さえられますが、7日〜14日に一度は、必ずすべての培養液を交換しなくてはならないので、肥料代はかさむし、有機活力剤やちぎれた根っこでチューブやポンプが詰まったりするトラブルも起きやすいので、ココ培地など有機培地とくらべると、システム自体のチェックとメンテナンスが欠かせません。
また、循環式水耕栽培システムは、クレイ・ペブルス培地がベストです。
根っこの大部分をクレイ・ペブルスに張らせることがベストなので、培地は最低でも10L〜20Lほど、と使用量が増えます。培養液は常時ドリップさせることはなく、一日の大半は、ポンプを止めた状態になります。それはクレイペブルスがほどよく湿っているタイミングで、根っこが培養液をたくさん吸収できるからです。苗が15cm以下の幼苗期では一日にたった1回〜2回15分間のドリップで十分です(ホントに)。
ところが、クレイペブルスを3L以下しか使わない循環式水耕栽培システムだと、常に培養液をドリップしなくてはならなくなるので、根っこの酸素量がすくなくなり、勝手においしく育つ感がうすくなるし、培養液と根っこが接触している時間が長いのでpH値もEC値も変化しやすくなります。
次回からは、フラッド&ドレイン・システムや挿し木とり用クローンシステムの管理方法的なおハナシを予定してますが、
本日の最後に培養液管理の外せないポイントを・・・
- 水耕栽培システムの培養液には、水耕栽培専用の肥料を使います。でないと、微量要素不足を起こしやすくなります。
・
・ - ビギナーのガーデナーさんが培養液をつくる時、かならず水温を測ることからスタートします。同じ量の肥料を溶かしても、水温が高い時ほどEC値も高くなります。水道水18℃〜22℃の範囲内にしてから、肥料を加え、EC値を計り、最後にpH値を調整します。手で触って「水温は何度くらいだ」と分かってしまうようになるまで、なるべく水温を測ってください。
・
・ - ホビーの水耕栽培では、水道水を使います。井戸水など自然水は肥料の専門知識がない限り使用を避けます。日本の水道水は軟水なので、培養液のpH値は5.8スタートです。
ちなみに、日本の水道水の塩素濃度くらいなら、肥料で中和されてしまうので気にする必要はありません。それでも「いやいや塩素は飛ばすのだ!」というおヒトは、エアレーションすると思うのですが、水道水をエアレーションするとpH値が自然に7.0以上に上昇します。それは自然なことです。
・
・ - 培養液を取りかえた翌日に、リザーバータンクのEC値とpH値を計ると、わずかにあがっているはずです。酸性の硝酸イオンをたくさん吸うとpH値が上昇するためで、どの植物においても生長期に起こり正常です。pH値が6.2以上になったら、pHダウン剤でpH値を5.8までさげます。その後、もう一度pH値が6.2以上になったら、培養液をすべて取りかえます。
培養液のEC値が勝手にあがるのは、主に根からの老廃物のせいです。2週間以上EC値が下がったり変化しなくても、培養液の肥料バランスはメタメタに壊れてますので、必ず定期的にすべて交換します。
培養液のpH値とEC値は、心配な場合は毎日計測してもOKですが、あまり神経質に調整する必要はありません。とくにpH値は、5.8〜6.2を一巡させることが最大のポイントです(とはいえ、pH値ぱ6.8くらいになるまでいつも放置してしまいますが生長トラブルが起きたことないので、ある程度のズレは大丈夫!と思ってOKです)。
・
・ - 栽培中は、培養液の水温にも注意します。冬はなるべくあたたかめ、夏はなるべく涼しく水温をコントロールすることがコツです。冬はサーモヒーターなどで培養液を加温し高くても24℃くらいまでとします(室温が寒すぎる場合は、もう少し高くしてもOKですが、ヒーターがダイレクトに根っこに触れる事態は避けます)。
