2021年3月19日金曜日

実桃の開花とSANlight LEDの光阻害

 強い風が吹いた翌日は、鉢植えの花たちが水切れでしおれるようになりました。

日ごとに太陽の日差しが眩しくなる3月、少し肌寒くても、意地でもウールやダウンのジャケットをはおる気になりません。


関東の桜開花は、今週末と予想されていますが、白桃と黄桃の花が一足早く開きました。




梅だろうが桃だろうが桜だろうが、冬の後に咲く花々を心ゆくまでじっくり愛でることができることは、この上なく贅沢に思えます。




室内栽培GoGro栽培のパプリカども、ちょっと目を離したスキについた花がすべて結実していました。そのせいか果実のサイズは小ぶりです。






そしてSANlight Qシリーズ Gen.2で育てているミニトマトども、。あわただしさにかまけて、誘引することを忘れてていると、葉に光阻害障害を出してしまいました。





放置していたミニトマトのトップは、調光なしのSANlight Qシリーズ Gen.2 から5cmほどまでニョキニョキと伸びていて、新芽に強い光ストレス症状がでてしまいました。葉緑素が破壊され、耐光ストレスの色素であるアントシアンが強くでています。



カラーリーフの多肉ではありません、トマトの新芽です。とほほ・・・






ところが、ここ最近の春の陽気が続くようになってから展開した新芽は、誘引もきちんとしていないのに、ノビノビ、青々と気持ちよさそうに葉を広げています。






発熱量が多く、ほぼ暖房機器といっても過言ではないHPSランプ600Wで育てていた時は、このような光ストレスが葉っぱに出たことなど、一度もありませんでした。ということで、LEDの強い光による葉やけは、環境温度が15℃以下の低温時とかさなると、発生しやすいことを改めて納得です。



さて、今週末で、いよいよ東京、神奈川、千葉、埼玉の一都4県でも緊急事態宣言が解除されます・・・が、不要不急の外出制限は続くということで、おウチで各国をバーチャルトリップした気分に浸れるYoutube動画をご紹介します。

インドカレーをテイクアウトした日はバラナシやリシケーシュの街角、ネパール料理的な時はポカラ、タイ料理ならバンコック。

ハワイ、サンフランシスコ、バンクーバー、バルセロナ、プラハ、パリ・・・日替わりで好きな街角を歩いている気分に浸ることができます。


ぜひ、おウチにあるなかで一番大きな画面で、ご覧ください!

WAIKIKI BEACH HAWAII


GOLDEN BEACH AUSTRALIA


ZURICH SWITZERLAND




AMSTERDAM NETHERLANDS



ROME ITALY




BARCELONA SPAIN




VARANASHI INDIA 




RISHIKESH INDIA 




POKHARA NEPAL 




DALI YUNNAN CHINA




BANGKOK THAILAND




2021年3月12日金曜日

バラ挿木苗の植え増しと、多肉のウォールハンギング

東日本大震災発生から、昨日で10年。そして福島第一原発の事故発生。


映画のように直前で爆発をくい止めるスーパーヒーローになれるわけもなく、TVでくりかえし流れる映像をなすすべなく見つめていたことを思い出します。

 




さて、5年前にこしらえた多肉のウォールハンキング・プランターが、春の嵐がきた先月2月中旬に落下してバラバラになっておりました。こしらえたばかりの5年前のようすですが、この時に植栽された多肉どもの顔ぶれは、枯れたり消え去ったりして、とっくに入れ変わっています。








ワタシにとって多肉の素晴らしいところは、茎や葉っぱをポキポキ折りとって、水草に置いたり植えちまえばOKなところです。ということで、アイアンのハンギングケージをGETして水草をつめこみ、落下したウッドプランターから多肉を移植しました。





コンクリ壁面にフックを建材用の接着剤でひっつけて、ワイヤープランターたちをハンギングしてます。




ゲリラ豪雨が多い近年でも、建材用の接着剤はだいたい3年はほどは落下しませんが、大雨が降りしきった後のある日突然「なんか壁が広くなった気がする・・・」とよく見ると、ハンギングしたものがフックごと地面に落ちていたりします。





話はガラガラガラリとかわりまして、昨年秋にGETしたバラの挿木苗ども。
暖房の効いた室内で、ワタシが吐き出すCO2もあいまって、スクスク大きくなりました。ポットの底が根っこが見えてきたので、植えましせねばならなくなりました。



