「どうせ枯らすか、地植えになるだろうな・・・」と思いつつ、2月に梅の花が咲き始めると、いてもたってもいられず花もの盆栽の苗木をGETしてしまいます。
そして、先週盆栽鉢に植え替えると、今週になってツボミが開いた「ボケ」。
ボケの苗木の植えかえ、植えかえ後、ほぼ毎日「スーパースライブ」を葉面スプレーしました。活着のよさと速さが、(まるで)違うようです。新芽の展開がはやい、はやい!
さてさて、2015年に「Mushroom Farm」をご紹介してからというもの、毎年冬はさまざまざまな「キノコ」を育てることにしています。
http://desktopfarmer.blogspot.jp/2015/12/blog-post_21.html
ところが、エリンギなどはカサがいまいちしっかり広がらず「霧吹きのしすぎなのか、足りないのか???」と頭を悩ましていました。
「キノコの菌床栽培では炭酸ガスが発生しますが、
炭酸ガスの濃度が高すぎるとカサが変形しやすくなります・・・」
という記述を見つけました。「炭酸ガス! CO2! そうかキノコの菌糸が張るにつれて菌床培地を分解して養分にするからCO2が発生するんだ! 」
「炭酸ガスの発生量は、多い時には1500ppmほどにもなるので、
炭酸ガス耐性が弱いキノコ類には
ダメージが出るので、炭酸ガス濃度を下げることが課題・・・」
「炭酸ガスの有効活用方法なら、イヤというほどと知っています。」ということで早速、室内栽培のパプリカどもの天井に「
シイタケ栽培キット」を吊るしてみました。ものの数日で、ニョキニョキとシイタケどもの出現です。(
ハンギングポットは別売り)
1日2回、朝と晩に水をスプレーして湿度を高く高く保ちます。すると、ハンギングポットのスリット部分からもシイタケどもの群生が確認できます。
真上から見ると、もうこんな状態に!
栽培スタートから一週間経過の頃のCO2濃度は、約600ppmほど。
CO2濃度が一番高くなるのは、菌床栽培スタートから約1ヶ月ほどだそうです。
スタート三週間目に当たる昨日は、1mX2mのグロウルーム内で約1345ppmまで上昇しました(ほぼ密閉状態で)。
CO2濃度は気温や湿度によって変化しますが、室内栽培では常に600ppmほどのCO2濃度をキープすると、もっとも収穫のアップ率が上がるとのことなので、ムリなくムダなくCO2を入れるのにはもってこいの方法ですし、なによりもコストが安くて安全なうえ、キノコも食べられる!!!
また、設置のポイントはリフレクターよりも上の、ちょうど弱光がもれて温度が高い位置に吊るし、さらにファンで室内全体の空気を循環させることも大切です。
菌床の管理ですが、1日少なくても一回、水をたっぷりとスプレーして袋内の湿度を維持するだけです。ファンで空気が動いてCO2がパプリカのトップに降りそそぐうえに、ランプからの弱い光と温かな空気がシイタケの栽培バッグ全体を包むので、キノコにとってもパプリカにとってもベストな共生環境ができあがります。
シイタケ栽培スタートのタイミングは、ちょうど野菜の開花が始まって果実の肥大がはじまる1ヶ月前を逆算すると、ナイスだと思います。
菌床全体にシイタケが大量に発生すると、サイズが小さなシイタケとなります。大きな失敗の1番の原因は、「大きくなるまで待ってから収穫しよう」で、大きくなるまで待ちすぎると、シイタケのカサが開ききり味気なくなってしまうので、そのまえに全部収穫しましょう。
収穫する時のポイントは、シイタケの石づきの根元から、ひとつひとつハサミでカットして収穫していくことです。石づきを手でちぎって収穫してしまうと、菌床表面の菌糸もはがれてしまい、次回の収穫が少なく遅くなってしまいます。
一度目の収穫を終えたら、菌床全体を数時間水に浸し
てから再び付属のビニール袋に入れて栽培スタートさせます。環境がベストなら、二日後には次のシイタケが出現し始めます。