夏、培養液が30℃以上になると、植物は全力疾走している状態になります。お湯になるほど、水中に溶けていられる酸素量が減るうえ、根っこはエネルギーのすべてを酸素呼吸に費やしはじめます。リザーバータンク内にジェット水流をつくるか、アクアリウム用のチラーシステムを使います・・・または、真夏は潔くあきらめます。
・
・ - 培養液の管理ではありませんが、気温と湿度にも注意します。
サボテンなど熱帯植物以外、ほとんどの植物がよく育つ環境とは、ガーデナーがそこにいても、心地よくストレスを感じない気温と湿度となります。
だいたい20℃〜25℃がベストで、温度がか高くなるほど、湿度も高くする必要があり、25℃のときのベストな湿度は75%以上と言われていますが、換気や送風できない場合はカビ病が発生しやすくなるので注意します。
一般的に植物は、挿し木、生長期までは高い湿度を好み60%〜80%あると根の生長が促進されます。開花期以降は、湿度でツボミがいじけやすくなるので、40%〜60%程度とし、湿度を下げた分だけ気温も高くなりすぎないように調整することがとても大切になります。
この気温と湿度は、光があたっている葉面を計測するのがベストなのですが、それはむずかしいので、植物のトップの部分、もっとも光がよくあたっている位置の気温と湿度を計測します。
以上、近ごろこのようなご質問を受けることが増えてきたので、まとめてお返事させていただきま〜す。
2014年5月7日水曜日
テントウムシのコンパとベリーな5月
今年も、ゴールデンウィークが終わりました。こうなると、あれよあれよと、梅雨がきて初夏がきて、真夏がきて・・・と、季節が飛ぶように移り変わっていく気がします。
3年ほど前にストロベリーポットに植えて以来、まったく植えかえもせず、たまに減ったココ培地を足すことくらいしかしていないアウトドア植えっぱなし栽培の「あかねっ娘」たち、収穫の時を迎えました。
与えている肥料といえば、有機液体肥料と有機活力剤などなどをお風呂の残り湯で薄めてたまに与えてるだけですが、イチゴたちはそれで大満足のようです。
ラズベリーも、放置栽培しはじめてやっと「これでもか!」と実をつけてくれました。「今年はたまたまマグレで実がたくさんなった!」、とは商売がら言いたくはありませんので、一応言っておくと、花が咲いてからはチョクチョクと「PK肥料」を葉面散布してあげてました! イチゴやラズベリーは、バラ科のベリーです。
「フルーベリー」の花です。おなじく「ベリー」とつきますが、ブルーベリーは「ツツジ」の仲間です。葉っぱを見ると、ツツジとよく似ていることに気がつきます。
受粉する前は、スズランのようなバルーン型の花が下を向いています。
ブルーベリーの花が結実すると、このように雌しべだけが残り、ギュウウンッッッと上を向きはじめます。
ちなみに、ブルーベリーの苗は、主に「挿し木苗」と「接ぎ木苗」の2種類が多く流通されてますが、「接ぎ木苗」の方が大きく育ち、圧倒的に収穫量が増えますが、そのかわりお値段が少しお高めです。「挿し木苗」は、お値段がお手ごろですが、丈があまり大きくなりません。それでも、季節の剪定時などに、切った枝からカンタンにたくさんの苗を増やすことができる手軽さが大きなメリットです。ブルーベリーは、ある日突然枯れくさったりするので、お気に入りの品種などには「挿し木苗」で増やしておくと便利で、それを丈夫な「ラビットアイ」系の品種に接ぎ木すれば確実・・・ということになりそうです。
今年はこのブルーベリーのポットに、まさに「うじゃうじゃ」と数えきれないほどのテントウムシの幼虫が住み着きました。エアロポットのケバケバ感が気に入ったようです。
現在は、サナギになったり羽化したりして、みんな思い思いの時を過ごしています。
ガーデニング好きならば、知らないおヒトはあまりいないとは思いますが、これが「テントウムシ」の幼虫です。成虫よりもたくさんのアブラムシを補食してくれて、今ごろは道ばたに勝手に生えてる雑草バラ「ノイバラ」にアブラムシがたくさんいるので、ノイバラをシゲシゲと探していれば見つかると思います。
