2020年2月19日水曜日

早春の小石川植物園散策

「梅の花が見ごろだけど、水戸の偕楽園は、ちと遠いなぁ〜
・・・そうだ! 小石川植物園にいこう!」

ということで、文京区にある小石川植物園を訪れてみたところ、梅どもがそれはそれは美しく咲きそろっておりました。









趣たっぷりの「 建設ミュージアム 」は植物園のゲートを出たところにあります。ここから植物園の入場ゲートまでは700mもあります。文京区にありながら、なんとダダッぴろい植物園なのでしょうか!







「 建設ミュージアム 」の常設を見学させていただきました。展示の見せ方がおしゃれで、「こんなカフェがあったら、さぞかしいいだろうな」と思いました。








所蔵の薬草標本の棚にも、歴史を感じます。








一方の小石川植物園内では、ヒマラヤ杉とメタセコイヤを見つけました。都内で、こんな大きな大木たちを見られるとは、とても感動です。






「すきあらば、虫かなんかに進化しようとしてる?」まだまだ花がすくない2月に、こんな得体の知れない花をさかせるソテツや花芽に、否が応でも目が止まります。






2020年2月10日月曜日

無農薬栽培の救世主と、LEDが引きおこすカルマグ欠乏

例年なみの冷えこみとなった週末でしたが、暖冬の今年は寒さがひときわ身にしみました。

やっつけ栽培のヒヨコマメに花が咲いていました。「まさに豆の花」という感じの、白くごくシンプルな花たちです。










ところで、果菜類などの室内栽培では、病気や害虫の発生や生長障害などのトラブルはつきものです。 イチゴたちの苗にハダニが再発生したので、ひとまず55℃温水スプレーで葉っぱをきれいに洗い流しました。 そして、病気の防除のために「プロポリス」を100倍に希釈してスプレーしてみました。










「プロポリス」は、殺菌作用や抗ウイルス効果がとてもとてもとても高く、ミツバチが樹液などを集めてつくるペタペタとした樹脂のような物質で、このプロポリスで巣のすきまを埋めてカビやバイキンから巣を守っていると言われています。








インフルエンザが流行りだす季節になると、プロポリスを肩身はなさず所持する栄養オタクなマダムどもには、すっかりおなじみかと思いますが、「ノドがイガらっぽい!」と感じたら、すかさずプロポリスのキャンディーやドロップを口にすれば、インフルエンザはもちろんノロも、コロナも、怖くないんですねぇ(多分)。


天然で人畜無害でありながら、最高に強い殺菌効果をもつのですが、唯一の問題は「Xソ、まずいこと」。口に落とすたびに「うえぇぇええぇぇ!!!」と叫ぶことになります。

市販の「プロポリスのリキッド」を100倍ほどに希釈して、イチゴの葉っぱにまんべんなくスプレーして、イチゴの消毒を完了しました。










それから4日後の今日、ハダニはまだ見当たりません。培養液にはシリカ資材の「クリスタル・アップ」を加えて様子を見ています。 プロポリスのスプレーは、炭そ病やカビ病など細菌、ウイルス、カビが起こす病気に効果があるのか、など試していこうと思います。










そして、もうひとつのトラブル「栽培専用LEDは、カルマグ不足になりやすい?」ということです。 







LEDで育てるとカルシウムとマグネシウムの欠乏が起こりやすいという問題は、「どこのLED?」とか、「どの光の色?」・・はあまり関係がないように感じていますが、とくに室温が下がる冬に起こりやすいように思います。低温障害の症状にも似ています。







茶色く変色してしまった葉っぱは、もう緑色にはならないので、ひとまず培養液に「カルマグルト」をプラスしたりしています。



葉っぱに障害が出てしまっている一方で、花のつき方が尋常ではないのです。「オンシジウムみたいな花房がたくさんだ!!!」と感動すら覚えます。SANlight Q6のような、PPF放射効率が高いLEDは、光合成の効率が高すぎて、葉緑素のダメージが大きいのかもしれません。











一方、セラミック・メタルハライドCMH315Wの3000K-R「フルスペクトラム」で育てているジャンボピーマンは、順調そのもの!









摘花しなくても、大きな大きな花がたくさん咲きました。英国ジャイアント・ベジの強い味方「GoGro自動底面吸水システム」で育てているということも大きいと思います。









ということで、昨日は満月でした。虫たちは満月や新月に産卵して、その3日後ぐらいに孵化すると言われています。 

農薬の使用を最低限に抑えたいのなら、害虫のタマゴが孵化するその頃に使うのが一番効果的、と言われていますので、今年は、温湯スプレーとプロポリスのスプレーで、どれくらい病害虫が抑えられるか実験していきます。
ちなみにプロポリスのリキッド自体は、決して高額なものではありませんが、コロナ・ウイルスが大問題となっている現在、どこの通販サイトでも売り切れ状態になってます。