これが昨年11月にGETしたのときの同一人物たちです。





もっともナイーブな幼苗期は、いかに安全かつスピーディーに大きく育てることがマスト事項となります。なので、水切れに強く・濃い肥料から根を守る緩衝作用があって・根張りがよいCANNA COCO培地とCANNA A/Bベース肥料を育苗によく使います。栽培難易度が高い多肉やレアプランツなど、栽培方法が日本であまり広まっていない植物も、ひとまずCANNA COCO培地に植えておきますが、ベックラするほどシッカリ早く大きく育つことがほとんどです。





ワタシの主観ですが、CANNA COCO培地は、どんな栽培方法よりも根の生長が早いだけでなく、健康な根がたくさん育ちます。その理由は、ココ繊維はセルロースやヘミセルロースでできた植物繊維なので、ロックウールやハイドロボールなどの鉱石培地とはちがい、クッション性と通気性が豊かなうえ、緩衝作用があって、濃い肥料やpH値の急激な変化から根を守ってくれることと、根がからみつきやすいこと、有機繊維だから炭素源が豊富だから、だと思います。


植えましには、元肥が1週間分はいっているCANNA TERRA Professional培土を使います。培土に元肥が入っているので、植えましの時にベース肥料は使いません。スーパースライブや活力剤だけの培養液を使います。






植えましや、植えかえの作業に入る前に、培養液を準備しておきましょう。ポットサイズの50%培養液を用意すると、適度に排水されてちょうど良いです。

例えば、1Lポットが5つなら、培養液は2.5L〜3Lほど必要です。
水温は18℃〜22℃がよいので、真冬は25℃くらいにしておくと、水やりする段階で適度な水温になります。

幼苗をひとまわり大きなポットに植え替えるときは、葉っぱと根っこがちぎれたり、傷んだりしないようにマックスで気をつけましょう。幼苗がダメージを受けると生長が遅くなります。



根鉢を崩したり、根っこを切った方がよいのは、冬超えをして翌年も新芽を伸ば宿根草が成熟して、開花シーズンを終え、休眠期間に植え替えをするときだけです。そして宿根草の場合も、幼苗期には葉っぱや根を傷つけるのはNGです。


日本不耕起栽培普及会

岩澤信夫さんは、大豆の苗の新芽と根っこをカットして収量を3倍にする、ものすごい栽培技術を確立していますが、確立するまでにかかった年月はたしか、ウン十年だったと思います。





ということで、ポットから根鉢を崩さないように苗をスポッと抜いて、あらかじめ培土を3/2ほどセットしておいた、ひとまわり大きなポットにそっと置きます。




この根鉢のまわりのスキマをうめるように、CANNA TERRA Professional培土を入れていきます。





ポットを両手で持ち上げて、トントンとやさしく床に落として、培土がポット内で均一にいきわたらせます。最後に両手でバラの根元を挟むようにして、培土の表面を軽く抑えて根っこを培土になじませます。水やりする時も、苗がグラつかないように、根元を指ではさんで、コーヒーのドリップをする要領で、チョロチョロとそっと水やりします。






バラをはじめ、イチゴやブドウなどのバラ科は、シリカを好んで吸収するので、アドバンスド・シリカの10,000倍希釈(0.1ml : 水1L)を葉面スプレーして、植えましを仕上げました。





シリカ=ケイ酸は、カルシウム同様に細胞壁を強化したりチッ素の流転を促す効果が高いのですが、反面で他の肥料成分と結合しやすく、根っこから与えるよりも葉面スプレーのほうが吸収がよく効果が高いのです。




























2021年3月5日金曜日

室内栽培のミシマサイコ 、やっと摘芯。

 昨年秋から実生で育てはじめたミシマサイコ 。

難易度の高い発芽をなんとかクリアした3鉢のミシマサイコ たちが、グングングングン大きく育ち、草丈1メートルほどになってしまいました。




生長期に摘芯をくりかえして、根元を充実させる・・・」というミシマサイコ の栽培方法を見つけました。な・な・なんと、ミシマサイコ 摘芯機なるものなるものまで存在するほど、摘芯は基本中の基本なんですねぇ。





摘芯したあとのミシマサイコ の茎頂部(トップ)です。セリ科は挿し木で繁殖しづらいので、発根しないとは思いますが、一応水に挿してみました。摘芯で取り除いた葉っぱは、乾燥させて粉末にして飲んでみます。