「チョコレートの宇宙」という名前を持つ「チョコレート・コスモス」。今年は花のついていない苗から育てはじめて、やっと花が咲きました。水やりひかえめが好きな性質のようです。
クレマチスを育ててるマダムならば、誰もが一度は口にせずにはいられないであろうダジャレ。「ちょっと待ってクレマチス!」
さて、フラッド&ドレイン・システム「タイタン」で育つトマトたちは、もう収穫まっさかりな段階です。
葉っぱをどんどん葉かきしているので、トマトの果房だけがゴロゴロと目立ちます。
最近のミニトマトたちは、フルーツのように甘くなってきたので、つまんでそのまま食べることができます。
あかねっ娘が、どうも先祖帰りしはじめてしまったようなので、次回の室内栽培からイチゴの品種を変えることにしました。桃の風味がするイチゴ「桃薫」です。いま「桃薫」の苗たちからはランナーがニョキニョキでているので、秋まで手間ひまかけて子苗を一人前の大きな苗にしてきます・・・ということで、イチゴ栽培はほぼ一年間気が抜けないってことになるかと思います。農家の方はホントに大変ですね。
「桃」が死ぬほど好きなのですが、「果樹」をそだてる余裕はございませんっっっ。そこで、桃とイチゴがヒトツブで楽しめるこの品種にしました。
3年ほど前にストロベリーポットに植えて以来、まったく植えかえもせず、たまに減ったココ培地を足すことくらいしかしていないアウトドア植えっぱなし栽培の「あかねっ娘」たち、収穫の時を迎えました。
与えている肥料といえば、有機液体肥料と有機活力剤などなどをお風呂の残り湯で薄めてたまに与えてるだけですが、イチゴたちはそれで大満足のようです。
ラズベリーも、放置栽培しはじめてやっと「これでもか!」と実をつけてくれました。「今年はたまたまマグレで実がたくさんなった!」、とは商売がら言いたくはありませんので、一応言っておくと、花が咲いてからはチョクチョクと「PK肥料」を葉面散布してあげてました! イチゴやラズベリーは、バラ科のベリーです。
「フルーベリー」の花です。おなじく「ベリー」とつきますが、ブルーベリーは「ツツジ」の仲間です。葉っぱを見ると、ツツジとよく似ていることに気がつきます。
受粉する前は、スズランのようなバルーン型の花が下を向いています。
ブルーベリーの花が結実すると、このように雌しべだけが残り、ギュウウンッッッと上を向きはじめます。
ちなみに、ブルーベリーの苗は、主に「挿し木苗」と「接ぎ木苗」の2種類が多く流通されてますが、「接ぎ木苗」の方が大きく育ち、圧倒的に収穫量が増えますが、そのかわりお値段が少しお高めです。「挿し木苗」は、お値段がお手ごろですが、丈があまり大きくなりません。それでも、季節の剪定時などに、切った枝からカンタンにたくさんの苗を増やすことができる手軽さが大きなメリットです。ブルーベリーは、ある日突然枯れくさったりするので、お気に入りの品種などには「挿し木苗」で増やしておくと便利で、それを丈夫な「ラビットアイ」系の品種に接ぎ木すれば確実・・・ということになりそうです。
今年はこのブルーベリーのポットに、まさに「うじゃうじゃ」と数えきれないほどのテントウムシの幼虫が住み着きました。エアロポットのケバケバ感が気に入ったようです。
現在は、サナギになったり羽化したりして、みんな思い思いの時を過ごしています。
ガーデニング好きならば、知らないおヒトはあまりいないとは思いますが、これが「テントウムシ」の幼虫です。成虫よりもたくさんのアブラムシを補食してくれて、今ごろは道ばたに勝手に生えてる雑草バラ「ノイバラ」にアブラムシがたくさんいるので、ノイバラをシゲシゲと探していれば見つかると思います。
「チョコレートの宇宙」という名前を持つ「チョコレート・コスモス」。今年は花のついていない苗から育てはじめて、やっと花が咲きました。水やりひかえめが好きな性質のようです。
クレマチスを育ててるマダムならば、誰もが一度は口にせずにはいられないであろうダジャレ。「ちょっと待ってクレマチス!」