2020年2月3日月曜日

高齢者向けの植栽、シャドウガーデンとドライガーデン。

もう2月です。バラは本来、芽が動きだす前のこの時期に剪定せねばならないのですが、今年の暖冬のせいで、バラが冬眠せずに咲いちまってるのをあちこちで目にしました。

さて、「園芸は、国家繁栄のバロメーター」の言葉のとおり、思い起こせば80年代のバブルのあたりから、本格的にガーデニングブームが続いているニッポンですが、目にうつくしく映るガーデニングは、気力・体力・知力、そして財力が要求される趣味でもあります。

一方、超高齢化社会をむかえるニッポンでは、ご高齢の方にとって手入れしきれない「植栽」が、大きな負担となりつつあることも事実です。土だけになったプラ鉢がたくさん積み重ねられていたり、外構のコニファーの葉が枯れ込んで幹だけになってしまったり、目かくしに植えた生垣が生い茂りすぎて、重たく見えてしまったり・・・

すでに土だけになってしまっている重くて大きな植木鉢は歩行のジャマだし、つまずいて怪我の原因となります。 剪定されていない生垣は、視界がさえぎられ空き巣に狙われる原因となってしまいますが、ご高齢の方がそれらをサクッと解決することは、とても大変です。





首都圏のベッドタウンでは、オトナリどうし、玄関と掃き出し窓が向かい合わせ、ということは珍しくありません。お互いのプライバシーを保つために、境界線に大きな物置や高い塀を設置してしまうよりも、緑の目隠しをしつらえる方が文化的に感じます。 







しかし、バラや果樹のような害虫がつきやすく、薬剤や手入れがひんぱんに必要な植物は、ご高齢の方にとって重労働なうえ、ご近所トラブルの火種となってしまいます。ハナミズキなどの落葉樹も、落ち葉ひろいが大変です。なによりも建て込んだ住宅地では、あまり日当たりもよくないので、植えられる植物の種類は限定されてしまいます。かといって手入れがあまりいらない常緑系の低木だらけでは、味気もありません。






「 耐陰性が高く丈夫な常緑性植物、水やりや肥料もあまりいらず、生長が遅いから剪定もほとんど必要ない。葉っぱが生い茂らないのに、きちんと視線はさえぎることができる。」


このことを念頭に「あれは枯れるな、これなら多分枯れないですむ」と、脳内で植物の選別をしてみました。さまざまざまな植物どもを枯れ殺してきてしまった私の苦い経験が、こんなときに活かせる時がきました。




それが「シャドウ・ガーデン」と「ドライ・ガーデン」です!


シャドウ・ガーデン」は、耐陰性が高く手間がかからない植物をセレクトしました。
オトナリ様の掃き出し窓との境界線には、常緑で耐陰性が高く、しかも低木性のジンチョウゲとスキミアを植えました。ジンチョウゲは、日当たりが悪くても明るく見えるように、黄色い覆輪(ふくりん)が入る品種にしました。 雑草抑制のためのマルチングには、明るい緑色をした山苔を使いました。こういう半日陰の場所では、せっせと霧吹きをしなくても、苔の美しさを長く保つことができます。端っこに植えたヒューケラやタマシダは、根づまりしない限りどんどん広がるので、ゆくゆくどれかが枯れてしまっても、あっという間に欠株スペースをカバーしてくれます。









花の種類が最も少なくなるこの時期に、まっさきに咲いてくれる「ロウバイ」は、低木性で丈夫です。住民のリクエストで植えました。








不思議と昭和風の「シャドウ・ガーデン」とも違和感のない「ドライ・ガーデン」は、乾燥地帯で育つユッカやネイティブ・プランツなど、葉の形や色が美しく寿命が長い、ワサワサと生い茂ったりせずに目隠しになる。さらに、真夏でも水やりが忙しくならず、肥料や剪定もあまり必要としない上に、耐寒性もあって屋外でも育つ植物どもをセレクトしました。 乾燥に強いだけでなく、ある程度の耐陰性もありながら、カラフルな葉色が暗くなりがちなエリアを明るくしてくれます。木本植物ばかりなので、植えっぱなしでOKというところも高齢者向き!
難分解性繊維で多孔質のココチップを表土にマルチングすると明るくなるうえに、カリウム補給にもなるし、有用菌も住みつきやすい資材です。










もともとあった植木は抜かずに移動させ、新たに何種類かを植えたし、使っていない植木鉢をすべて撤収して、花壇まわりのスペースを広くしました。











大きくてスタイリッシュなプランターは、土でいっぱいにしてしまうと重たすぎて動かせなくなってしまいます。10号くらいの軽くて大きなプラ鉢で底上げするか、アク抜きベラボン(ココハスクのチップ)など軽いものを半分つめてしまい、その上に鉢植えの植物をポンと置いてしまえばイージー・イージー!!! 表土を苔やバークチップなどでおおえば、それらしく見えてしまう手軽さ!