実生栽培のビオラたちが咲きそろってきました。秋にタネを播いて開花したビオラは、寒さに当たって葉がロゼット状になるからか、秋に販売をスタートする鉢苗のビオラよりも丈がコンパクトで花色が鮮やかなように思います。



2021年2月26日金曜日

早春のアーバンガーデニングと宮ヶ瀬ダム

 かれこれ20年近くも前に、ゴミ集積場に捨てられていた梅の木が、今年も咲きました。果実をよく実らせるので、おそらく豊後系の実梅品種だろうと思います。





昨年は、日本各地でまれに見る実梅の不作でしたが、この梅の木も昨年、はじめて実をつけませんでした。今年は、和歌山県産の南高梅で梅干しが作れるといいなと思います。





かわいらしいオオイヌノフグリの群生が野原で咲きはじめると、

ハバチたちも姿を見せるようになります。




香りで開花したことに気づかされる沈丁花。

花に顔を近づけて、鼻いっぱいに香りを吸いこむと、もうすぐ春だと実感します。




実生から育てている亀甲竜ですが、この冬はうっかり屋内に取り込むのを忘れていました。しかし枯れる様子もなく葉も青々としています。水やりさえしなければ、外で冬越しができるようです。




北風がビュービュあたるビカクシダ「ビフルカツム」も、屋外でへっちゃらで、なにやら子株すら大量に発生。

冬の間、ウラの緑地から無限に舞い降りてくる、あのでっかくジャマくさい葛(クズ)の落ち葉をビカクシダの貯水葉に押し込んで、15℃以上になる日だけ水やりしていました。





不要不急の外出を控えるべき時期ですが、健康維持のための散歩は欠かせません。

道端には、セイヨウカラシナがぐんぐん育っています。柔らかい新葉は、おひたしなどにして食すことができるそうです。




宮ヶ瀬ダムに隣接する県立あいかわ公園は、現在冒険の森や施設をはじめ、遊具などは休止しています。アップダウンが大きな園内は、散歩するだけで運動不足解消になります。

手入れが行き届いたドウダンツツジの植栽、秋にはさぞかしキレイな紅葉が見られるのだろうと思います。



人影がまばらな園内で、ミツマタの花がいっせいに開花していました。





こんな大きな椿の木は、最近ではなかなか見かけなくなりました。





さて、宮ヶ瀬ダムからほど近い、服部牧場ものぞいてみました。




レンズ越しにのぞく七面鳥は、かなりのインパクトがあります。



昨年の春に緊急事態宣言が出されて以来、なんとなく遠出する気分になれず久しぶりに足を伸ばしてみましたが、コロナ禍の影響で、住みたい街ナンバーワンとなった厚木市から車で目と鼻の先にある宮ヶ瀬ダム周辺の中津川沿いには、河川敷にデイキャンプ場があったり、オサレなカフェがいくつもオープンしていたりと、いつのまにかベリーナイスなスポットになっておりました。



2021年2月19日金曜日

早春のいろどり

 春のような陽気がつづいた後の冬日は、いっそう寒さが身に染みます。

とはいえ、日差しが日を追うごとにまぶしさを増すにつれ、

木々の芽がふくらみ、ツボミが開きました。


昨年の秋から実生で育てているビオラ、いよいよ花開きました。
いちばん好きな紫のグラデーション・カラーです。これはうれしい!







鉢苗でGETしたビオラも、ここ最近の春の陽気で元気に咲きそろいはじめました。






サザンブッシュのブルーベリーのツボミも、いよいよ膨らんできました。
この時期に、たくさんのツボミがつくことが、ブルーベリー 豊作への第一歩です。

養液栽培で管理していると、咲いた花のほとんどが負担なく実ってくれるので、私は冬選定はしていません。果実の収穫がカンゼンに終わった9月ごろ、丈を大きくさせすぎないために切り戻すだけにしています。バラたちの夏剪定と同時に、バツバツとすませてしまいます。





耐寒性が高いオレガノの花と、あざやかな斑入りのフォックスリータイムの新芽は、
早春の日差しのなか、ひときわキラキラと輝いて見えます。





梅雨があけて蒸し暑い夏に差し掛かるころになると、葉が蒸れ落ちたりダンゴムシにマルハダカにされてしまい、針金のような茶色い茎だけが無残に残る、という毎年お決まりの顛末を迎えるまで、愛でていこうと思います。