さて、フラッド&ドレイン・システム「タイタン」で育つトマトたちは、もう収穫まっさかりな段階です。
葉っぱをどんどん葉かきしているので、トマトの果房だけがゴロゴロと目立ちます。
最近のミニトマトたちは、フルーツのように甘くなってきたので、つまんでそのまま食べることができます。
あかねっ娘が、どうも先祖帰りしはじめてしまったようなので、次回の室内栽培からイチゴの品種を変えることにしました。桃の風味がするイチゴ「桃薫」です。いま「桃薫」の苗たちからはランナーがニョキニョキでているので、秋まで手間ひまかけて子苗を一人前の大きな苗にしてきます・・・ということで、イチゴ栽培はほぼ一年間気が抜けないってことになるかと思います。農家の方はホントに大変ですね。
「桃」が死ぬほど好きなのですが、「果樹」をそだてる余裕はございませんっっっ。そこで、桃とイチゴがヒトツブで楽しめるこの品種にしました。
2014年4月24日木曜日
ココ培地でのポット栽培。ドリップシステムに挑戦!
さて、消費税がつるつるっと8%に値上げされてから、まるまる3週間過ぎました。その準備やら駆け込み需要やらで、3月からずっとあわただしかった空気が、ようやく落ち着いてきたように感じます。
秋からスタートさせた「イチゴの室内栽培」。培地の乾く速度がゆ〜っっっくりな冬のあいだは、2週間ごとに一回くらいのペースの水やりで間に合ってました。
しかし、季節はすでに春。しかも、5月のゴールデン・ウィークをすぎると、恐ろしいほどに乾くのが早くなり、水やりの回数が増えていきます。
4月も、あと一週間をきりました。ここいらへんで、頭のスイッチを切りかえておかなかったばっかりに、GWの連休明けに別人のように枯れはれたイチゴを目にするハメになるのです。
・・・と、いうことで、栓をひねれば、あとは勝手に水やりをやっといてくれる、「ドリップ・システム」をココ培地栽培のイチゴたちにセットアップしてみました。
ドリップ・イリゲーション(点滴灌漑)というのは、農作物への水やりを、ホースでジャージャーと豪勢に与えるのではく、ポタポタとシズク状にして、ゆ〜っくり、ゆ〜っくりトロトロと水やりをする方法です。
これはたしか、水が貴重な中東イスラエルで「 貴重な水を、とにもかくにも一滴もムダにすることなく作物に与えなくては、農業がなりたたない!」というニーズから生まれた灌漑方法だったと思います。実際にイスラエルって国は、砂漠のなかにありながら、栽培技術と農業用資材ともに、非常に非常に優秀な農業大国で、世界中のハイドロポニック・ガーデナーさんたちは、知らず知らずその恩恵にあずかってるってことが少なからずあります。
で、ドリップ・イリゲーションのメリットとは・・・
ジョウロやホースのように、水量が多く流れが速い水は、土のなかであっというまに通り道をつくってしまい、水の使用量が多い割には、しっとりいい感じに土全体に水が潤わないけど、ポタポタと滴る水滴は、ジワリジワリと水が染みわたる範囲を広げていくので、最低限の水の量で土全体がむらなく潤いやすい、ってことのようで、実際やってみると、その通りです。
と、いうことで、早速、室内栽培用ドリップ・システムの説明です。ここでは、たかだかタタミ一畳程度、8株用の室内栽培ドリップ・システムのセッティングなので、電力を使わず、ホームセンターでGETできる給水コック付き水タンク20Lを養液タンクにしました。水タンクの給水コックにピッタリサイズの散水ホースを見つけてつなぎ、ポットよりも高い位置に設置して、そこから各ポットへドリップするシステムにしました。
まず、メインのドリップ・ラインを通します。ドリップ・ラインってのは、培養液や水を流すホースのことで、ポリエチレンパイプや散水用ホースなどガーデナーが使いやすい材質をチョイスします。
一般的に農場や庭などでは20mm(3/4")以上の径のホースが使われることが多いのですが、室内など規模の小さなドリップ・システムでは、13mm(1/2")径ホースをメインのドリップラインにして、「スパゲッティ・チュービング」なんて呼ばれる3mm〜6mm(1/8"〜1/4")の細いチューブで、各ポットへ分岐させるのが一般的です。