撮影できませんでしたが、仕上げに、ランニングコストがほぼゼロのソーラーガーデンライトを植栽の間にセットしました。空き巣被害が多い日没直後に、点灯しはじめるので防犯対策にもなります。



2020年1月28日火曜日

花が咲いたら3000K-R !!!

室内秋冬(しゅうとう)栽培のジャンボピーマンに、いよいよ花芽がつきましたので、開花期スタートです。 開花期に最適な pHull sPectrum 3000K-Rランプに、さっそくチェンジしようと思います。










年間で、日差しに紫外線がもっとも多くなる春先にかけて生長期をむかえる夏野菜は、近紫外線から青色光の エネルギーが高い光の波長を多く受けると、ガッシリとコンパクトに、そして元気な苗に育ちます。そのため、春から夏に活動する植物の生長期には、景色が白色光に見える pHull sPectrum 4200Kランプ の光がベストです。







花芽が見えて開花期がスタートしたら、赤色波長を多く放射するpHull sPectrum 3000K-Rランプが最適です。CMHランプの中では、最も多くの赤色波長を放射するpHull sPectrum 3000K-Rランプのフルスペクトルな光は、pHull sPectrum 4200Kランプ よりも光量子がはるかに多く含まれるので、光合成運動を促進させることができます。







光の質を変えて光合成量をふやせれば、ピーマンは糖分を多くつくることができるので、大きな果実を実らすためには欠かせない条件となる、大きな花を咲かせることができます。糖分が増えると、体内のチッ素を減らすこともできるため、天然の花なりホルモンも多くなり、受粉作業や合成ホルモンの助けをかりなくても、花が落ちずに勝手に実ってくれます。


光の質は、あくもでも栽培環境のひとつの要因にしかすぎませんが、近紫外線から赤外線までの範囲をすべて放射するフルスペクトルな光は、植物にとって光合成効率のみならず、免疫力を引き出したりなどの、それはそれは多くのメリットがあります。



2020年1月27日月曜日

天ぷらでいけそうな、ショクダイオオコンニャクの花

「真冬の温室は、あったかくて、さぞかし居心地がよかろうなぁ・・・でっかいコンニャクの花も咲いてるし。」ということで、週末は「筑波実験植物園」へと足を運んでみました。

雨季と乾季がはっきりした雨が少ない地域であるアフリカ、オーストラリアなどの環境を再現したサバンナ温室は、「お〜、かっこいいグリーンインテリアそのものだぁ!!!」こんなお庭があったら・・・と思いますが、転んだら相当痛いと思います。






木質化した亀甲竜と、プチプチとした多肉のタマツヅリの組み合わせが、気に入りました。










耐寒性のあるユッカとアガベの植栽は、水や肥料をこまめに与えなくてもいいし、枝の剪定もほとんど必要ないので、「庭木の手入れがしたくても、体力的にあまりできない、花は大好きだけど季節ごとの植えかえが大変だから、もうあきらめないと・・・」という高齢な方のお宅にとても良いと思います。トゲトゲした葉っぱどもは、泥棒よけにもなりそうですね。








本命の「ショクダイオオコンニャクの花」は、熱帯雨林の温室にいましたが、こんなにデカイとは思いもよりませんでした。







この温室内は、帯雨林の環境を再現してるだけあって、とにかく湿度か高い高い!!! 蒸し暑い蒸し暑い!!! ダウンジャケットを着たまま、うろうろうしていると5分で熱中症になりそうなほどに高温多湿。あっというまに集中力がとぎれ「なんかもう、どうでもいいや」的な罰当たりな気分になります。次回こそ、咲いたその日に伺いたいと思います。








屋外との温度差もあって、レンズを拭いても拭いても、あっというまにクモってしまいます。 花の内側をみられるように、四角く切り取ってありました。質感的には、カボチャの花を思い出します。









フペルジアやコウモリランをはじめ、レアな熱帯雨林プランツたちも、あっという間に育て方を習得してしまう園芸大国ニッポンの熱心な愛好家さんたちのおかげで、かなり入手しやすくなってきました。









難易度が高いと言われてきたエアプランツたちも、管理のコツがずいぶんとつかめてきました。我が家のコットンキャンディも、あともう少しでこんな感じで花を咲かせてくれそうです。









コドモもオトナもたのしめる研究展示館では、絶滅危惧種の植物たちの組織培養がおこなわれていました。かならず寒天培地をカビさせるワタシにとっては、憧れのエリアです。








絶滅してしまった「コシガヤホシクサ」も、この研究室からふたたび蘇ると信じています。







屋外の砂礫地区画では、真冬だというのにキノコがひょこひょこと立っていました。
「ナガエノホコリタケ」というそうです。








ロウバイと紅梅が、咲いていました。
葉っぱより先に花が咲くので、青空によく映えます。