↓中央の黒いホースは内径13mmの、材質がHDPE製のいわゆる「ポリパイプ」というものを使用しています(劣化に強いですが、ものすごく固くて、加工のたびにイチイチ奥歯が折れそうになるので、やわらかい散水用の塩ビ製ホースのほうが楽です)。
メインのドリップ・ラインの片端は、水タンクの給水コックにつなげます。(もう片一方は、13mmホースエンドなどを使って、ふさぎます。)
ちなみに、メインのドリップ・ライン内径は13mmなので、水タンクの給水コックにはつなげられません。その辺は、柔軟性のある塩ビホースを間にカマすとか異径継手つかうとかして各自工夫してください、ということになります。
今回は、この13mmポリパイプに、等間隔に4つの穴を空け、ひとつの穴から2つのポットに、計8ポットへドリップできるようにしました。
ホースパンチやチューブパンチで4mm径の穴を空けて、6mmチューブを各ポットまで分岐させるためのドリッパー・マニホールドをガシッと取りつけます。※ホースにパンチで穴を開けるときは、イッパツで決めないと、この穴から水がチョロチョロと漏れだす(つまりムダがでるってことです)原因になるし、やり直しがききません。ホースは長めにGETしておくのが安心です。
高い場所に設置した20Lサイズの養液タンクの給水コックを開き、培養液を流してみると、マニホールドからフツフツと培養液があふれ出てきます。
いずれにしても、どこかしらでチョロチョロと漏れだすことは、なにかしらきっと起こるので、栽培テーブルに流れた水が排水タンクに集まるようにするなど、床に滴り落ちないような、システムにしておく必要があります。
↓ズバリこのシステム! でなくても、こういう要領になってるシステムがいいねってことです。
ドリッパー・マニホールドに、4mドリッパー2分岐をのっけてみると、ピューピューッと培養液が左右に分かれました。
ドリッパー・マニホールドに、4mドリッパー4分岐をのっければ、培養液はもちろん4方向に分岐するので、このひとつの穴から4つのポットに同時水やりができるってことになります(分岐させる数が多くなるほど、水圧が下がるので、注意してください)。
6mmチューブの先端にドリッパーをとりつけます。今回は最もシンプルな、4mmドリッパーとチューブホルダーの組み合わせにしました。
ドリッパーをとりつけたチューブホルダーをココ培地にプサッと差し込み固定して、培養液を流すと、ドリッパーからポタポタと培養液が滴り落ちはじめました。ちなみに、「ドリッパー/dripper」のことを「エミッター/emitter」と呼ぶこともありますが、同じもの、と理解してもほぼ問題ないです。
「ところで、ドリッパーつけないとダメなの?」、というオオチャクな意見も出てきそうなもんです。いけないこともないですが、ドリッパーをつけないで培養液を流すと、このようにドクドクと流れることとなり、水の通り道ができてしまい培地全体に染み渡りにくくなり養液のムダが多くなります。「じゃあポットの下に受け皿を置いて溜めてしまえばムダはないんじゃない?」とか思いつく場合、そのへんは各自、たのしく存分に工夫なすってください。
・・・ということで、水タンクの給水コックを開けば、8つのポットにポタポタと培養液が勝手にドリップされます。今回このドリップ・システムでは10リットルの培養液がなくなるまで、だいたい3時間かかりました。時間はかかりますが、どのポットもキチンと培養液が行き渡ってました。(手で持ってみて手応えをほとんど感じないほど乾いたら、ポット容量の約20%〜30%の培養液を与えます。または、排水量が与えた培養液量の10%ほどになればOKデス。)
ところで、
いくつものポットに同時に水やりをするシステムで悩むのが「生長する勢いの違いで、乾くのがおそいポットがでてくる。」ってぇことです。または「ココ培地とポッティング培土、両方つかってる。」ってぇこともあります。そういう時は、ドリッパーの手前にインラインコック(止水栓)をはさんでおけば、キュッとひねって培養液のドリップを止水できます。
最後に、ドリッパーにはいろんな種類がありますが、その選び方をカンタンに。
4mmドリッパーは、価格が安いんですが、ポットを置く位置に高低差があると、ドリップにムラがでやすくなります。あと、長期間使うと必ず目詰まりしてくるのでメンテナンスは必須です。なので、あまり広くない栽培スペース、多すぎないポット数でのドリップ・システムに向いてます。
4mmドリップホルダー、スティック型のこのドリッパーは、6mmチューブにつなげて培地に挿すだけで培養液をドリップできます。これも水圧が下がるとドリップされにくくなるし、目づまりもするので、そんなに広くない栽培スペースのホビーガーデニング向きです。
さいごにPCドリッパー。このPCとはパソコンにつなげるんじゃなくって、「水圧セルフ調整機能」の意味です。農場など広大でデコボコとした場所にドリップラインをひいて、培養液や水を流しても、ドリッパー内部で水圧を調整してくれるので、坂のテッペンのPCドリッパーでも、坂の下のPCドリッパーでも、どこでも吐水量が同じになるっていう機能がついたドリッパーです。
ドリップイリゲーション・システムでは、「 水や培養液を何ヶ月もず〜っと流していると、成分がガビガビに固まったりして、ドリッパーが目づまりを起こして、水がドリップされなくなって作物が枯れる! 」というトラブルが起こることは珍しくないので、「ドリッパーがつまりを起こしてないか?」というチェックが必須だったのですが、このPCドリッパーってのは、内部の詰まりを自分で吐き出す「セルフクリーニング」というありがたい機能がついています。
とはいえ、PC機能付きだからといって、いつナンドキでも絶対に詰まらない! とはいえないので、メンテナンスが多少ラクチンになる、ってくらいの感じかと思います。
PCドリッパーは、栽培スペースが広かったりポット数が多い場合に向いていますが、PCでないものよりも高い水圧が必要なので、流量が大きな循環ポンプや加圧ポンプを使った方が確実です。
この流量の計算方法(ポンプサイズの決め方)ですが・・・
1時間に4リットルをドリップできる(4L/h)ドリッパーを10コのポットに取りつけたい場合 : 4L/hX10コ = 40L/h必要・・・となります。
が、これはかなりバックリ能天気な計算方法で、何ヘクタールという広大な農場でのドリップ・システムの設計では、ホース径のチョイスからはじまり、かなり綿密な計算が必要になります。
秋からスタートさせた「イチゴの室内栽培」。培地の乾く速度がゆ〜っっっくりな冬のあいだは、2週間ごとに一回くらいのペースの水やりで間に合ってました。
しかし、季節はすでに春。しかも、5月のゴールデン・ウィークをすぎると、恐ろしいほどに乾くのが早くなり、水やりの回数が増えていきます。
4月も、あと一週間をきりました。ここいらへんで、頭のスイッチを切りかえておかなかったばっかりに、GWの連休明けに別人のように枯れはれたイチゴを目にするハメになるのです。
・・・と、いうことで、栓をひねれば、あとは勝手に水やりをやっといてくれる、「ドリップ・システム」をココ培地栽培のイチゴたちにセットアップしてみました。
ドリップ・イリゲーション(点滴灌漑)というのは、農作物への水やりを、ホースでジャージャーと豪勢に与えるのではく、ポタポタとシズク状にして、ゆ〜っくり、ゆ〜っくりトロトロと水やりをする方法です。
これはたしか、水が貴重な中東イスラエルで「 貴重な水を、とにもかくにも一滴もムダにすることなく作物に与えなくては、農業がなりたたない!」というニーズから生まれた灌漑方法だったと思います。実際にイスラエルって国は、砂漠のなかにありながら、栽培技術と農業用資材ともに、非常に非常に優秀な農業大国で、世界中のハイドロポニック・ガーデナーさんたちは、知らず知らずその恩恵にあずかってるってことが少なからずあります。
で、ドリップ・イリゲーションのメリットとは・・・
ジョウロやホースのように、水量が多く流れが速い水は、土のなかであっというまに通り道をつくってしまい、水の使用量が多い割には、しっとりいい感じに土全体に水が潤わないけど、ポタポタと滴る水滴は、ジワリジワリと水が染みわたる範囲を広げていくので、最低限の水の量で土全体がむらなく潤いやすい、ってことのようで、実際やってみると、その通りです。
と、いうことで、早速、室内栽培用ドリップ・システムの説明です。ここでは、たかだかタタミ一畳程度、8株用の室内栽培ドリップ・システムのセッティングなので、電力を使わず、ホームセンターでGETできる給水コック付き水タンク20Lを養液タンクにしました。水タンクの給水コックにピッタリサイズの散水ホースを見つけてつなぎ、ポットよりも高い位置に設置して、そこから各ポットへドリップするシステムにしました。
まず、メインのドリップ・ラインを通します。ドリップ・ラインってのは、培養液や水を流すホースのことで、ポリエチレンパイプや散水用ホースなどガーデナーが使いやすい材質をチョイスします。
一般的に農場や庭などでは20mm(3/4")以上の径のホースが使われることが多いのですが、室内など規模の小さなドリップ・システムでは、13mm(1/2")径ホースをメインのドリップラインにして、「スパゲッティ・チュービング」なんて呼ばれる3mm〜6mm(1/8"〜1/4")の細いチューブで、各ポットへ分岐させるのが一般的です。
↓中央の黒いホースは内径13mmの、材質がHDPE製のいわゆる「ポリパイプ」というものを使用しています(劣化に強いですが、ものすごく固くて、加工のたびにイチイチ奥歯が折れそうになるので、やわらかい散水用の塩ビ製ホースのほうが楽です)。
メインのドリップ・ラインの片端は、水タンクの給水コックにつなげます。(もう片一方は、13mmホースエンドなどを使って、ふさぎます。)
ちなみに、メインのドリップ・ライン内径は13mmなので、水タンクの給水コックにはつなげられません。その辺は、柔軟性のある塩ビホースを間にカマすとか異径継手つかうとかして各自工夫してください、ということになります。
今回は、この13mmポリパイプに、等間隔に4つの穴を空け、ひとつの穴から2つのポットに、計8ポットへドリップできるようにしました。
ホースパンチやチューブパンチで4mm径の穴を空けて、6mmチューブを各ポットまで分岐させるためのドリッパー・マニホールドをガシッと取りつけます。※ホースにパンチで穴を開けるときは、イッパツで決めないと、この穴から水がチョロチョロと漏れだす(つまりムダがでるってことです)原因になるし、やり直しがききません。ホースは長めにGETしておくのが安心です。
高い場所に設置した20Lサイズの養液タンクの給水コックを開き、培養液を流してみると、マニホールドからフツフツと培養液があふれ出てきます。
いずれにしても、どこかしらでチョロチョロと漏れだすことは、なにかしらきっと起こるので、栽培テーブルに流れた水が排水タンクに集まるようにするなど、床に滴り落ちないような、システムにしておく必要があります。
↓ズバリこのシステム! でなくても、こういう要領になってるシステムがいいねってことです。
ドリッパー・マニホールドに、4mドリッパー2分岐をのっけてみると、ピューピューッと培養液が左右に分かれました。
6mmチューブの先端にドリッパーをとりつけます。今回は最もシンプルな、4mmドリッパーとチューブホルダーの組み合わせにしました。
ドリッパーをとりつけたチューブホルダーをココ培地にプサッと差し込み固定して、培養液を流すと、ドリッパーからポタポタと培養液が滴り落ちはじめました。ちなみに、「ドリッパー/dripper」のことを「エミッター/emitter」と呼ぶこともありますが、同じもの、と理解してもほぼ問題ないです。
「ところで、ドリッパーつけないとダメなの?」、というオオチャクな意見も出てきそうなもんです。いけないこともないですが、ドリッパーをつけないで培養液を流すと、このようにドクドクと流れることとなり、水の通り道ができてしまい培地全体に染み渡りにくくなり養液のムダが多くなります。「じゃあポットの下に受け皿を置いて溜めてしまえばムダはないんじゃない?」とか思いつく場合、そのへんは各自、たのしく存分に工夫なすってください。
・・・ということで、水タンクの給水コックを開けば、8つのポットにポタポタと培養液が勝手にドリップされます。今回このドリップ・システムでは10リットルの培養液がなくなるまで、だいたい3時間かかりました。時間はかかりますが、どのポットもキチンと培養液が行き渡ってました。(手で持ってみて手応えをほとんど感じないほど乾いたら、ポット容量の約20%〜30%の培養液を与えます。または、排水量が与えた培養液量の10%ほどになればOKデス。)
ところで、
いくつものポットに同時に水やりをするシステムで悩むのが「生長する勢いの違いで、乾くのがおそいポットがでてくる。」ってぇことです。または「ココ培地とポッティング培土、両方つかってる。」ってぇこともあります。そういう時は、ドリッパーの手前にインラインコック(止水栓)をはさんでおけば、キュッとひねって培養液のドリップを止水できます。
最後に、ドリッパーにはいろんな種類がありますが、その選び方をカンタンに。
4mmドリッパーは、価格が安いんですが、ポットを置く位置に高低差があると、ドリップにムラがでやすくなります。あと、長期間使うと必ず目詰まりしてくるのでメンテナンスは必須です。なので、あまり広くない栽培スペース、多すぎないポット数でのドリップ・システムに向いてます。
4mmドリップホルダー、スティック型のこのドリッパーは、6mmチューブにつなげて培地に挿すだけで培養液をドリップできます。これも水圧が下がるとドリップされにくくなるし、目づまりもするので、そんなに広くない栽培スペースのホビーガーデニング向きです。
さいごにPCドリッパー。このPCとはパソコンにつなげるんじゃなくって、「水圧セルフ調整機能」の意味です。農場など広大でデコボコとした場所にドリップラインをひいて、培養液や水を流しても、ドリッパー内部で水圧を調整してくれるので、坂のテッペンのPCドリッパーでも、坂の下のPCドリッパーでも、どこでも吐水量が同じになるっていう機能がついたドリッパーです。
ドリップイリゲーション・システムでは、「 水や培養液を何ヶ月もず〜っと流していると、成分がガビガビに固まったりして、ドリッパーが目づまりを起こして、水がドリップされなくなって作物が枯れる! 」というトラブルが起こることは珍しくないので、「ドリッパーがつまりを起こしてないか?」というチェックが必須だったのですが、このPCドリッパーってのは、内部の詰まりを自分で吐き出す「セルフクリーニング」というありがたい機能がついています。
とはいえ、PC機能付きだからといって、いつナンドキでも絶対に詰まらない! とはいえないので、メンテナンスが多少ラクチンになる、ってくらいの感じかと思います。
PCドリッパーは、栽培スペースが広かったりポット数が多い場合に向いていますが、PCでないものよりも高い水圧が必要なので、流量が大きな循環ポンプや加圧ポンプを使った方が確実です。
この流量の計算方法(ポンプサイズの決め方)ですが・・・
1時間に4リットルをドリップできる(4L/h)ドリッパーを10コのポットに取りつけたい場合 : 4L/hX10コ = 40L/h必要・・・となります。
が、これはかなりバックリ能天気な計算方法で、何ヘクタールという広大な農場でのドリップ・システムの設計では、ホース径のチョイスからはじまり、かなり綿密な計算が必要になります。
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